令和婚とマーケティング

2019年05月04日堀内香枝

5月1日大安は「令和」婚ラッシュ

新元号初日の5月1日は、大安。

東京・三鷹市役所には、通常の大安日の4倍も、婚姻届の提出があったそうです。

東京・狛江市役所は、近藤春奈さん効果で婚姻届が増えたとか。
観光大使を務めている近藤春奈さん(ハリセンボン)が、婚姻届を提出しに来たカップルを祝福してくれることが急遽決まったと、日テレの朝の番組『スッキリ』で盛り上がっていたのをちょうど見ていました。

ブライダル業界では、改元に合わせた結婚式の需要が増加することを見込み、結婚式プランが各社から提案されていました。

「平成のうちに、駆け込み婚」とか、「改元、午前0時婚」「新元号のもとで、『令和』あやかり婚」などとプラン名がつけられ、特典に工夫を凝らして企画されていました。

天皇崩御のタイミングでの改元は日本全体が自粛ムードになってしまいますが、今回は退位でしたので、「令和」にあやかって思う存分華やかな結婚式を挙げられますね。

結婚式を挙げるカップルは増えてる?減ってる?

婚姻組数は、日本の人口が少子化の傾向だから減少している。
それに伴い、挙式件数も減少している。

そう思いますよね。

実際、婚姻組数は減少しています。

ブライダル総研「婚姻組数予測」2019年3月更新データより>
719,822件(2007年)[確定]
606,866件(2017年)[確定]
540,265件(2027年)[予測]

挙式件数は、婚姻件数のうち「挙式・披露宴の両方を行った」は6割程度(過去の当会の調査により)なので、
上記のそれぞれの「婚姻組数」の6割程度が挙式件数です。
従って、既存の考え方で計算すると、挙式数(結婚式を挙げるカップル)は減少傾向です。

また、晩婚化や新婚旅行の縮小などといったこれまでの結婚式の儀式やしきたりにしばられない、価値観の多様化も市場規模のマイナス予測に影響を与えています。

結婚式事情の変化

昔の結婚式は、出会いから結婚式まで様々なしきたりや儀式がありました。

しかし、現在の結婚式は、夫婦それぞれの価値観に委ねられていることも多いでしょう。

例えば、
・「感謝の気持ちを形に表したい」それを実現するためにどんなイベントがよいだろうか。
・「二人の仕事が忙しすぎるので、少し落ち着いたタイミングで考えたい」から婚姻届だけで式は数年後に検討する。
・「国際結婚だから双方の家庭でお祝いする」ので日本の一般的な挙式・披露宴にはあてはまらない。
・「お互いの趣味の仲間を集めたイベント」を開催して祝賀会をしたい。
などなど・・

これまでホテルや結婚式場から提案してきたブライダルプランに該当しない要望が増えてきたと感じています。

・派手婚
・地味婚
・アットホーム婚
・和婚
・絆婚
・シェアド婚
のように社会環境や経済状況によって、結婚式のトレンドは変化しています。

儀式からイベント化しています。

婚礼プランを企画するときも、お問合せ数を増やす企画をするときも、事業のコラボレーションを考えるときも、「自社の特徴を生かし優位性や魅力を伝えるにはどうすべきか?」という戦略思考は必須で、これからの時代、ブライダルに携わる方々にもマーケティング力は不可欠だと感じています。

「令和」時代のスタートに、ぜひ「マーケティング」を学んでみてはいかがでしょうか。

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堀内香枝
女性の感性を活かした調査設計や市場動向の分析により、お客さまの深層心理「感性」の解明を得意とします。コンサルティングファームで食品メーカー、外食産業、エステティック産業、通販企業、冠婚葬祭業、工作機械メーカーなど幅広い業種のマーケティング・コンサルティング業務を経験しました。これまで培った経験を元に、一般社団法人 日本マーケティング・リテラシー協会(JMLA)設立に参画し、感性マーケティング『マーケティング解析士』講座カリキュラム策定に携わりました。現在は、『マーケティング解析士』講座の講師活動を行っています。同時に、企業様のマーケティング課題解決のサポート活動を継続しています。