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堀内香枝 について

女性の感性を活かした調査設計や市場動向の分析により、お客さまの深層心理「感性」の解明を得意とします。コンサルティングファームで食品メーカー、外食産業、エステティック産業、通販企業、冠婚葬祭業、工作機械メーカーなど幅広い業種のマーケティング・コンサルティング業務を経験しました。これまで培った経験を元に、一般社団法人 日本マーケティング・リテラシー協会(JMLA)設立に参画し、感性マーケティング『マーケティング解析士』講座カリキュラム策定に携わりました。現在は、『マーケティング解析士』講座の講師活動を行っています。同時に、企業様のマーケティング課題解決のサポート活動を継続しています。

顧客ニーズ調査|ユーザー満足度の高い福祉機器の開発に向けて

『マーケティング課題解決への道筋づくり』シリーズでは、多くの企業様が抱えるマーケティング課題について、弊会がマーケティング支援をさせていただいたプロジェクトにおいて、どのように解決の道筋づくりを行ったか、その方法をお伝えしています。

今回は、「ユーザー満足度の高い福祉機器の開発に向けて」と題して、「顧客ニーズ調査」をテーマにします。

      

『マーケティング課題解決への道筋づくり』シリーズ      

          

          

動力源の研究技術を活かして福祉機器を開発したい

福祉機器の市場に参入しようと製品開発を行ってきた企業様。

既存の福祉機器や、メーカーの製品、知人ルートで、ユーザーニーズなどを自力でそれなりに入手し、開発目標の製品はほぼ完成に近づいていました。しかし、その段階になって、製品の仕様が本当にユーザーニーズに合致しているのか不安になってきたというのです。

多くのユーザーが望む商品を市場投入したい。

ほんとうはどのような仕様が望まれているのか? 
本音のニーズを理解していないのではないか? 
開発した製品にその本音が反映できていないのではないか?

     

           

顧客ニーズ調査|BtoBから→BtoCへ|市場・ユーザーニーズを掴み、自社の強みが発揮できる商品開発を行う

これまで、他分野の製品の動力源に貢献してきた企業様が、高齢化社会を背景に福祉機器の開発に取り組んでいました。

技術力には自信がありましたが、BtoC製品への取り組みは初めてのことで、一般ユーザーに関する情報は皆無であり、手探りの開発でした。

オープン情報はそれなりに収集し、開発に活用してきましたが、細部のつくりこみに役立つ情報がなく、不安を抱えたまま開発を続けていました。

そこで、ユーザーニーズの分析・アドバイスをしてくれる機関を探していたところ当協会を知り、依頼をしたという経緯です。

      

        

顧客ニーズ調査|福祉機器を使っているユーザー本人のニーズを知る

企業様も開発に伴い、オープン情報や知り合いの医療関係者などから情報は収集されていましたが、開発している製品が、福祉機器で、その中でも一般個人のユーザーが使用する機器であったため、医療・福祉関係者からの話ではどうしても間接的な話に終わり、本質的なニーズが伝わってきていませんでした。

そこで、ユーザー本人に直接調査し、多くのユーザーに共通する本質のニーズを解明するアプローチを採ることにしました。

     

顧客ニーズ調査|対象者のリストアップ

  • 調査対象者の設計(属性、障がいの分類)
  • 医療・福祉関連施設など含めて対象者をリストアップ
  • 施設特性により分類
  • 調査依頼

     

顧客ニーズ調査|開発目標の福祉機器を使用している一般ユーザーへ調査を実施

  • 開発目標の福祉機器の使用実態
  • 場面、使用シーン、環境
  • 安全性/危険性
  • 困りごと・不安点 など

  

    

顧客ニーズ調査|分析|開発を進めていくうえで決めていくべき優先順位

分析の手順は以下のように行いました。

  1. 調査結果を個別ニーズ、障がいの違いによるニーズ、全員に共通するニーズなど複数の角度から分解
  2. ニーズの登場頻度ランク分け
  3. 少数意見だが、際立つ新しく発見されたニーズをピックアップ
  4. 3のニーズを持つ属性の特徴把握

分析結果を統合し、開発に際し重要視すべきニーズの優先順位付けを行い、企業様へご報告およびご提案を差し上げました。

 

          

        

ユーザー満足度の高い福祉機器の開発|成果

ユーザー本人の本質的ニーズの分析により、既存機器メーカーが見落としていたことや、本質ニーズを理解していないため充足できていなかった機能が判明できました。

開発を進めていくうえで決めていくべき優先順位付けができ、開発予算を集中化できました。

何より開発現場は、自信を持って開発を成し遂げることができました。

開発した商品を使用したユーザーからの評価も大変良かったそうです。

そして、会社として、目標としていた市場シェアを獲得できる目途がたった、と感謝の言葉をいただきました。

     

 

 

 

集客とは|自由診療の新規顧客獲得に向けた道筋づくり

『マーケティング課題解決への道筋づくり』シリーズでは、多くの企業様が抱えるマーケティング課題について、弊会がマーケティング支援をさせていただいたプロジェクトにおいて、どのように解決の道筋づくりを行ったか、その方法をお伝えしています。
今回は、「自由診療の新規顧客獲得に向けた道筋づくり」と題して、「集客」をテーマにします。

       

『マーケティング課題解決への道筋づくり』シリーズ      

          

        

美容皮膚クリニックが抱えるマーケティング課題

美容医療を中心にした皮膚科を開院し半年ほど経過したある企業。

近隣の一般皮膚科患者数はある程度確保できていましたが、力を入れている美容医療の患者数が伸び悩んでいました。

美容医療に力を入れるため、施設の設計も機器の取り揃えも充実させていたのですが、なぜか患者数が伸びませんでした。

本来来院してほしい美容医療目的の患者数を伸ばしたい、というのが院長先生からご相談でした。

     

       

集客とは|集客戦略立案に向けて|公的な医療保険が適用されない自由診療

この美容皮膚クリニックは美容皮膚科で、皮膚科の中でも特に美容医療に力を入れている医院です。

あざやニキビ跡、皮膚のたるみ、シミなどを美容医療の施術により、美しく「治す」病院です。

一般の皮膚科治療は、保険証を提示すれば医療費の自己負担は3割ほどで収まりますが、受けられる内容は保険診療に限られます。保険診療とは、国民健康保険法や健康保険法などにより定められている診療で、治療内容が決まっており、日本のどこの医療機関に行っても同じ金額で同じ治療を受けることができます。それに対して、自由診療は、公的医療保険を使用せずに治療を受けるため、全額が患者負担になります。

この美容皮膚クリニックに関しては、医院長には美容医療の専門家である女医が就任、施設の内装・外観も一般皮膚科と比較して圧倒的に洗練された美しいビューティーサロンのつくりになっていますし、美容医療機器も充足されており、自由診療の美容施術を受けた患者からの評価も、施設、医院長、スタッフなどすべてにおいてとても満足度が高い結果でした。

そのようなクリニックであるのにも関わらず、来院患者の大多数は一般の皮膚治療目的で来院する人たちであり、肝心の美容医療目的の患者数が伸び悩んでいるという状況でした。

      

      

集客とは|既存客のリピートと新規客の獲得

集客とは、来院患者数の維持拡大を目指すことです。

来院患者数の数字は2つに区分でき、一つは「既存患者数」で、もう一つは「新規患者数」です。

このクリニックでは、既存の患者さんは満足度が高い、という調査結果からもわかるとおり、リピートしてくれていましたので、「既存患者数」の維持については問題ありませんでした。

課題は、新規患者の獲得でした。

      

集客とは|課題に潜む真の問題点をあぶりだすこと

美容皮膚クリニックとしての条件は十分に満たしているのに、新規患者数が伸びないということは、受け入れ側の問題ではなく、患者予備軍に何らかのボトルネックが存在するのではないでしょうか?

新規顧客獲得に向けた戦略立案の定石では、

  1. 「既存客」と
  2. 「自店の前を通り過ぎている人々」の

両面からアプローチしますので、定石に沿ってプロジェクトを進めました。

     

集客|新規顧客獲得の道筋づくりに向けて|「既存客」

「既存客」については、既存客が最初に来院するに至った道筋を、アンケート調査を行い整理しました。

    

  • 肌の悩み
  • 思い立ったきっかけ
  • 収集した情報
  • 信頼できた情報
  • 背中を押してくれた要因

      

集客|新規顧客獲得の道筋づくりに向けて|「自店の前を通り過ぎている人々」

「自店の前を通り過ぎている人々」については、条件が広すぎるので第1条件、第2条件までフィルターを設計し、対象を絞りました。

絞った対象者に対して、美容医療や美容皮膚科に関する関心度合や行動経験についてアンケート調査を行いました。

     

  • 肌の悩み
  • きっかけ
  • 収集した情報
  • 信頼できない要因

     

集客|新規顧客獲得の道筋づくりに向けて|ボトルネック分析、キードライバー分析

「既存客」と「自店の前を通り過ぎている人々」の両面アプローチでアンケート調査を実施し、その結果を組み合わせた統合分析(ISM:Interpretive Structural Modeling)を行い、「自店の前を通り過ぎている人々」が踏みとどまる原因=ボトルネックを明らかにしました。

また、背中を押して一歩踏み出す勇気を与える要因=来院のキードライバーを明らかにしました。

     

     

集客|新規顧客獲得の道筋づくりに向けて|マーケティング戦略立案

上記のようなアプローチで分析を行い、それらの根拠に基づいて、美容皮膚クリニックの新規患者数拡大のための集客戦略を立案しました。

新規患者獲得のためには、実際に治療を受けたいと思っている人たちに対し、ボトルネックを払拭し、美容医療を受けるメリットを正確に伝えることが何よりも大事でした。

     

  1. メインターゲットの決定(属性、居住エリアなど)
  2. 思い立つきっかけからリピートに至る主要シナリオの決定
  3. 一般消費者の美容情報収集のメイン媒体および自施設のランディングページを中心に、情報発信をする
  4. 情報内容は、ボトルネックを払拭する正しい情報発信と、クリニックの強みでもあるキードライバーのアピールする

       

集客|新規顧客獲得の道筋づくり|成果

集客戦略に沿って実施した半年後に、目標であった美容医療目的の獲得目標数を達成でき、医院長始めスタッフの方々も大いに満足されました。
現在も戦略骨子は継続し、着実に新規患者数を伸ばされています。

      

      

         

         

JMLAでは、このような企業様が抱える「マーケティング課題の解決」をご支援しています。

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「商品開発/事業開発」に関しては、プロフェッショナルチーム『WAKU WAKU創造 LABO🄬(ワクラボ)』がご支援しております。
また、マーケティングおよび商品開発に関する人材育成の講座や研修も実施しております。

「商品開発/事業開発」に関しては、プロフェッショナルチーム『WAKU WAKU創造 LABO🄬(ワクラボ)』が、系統的手法「Neo P7」(商品企画七つ道具)を用いて企業様の開発をご支援します。

マーケティングおよび商品開発に関する講座や研修は、体系的カリキュラム『マーケティング解析士🄬』『商品企画士🄬』「マーケティングの基礎:JMLAベーシックパスポート」をご用意しております。

感性と触覚、暮らしの中で触れて感じる生活用品~顧客ニーズを探る方法~

毎日触れる日用品、何にこだわる?

ティッシュやラップなどの家事用消耗品、タオルや食器などの家事雑貨、石鹸や歯ブラシなどの理美容用品まで含めて、家の中を見渡すと非常に数多くの日用品があります。

それら全部にこだわって、“とことん追求してます” という人はあまりいないと思います。

全部をこだわりすぎると、いい金額になってしまいますし。
ある程度の妥協ラインで、価格との兼ね合いで購入しているのが現状でしょう。

そうはいっても、同じ価格で、例えば398円のティッシュでも、販売店によって置いてある品物は違います。
日用品は値頃なので、購入店を変えて品物を比較することもできます。
比較した中から、最も自分好みの商品に出会えると、もう変えられません、リピーターになります。

今日は、そんな日々の暮らしの中で使われる日用品について、その中でも、触れるという触覚に着目してみたいと思います。

    

         

五感の一つ、触覚とは

触覚は、人間の感覚器※である五感の一つです。

※感覚器は、外部からの刺激を受容し神経系に伝える器官の総称です。感覚器には、五感と呼ばれる視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚や、平衡感覚・痛覚・温度感覚・圧覚などがあります。

「触覚」、触れることによって感じるものには、肌触り、風の流れ、人の手のぬくもりなどさまざまです。
ときとして、何も説明がなくてもそっと触れるだけで、安心感を覚えたり、元気が出たり、肌を通して感じる感触は、心に影響を与えることが少なくありません。

そのため、日々の生活の中で使う日用品・消耗品について、単純に価格が安ければ安いほどよい、ということは無いでしょう。 

    

    

          

    

さまざまな日常の生活用品の「触れる」感覚

身の回りの物から、

<感性>触覚・触れる: ティッシュ

室内で使用するティッシュは、主にBOXタイプと、BOX無しタイプがありますが、同じ価格帯でも、販売店に置いている品物を購入してみると、手触りがそれぞれ違い、驚きました。

ざらざら、さらさら、カサカサ、しっとり、ふわふわ、と。

価格が高い付加価値商品なら、風合いが良いということは理解できますが、同じ値段で品物によって、風合いに大きな差があるとは!と、気に入った手触りのティッシュが近場で買えることを発見したときは、嬉しくなりました。

ティッシュは消耗品ですが、頻繁に使うため、肌触りが良いと気分が上がることに気づきました。

用途によって使い分ければよい、と思われるかもしれませんが、面倒なのでできれば1種類で幅広い用途をカバーしたい。鼻をかむ用、こぼれた液体を拭き取る用、汚れを拭き取る用、手拭き用、涙拭き用などなど。

     

<感性>触覚・触れる: 石けん

「石けん」はどうでしょう。石けん類はこだわりが分かれそうです。固形石鹼タイプ、ジェルタイプ、泡タイプ、パウダータイプ、液体ミルクタイプ、などなど。

   

<感性>触覚・触れる: マスク

今やマスクは欠かせません。肌荒れしないマスクを探し当てるまで時間がかかった、という人は多いと思います。私も、一日中つけていても肌荒れしないマスクを見つけてからは、それ以外選べません。

冬季や花粉の飛散が多い時期、風邪をひいたときだけでなく、コロナ禍以降は、一年中お世話になっているマスク。
肌荒れしないもの、お化粧崩れしないもの、喉が乾燥しないもの、顔に直接触れるものなので、慎重に選んでおられるでしょう。

肌質は千差万別なので、ためしてみないことには分からないですね。

    

<感性>触覚・触れる: フェイスタオル

ふんわりロングパイル、硬めショートパイル、なめらかなシャーリング、リッチな風合いジャガード、柔らかガーゼパイル、贈り物にも、頂き物としても、登場頻度が多いのがフェイスタオルではないでしょうか。我が家にも頂き物のフェイスタオルが沢山あり、織り方もさまざまです。家族の中でも好みの肌触りが分かれて、ルールを決めたわけではないのに、このタオルは誰用、あちらのタオルは誰用と、暗黙の了解でいつのまにか決まってしまいました。

   

<感性>触覚・触れる: ワセリン・保湿剤

近年注目度が上がっているワセリン。毎日の肌のお手入れに使うため、使い心地は大事な選択基準ではないでしょうか?のび、こすれ、べたつき、塗りの硬さ・柔らかさ、人それぞれの好みがあるでしょう。

     

<感性>触覚・触れる: スリッパ

スリッパもさまざまな風合いがありますよね。

     

     

    

顧客の新しいニーズ発掘のための感性分析

触覚は、触覚・感性計測機器などで数値化し見える化できます。
そのような方法はとても大事です。

一方、計測できる状態にないものについて、肌触りに関するニーズを探りたいときはどうしたらよいでしょうか。

例えば、スマートフォンのボディ素材、側面と背面の素材は、一般的に「金属系」や「樹脂系」ですが、もしも、もしもです、もしも、制約なしに、自由に素材を選べるとしたら?

スマートフォンのボディ素材を、自分好みの素材に自由に変えられる、そういう商品開発をしてみようというチャレンジをすることになったとしたら、そういうシーンを想像してみてください。

新たなニーズを顧客視点から探りたい、あるいは、マーケティング課題の観点から肌触りを探りたいというような場合、顧客の潜在ニーズを発掘するためのアンケート調査が有用です。

なぜならば、触覚=肌触りの好みは、人それぞれの手の大きさ、体格、肌質、用途、用いるシーン、ライフスタイルなども影響し、それらのバランスの中で選択されるからです。つまり、選択基準が触覚の数値1基準だけでは購入決定に至らないからです。

アンケートを設計するときは、課題に対して影響する要因は何かを事前に検討し、具体的な設問を設計する中に、フリーアンサー式(自由記述式)設問を加えると、顧客の新たなニーズ発掘に役立ちます。ただし、調査設計に際しては、「課題」→「仮説」→「設問設計」←「分析計画」の手順で組み立てるという具合に、準備をしっかり行うと失敗しない調査を実施できます。失敗しない調査とは、調査後のデータや分析結果が、目指す目標や事業課題に有効的に活用できるものであるということです。

フリーアンサーは、定性データと呼ばれます。
定性データを定量データと組み合わせて扱うと、洞察性に優れた分析が可能になり、事業の課題解決や戦略立案に非常に役立ちます。

     

      

この定性データを定量データと組み合わせて扱う感性分析にご興味をお持ちになった方は、「感性マーケティング講座」(『 JMLAマーケティング解析士プロフェショナル 感性』)をご覧になってみてください。

       

マーケティングのフレームワーク(3C、SWOT、STP、4Pなど)を使いこなし、事業計画の立案を目指す方は、『JMLAベーシックパスポート』をご覧になってみてください。

商品開発/事業開発の系統的メソッドを探されている方は、こちらをご覧になってみてください。
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農耕民族と狩猟民族の感性~コロナ禍における日本人の対応とその感性~

新年あけましておめでとうございます。

今年もコロナの脅威は続きそうで悩ましい限りです。
マイナスなことばかり考えていてもいけないので、今回はそんなコロナ禍における、農耕民族と狩猟民族の感性の違いを考えてみたいと思います。特に日本人特有の感性を理解することが、マーケティングにおいて重要なことであることを確認してみたいと思います。

      

コロナ禍における日本人と欧米人の意識差

今、コロナが新型株の発生で再度感染者数が増加していますね。

その感染者数において、日本は欧米や他国と比較してかなり低い数値で抑えられています。その理由は専門家の間で様々に言われていますが、素人目に見ても日本人のマスク着用対応のすばらしさは、日常生活上、目に見えるものがあると感じます。

テレビの報道を見ていても、海外の人たちはほとんどマスクをしていないのに比べ、日本ではほとんどの人がマスクをしています。欧米人にとってマスクは弱い人間がするものだという考えを持っているとか、マスクをする文化がないことは聞き及びますが、現在ある意味緊急事態社会だといえる中、有効な対策とされるマスクをしないのは、なぜでしょうか。

そこには、農耕民族と狩猟民族という、目に見えない遺伝子ゆえの感性の違いがあるのではないだろうか。

       

       

         

        

農耕民族と狩猟民族の違い

農耕民族は、季節の移り変わりを理解し作物を育てることが自分たちの糧につながります。年間を通した計画性が重要です。そしてお隣同士が協力し合うことが、水の確保や収穫においても必須で、仲間同士の連携、協力体制、すなわち隣人、同士を気遣う気持ちが心の中に根付いていると考えられています。

     
一方、狩猟民族は基本狩りは一人で行い、小集団で生活し、獲物が獲れればおなかが満たされ、獲れなければ空腹を我慢するといった偶然性に依存する生活を送っていました。よってお隣さんや他の集団はライバルであり、協力するという発想は生まれにくかったと考えられています。つまり個が最重要で自分の考えや行動を大切にするという考え方が根付いているのでしょう。

      

         

農耕民族と狩猟民族の考え方→『感性』の違いを理解することはマーケティングにおいても重要

そのような農耕民族と狩猟民族の考え方『感性』の違いこそ、日本におけるマーケティングを考える際に重要視しなくてはいけない大切な要素です。

日本人マーケティングにおいては、自分自身の充足を求める『個』に加えて(=個性を大事にという考え方に加えて)、日本人の心根、共通して納得、理解、受容する価値観の理解が求められます。

少し複雑な捉え方になりますが、『個』の時代とはいえ、日本人にとっては単に『個』イコール『個性』ではなく、『周囲、社会、世の中に受け入れられる個』が重要な判断基準となっているということです。

One To Oneマーケティング(顧客ひとりひとりに合わせたマーケティング)という考え方がありますが、日本においては周囲に配慮する日本人の感性を理解したうえで応用することが大切です。日本における固有のマーケティング特性といえます。

「周囲に配慮する日本人の感性を理解する」

どうやって?!

そのような悩みに対応するマーケティング手法が『感性マーケティング』です。

当会(JMLA、日本マーケティング・リテラシー協会)では、『感性マーケティング』を学べる「マーケティング解析士🄬プロフェッショナル 感性」という講座を開催しています。ご興味をお持ちになった方は、こちらからご覧になってみてください。(↓)

        

また、顧客ニーズをとことん知って、しっかり検証してヒット商品を開発する商品開発法 「NeoP7」 を学ぶ講座も開催しています。ご興味のある方は、無料セミナーに参加なさってみてはいかがでしょうか?
「当たるも八卦当たらぬも八卦」ではない、必ずヒットする開発を目指しましょう!

     

      

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☆参考:「感性とは、感性マーケティングとは」

「顔パンツ」に感じる日本人の感性~文化受容度が高い~

”顔パンツ”という言葉が認められる日本人の文化受容度

コロナ禍において必需品となっている「マスク」ですが、若者の間では思わぬ文化を生んでいるようです。

それが「顔パンツ」。

マスクを日常的に着用しているうちに、マスクをしない顔を他人から見られるのが恥ずかしくなってしまい、マスクがまるで下着のパンツのような存在になっているというのです。

海外では、マスクは弱いものが着用するものなので、着用に対し抵抗感があるという話がある中で、日本人の規律正しい性格がコロナ流行を抑えていると思われる中での面白く興味ある話です。

        

         

        

      

日本人は他民族文化を取り入れる名人

昔から日本人は他民族文化を取り入れることが上手です。

縄文時代から近隣の中国や韓国から伝来した文化や技術を取り入れ、日本独自の文化を発展させてきました。その後も西洋からの様々な文化や技術、食生活などが入ってくる中、同じように日本独自の文化へと醸成してきました。

他国からの強い影響を受けてきたにもかかわらず、日本独自の発展を遂げたのはなぜでしょう。

そもそも日本は広大な島国の中に多くの民族が共存し、海、山、平地などに生活する人々がそれぞれ協力しあいながら、お互いの生活を豊かにする知恵を出し合ってきたことにより、日本という国全体が栄えてきました。

その結果、海外からの文化、他国からの影響があっても「日本」という国として自分を見失わない力があり、現代においても古代からの日本文化が色あせることなく、受け継げられてきたのでしょう。

      

     ビードロ娘と歌舞伎役者

           

日本人には日本人独自の「感性」がある

このことをマーケッターとしてどう捉えるべきでしょう。

日本人は様々な現象を繊細な感性の中で上手に受け入れる民族です。

顔パンツなどの言葉も、一見奇妙奇天烈と感じますが、若者の間では違和感なく取り入れられ発せられます。

新しいものを上手に取り入れる柔軟な受容性を、日本人は持っているということです。

まれに新しく発売された商品が、開発者の意図した使われ方と異なる使われ方でヒットしてしまうという現象も起きます。開発者の発想を超える感性を利用者が発揮したときです。

開発側の想いだけでは、ヒット商品を生み出し続けるのは難しいです。

魅力的な商品を持続的に生み出すためには、顧客側の感性を上手に取り入れることが重要だといえます。

      

新商品開発は顧客の感性を取り入れることが重要

顧客の感性を取り入れるといっても一部の尖った意見だけを取り入れていたのでは、イノベーター理論※でいうイノベーター、あるいは、アーリーアダプターの人たちだけにしか受け入れられない商品に終わってしまいます。

       

※イノベーター理論とは:

新商品や新サービスの市場への普及率を表したマーケティング理論です。

  1. イノベーター(革新者。普及率2.5%)
  2. アーリーアダプター(初期採用者13.5%。ここまでの普及率16%)
  3. アーリーマジョリティ(前期追随者34%。ここまでの普及率50%)
  4. レイトマジョリティ(後期追随者34%。ここまでの普及率84%)
  5. ラガード(遅滞者16%。普及率100%)

            

         

アーリーマジョリティー、レイトマジョリティーといった多くの顧客に受け入れられる商品を開発したいと思っている企業は多いでしょう。

大多数の人に共通する感性【潜在欲求】に響くためには、本質を見極めることが重要になります。

    

でもどうやって?!

顧客をよく知る、知って知って知って知りまくる。

顧客数が少人数の場合は、一人一人の意見をよく聴き、記録をとり、それらをたどると本質が浮かび上がります。

しかし、人数が多くなると不可能です。

そのような悩みに対応するマーケティング手法が『感性マーケティング』です。      

『感性マーケティングとは』についてはこちらをご覧になってみてください。

       

『感性マーケティング』の実務スキル習得にご興味をお持ちの方はこちら↓

        

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また、顧客ニーズをとことん追求して商品開発をする、開発に特化した手法もございます。

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コロナ禍でも高業績なのは人気商品の開発力

コロナ禍で苦戦している外食業界の中で好業績なコメダ珈琲店

コロナ禍で苦戦している外食業界ですが、コメダ珈琲店は好業績を確保しているそうです。その理由は業態としてのコスト構造や客席間に距離があるレイアウトだったことなどが挙げられていますが、それらは従前からの構造です。

新しい魅力的な新商品の投入こそ大きな理由だと考えます。

      

コメダ珈琲店の好業績3つのポイントを整理

コメダ珈琲店がコロナ禍においても好業績な理由として下記の3つのポイントが挙げられています。

        

  1. FC店主体の店舗展開のため、固定費が少ないため売り上げ減少に強い
  2. 高年齢ターゲットに対し、滞在時間をゆっくり過ごせるように配慮したレイアウトだったため、コロナ対策としての「密」を避けやすい
  3. コメ牛などの商品がヒット

     

経済評論家などの専門家は1と2の理由を強く評価していますが、マーケッターとして考えると、3の商品力こそ一番の大きな理由だと思います。

     

        

 

魅力ある商品こそ一番の売上アップ要因

コスト構造の理由は企業戦略上の背景であり、顧客にとっては関係ありません。

客席間に距離のあるレイアウトが密を避けやすいという理由も、多くのテンポが客席をすべては使用せず、距離を取れるように配慮しています。

利用しようというモチベーションを上げた最大の要因は、魅力的な新商品の投入でしょう。

コロナ禍において「食」の重要性が再認識されました。ただ空腹を満たすのではなく、おいしいものを楽しく食べたいという欲求を持つことが大切だと、こういう時期だからこそ、私たちは気づかされました。

そのような欲求に応える商品を投入したからこそ、好業績を上げることが出来たのです。

業態や店舗のレイアウトだけでは、既存の顧客の一部しか来店せず、売上はかなり減少したはずです。若者から家族受けもする、楽しそうな商品を投入したからこそ、新規の顧客も呼び寄せ、好業績に結びつきました。

     

 

 

新商品開発には、思いつきや勘ではなくプロセスの体系化が重要

魅力的な商品開発をすればよいといっても、そもそも新商品開発は各企業が頭を悩ましている業務です。良かれと思って開発した商品が全然売れないことはよくあり、商品開発担当者が苦い経験をしていることです。

やはり、新商品開発も、他の業務と同様、体系化された開発プロセスを持つことが重要です。

なぜなら、結果やプロセスの検証ができ、業務改善を行えるからです。

でもどうやって?!

そのようなお悩みにお答えできる商品開発/事業開発の系統的な方法があります。

それは、『Neo P7』(ネオピーセブン)という商品開発の7ステップです。

成城大学名誉教授の神田範明氏が、長年かけて研究を続け、110社以上の産学協同プロジェクトにおいても、上場大手企業/前向きな小規模企業/業種業態問わず幅広い商品・サービス・事業において、成果が実証された、系統的な商品開発プロセスです。絶対失敗しない新商品開発手法として推奨しています。

KKD(経験・勘・度胸)だけに頼らない、また、カリスマと言われる特殊能力を持つ社員が他社に引き抜かれる心配をすることなく、持続的に魅力的な商品を開発し続けられる、系統的な商品開発手法を取り入れてみてはいかがでしょうか。

プロセスが決まっていれば、安心して商品開発に取り組め、安定して魅力的な商品開発を行えるようになります。それだけでなく、社員が笑顔になり、会社や組織も元気になります。そんな幸せな会社の商品を買ったり利用したりした顧客は、幸せになれます。そんな正のスパイラルを目指したい方は、ぜひ、系統的な商品開発手法を学んでみてください。

                         

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栗料理にみる日本人の豊かな感性は、日本におけるマーケティングに不可欠です

旬の食材を楽しむ「栗」

栗の旬は、あっという間に駆け抜ける。もう一度食べたいと思ったときには市場から姿を消している。悩ましい食べ物です。

しかし、そのような食べ物だからこそ、日本人の豊かな感性が働くのではないでしょうか。
ヨーロッパでも冬の代名詞として、焼き栗がありますが、それ以外の食べ方はスィーツ系以外あまり聞きません。一方日本では、ゆで栗、栗ごはん、渋皮煮、栗おこわ、栗きんとん、甘露煮、焼き栗など様々な調理法により食べられています。旬の時期が短い栗を楽しく、おいしく食べる工夫が花咲くのでしょう。

 

旬の食材を楽しむ日本人の感性はマーケティングにも影響する

旬の食べ物を食べたいという思いは、多くの日本人が持っている気持ちでしょう。

日本は細長い島国で、北は北海道から南は九州・沖縄まで様々な顔を持ち、四季があります。この四季がもたらす季節ごとの豊かな食べ物を日本人は古くから享受してきました。

ゆえに、短い間の旬の食材を、その土地柄や慣習に合わせて、工夫をこらして美味しくいただこうと、日本人の豊かな感性が働いた結果、さまざまな楽しみ方、食べ方が生まれたのでしょう。

      

     

この感性は、食だけに留まりません。

四季の移り変わりを感じながら過ごすことにより、日本人は世界でも有数の感性が豊かな民族となりました。

現代でも、生活におけるさまざまな場面において、日本人は豊かな感性により、物事を判断しているのです。

つまり、日本におけるマーケティング活動は、「感性」を抜きにしては成り立たないのです。

         

 

「感性」をマーケティングに活かす感性マーケティング

感性マーケティングとは、まさしく人が持つ「感性」を把握し、人それぞれ異なる価値観を理解し、マーケティング(戦略や活動)に活用するというものです。

人が選択する商品やサービス、あいは余暇活動、行動などを単なる「行動変数(Behavior ビヘイヴィア変数)」として捉えるだけでなく、その判断を成した心理的背景「心理的変数(Psychographic サイコグラフィック変数)」を解明し、顧客の先手を打てる戦略を策定するというものです。

つまり、結果のデータによる近似値なものを推奨するのではなく、その人の感性を理解し、同じ価値を持つ商品やサービス、あるいはコミュニケーションの取り方を解析し、将来を見据えた戦略を展開できるマーケティング手法なのです。

    

 

 

人に関する4種の情報ー人口統計変数/地理的変数/行動変数/心理的変数

      

 

コミュニケーションが重視される現代には必須の感性マーケティング

人の基本的欲求として存在するコミュニケーションを、企業もマーケティング活動において重要視すべきなことは周知に事実ですが、どうすれば良いか未だに悩み事になっていることが多くみられます。

最近ではAIによる「行動変数(Behavior ビヘイヴィア変数)」を活用したデジタルマーケティング・Webマーケティングが盛んですが、これにも限界はあります。何故なら、結果のデータを活用するからです。

人(消費者・顧客)がどのような理由でどのような商品やサービス、そして行動を選択したのかという、その人の本質的欲求・価値観を理解し、コミュニケーションをとり、必要とされる商品やサービスを提供すること、このことが、これからはますます求められる時代なのです。


仕事を進めていく上において、学ぶべきことはとても多くあります。

古くからの教えにも学ぶことがあり、近代において考え出された学問や理論などもどんどん学び吸収していくとよいでしょう。
社会人にとっては、マーケティングの基本の考え方は必須の学びだと思います。
皆さまも「マーケティング」に興味を持ってみてはいかがですか。

 

マーケティングにご興味をお持ちにの方は、マーケティングの基礎を学ぶ、JMLAベーシックパスポートをぜひご覧になってみてください。

 

 

 

必ずご自分のお仕事に活かされますよ。

 

参考:「感性とは、感性マーケティングとは」についてはこちらからご覧ください。

 

 

「プロモーション」から「コミュニケーション」へ B2B2Cの失敗事例から学ぶ ヒト対ヒト

Facebook社が、社名をMetaに変えました。仮想現実空間「メタバース」を企業のメインドメイン(中心的事業領域)とするということだそうです。

メタバースそのものには現在賛否両論あるようですが、ここではそのメタバースそのものではなく、マーケティングにおけるコミュニケーションの重要性に関してお話ししたいと思います。

マーケティング「4P」の意味的変化

マーケティングの戦略立案に必須の4 P という言葉がありますが、その4つのPのひとつに「Promotion(プロモーション)があります。

「マーケティングの4Pとは」についてはこちらをご覧ください。

昔は言葉通りに、企業が商品やサービスをプロモート(Promote)する活動が主体でした。商品やサービスの特徴を宣伝することが重要だったのですが、その「Promotion(プロモーション)の意味合いが変化しています。

何故でしょうか?

それは消費者・顧客の情報収集能力が飛躍的に高くなったからです。
一昔前は、消費者・顧客は商品情報をテレビCMや新聞、雑誌などの企業広告活動から収集するしか方法がありませんでした。しかし現在はSNS等から様々な情報の入手が簡単にできるようになりました。また様々なメディアが競って情報を発信しています。SNS等で人々は情報を交換できます。企業からの宣伝広告により商品の存在を認知したとしても、すぐには飛びつかず、周囲の信頼する人の評価なども参考にし、判断するようになりました。

この変化が、 「Promotion(プロモーション) が、「プロモーション」から「コミュニケーション」へ変化したといわれている意味合いです。

    

  

         

メタバースは受け入れられるのか?!

「相棒」というテレビ番組(刑事ドラマ)でも仮想現実空間を題材にした物語が繰り広げられましたが、いよいよ一般社会にもその時代が来るのでしょう。

コロナ過でリモートによる企業活動や教育活動が展開され、人々もその方法に慣れてきています。

しかし、実際に経験すると、Web会議では人の感情が捉えにくいという声や、学生からは仲間と会えず、友達ができないなどという悩みも多く聞かれます。

これらの問題の本質は何でしょう?

それはまさしくコミュニケーションです。人は人とのつながりを求めます。

悲惨な例としては、つい先日の電車内での凶行を起こした犯人の理由も、仕事に失敗し周りの人とうまく付き合えなくなったという人とのつながりが問題だったようです。極端な例を挙げてしまいましたが、それくらい人は人とのコミュニケーションが生きていくうえでとても重要だということです。

     

         

人間の基本的欲求として存在するコミュニケーションですから、企業もその重要なコミュニケーションに対応することは必然であることは理解できます。
 
そのコミュニケーションを行う方法については、テクノロジーの進化に伴い発達した様々なツールやソリューションを利用して、一般消費者が容易に情報を入手したり、自分自身で発信できるようになったわけですから、企業側にもますます対話力が求められるようになっています。 

“メタバース“世界でも、企業は、消費者・顧客とコミュニケーションを取りながら、人が何を欲しているのか? を感じ、その要求にどのように応えるかを伝える”対話すること”が求められるのではないでしょうか。

    

    

プロモーションからコミュニケーションへ BtoBtoCの失敗事例から学ぶ

ここで一つ具体的にBtoBtoCのコミュニケーション失敗事例を挙げます。

マンションの「管理会社(サービス提供会社)」と「管理組合(住民の組合)」と「個人としての組合員=住民・理事長」との間で起きたコミュニケーションの失敗例です。

マンションの管理会社は契約しているマンション(マンションの管理組合)に対して月次の理事会運営を中心にさまざまなサポートを提供しています。これまでは人的対応中心でしたが、近年、ICT化を進めており、その一つに決済があります。これまでは担当の営業が支払い用紙を準備して、マンションの管理組合の理事長に捺印をもらうために家庭訪問をして決済を進めていました。

それをオンライン決済(ネットバンキング)に切り替えています。決済の都度、理事長宅に訪問しなければならなかったのが、管理会社の経理システムから自動送信するだけで済むので、何軒ものマンションを担当している営業担当者の業務が減り、負担が減り、効率化を図れます。

しかし、これまで人と人のコミュニケーションがあり、住民が参加する理事会で決済承認をして、加えて決済金額と内容について担当営業から説明をし、そこで初めて、組合の住民を代表する理事長は決済手続きを行っていました。この流れで、決済業務を安心して管理会社に任せることができていました。その流れが、オンライン決済に切り替わった途端、理事会での決済承認も飛ばし、何の決済なのか担当営業からの説明もなく、自動配信のみで決済を済ます流れに変わってしまいました。

    

     

「決済および金銭のやりとり」は、「人と人のコミュニケーションが信頼を築き、その信頼の上に成り立っている」ことに、改めて気づかされたケースです。

このコミュニケーションの失敗に対する解決策は、住民代表の理事長からの要求で、決済承認を自動配信する前に、

Step1 理事会で決済承認を行う
Step2 オンライン決済の承認を行う人(組合の理事長)に対して、担当営業から電話などで自動配信により決済承認を依頼する旨の連絡を入れる

という、決済の前に、人と人のコミュニケーションを事前に行うことで問題解決し、管理会社に対する信頼回復ができました。

消費者・顧客が商品を購入する、サービスを利用する際に支払う対価は、企業側の視点に立つと、消費者・顧客が何を欲しているのか?を感じ、自社の商品・サービスはその欲求にどのように応えるのか?ということに真摯に取り組み形にして提供することに対して支払われる対価です。

「消費者・顧客が何を欲しているのか?自社の商品・サービスはその欲求にどのように応えるのか?」についての具体的な活動が=マーケティングです。

   

   

マーケティング活動の基本的なフレームワークや考え方を日々の業務の中に取り込むと、仕事を進めていく中で、日々学ぶべきことがとても多く見つかります。
古くからの教えにも学ぶことがあり、近代において考え出された学問や理論などもどんどん学び吸収していくとよいでしょう。
社会人にとっては、マーケティングの基本の考え方は必須の学びだと思います。
皆さまも「マーケティング」に興味を持ってみてはいかがですか。

    

マーケティングにご興味をお持ちにの方は、マーケティングの基礎を学ぶ、JMLAベーシックパスポートをぜひご覧になってみてください。

     

     

必ずご自分のお仕事に活かされますよ。

KKD(経験に基づく経営)とDDM(データに基づく経営)

KKD経営の弊害

KKDとは

KKDとは、K(経験)とK(勘)とD(度胸)の頭文字です。「経験・勘・度胸」による経営の意です。

仕事にはスピードが求められます。自分自身も早く結果を出したいと思います。そのため様々に存在するはずの代替案や不明確な要素を無視して、安易に自身の経験や勘により物事や戦略を判断してしまうということが多々あるのではないでしょうか?

しかしそのような場合、目先の結果に囚われ過ぎて、自社にとって重要なことを見落としてしてしまう機会損失のリスクも出ます。

日本には優れた企業を創設した数多くの優秀な先人たちが存在します。

松下幸之助さん(松下電気器具製作所(現・パナソニック)創業者)や安藤百福さん(日清食品創業者)、本田宗一郎さん(本田技研工業(通称・ホンダ)創業者)など、今の日本を支えるような企業を創り出した人たちです。

彼らは、自分が感じる社会の状況変化をいち早く察知し、必要とされる商品を生み出し、一代で今の会社の基盤を創り出しました。自分自身の経験により社会状況から感じることを自分自身で判断し、いばらの道を度胸をもって乗り切り、世の中に認められる商品を生み出していったのです。
素晴らしい先見性と能力だと感じます。

しかし、現代社会はモノがあふれ、顧客ニーズは多層化・多様化し、それぞれの人の考え方や価値観が個々に違い、判断も異なります。OneToOneの考え方が必要な時代と言われるゆえんです。

そのような時代に、企業の方向性や損益にかかわる事項や新商品開発を、一人の経験や勘だけで判断し、周りの評価や不安をも無視して度胸だけで進めることは不可能です。

      


     

   

DDM経営への進化 事実の把握と因果関係を分析する能力

    

DDMとは

DDMとは、Data Informed(データに基づく) Decision Making(意思決定)の頭文字です。社会一般に広く知られている名称ではなく本記事の中で使用した複合語です。データに基づく経営の意です。

   

最初にお断りしておきますが、KKD経営は必要です。

ですがそれだけでは今とこれから先の経営は難しいので、DDMを加えて進化する必要があります。

では、どうすればよいのでしょうか。

   

1.事実の把握

複雑な現代社会に受け入れられる商品開発や戦略立案には何より事実を把握することが必須です。

2.因果関係の把握

そしてその事実を整理し事実を引き起こしている要因、背景を分析する能力が必要です。

    

進め方について、下記Step1~4が大まかな工程になります。

    

Step1 事実の把握

どのような商品やブランドがもてはやされているのか?
どのような商品は受け入れられず売れていないのか?
など、事実(実際の現象、実態)を把握することが第一歩です。

Step2 因果関係の把握

そして、それらの事実がどのような人にどのような理由で受け入れられているか?
目指していることは何か?
など事実を取り巻く因果関係を整理・分析し、把握します。

Step3 把握した情報(分析結果)の解釈

情報の整理と分析に基づき、今の社会や数年後の社会に必要とされる共通する/本質的な「価値」を見出します。

Step4 「社会・市場・顧客」と「自社」をつなぐ提供価値を創る

Step1~3を踏み「社会・市場・顧客」が求める 「何?」 が明確になったところで、「自社・自社の事業・自社の技術」とつなげます。これが「自社の価値を顧客に提供し喜んでいただく」ことです。

Step1~3が実は非常に大事だということは、やってみて初めて実感できることでもあるので、面倒だから省いてしまうことは、案外頻繁にあることなのです。

   

    

      

     

    

「Step1 事実を把握する」取り組みやすい4ポイント

  
第一歩となる「事実を把握する」について、費用をかけずに取り組みやすい4つの方法をご紹介します。

            

事実を把握する 取り組み方法1 今使っている人(利用者)に聴く

自分の会社の商品カテゴリーを利用する人々に、今利用している商品やその理由を聞くなど、取り組みやすいところから始める。

事実を把握する 取り組み方法2 傾聴する

今やネットの時代です。ネットに流れる自社の商品にまつわることや、今どきの人の考え方などを収集する。

事実を把握する 取り組み方法3 観察する

利用者の購入方法や選択手順を、リアルに観察する。店頭や会場などで人々の動きを観察する。

事実を把握する 取り組み方法4 試してもらう

開発予定商品をユーザーに試していただく。

       

上記の方法が取り組みやすいと思います。自分たちでもできますし、予算があれば専門の調査会社に依頼することもできます。

     

そして、把握した事実を分析する方法として多数存在しますが、傾向を簡単に把握できる方法をご紹介します。

      

把握した事実の傾向分析 方法1 単純集計

単純集計は、言い換えるとランキングです。どの商品の売り上げが一番かなどを数値をもとに傾向を把握できる最も取り組みやすい分析手法です。

把握した事実の傾向分析 方法2 クロス集計

クロス集計は、例としては、「年齢」と「健康状態」の関係を傾向把握するといったように、1項目だけでランキングを把握するだけでなく、年齢ごとに健康状態はどのように変化していくのか? 10代は「痩せやすく太りにくい体」から、加齢とともに変化し、50代は「痩せにくく太りやすい体」になるなど、2項目間の関係がどのような傾向かを把握できる便利な分析手法です。

    

      

マーケティングとデータは切り離せない関係性

更に、多変量解析(因子分析やクラスター分析、重回帰分析、数量化理論など)高度な分析手法があります。つまり、集められない情報はほとんどなく、分析できないデータもほとんどないので、どんどんチャレンジしていけます。複雑な要素が渦巻く現代社会ですが、必要な情報を収集し、的確に分析すると、KKD(経験・勘・度胸)よりさらに進化できます。

DDM(データに基づく意思決定、データに基づく経営)は、仕事を進めていく上で、また、マーケティングの実務を遂行する中で、学ぶべきことはとても多くあります。古くからの教えにも学ぶことがあり、近代において考え出された学問や理論もどんどん学び吸収していくことで私たちは進化していけるのだと思います。

マーケティングを遂行する上でデータは欠かせません。

しかし、データは大量にあるのでデータに振り回されて本質を見失いがちです。そうならないためには、マーケティングの基本的なフレームワークを活用するのが大変有用です。

マーケティングの基礎にご興味をお持ちにの方は、JMLAベーシックパスポートをぜひご覧になってみてください。

     

     

必ずご自分のお仕事に活かされますよ。

※マーケティングの基本フレームワークについて詳しくはこちらをご覧ください。
  3C5FSWOTSTP4P【真のデジタルマーケッターとなるために】シリーズ

※調査・リサーチに関して詳しくはこちらをご覧ください。
 
リサーチの役割アンケート調査10のポイント(シリーズ)

すぐに正解を求める貴方へ! 守破離と第三者確認

「正解」が見えている道を歩かないと不安になる?

求めているものが見えないと、人間は不安になります。
 
社会人生活においても、任された仕事をどのように推進すればよい結果が得られるのか?
どのような商品を作れば売れるのか?
どのようにして売ればよいのか?
などなど、悩みは多くありそれらの答えを常に求めることになります。

その結果、正解を早く知りたい、答えを早く知りたいと思ってしまいがちです。

しかし、この複雑な世界で正解は一つだけではありません。

    

 

          

        

答えを早急に求めているだけでは、誤った判断をしてしまう可能性が高くなります。

ただし、やみくもに動いても労力とコストがかかります。
だから人は早く解を欲しがるのですが。

その(先の見えない中で動かなければならない)不安を軽減してくれるのが、先人たちや偉人たちの教えや、膨大な研究から生まれた数々の理論などです。

     

守破離とは ビジネス・仕事・物事を進める上での大切な考え方

      

「守破離」とは

元々は武道や習い事の世界で使われていた言葉です。

師の教えを守り、更に研鑽し自分に合ったより良い形をつくり今までのやり方を破る、そこから独自の道を切り開き師の形から離れること。

道を究めるために必要なプロセスを教えてくれたのです。

何より大事なのは、まずは師の教えを忠実に守ることですが、その際に必要なのが「素直な心」なのです。

※素直とは:詳しくは「素直な心構えが先見の明を鍛え事業の成功確率を上げるワケ」をご覧ください。

社会人でも本当に伸びる人は、素直な心をもって、人の意見をよく聞き、自分自身を見つめることのできる人です。

どこかの国の新総裁も同じように自分を評していますね。一国を代表する方が表明するくらいですから、やっぱり大切な考え方なのだと再認識します。

素直な心をもっていると自然と周りに人が集まってきて物事をうまく進めることが出来るものです。

     

     

守破離の教えを仕事に活かすためには

さて、では仕事で守破離の教えを具体的に考えると、以下のようになると思います。

    

ビジネスに活かす 守破離の「守」

まずは先輩や上司から教えられたことを素直に実行する。

自分はこう思うなどという邪念を払しょくして、とにかく素直に実践することです。

そうすれば教えられたことの良い点、少し改善した方が良いと思えることが見えてきます。

最初から自己流でやってしまうと失敗することが多くなり、成功しても何が良かったのかはっきり見極められず、次に生かせないということになりがちです。

    

ビジネスに活かす 守破離の「破」

基本が分かってきたら、改善した方が良いと感じる点を、少しずつ試行錯誤しながら自分流のやり方を見つけ、それまでのやり方を破るのです。

工夫も必要ですし、その途中では、やはり素直な心で周りにアドバイスをもらうことも必要です。

   

ビジネスに活かす 守破離の「離」

少しずつやり方を工夫し自分流のやり方を作り上げ変革し従来のやり方から離れるのです。

ここまでくれば、オリジナルで有効な仕事の進め方が新たに生まれます。

     

結果を求めすぎて焦らないことです。

何事も一歩一歩地道に進めることが大切です。

     

第三者の目線による確認の重要性

一方、仕事を進めるうえで大事なことがもう一つあります。

それは第三者の意見や思いを常に確認することです。

守破離の守にも通じることですが、何か新しい商品やサービスを生み出すときは、その顧客となる人の反応を的確に把握することが必要です。

社内的仕事のプロセスも自分が良いと思っても他の人からするとやりにくい、問題があるなどということも多々あります。

自分独自の判断だけではなく、第三者の意見を確認するということはとても大切な行為です。

くれぐれも唯我独尊とならないように気を付けてください。

仕事を進めていく上において、第三者視点から学ぶべきことはとても多くあります。

   

       

      

ビジネスに有用な理論の一つ マーケティング基本理論

古くからの教えにも学ぶことがあり、近代において考え出された学問や論理などもどんどん学び吸収していくべきです。

その中で、マーケティングの基本理論や考え方は、社会人にとって必須の学びだと思います。

そのマーケティングの基本理論については、書籍で読んだことがあるという人が多いでしょう。

       

では、質問します。 3C5FSWOTSTP4P ご存知ですか?

知ってるよ、知ってる、知ってる。(回答者)

   

では、実際に使っていますか?

「使ってるし、使えるよ」とすぐに回答できるでしょうか?

知っていることと実際にできる・使えることとは違います。

      

続いて質問です。市場調査やニーズ調査といった調査手法をご存知ですか? 第三者の意見を定量的に、あるいは、定性的に調査する手法をご存知ですか?そして、分析手法をご存知ですか?

調査、リサーチとも言いますが、苦手な方が多いように見受けます。

       

自信がないと感じる方は、少しのトレーニングで使いこなし方のコツを身に着けられます。

ぜひ、使えるようになりませんか?

マーケティングの基本にご興味をお持ちにの方は、JMLAベーシックパスポートをぜひご覧になってみてはいかがでしょうか?

     

     

必ずご自分のお仕事に活かされますよ。

※マーケティングの主な基本理論について詳しくはこちらをご覧ください。
  3C5FSWOTSTP4P【真のデジタルマーケッターとなるために】シリーズ

※調査・リサーチに関して詳しくはこちらをご覧ください。
 
リサーチの役割アンケート調査10のポイント(シリーズ)