セルフ型Webアンケートツールを選定する前に考えておくべき8つのポイント

公開日:2024年06月26日最新更新日:2025年07月09日JMLA 事務局

かつてアンケートといえば、紙の調査票を郵送し、回答を返送してもらう「郵送調査」が主流でした。
しかし現在では、コストや時間、手間の点から、Web上で完結する「Webアンケート」が主流です。スマホやPCで回答できるため、対象年齢の偏りも少なくなってきています。

Webアンケートは、「ネットリサーチ」「Web調査」「オンラインサーベイ」など様々な名称で呼ばれます。
この分野は2000年代半ばから急速に成長し、専門の調査会社が台頭しました。これまでは、そうした会社に依頼して調査を行うのが一般的でした。

近年は、こうしたアンケートを自分で設計・実施できる「セルフ型Webアンケートツール」が登場し、普及しています。
専門会社に依頼せず、自分のタイミングと予算で調査を行えるのが魅力です。
この記事では、そんな「セルフ型Webアンケートツール」を選ぶ際に、事前に考えておくべきポイントを整理します。

外注(フルサービス型)とセルフ型の違いとは?

Webアンケートを実施する方法には、大きく分けて「外注型」と「セルフ型」の2つがあります。

  • アンケートの設計から配信、回収、データの整理まで、すべて調査会社に任せられる
  • 回答データは「不要な回答が除かれた」きれいな状態で納品される
  • 手間や専門知識が不要で、労力を大きく削減できる
  • アンケートの作成・配信・回答回収・データ整理をすべて自分で行う
  • 専門会社を通さないため、コストを大幅に削減できる
  • 自社内でスピーディに試行・改善できる一方、一定の運用スキルが必要

「手間を省きたいなら外注」「コストを抑えたいならセルフ型」。
このシンプルな違いを押さえて、自社の状況に合った方法を選びましょう。

セルフ型Webアンケートは初心者でも扱えるが、注意も必要

セルフ型Webアンケートは、初心者でも使いやすいようにテンプレートやサポート機能が充実しています。
マニュアルを見ながら操作すれば、アンケートの専門知識がなくても作成・配信・集計まで完結できます。
集計結果は自動でグラフ化されるため、回答データそのものを見ずに判断してしまうケースもあります。

ですが、直感的に使えるからといって、適切な設問設計や分析スキルが不要というわけではありません。
初めて取り組む場合は、まずは簡単なアンケートから始めて、少しずつ設計や分析の力を身につけていくことが重要です。

「セルフ型Webアンケートツール」を選定する前に考えておくべき8つのポイント

セルフ型Webアンケートツールは近年急速に種類が増え、どのツールも使いやすく進化しています。しかし、どんなに優れたツールでも、自社の目的や利用環境に合っていなければ、その効果を十分に発揮できません。

本記事では、ツールを比較・検討する前に、自社で整理しておくべき8つの視点を紹介します。
これは「どのツールがいいか?」を決める前に、「自分たちは何を実現したいのか?」を明確にするための重要なプロセスです。

1. アンケートの活用目的を明確にする

まずは、なぜアンケートを実施するのか、その目的をはっきりさせましょう。

  • 顧客満足度の調査か?
  • 社内意識調査か?
  • 商品開発のための意見収集か?

目的によって、必要な機能(自由記述の有無、ロジック分岐、集計方法など)や対象者の設定が大きく変わってきます。


2. 実施頻度を確認する

アンケートを年に数回行うのか、毎週実施するのかによって、ツールの選び方は異なります。

  • 頻度が高いなら、テンプレート機能や自動集計が強いツールが便利
  • 単発実施なら、シンプルで低コストなツールでも十分

将来的にどう使っていくかも見据えておきましょう。


3. 対象者は誰か?を具体化する

「誰に答えてもらうのか?」によって、必要な配信機能や画面設計が変わります。

  • 社内メンバー:ログイン制限や匿名性の設計が必要か?
  • 顧客や一般ユーザー:スマホ対応や回答途中保存が必要か?
  • 海外ユーザー:多言語対応が必要か?

対象が明確になると、「どこまでの機能が必要か」が見えてきます。


4. 必要なアンケート機能を洗い出す

例えば、以下のような機能が、目的に応じて必要になるかもしれません。

  • 設問のスキップロジック(回答によって次の質問が変わる)
  • 回答のランダム表示
  • 回答制限(1人1回まで)
  • 自由記述欄
  • 自動グラフ集計
  • 結果のCSVダウンロード

すべての機能が必要なわけではないので、目的とのマッチングが重要です。


5. 回答端末を想定する(PC?スマホ?)

回答者が主にどんな端末を使うかによって、UI・UXの重要度が変わります。

  • スマホが中心なら、画面が見やすく操作しやすいかが重要
  • PCが中心なら、複雑な設問も許容されやすい

端末に適した設計ができるツールかどうか、事前に確認しておきましょう。


6. セキュリティレベルの確認

特に個人情報や社外秘データを扱う場合は、セキュリティ対策が欠かせません。

  • データの暗号化
  • アクセス制限
  • 管理画面の多段階認証
  • 国内サーバーでの運用

どの程度のセキュリティが求められるか、社内ルールも踏まえて明確にしましょう。


7. 予算感の設定

ツールによって費用体系はさまざまです。

  • 月額制/従量課金/無制限プランなど
  • 無料プランに制限があるか
  • サポート付きプランの有無

「どこまでの機能が本当に必要か?」を踏まえて、費用対効果の高い選択を意識しましょう。


8. 担当者の工数を見積もる

セルフ型とはいえ、作成・配信・集計のすべてを自社で行うことになります。

  • 誰が担当するのか
  • どのくらいの時間がかかりそうか
  • 他業務への影響はないか

特に初めて運用する場合は、試行錯誤の時間も含めて見積もっておきましょう。

各「セルフ型Webアンケート」の強み・特徴とする部分についてはこちら

「セルフ型Webアンケート」でどんなタイプのアンケートができるの?

セルフ型Webアンケートでは、ツールの機能と設定次第で、あらゆるタイプのアンケートを自分で実施できます。
目的に合ったツールを選べば、専門知識がなくても、調査設計から配信・集計まで対応可能です。

たとえば、以下のようなアンケートが実施できます:

  • 新商品に対する評価を得るアンケート
  • 自社サービスの認知度調査
  • 顧客満足度調査
  • 会員限定アンケート
  • 特定の顧客に絞ったアンケート
  • 特定の条件に該当する対象者に対するアンケート
  • 不特定多数に対するオープンアンケート
  • 広告効果測定のためのアンケート
  • 広報のためのアンケート
  • 従業員満足度調査のための社内アンケート
  • 論文のための学術調査

各「セルフ型Webアンケート」の強み・特徴とする部分についてはこちら

アンケート・調査による客観的な裏付けを効果的にビジネスに活かす【Research☆Partner】

弊協会では、【支援型】「貴社社内の調査スキルを底上げしたい」と、【請負型】「調査を第三者機関に依頼したい」という2タイプのご支援を行っています。

実施内容や事例は、こちらから↓ 

ビジネス課題を解決するアンケート設計のことならJMLAにお任せください。

実用資格講座のご案内 感性マーケティング/基礎マーケティング/商品企画

定性データを量的に分析してビジネスに活かす実用資格講座_JMLAマーケティング解析士プロフェッショナル感性_日本マーケティング・リテラシー協会(JMLA)主催
マーケティングの基本フレームワークを使いこなす能力を養う基礎マーケティング実用資格講座_JMLAベーシックパスポート_日本マーケティング・リテラシー協会(JMLA)主催
系統的で再現性のある商品企画法NeoP7システムのスキルを習得する実用資格講座_JMLA商品企画士プロフェッショナル_日本マーケティング・リテラシー協会(JMLA)主催

感性マーケティングの実用資格講座『JMLAマーケティング解析士プロフェッショナル 感性』

基礎マーケティングの実用資格講座『JMLAベーシックパスポート』

「商品企画NeoP7システム」の実用資格講座『JMLA商品企画士プロフェッショナル』

「感性マーケティング」から見えてくるもの。_定性データを量的に分析してビジネスに活かす実用資格講座「JMLAマーケティング解析士プロフェッショナル感性」とマーケティングの基本フレームワークを使いこなす能力を養う基礎マーケティング実用資格講座「JMLAベーシックパスポート」を紹介する無料セミナーです_日本マーケティング・リテラシー協会(JMLA)主催
失敗しない!商品企画・開発の進め方~NeoP7システム~無料セミナー_系統的で再現性のある商品企画法NeoP7システムの紹介およびNeoP7のスキルを習得する実用資格講座_JMLA商品企画士プロフェッショナルを紹介いたします_日本マーケティング・リテラシー協会(JMLA)主催

【無料セミナー】感性マーケティングと基礎マーケティングについて、事例を交えてわかりやすくお話しします!

【無料セミナー】システマティックな商品企画NeoP7について、事例を交えてわかりやすくお話しします!

参考記事:「アンケートの重要性と課題に対応する調査方法:調査の目的と課題、アンケートの作り方、回答率を上げるコツ、集計・分析のポイント、調査結果の役立て方」

The following two tabs change content below.

JMLA 事務局

一般社団法人 日本マーケティング・リテラシー協会(JMLA)は、商品企画開発とマーケティング戦略立案の領域で、ヒトの感性を起点にマーケティングサイエンスで「売れる」を創り出す2つのソリューションを提供しています。 また、2つのソリューションに関する、人財育成(認定資格講座、企業研修)も行っています。商品企画領域では系統的なメソッド「Neo P7」を用いて再現性ある開発を推進する内製化支援を行っています。