【真のデジタルマーケッターとなるために】第4回:マーケティングの仕組み

2020年07月17日森田 広一

マーケティング理論は使う場所を理解することが大事

マーケティングには、様々な用語や理論が存在します。

残念なことに多くの理論が欧米で考えられ確立されたおかげで用語や理論の名称は英語です。多くの日本人にとっては、英語を日本語として翻訳し、そこからその意味を理解するという二段階が発生してしまいます。もちろん現在では英語に堪能な方も多くいらっしゃるとは思いますが。

どちらにしろ、様々な理論が存在するために、重要な理論さえ、その使い方を正しく理解している人が少ないというのが問題なのです。
そこで、マーケティング理論をどのような場面で使えばよいかという体系的なお話しをします。

マーケティング戦略を策定する際には「データ」が不可欠

最初に、理解しておいてほしいことがあります。
それは、マーケティング戦略を策定するためには、『データ』=事実の確認が絶対に不可欠だということです。

このことが真に理解されていないため、事実を無視した推測や経験・感などに頼った戦略が立てられ失敗するのです。

マーケティングには様々な理論がありますが、そのどれもが『データ』の存在を前提としています。
ですから、マーケティング戦略を策定する際には、まずデータの収集=事実の確認を行うための『リサーチ』が不可欠だということを理解してください。『リサーチ』に関しては、後日詳しく解説しますが、今日は情報収集=事実の確認無くしてマーケティングは成り立たないということを理解してください。

まず、「ビジョン・目標」を持ちましょう

目的のない戦略など存在しません。
そしてそのためには自分たちは、自社はどうなりたいのかというビジョンを描くことから始めましょう。

ビジョンを持てば、自然と現在とのギャップに気が付きます。
そこから第一段階に達成すべき目標を決めるのです。
戦略の目的が明確になります。

そして現状と目標の差=ギャップが何故発生しているのかを正確に把握するために、データ=事実の認識が必要になるのです。

「情報整理、分析」のフェーズ

そして、それら収集された情報の整理、分析を行うのが『情報整理、分析』のフェーズになります。

事実把握のために必要なデータが漏れなく収集されているか、偏りがないかを確認しながら情報を整理するのに便利な理論が『3C』です。
『3C』は次回詳しく解説します。

或いは、『5F』という理論もあります。
5つの力関係がどのようになっているのかを確認する、どちらかというと製造業に向いている分析理論です。『5F』に関しては、シリーズ第7回で解説を予定しています。

そして3C理論や『5F』に則り収集された情報から、戦略代替案(戦略仮説)を導き出す理論が『SWOT』です。
シリーズ第8回で予定しています。

このように、情報収集、分析のフェーズでも様々な理論が存在します。
それぞれの特徴、使い方を正しく理解し、自社に合った使いやすい理論を使用するとよいです。
これらの分析を踏まえ、自社の『ドメイン(事業領域)』や『ターゲット』を確定していくのです。

「戦略策定」のフェーズ

確定した『ドメイン(事業領域)』のなかで、同じく設定した『ターゲット』に対し、どのように購買まで導くのかを決めていく行為を『戦略策定』と呼ぶのです。

戦略策定を行う際に抜け漏れがなくターゲットにアプローチできるように組み立てられた理論が『4P』です。

「どのような商品を」「いくらで」「どんな場所で」「どのような方法で伝えるのか」という4つのカテゴリーを決めることにより、マーケティング戦略は成り立つのです。

なんとなくこんな製品が売れるだろう。今はネット広告の時代だ。などというアバウトな考えでは、商品やサービスは売れません。正しいマーケティング戦略策定のステップと必要な理論を正確に理解し、的確な・売れるマーケティング戦略を策定する実力を身につけてください。

自らが求める目標達成には、それなりの準備と戦略が必要です。ただやみくもにやればよいというものではありません。
ビジネスで成功するためには、マーケティングの知識と活用力は重要です。
皆さまも「マーケティング」に興味を持ってみてはいかがですか。
必ずご自分のお仕事に活かされますよ。

 

【真のデジタルマーケッターとなるために】シリーズ
第1回:マーケティングとは
第2回:現代マーケティングに重要なデータ
第3回:ブランドが果たす役割
第4回:マーケティングの仕組み
第5回:3C
第6回:PEST
第7回:5F
第8回:SWOT
第9回:STP
第10回:ブルーオーシャン戦略
第11回:リサーチの役割
第12回:集計と分析
第13回:戦略ドメインとコンセプト設計
第14回:競争戦略と隠れた競合
第15回:百年ブランドとなるために

 

 

参考:「3Cとは、SWOTとは」「強みを生かす!『SWOT』分析」「3C、4P、使いこなしていますか?!」「STP、ターゲティングの成功事例」「ファイブフォース分析とは」「JMLAベーシックパスポートの魅力

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森田 広一
広告代理店でマーケティング戦略立案、コンサルティングファームでデータ分析や各種のコンサルティング業務を経験。そこで培われたノウハウを元に人間の「感性」を紐解く独自の分析手法を確立し、そのノウハウを広く世の中に伝えるべく、一般社団法人日本マーケティング・リテラシー協会を設立。目に見えない消費者の深層心理「感性」を数値化し分析することにより、消費者や企業の隠れた欲求を解明し、各種提案やマーケティング戦略立案に役立てる分析体系を教える講座を開設。現在、様々な業種、職種の受講者から評価を得て、大手コンサルティング企業などの昇格必須講座としても認定されている。同時に各種企業のマーケティング・コンサルタントとしても活動中で、現代企業の悩み解決の実質的なサポート活動も継続している。