セルフ型Webアンケートツールを選定する前に考えておくべき8つのポイント
かつてアンケートといえば、紙の調査票を郵送し、回答を返送してもらう「郵送調査」が主流でした。
しかし現在では、コストや時間、手間の点から、Web上で完結する「Webアンケート」が主流です。スマホやPCで回答できるため、対象年齢の偏りも少なくなってきています。
Webアンケートは、「ネットリサーチ」「Web調査」「オンラインサーベイ」など様々な名称で呼ばれます。
この分野は2000年代半ばから急速に成長し、専門の調査会社が台頭しました。これまでは、そうした会社に依頼して調査を行うのが一般的でした。

近年は、こうしたアンケートを自分で設計・実施できる「セルフ型Webアンケートツール」が登場し、普及しています。
専門会社に依頼せず、自分のタイミングと予算で調査を行えるのが魅力です。
この記事では、そんな「セルフ型Webアンケートツール」を選ぶ際に、事前に考えておくべきポイントを整理します。
目次
外注(フルサービス型)とセルフ型の違いとは?

Webアンケートを実施する方法には、大きく分けて「外注型」と「セルフ型」の2つがあります。
外注(フルサービス型)の特徴
- アンケートの設計から配信、回収、データの整理まで、すべて調査会社に任せられる
- 回答データは「不要な回答が除かれた」きれいな状態で納品される
- 手間や専門知識が不要で、労力を大きく削減できる
セルフ型の特徴
- アンケートの作成・配信・回答回収・データ整理をすべて自分で行う
- 専門会社を通さないため、コストを大幅に削減できる
- 自社内でスピーディに試行・改善できる一方、一定の運用スキルが必要
「手間を省きたいなら外注」「コストを抑えたいならセルフ型」。
このシンプルな違いを押さえて、自社の状況に合った方法を選びましょう。

セルフ型Webアンケートは初心者でも扱えるが、注意も必要
セルフ型Webアンケートは、初心者でも使いやすいようにテンプレートやサポート機能が充実しています。
マニュアルを見ながら操作すれば、アンケートの専門知識がなくても作成・配信・集計まで完結できます。
集計結果は自動でグラフ化されるため、回答データそのものを見ずに判断してしまうケースもあります。
ですが、直感的に使えるからといって、適切な設問設計や分析スキルが不要というわけではありません。
初めて取り組む場合は、まずは簡単なアンケートから始めて、少しずつ設計や分析の力を身につけていくことが重要です。

「セルフ型Webアンケートツール」を選定する前に考えておくべき8つのポイント
セルフ型Webアンケートツールは近年急速に種類が増え、どのツールも使いやすく進化しています。しかし、どんなに優れたツールでも、自社の目的や利用環境に合っていなければ、その効果を十分に発揮できません。
本記事では、ツールを比較・検討する前に、自社で整理しておくべき8つの視点を紹介します。
これは「どのツールがいいか?」を決める前に、「自分たちは何を実現したいのか?」を明確にするための重要なプロセスです。
1. アンケートの活用目的を明確にする
まずは、なぜアンケートを実施するのか、その目的をはっきりさせましょう。
- 顧客満足度の調査か?
- 社内意識調査か?
- 商品開発のための意見収集か?
目的によって、必要な機能(自由記述の有無、ロジック分岐、集計方法など)や対象者の設定が大きく変わってきます。
2. 実施頻度を確認する
アンケートを年に数回行うのか、毎週実施するのかによって、ツールの選び方は異なります。
- 頻度が高いなら、テンプレート機能や自動集計が強いツールが便利
- 単発実施なら、シンプルで低コストなツールでも十分
将来的にどう使っていくかも見据えておきましょう。
3. 対象者は誰か?を具体化する
「誰に答えてもらうのか?」によって、必要な配信機能や画面設計が変わります。
- 社内メンバー:ログイン制限や匿名性の設計が必要か?
- 顧客や一般ユーザー:スマホ対応や回答途中保存が必要か?
- 海外ユーザー:多言語対応が必要か?
対象が明確になると、「どこまでの機能が必要か」が見えてきます。
4. 必要なアンケート機能を洗い出す
例えば、以下のような機能が、目的に応じて必要になるかもしれません。
- 設問のスキップロジック(回答によって次の質問が変わる)
- 回答のランダム表示
- 回答制限(1人1回まで)
- 自由記述欄
- 自動グラフ集計
- 結果のCSVダウンロード
すべての機能が必要なわけではないので、目的とのマッチングが重要です。
5. 回答端末を想定する(PC?スマホ?)
回答者が主にどんな端末を使うかによって、UI・UXの重要度が変わります。
- スマホが中心なら、画面が見やすく操作しやすいかが重要
- PCが中心なら、複雑な設問も許容されやすい
端末に適した設計ができるツールかどうか、事前に確認しておきましょう。
6. セキュリティレベルの確認
特に個人情報や社外秘データを扱う場合は、セキュリティ対策が欠かせません。
- データの暗号化
- アクセス制限
- 管理画面の多段階認証
- 国内サーバーでの運用
どの程度のセキュリティが求められるか、社内ルールも踏まえて明確にしましょう。
7. 予算感の設定
ツールによって費用体系はさまざまです。
- 月額制/従量課金/無制限プランなど
- 無料プランに制限があるか
- サポート付きプランの有無
「どこまでの機能が本当に必要か?」を踏まえて、費用対効果の高い選択を意識しましょう。
8. 担当者の工数を見積もる
セルフ型とはいえ、作成・配信・集計のすべてを自社で行うことになります。
- 誰が担当するのか
- どのくらいの時間がかかりそうか
- 他業務への影響はないか
特に初めて運用する場合は、試行錯誤の時間も含めて見積もっておきましょう。
各「セルフ型Webアンケート」の強み・特徴とする部分についてはこちら

「セルフ型Webアンケート」でどんなタイプのアンケートができるの?
セルフ型Webアンケートでは、ツールの機能と設定次第で、あらゆるタイプのアンケートを自分で実施できます。
目的に合ったツールを選べば、専門知識がなくても、調査設計から配信・集計まで対応可能です。
たとえば、以下のようなアンケートが実施できます:
- 新商品に対する評価を得るアンケート
- 自社サービスの認知度調査
- 顧客満足度調査
- 会員限定アンケート
- 特定の顧客に絞ったアンケート
- 特定の条件に該当する対象者に対するアンケート
- 不特定多数に対するオープンアンケート
- 広告効果測定のためのアンケート
- 広報のためのアンケート
- 従業員満足度調査のための社内アンケート
- 論文のための学術調査

各「セルフ型Webアンケート」の強み・特徴とする部分についてはこちら
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参考記事:「アンケートの重要性と課題に対応する調査方法:調査の目的と課題、アンケートの作り方、回答率を上げるコツ、集計・分析のポイント、調査結果の役立て方」

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