外国と違う日本の贈り物文化

2019年06月07日堀内香枝

父の日、母の日にプレゼントは贈りますか?

2019年の「父の日」はいつでしょう?
6月の第3日曜日、6月16日。あと10日ほどです。
「父の日」にプレゼントは贈りますか?

「母の日」は5月の第2日曜日、今年は5月12日でしたね。
「母の日」にプレゼントは贈りましたか?

国内ギフト市場規模は、個人+法人で、10兆4,430億円(2017年)※1
スーパーの総販売額13兆円(2018年)やコンビニエンスストアの全店年間売上高11兆円(2018ねん)に迫る規模です。

「個人」のギフトに限定すると、6兆280億円(2016年)※2
お歳暮やお中元といった家族単位の贈答は減少する一方、カジュアルギフト(旅行土産、日常的なプチギフト)は増加傾向にあるようです。

日頃の感謝やちょっとした”気持ち”を表現するコミュニケーションツール「プチギフト」として使われているのですね。

贈答文化にみる日本人特有の感性

日本人は、人から何か頂き物をしたときは、お返しをする人が多いのではないでしょうか。
贈答の漢字は、「贈」は贈る、「答」はお返しで、何か贈り物をいただいた時は、お返しをするのが日本では風習です。
「つまらないものですが」「気を使わないで」と言われても、返礼をする人は多いでしょう。

贈答文化のはじまりは、日本は農耕社会で、「収穫したものを分け合う」双方向の関係を築き、その後、家柄や身分を示す物に使われたりしながらも、双方向のやりとりが確立されたようです。

贈り物の包装にも日本人はこだわります。
包装の方法も、祝儀と不祝儀で折り方が違うなど、細やかなところまで気を配る、日本人ならではの作法が存在します。

「エコ」重視でラッピング不要と言われた時もありましたが、「インスタ映えするラッピング」を好む人や、小物入れ等、生活雑貨やちょっとしたインテリアに再利用している人も多く、生活を楽しむポジティブなアイテムになるラッピングをこれからも企画してほしいと思います。

また、外国の方から見ても、水引(みずひき)、熨斗(のし)、包装の日本の風習は”美しい”と感じてもらえる一面だと思います。
日本人として改めて見直したいですね。

日常商品をプチギフト商品にする企画の鍵は?

日常的なプチギフト、カジュアルギフトのシーンが増え、贈答(贈る、お返しする)頻度が増えるということは、これまで日常品だった商品も、ちょっとした付加価値をつけることで「プチギフト品」として選ばれる可能性があります。

付加価値をつけることは簡単ではないですが、消費者の感性を探ることで見えてきます。
年齢、性別、地域といったデモグラフィック属性(人口統計学的変数)やジオグラフィック属性(地理的変数)を用いてニーズを探っても見えてきません。

どのような気持ち(感謝、喜び、等)をどのように形にしたいのか、というようなサイコグラフィック属性(心理的変数)が鍵を握ります。
付加価値戦略、価格戦略の際は、感性マーケティングの考え方がとても役立ちます。

付加価値商品を開発したいがどうしたらよいかわからないという方は、お気軽にお問合せ下さい。
JMLAは、人の感性をベースに付加価値の開発を応援する活動を行っています。
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参考資料

※1 矢野経済研究所『ギフト市場白書2018』
※2 DNP『生活者潮流』記事「2016年CtoCギフト市場規模は推計6兆280億円(2017.05.08)

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堀内香枝
女性の感性を活かした調査設計や市場動向の分析により、お客さまの深層心理「感性」の解明を得意とします。コンサルティングファームで食品メーカー、外食産業、エステティック産業、通販企業、冠婚葬祭業、工作機械メーカーなど幅広い業種のマーケティング・コンサルティング業務を経験しました。これまで培った経験を元に、一般社団法人 日本マーケティング・リテラシー協会(JMLA)設立に参画し、感性マーケティング『マーケティング解析士』講座カリキュラム策定に携わりました。現在は、『マーケティング解析士』講座の講師活動を行っています。同時に、企業様のマーケティング課題解決のサポート活動を継続しています。