感性をくすぐる電車内のカワイイ子育てスペース

公開日:2023年01月20日最新更新日:2023年01月24日堀内香枝

「日本の出生数が70万人台になる」という衝撃のニュースが報道されました。
第一次ベビーブームの1949年には260万人でしたので、人口の少子化が顕著に進んでいます。

弊会は、少子化対策に対して直接的に貢献できる事業は行っていませんが、間接的に貢献することを目指し、このテーマの研究に取り組み始めました。

今回は、少子化の現状を確認したいと思います。

       

          

人口減、大きな原因は少子化

日本の人口は、2010 年頃をピークに減少傾向に入っています。

1億2806万人(2010年)
1億2483万人(2022年)
8,000 万人台(2065年・予測)

出所:内閣府子ども・子育て本部『令和3年版少子化社会対策白書』「第1-1-1図  我が国の総人口及び人口構造の推移と見通し」e-Stat 政府統計「人口」

人口減少の大きな原因は少子化によるものです。

少子化が進み人口が減ると、国内の働き手や個人消費の担い手が減少します。
そのことにより、企業の競争力は落ちます。
また、将来の経済規模の縮小、税収減による行政サービスの水準の低下など、活力のある地域や経済社会を持続させる力がどんどん弱くなります。

      

       

「出生数」の減少、「合計特殊出生率」「完結出生児数」の低減

「出生数」の減少

日本の出生数は、第一次ベビーブームの1949年に260万人を超える子供が生まれていましたが、第2 次ベビーブームの1973年に200万人超の出生数を最後に減少傾向が続き、2022年は80万人を割る見込みです。
「出生数」は、第1次ベビーブーム時の3分の1まで減少しています。

出所:内閣府子ども・子育て本部『令和3年版少子化社会対策白書』「第1-1-3図  出生数及び合計特殊出生率の年次推移」 、厚生労働省が2022年12月20日に公表した2022年(令和4年)10月分の人口動態統計速報

         

「合計特殊出生率」の低減

また、一人の女性が一生に生む子供数を割り出した「合計特殊出生率」も長く減少傾向にあります。

「合計特殊出生率」

「4.32」・・・第一次ベビーブームの頃 
「2.14」・・・第二次ベビーブームの頃 
「1.30」・・・2021年 

合計特殊出生率
出所:内閣府子ども・子育て本部『令和3年版少子化社会対策白書』「第1-1-3図 出生数及び合計特殊出生率の年次推移」 、厚生労働省・人口動態統計調査

    

「合計特殊出生率」とは
一人の女性(結婚していない人も含む)がその年齢別出生率で一生の間に生むとしたときの子どもの数に相当します。
平易に表現すると、「一人の女性が一生の間に産む子どもの数」です。
(厚生労働省「合計特殊出生率について」の解説は【こちら】) 
「合計特殊出生率」は、人口規模が維持される水準「人口置換水準」(約2.1)を下回る状態が続くと、人口は減り続けます。2021年の「合計特殊出生率」は1.3なので、 「人口置換水準」約2.1を下回っています。

「人口置換水準」とは
人口が増加も減少もしない均衡した状態となる合計特殊出生率のこと。

       

「完結出生児数」の低減 結婚した夫婦が何人の子供を持つか

「結婚した人がどのくらい子供を持つのか」を「完結出生児数」と呼び、この「完結出生児数」は、1977年調査~2005年調査では、「2人」を僅かに超えていましたが、2010年調査~直近の2021年調査では、「1.96」→「1.94」→「1.9」と近年、若干低下傾向にあります。

「完結出生児数」
・「2」 1977年調査~2005年調査は「2超」で推移
・「1.96」→「1.94」→「1.9」 2010年調査~直近の2021年調査までの3回の調査結果は徐々に低減

       

         

「完結出生児数」(完結出生子ども数)とは
結婚した夫婦が出産する子供の数です。
夫婦が結婚後15年を経過すると追加出生がほとんどみられなくなるので、結婚持続期間15~19年の夫婦の平均出生子ども数を完結出生子ども数としています。

         

婚姻件数の減少、50 歳時未婚率の上昇

「婚姻件数」(年間)

「90万組超」(女性の人口 4,100万人程度)1947年・48年 第一次ベビーブームの頃 
「100万組超」(女性の人口 5,400万人程度)1970年代前半 第二次ベビーブームの頃 
「50万組程度」(女性の人口 6,300万人程度)2021年 

     

婚姻件数(年間)
出所:総務省統計局 人口推計 長期時系列データ

        

「50歳時の未婚率」

男性: 1.7%、女性: 3.3% 1970年 第二次ベビーブームの頃 
男性:23.4%、女性:14.1% 2015年 

   

       

50 歳以上の男性は約4人に1人、女性は約6人に1人の割合で、一度も結婚していない、未婚者という数字です。
結婚しないでいる男女はほとんどいなかった時代から、現在はここまで増加しています。結婚に進まないことも少子化に影響しているといえるでしょう。

      

恋愛に対する考え方 相手からのアプローチがあれば考える?!

婚姻数の増加は、結婚する前に恋愛する人が増えるということでしょう。

「恋愛に関する考え方」について、日本人と海外の人とを調査しその結果を比較した、興味深いデータがあります。

   

        

日本人は、「相手からアプローチがあれば考える」と回答した割合が他の国と比較して多い。
反対に、日本人は、「恋愛することで人生は豊かになる」と回答した割合は他の国と比較して少ない。

少子化対策に貢献するヒントは、この辺りの深層心理を探ってゆくと、見つかるかもしれません。

       

女性の理想・予想のライフコース、理想と現実にギャップがある!

次に、独身者の「結婚に対する考え方」についての調査結果からも興味深い気づきが得られます。

         

・「非婚就業コース」:結婚せず、仕事を続ける
・「DINKsコース」:結婚するが子供は持たず、仕事をする
・「両立コース」:結婚し、子供を持つが、仕事も続ける
・「再就職コース」:結婚し子供を持つが、結婚あるいは出産の機会にいったん退職し、子育て後に再び仕事を持つ
・「専業主婦コース」:結婚し子供を持ち、結婚あるいは出産の機会に退職し、その後は仕事を持たない

       

女性は、「本当は結婚したいけれど理想が叶いそうにない現実がある」と考えている人が一定数います。

「男性がパートナーに望むライフコース」と「女性の理想のライフコース」の回答傾向は相似していますが、

完全に一致してはいません。

少子化対策に貢献するヒントは、この辺りにも見つかるかもしれません。

       

感性をくすぐる電車内のカワイイ子育てスペース

「日本の出生数が70万人台になる」という衝撃のニュースが報道された数日後に乗った電車の車内の写真です。

思わず「カワイイ💛」と写真を撮りました。

         

感性をくすぐる電車内のカワイイ子育てスペース

      

「子育て応援スペース」と書かれたシールが目立つように貼られていました。

これは一例にすぎませんが、社会が子育てをサポートするよ、というメッセージは、子育て中のママやパパにとっては、社会に受け入れられている安心感を感じます。

弊会(JMLA:日本マーケティング・リテラシー協会)では、「恋愛」「結婚」「育児」まわりの人々の気持ちや考え方を掘り下げるアプローチを始めました。

少子化の問題は、当然、国の政策や自治体の制度等が課題解決として不可欠です。

しかし、日本人のマインド、気持ちは無視できません。

どのステージでどのような気持ちを持つことが、「子供を持とう」という気持ちにつながるのか、解明してゆきたいと思います。

今後、不定期になりますが、進捗などを公開していく予定です。

        

少子化のテーマから飛びますが、下記は、人の気持ちを上手に汲み取り生かすためのご案内です。

    

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女性の感性を活かした調査設計や市場動向の分析により、お客さまの深層心理「感性」の解明を得意とします。コンサルティングファームで食品メーカー、外食産業、エステティック産業、通販企業、冠婚葬祭業、工作機械メーカーなど幅広い業種のマーケティング・コンサルティング業務を経験しました。これまで培った経験を元に、一般社団法人 日本マーケティング・リテラシー協会(JMLA)設立に参画し、感性マーケティング『マーケティング解析士』講座カリキュラム策定に携わりました。現在は、『マーケティング解析士』講座の講師活動を行っています。同時に、企業様のマーケティング課題解決のサポート活動を継続しています。