徳勝龍関の優勝に感じる「心・技・体」とマーケティング「4P」

2020年02月02日森田 広一

大相撲初場所、徳勝龍関が優勝しましたね。ビックリでしたが、それにもまして、NHK小林アナとのインタビューが秀逸でしたね。

「自分なんかが優勝していいんでしょうか」

でファンの心をわしづかみにして、

「意識することなく・・・うそです。めっちゃ意識してました」

で笑いを取り、一転して

「監督が見てくれてたじゃなくて、一緒に土俵で戦ってくれたような、そんな気がします」

でその人柄によりぐっと締めました。

新鮮なインタビューでしたが、やはり「心・技・体」が充実していたからこそできた優勝だと感じました。

「心・技・体」というとスポーツの世界のことだと思ってしまいますが、マーケティングの世界でも共通するような言葉があるんですよ。

それが、「4P」です。

何故、「心・技・体」と「4P」が共通する言葉なのか説明します。

 

「心・技・体」とは

そもそも「心・技・体」とはどのような意味なのか再確認しましょう。

 

『心』

心が豊かであれば、体は鍛錬されていき、技に磨きがかかる

『技』

技を磨きあげれば、心が豊かに育ち、体も鍛錬されていく

『体』

体を鍛錬すればこそ、技は我が身に染まり、心が豊かに安定する

 

人間が良いパフォーマンスを発揮するためには、心と技と体が三位一体となることが必要で、どれか一つだけ突出していればよいわけではないということですね。

社会で働く人間だって、一定水準の結果は求められるものです。ですから、良いパフォーマンスを発揮できる人間でなくてはいけませんね。

 

「4P」とはなにか

では、一方「4P」とは、どのようなものでしょうか。

「4P」とは、「Prduct(製品)」「Price(価格)」「Place(流通チャネル)」「Promotion(プロモーション)」の4つの頭文字を使ったマーケティングにおいて製品を世に送り出す際に必要となる条件を整理するための理論です。

製品が売れるためには、製品そのものだけでなく、価格や流通経路(売る場所)、プロモーション(広告宣伝、販売促進)も適切に考えられなくてはいけないというものです。

この4つのいづれかが欠けていると(適切に考えられていないと)製品は売れません。

ただし、現在の社会環境から、「4P」の意味合いもかなり進化しています。

それは、「製品」は、モノとして魅力あるものではなく、「顧客から見た価値」という顧客の心を満たすものである必要があります。

「価格」も、プロダクトアウト的に設定してはいけません。顧客にとって適切な対価となる価格を理解し、企業努力によりその価格帯で販売できるように原価を抑える必要があります。

「流通チャネル」も、一時代前ならリアル店舗しかありませんでしたが、今やNetという流通チャネルが幅を利かしています。自社の製品はどのようなチャネルが相応しいのか。良くよく吟味しないとブランディングに大きく影響します。

「プロモーション」も今や「コミュニケーション」の時代です。一方通行の広告宣伝では顧客の心を掴めません。双方向型のコミュニケーションが必要です。

 

勝ち抜くためには、勝ち抜くための条件がある

もうお分かりですよね。力士が優勝するためには、「心・技・体」という3つの要素が充実していなくてはいけない。

一方、企業が売れる製品を世に送り出すためには、「製品価値」「顧客視点の対価」「入手しやすい流通チャネル」「双方向のコミュニケーション」の4つが適切に考えられ実行されなくてはいけないのです。

3つと4つという差はありますが、どちらも勝ち抜くために必要な要素があるということです。

 

皆さまも「マーケティング」に興味を持ってみてはいかがですか。

必ずご自分のお仕事に活かされますよ。

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森田 広一
広告代理店でマーケティング戦略立案、コンサルティングファームでデータ分析や各種のコンサルティング業務を経験。そこで培われたノウハウを元に人間の「感性」を紐解く独自の分析手法を確立し、そのノウハウを広く世の中に伝えるべく、一般社団法人日本マーケティング・リテラシー協会を設立。目に見えない消費者の深層心理「感性」を数値化し分析することにより、消費者や企業の隠れた欲求を解明し、各種提案やマーケティング戦略立案に役立てる分析体系を教える講座を開設。現在、様々な業種、職種の受講者から評価を得て、大手コンサルティング企業などの昇格必須講座としても認定されている。同時に各種企業のマーケティング・コンサルタントとしても活動中で、現代企業の悩み解決の実質的なサポート活動も継続している。