感性とは、感性マーケティングとは

公開日:2020年04月01日最新更新日:2022年09月30日堀内香枝

感性とは

感性とは、「人間が外界からの刺激を感覚(五感など)で受容し判断・解釈し表現する能力のこと」です。
これは情報処理論心理学的な視点から整理されたもので、弊会ではこの考え方を採用しています。

      

<感性の範囲>

          

脳科学分野では、意識的処理ではない無意識の処理が行動に影響する研究もされています。このことから「感性」は無意識領域の演算といわれることがあります。したがって、「感性」を扱う領域は、完璧に解明された領域ではなく、国内でも世界でも研究が継続されている分野といえます。

             

無意識の中に眠っている潜在ニーズを探りたい

本人自体が認識していないもの(ニーズ)、それでも、誰もが知りたいこと。
本人自体意識してはいないが、自分の“感性”にそって言葉にしたり、行動をしているのです。
その言葉や行動の真意をつかまえられれば・・。
それができれば、顧客価値の創造ができるのではないか。

そのためには、何を、いくつ、いくらで買ったか、といった履歴情報ではなく、また、トレンドに左右されやすい表層的な発言でもなく、人の価値観や意志といった深層にある潜在ニーズの探索がとても大切になってきます。
私たちは、人の「表層的」な発言ではなく「深層心理」を探ることができるような発言を引き出すアプローチを20年以上継続してきました。

              

感性情報とは

では、感性情報とは、どのようなものなのか?

感性情報は、「人間が外界からの様々な形態の刺激を受信した情報」、また、「受信刺激を主観的に判断し、表現・発信した情報」で、下表が感性情報の例です。

      

                    

顧客を捉える心理的変数とは

生活者や消費者、顧客を捉える変数には4種類あります。

1.デモグラフィック変数(年齢や性別、職業など人口統計変数)
2.ジオグラフィック変数(住居、勤務地域、位置情報など地理的変数)
3.ビヘイヴィア変数(アクセス履歴、購買履歴、行動履歴など行動変数)
4.サイコグラフィック変数(感性、価値観、深層心理など心理的変数)

これら4種類のうち、日本マーケティング・リテラシー協会(JMLA)(以下、弊会)では、1~3の変数は「定量データ」と呼びます。「4.サイコグラフィック変数」を「感性データ」と呼びます。

                     

                          

感性マーケティングとは

弊会では、

1.上図<感性の範囲>、「(人間の)感性」を起点として、企業の課題解決を行うこと
2.感性情報を定量化した上で、数値データを組み合わせて分析を行うこと
3.経営者やキーパーソンの感性を取り入れた分析で、事業戦略立案や意思決定のためにお役に立ってきたこと(20年以上の経験と実績を培ってきたこと)
4.それゆえ、経営とマーケティングは表裏一体であると捉えていること

これら4点を包含する事業を、「感性マーケティング」と称し、現在の弊会の基本事業として執行しています。

「感性マーケティング」のお話をすると、「定性調査」と違いますか? 感性と「インサイト」とは違うのでしょうか?というご質問を受けることがあります。

そこで、「定性調査」とは、「インサイト」とは、についてご説明します。

                

定性調査とは

定量調査と定性調査が対比して使われることが多いので、違いをご説明します。

<定量調査とは>

定量調査とは、収集されたデータを数値化することを想定した上で設計された調査です。

認知率、購買率、当選確率など、市場調査や世論調査、実態調査を含めた、普段みなさんが見聞きする多くの調査は定量調査です。

仮説を検証したいときに向く調査手法で、調査対象数(サンプル数)の規模は大きい方(400~2,000程度以上)が適しています。

<定性調査とは>

定性調査とは、言葉や文章、写真、動画、映像など数値化できないデータを収集目的とした調査です。

調査対象者から発せられる生の言葉や行動、観察者が見た状態や印象などを調べたいときは定性調査を行います。

一般的に知られている代表的な調査手法として「グループ・インタビュー」が挙げられます。
この他、長時間にわたって対象者を面接する「深層面接法」や、対象者の態度や行動、反応などを観察する「観察法」などが用いられています。

仮説設計しづらいときや、市場の新しい動きを発見したいときに向く調査手法で、調査対象数(サンプル数)が少数から可能です。

定性調査に関して、上記の説明が一般的です。

弊会の感性マーケティングの中の一部に、対象者の内面を探るために少数の対象者に調査する(一般的に知られている)「定性調査」は含まれます。

定量調査と定性調査という言葉を使ってもう少し解説を加えると、弊会が行う感性分析のための調査が、一般的に知られている定性調査と違う点は、少数の対象者を調査する定性調査ではなく、定量調査のように規模の大きい対象者から定性データを収集し、量的に分析するという点です。

多い数の定性データを収集し、数値に変換し、量的に分析することで、定性データであっても、裏付けに基づいた戦略立案に役立てることを可能にするのです。

                      

インサイトとは

インサイトとは、英語で洞察、見識などの意味で、マーケティングでは、潜在欲求とか、購買欲求のツボなどの意味で使われています。

冒頭の「感性とは、外界からの刺激を感覚で受容し判断・解釈し表現する能力のことです。」の下の図<感性の範囲>をもう一度ご覧いただくと一目瞭然だと思います。

「インサイト」は「感性」の一部です。
すなわち、感性マーケティングの中の一部に、「インサイト」は含まれます。

参考:感性情報の定量化、感性データをマーケティングに活用できる手法

感性マーケティング講座

                  

感性データ分析がもたらす発見と開発の世界

2022年10月6日(木)14:00~「感性データ分析がもたらす発見と開発の世界」と題して、弊会(日本マーケティング・リテラシー協会)と感性AI株式会社様と共催セミナー(無料オンライン)を開催いたします。

感性がマーケティングやビジネスでどのように役立てることができるか、事例やデモンストレーションを交えてお伝えします。

        

          

<プログラム概要>

【1】14:00~14:20

壁を突き破るフリーワード分析~収益拡大・組織の活性化~

【2】14:20~15:00

システマティック商品開発・事業開発法~Neo P7・ニーズ発掘から検証までの失敗なきプロセス~

【3】15:05~16:00

感性×AIによるものづくり・サービス開発~AIを活用した感性価値向上~

                     

「感性データ」の活用方法にご関心をお持ちの方は、この機会に参加してみてはいかがでしょうか。

            

              

The following two tabs change content below.
女性の感性を活かした調査設計や市場動向の分析により、お客さまの深層心理「感性」の解明を得意とします。コンサルティングファームで食品メーカー、外食産業、エステティック産業、通販企業、冠婚葬祭業、工作機械メーカーなど幅広い業種のマーケティング・コンサルティング業務を経験しました。これまで培った経験を元に、一般社団法人 日本マーケティング・リテラシー協会(JMLA)設立に参画し、感性マーケティング『マーケティング解析士』講座カリキュラム策定に携わりました。現在は、『マーケティング解析士』講座の講師活動を行っています。同時に、企業様のマーケティング課題解決のサポート活動を継続しています。