自社の本来の顧客を見間違えてはならない

2020年06月08日堀内香枝

コロナ禍の変化に立ち向かう京都の老舗八つ橋メーカー

京都の老舗和菓子、八つ橋メーカーの社長の言葉がニュースになっていました。

「いかに観光客に頼っていたか・・・」と。

コロナ禍の影響で、観光地である京都も打撃を受け、休店休業が続き、売上は8割減。
これまで、労せずして多く売れていたので、通信販売事業に力を入れてこなかったことや、不採算事業を見直してこなかったことなど、経営を振り返っているそうです。

しかし、潰してなるものか、老舗メーカーとして立ち上がる決意をされたそうです。

熱海が観光地として蘇った

京都老舗和菓子メーカーのニュースを見て、熱海を思い出しました。

熱海もバブルまでは、団体客を多く受け入れ、大いに賑わっていました。
しかし、バブルが崩壊すると状況は一転し一気に衰退ました。

現在は、にぎやかな街へと復活を遂げています。
団体客ではなく、本来のターゲット、個人客を満足させるために、熱海の観光業の方々や地元の方々が知恵を絞り努力された結果、観光客の呼び戻しに成功しました。

本来ターゲットとすべき顧客の見極めが観光地復活につながりました。

銀座「空也(くうや)もなか」の経営戦略

銀座「空也(くうや)」の最中(もなか)をご存じでしょうか。
明治17年創業の老舗の和菓子屋です。
東京・上野で創業し、昭和24年に現在の銀座に本店を移転されました。
夏目漱石の「吾輩は猫である」に登場する和菓子店です。

小豆、砂糖など素材にこだわる理念をつらぬき、広く多く販売拡大せず、ターゲットを限定して販売する姿勢を今現在も貫いています。
「空也もなか」は根強いファンに守られている味ともいえるかもしれません。

 

和菓子は本来なら地元の少し高齢の方々が好むでしょう。大量に押し寄せる団体の観光客ではなく、本当に自社の和菓子を愛してくれる人は誰か、自社が本来ターゲットとすべき顧客の見極めが大事ですね。

まさにマーケティングです。
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堀内香枝
女性の感性を活かした調査設計や市場動向の分析により、お客さまの深層心理「感性」の解明を得意とします。コンサルティングファームで食品メーカー、外食産業、エステティック産業、通販企業、冠婚葬祭業、工作機械メーカーなど幅広い業種のマーケティング・コンサルティング業務を経験しました。これまで培った経験を元に、一般社団法人 日本マーケティング・リテラシー協会(JMLA)設立に参画し、感性マーケティング『マーケティング解析士』講座カリキュラム策定に携わりました。現在は、『マーケティング解析士』講座の講師活動を行っています。同時に、企業様のマーケティング課題解決のサポート活動を継続しています。