感性とは、感性は100%ではないけれど扱える
デジタル化が進むほど、「人に寄り添う」というメッセージを見聞きするようになってきました。「人に寄り添う」ためには、人がどういう気持ちか、何をしたいと思っているのか、しっかり把握することが必要になってきます。
そこで本日は、人の「感性」についてお伝えしたいと思います。
このようなことを考えている方、探している方に役立ちます。
・3~4年先のユーザーニーズをと捉える良い方法はないか考えている方 ・人の感性とはどういうものなのか純粋に知りたい方 ・顧客価値創造を実際どうやるのか、具体的な方法を探している方
感性とは
感性とは、「人間が外界からの刺激を感覚(五感など)で受容し判断・解釈し表現する能力のこと」です。
下図は情報処理論心理学的な視点から感性の範囲を整理したものです。弊会ではこの考え方を採用しています。
<感性の範囲>

また、脳科学分野では、意識的処理ではない無意識の処理が行動に影響する研究もされています。このことから「感性」は無意識領域の演算といわれることがあります。したがって、「感性」を扱う領域は、完璧に解明された領域ではなく、国内でも世界でも研究が継続されている分野といえます。
中長期の開発を目指す場合は、人の深層ニーズを探る
本人自体が認識していないもの(ニーズ)、それでも、人が何を考えているのかというのは、誰もが知りたいことです。
本人自体意識してはいないが、自分の“感性”にそって言葉にしたり、行動をしているのです。
その言葉や行動の真意をつかまえられれば・・。
それができれば、顧客価値の創造ができるのではないか。
そのためには、何を、いくつ、いくらで買ったか、といった履歴情報ではなく、また、トレンドに左右されやすい表層的な発言でもなく、人の価値観や意志といった深層にある潜在ニーズの探索がとても大切になってきます。
赤ちゃんを見て「かわいい」と思う気持ち、故郷の写真を見て「懐かしい」と思う気持ち、そういう気持ちは時代が変わっても普遍です。そのような本質のニーズ(深層心理)を捉えることができると、3~4年先の発売を目指す開発をして、発売した時点でも時代遅れにはなりません。

私たちは、人の「表層的」な発言ではなく「深層心理」を探ることができるような発言を引き出すアプローチを20年以上継続してきました。
感性は100%ではないけれど扱える
新しい価値を創造することにおいて、人の感性は不可欠です。
また、経営の意思決定は人の感性が関与します。
マーケティング活動において、売上減少の要因解明や、顧客の不満の理由解明、より最適なプロモーションを実施する施策の人口発見、売上倍増戦略立案のヒント探索、商品開発、新規事業開発、などなど小さなテーマから大きなテーマまで、人の感性データ分析が課題解決や大きな成果に貢献します。
その具体的な方法を、10月6日の無料オンラインセミナーで、3名の講演者からお伝えをさせて頂きます。ご興味をお持ちの方は、下記をご覧ください。
感性データ分析がもたらす発見と開発の世界
2022年10月6日(木)14:00~「感性データ分析がもたらす発見と開発の世界」と題して、弊会(日本マーケティング・リテラシー協会)と感性AI株式会社様と共催セミナー(無料オンライン)を開催いたします。
感性がマーケティングやビジネスでどのように役立てることができるか、事例やデモンストレーションを交えてお伝えします。
<プログラム概要>
【1】14:00~14:20
壁を突き破るフリーワード分析~収益拡大・組織の活性化~
講演者:堀内 香枝
一般社団法人 日本マーケティング・リテラシー協会(JMLA)理事
【2】14:20~15:00
システマティック商品開発・事業開発法~Neo P7・ニーズ発掘から検証までの失敗なきプロセス~
講演者:神田 範明
一般社団法人 日本マーケティング・リテラシー協会会長
同・WAKU WAKU創造LABO(WAKU LABO)チーフコンサルタント
成城大学 名誉教授
【3】15:05~16:00
感性×AIによるものづくり・サービス開発~AIを活用した感性価値向上~
感性AIワークを実施します!
講演者:坂本 真樹
感性AI株式会社取締役COO
電気通信大学副学長(広報担当)電気通信大学大学院情報理工学研究科/人工知能先端研究センター教授
「感性データ」の活用方法にご関心をお持ちの方は、この機会に参加してみてはいかがでしょうか。

堀内香枝

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