【真のデジタルマーケッターとなるために】第7回:5F

2020年08月07日森田 広一

企業は様々なフォース(力)に影響を受けている。

スターウォーズは空想の世界だが、我々は現実世界で戦わなくてはいけない。

 

「遠い昔、遥か彼方の銀河系」を舞台に展開するスターウォーズでは、

フォースとは、

銀河の万物をあまねく包み込んでいるエネルギー体。目には見えない空気のような概念だが、強い意思と精神集中によってその「流れ」を感じ取り自由に操作することで、身体能力や空間認識能力の強化に留まらず、未来予知、念力、心理操作、テレパシーなどの超感覚的な能力による現象を起こすことができる。使用者の感情に伴って性質は二つに別れ、ジェダイは穏やかで冷静な心から引き出される「ライトサイド(光明面)」、シスは怒りや憎しみといった負の感情によって引き出される「ダークサイド(暗黒面)」を用いる。 出所:ウィキペディア(Wikipedia)

と定義づけられていますが、現実の世界でのフォースとは力とか強さの意味ですね。

企業には、既存競合企業や新規参入企業、代替品、売り手、買い手などとの様々な力関係が生じ、企業活動に影響を与えます。

5F分析とは、

 既存競合企業同士の敵対関係

  新規参入企業の脅威

  代替品・サービスの脅威

  売り手の交渉力

  買い手の交渉力

という業界内の競争に影響を与える要因を5つに分類し、それぞれの力関係を分析することによって業界構造の特徴を明らかにする分析手法です。

自社の業績がなんだかよくない、原因が不明だ、などというときには、落ち着いて状況を整理する分析方法としてよいでしょう。

 

既存競合企業同士の敵対関係

 

 

既存競合同士の競争力の関係です。

同じ業種のライバルですね。自社と比較してどのような点が優れているのか。どんな強みを持っているのか。常にウォッチしておくべき相手です。

 

新規参入企業の脅威

 

 

参入障壁の低い業界が、注意すべき脅威です。

同業ではない業種から新規参入してきた競争相手です。それぞれの企業の強み(技術力や営業力、販売網など)を背景に進出してきますから、うかうかしていると一気に食われてしまう恐れがあります。市場における新規事業者の動向や売上などを的確に把握し対応策を決める必要があります。

 

代替品・サービスの脅威

 

 

自社製品と同じ価値を持つ製品やサービスのことです。

この競争相手が一番厄介かもしれません。何故なら一見すると見えない、気が付かない相手だからです。

例えば、町の本屋さんはどんどん廃業に追い込まれています。後継者がいないなどの問題があるかもしれませんが、売上が確保されていれば後継者に恵まれるはずです。ではなぜか?

「消費者が余暇を楽しく過ごす」という目的を果たす手段が、昔に比べて飛躍的に多くなったからです。

スマホやゲームの浸透に食われたのです。本そのものでさえ、スマホで読めてしまいます。同じ目的を解決する代替品ということです。

今、紙という媒体の持つ価値や新しい付加価値を提案する複合型の書店が見受けられますね。頑張ってほしいものです。

 

売り手の交渉力

 

 

供給業者(サプライヤー)の力です。

「買い手」の力と合わせて把握して置くべきものです。

扱う製品や時代背景などより、その力関係は変化しますので、『PEST分析』などと合わせて、慎重に見極めるべき力関係です。

 

買い手の交渉力

 

 

直接顧客(消費者)や、販売してくれる取引先(流通)のことです。

消費者は、ニーズの多様化や社会環境変化に敏感です。常にアンテナを張っていなくては対応を間違えます。

流通も、その力が強くなると消費者のようにわがままになります。特に価格に対する評価は厳しいものになります。自社の強みや付加価値を正しく理解したうえで対応しないと適正な利益確保が難しくなってしまいます。

どちらも手ごわいですね。

 

以上のように、企業活動は様々な圧力から影響を受けます。

単に同業他社を見ていればよいというものではありません。全方位で自社に対してどのような力が大きく影響しているのか。適切な情報収集と正しい分析、そして対応戦略が求められます。

 

自らが求める目標達成には、それなりの準備と戦略が必要です。ただやみくもにやればよいというものではありません。

ビジネス社会で成功させるためには、マーケティングの知識と活用力は重要です。

皆さまも「マーケティング」に興味を持ってみてはいかがですか。

必ずご自分のお仕事に活かされますよ。

 

【真のデジタルマーケッターとなるために】シリーズ
第1回:マーケティングとは
第2回:現代マーケティングに重要なデータ
第3回:ブランドが果たす役割
第4回:マーケティングの仕組み
第5回:3C
第6回:PEST
第7回:5F
第8回:SWOT
第9回:STP
第10回:ブルーオーシャン戦略
第11回:リサーチの役割
第12回:集計と分析
第13回:戦略ドメインとコンセプト設計
第14回:競争戦略と隠れた競合
第15回:百年ブランドとなるために

 

参考:「3Cとは、SWOTとは」「強みを生かす!『SWOT』分析」「3C、4P、使いこなしていますか?!」「STP、ターゲティングの成功事例」「ファイブフォース分析とは」「JMLAベーシックパスポートの魅力

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森田 広一
広告代理店でマーケティング戦略立案、コンサルティングファームでデータ分析や各種のコンサルティング業務を経験。そこで培われたノウハウを元に人間の「感性」を紐解く独自の分析手法を確立し、そのノウハウを広く世の中に伝えるべく、一般社団法人日本マーケティング・リテラシー協会を設立。目に見えない消費者の深層心理「感性」を数値化し分析することにより、消費者や企業の隠れた欲求を解明し、各種提案やマーケティング戦略立案に役立てる分析体系を教える講座を開設。現在、様々な業種、職種の受講者から評価を得て、大手コンサルティング企業などの昇格必須講座としても認定されている。同時に各種企業のマーケティング・コンサルタントとしても活動中で、現代企業の悩み解決の実質的なサポート活動も継続している。