クリスマスと日本人の『感性』

2019年12月24日森田 広一

今年もクリスマスを迎えましたね。年末恒例のイベントとして楽しむ風習が定着したのは明治時代にさかのぼるようですが、そもそもクリスマスはキリストの誕生日を祝う日、祝いのミサを行う日だということは多くの人が知っているかと思いますが、日本ではキリスト教徒でない人も楽しむ日となっています。

このことは以前にも書きましたが、日本人特有の異文化を上手に受け入れる気質の現れだと感じます。

気質とは、「持って生まれたものと考えられる、その人の気持ちのあり方」といった意味ですので、性格という言葉とほぼ一緒の意味ということになりそうですが、心理学では、「個人の性格の基礎をなす遺伝的・体質的な感情傾向」と言われます。

つまり「日本人の気質」とは、言い換えれば『日本人の感性』と言えるでしょう。

今日は、そんな日本人の『感性』をビジネスにどのように生かすかということを考えてみたいと思います。

 

まだまだ規模が小さい日本のクリスマス

ウィキペディアに興味深い記載があります。

『日本でもクリスマスは大きなイベントとして定着したが、やはり本場のキリスト教圏と比べるとその規模は小さいという指摘もある。2014年に旅行サイトのスカイスキャナーが発表した「宗教的あるいは個人的、思想的な理由などでクリスマスを祝う習慣がなく、クリスマスの大騒ぎを避けたいと思っている」人に勧める「クリスマスを避けるために行く国トップ10」のランキングでは、イスラム国家サウジアラビアアルジェリアイランや、仏教国のタイ社会主義国家の中国北朝鮮などを押さえ、日本が1位となっている。「サンタをたまに見かけるかもしれないが、日本はクリスマスが祝日でなく、12月25日も人々は普段通り仕事をする」ためである。』(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

そうですね。日本は八百万の神々を信仰する宗教観があるため、多くの人が特定の宗教に属していません。葬儀の時だけ仏教式を行いトラブルを生んでさえいる時代です。

そんな日本人ですがクリスマスは年末の楽しい一つのイベントとして楽しんでいるのです。

 

「もの語り」の重要性

では何か新しいイベントを仕掛ければクリスマスのように一つの商戦を生み出すことができるのでしょうか?

多くの場合「No Good」でしょう。

何故か?そこには物語が存在しないからです。

日本人の琴線に触れるためには、何かしらの物語り(そのイベントが生まれた背景、意味合い)が必要なのです。

多くのアイドルを生み出している秋元康氏も売れる子の条件として、ストーリーを持っている子だと言っています。どんな人生を歩んできて、今なぜそこにいるのかというストーリーです。

前回、現代は「モノづくり」の時代ではなく「もの語り」の時代だと言いましたとおりなのです。

参考:『感性価値』を生む『感性マーケティング』

 

「なぜ、今そこにあるのか?」が重要

ここにヒットする、売れるための大きなカギがあるのです。

どのような人の(ターゲット)、どのようなニーズ(感性)に対し、どのような商品・サービス(価値)を提供するのか。そしてそれをターゲットに響くストーリー(物語)としてどうやって届けるのか(情報伝達するのか)

がしっかりと戦略化されていなくてはいけないということです。

そのためには、自社の技術がどのような人のどのような感性に訴えかけられる商品を生み出せるのかということを正しく把握する調査分析が必要です。

それらのプロセスを整理、体系化したのが『感性マーケティング』です。

現代社会に必須のマーケティングの考え方です。

 

皆さまも『感性マーケティング』に興味を持ってはいかがですか。

必ずご自分のお仕事に活かされますよ。

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森田 広一
広告代理店でマーケティング戦略立案、コンサルティングファームでデータ分析や各種のコンサルティング業務を経験。そこで培われたノウハウを元に人間の「感性」を紐解く独自の分析手法を確立し、そのノウハウを広く世の中に伝えるべく、一般社団法人日本マーケティング・リテラシー協会を設立。目に見えない消費者の深層心理「感性」を数値化し分析することにより、消費者や企業の隠れた欲求を解明し、各種提案やマーケティング戦略立案に役立てる分析体系を教える講座を開設。現在、様々な業種、職種の受講者から評価を得て、大手コンサルティング企業などの昇格必須講座としても認定されている。同時に各種企業のマーケティング・コンサルタントとしても活動中で、現代企業の悩み解決の実質的なサポート活動も継続している。