★感性マーケティングブログ★  強みを生かす!『SWOT』分析

公開日:2017年06月15日最新更新日:2020年07月13日森田 広一

卓球の平野選手がインタビューに対し、「自分の強みは攻撃すること。」と明確に。

言い切っていました

自分の強みをチャンスを活かして発揮することは、企業にとっても最も効果的・効率的な戦略となります。

その戦略糸口を発見する分析手法が、『SWOT』分析です。

 

『SWOT』分析とは

『SWOT』分析とは、自社或いは自社商品の「強み」と「弱み」、そして「自社或いは自社商品にとっての社会的機会・チャンス」と「社会的脅威」の4象限を書き出すことによって、「強みを生かしてチャンスに乗る戦略」や「弱みを克服してチャンスを活かす戦略」などの戦略代替案を考え出す分析方法です。

自社にとっての戦略代替案を様々な角度から抽出、検討できる上、分析を行うのも比較的誰でも無理なくできる便利で優れた分析方法です。

但し、実施するには、社会環境や競合の動向などをマクロ的にもミクロ的にも丹念に洗い出すことと、自社の強みと弱みを正確に把握することが必要です。

これらの作業を的確に行わないと、戦略そのものが実効性のないものばかりになってしまいますから注意してください。

 

「強み」を活かし、「チャンス」に乗るのが一番

『SWOT』分析から戦略を抽出するには、前述したように「強みを生かしてチャンスに乗る」や「強みを生かして脅威を克服する」「弱みを克服してチャンスに乗る」「弱みを克服して脅威も克服する」などのタイプの抽出方法があります。

しかし企業にとって一番効果・効率的な戦略は、「強みを生かしてチャンスに乗る」戦略です。

企業が長年の企業活動の中で抱えてきた弱みを克服するのは、並大抵な努力ではできなく、短期間ではできません。

社会的脅威を克服するのも、企業として体力(人・モノ・カネ)が必要なことが多くなります。

自社の持つ強みを生かして、社会の流れ(潮流)に乗って、売り上げを伸ばしす戦略こそが、企業にとって最も効果的・効率的戦略といえます。

今後、『SWOT』分析を行う際には、「強みを生かしてチャンスに乗る」戦略を一番に考えてください。

 

『SWOT』分析には、3C、4Pが活用できる!

『SWOT』分析を行う際に、頭に入れとく良いことがあります。

それは、マーケティングの基本要素『3C』と『4P』を活用するということです。

何故なら、「社会的機会・チャンス」や「社会的脅威」とは、「3C」の「Customer」と「Competitor」の動向ですよね。

そして、「自社の強み」と「自社の弱み」とは、まさしく「Company」です。

一方、戦略代替案を考える際に必要な要素は、「Product(顧客価値)」「Price(顧客対価)」「Place(顧客入手方法)」「Promotion(コミュニケーション)」の4要素です。

つまり、『SWOT』分析を行う際には、マーケティングの基本的考え方の「3C」と「4P」を考えながら行えば抜けもれが無くなるということです

 

「社会環境的チャンス」や「脅威」は日ごろのマーケッターとしてのウオッチと洞察が重要

そしてマーケッターとして最も重要なことは、常日頃社会の現象に対して、自分の仕事と何らかのかかわりが生じることとして注意深く観察することです。

最初は、あまり関係がなさそうなことでも、将来的には大きな競争相手になることもしばしばあります。

トヨタも一昔前までは、同じガソリン自動車メーカーが競争相手でしたが、現在の競争相手は、「電気自動車メーカーのテスラ」や「自動運転のグーグル」だと位置づけています。

このような分かりやすい例だけでなく、社会の流れ(潮流)は、思わぬところから押し寄せてきます。

社会の流れを常にウォッチする意識を強く持っていることこそが、マーケッターとしての資質を高めることになります。

皆さんも意識して世の中の出来事をウォッチし続けながら、『SWOT』分析を行ってください。きっと良き戦略が抽出できるはずです。

 

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参考「営業や提案をする立場になる人が必要なスキル」

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広告代理店でマーケティング戦略立案、コンサルティングファームでデータ分析や各種のコンサルティング業務を経験。そこで培われたノウハウを元に人間の「感性」を紐解く独自の分析手法を確立し、そのノウハウを広く世の中に伝えるべく、一般社団法人日本マーケティング・リテラシー協会を設立。目に見えない消費者の深層心理「感性」を数値化し分析することにより、消費者や企業の隠れた欲求を解明し、各種提案やマーケティング戦略立案に役立てる分析体系を教える講座を開設。現在、様々な業種、職種の受講者から評価を得て、大手コンサルティング企業などの昇格必須講座としても認定されている。同時に各種企業のマーケティング・コンサルタントとしても活動中で、現代企業の悩み解決の実質的なサポート活動も継続している。