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JMLA 事務局 について

一般社団法人 日本マーケティング・リテラシー協会(JMLA)は、「マーケティング」および「商品開発/事業開発」において、人財育成(認定資格講座、企業研修)および企業様の事業支援・開発支援を行っています。また、商品開発/事業開発の系統的なメソッド「Neo P7」を用いて企業の社員様が自分たちで持続的に開発を実現できるようにするための内製化支援を行っています。

ついに解明!ヒット商品の秘密~20年間のヒット商品ランキングから読み解く~【後編】

皆さん、こんにちは、神田です。

今回は、4月5日にアップ(ご紹介)した「ついに解明!ヒット商品の秘密~20年間のヒット商品ランキングから読み解く~【前編】」の後編です。

前編をお読みになっていない方はこちらをお読みください。

前編で、ヒット商品を生み出すためには、

  • 「潜在ニーズの発掘」
  • 「創造性」

の2つの要素が重要だということを学んでいただきました。

そして、この要素を概念としてではなく、商品として具体化する方法論として「Neo P7(新・商品企画七つ道具)」を紹介させていただきました。

今回の後編では、ヒット商品がカテゴリー別に「創造性」と「潜在ニーズ発掘度」の両要素とどのような関係性にあるか構造マップを描いてご説明します。

ヒット商品の構造マップ(日経TRENDY「ベストヒット商品30」20年分を分析)

上図は多変量解析の数量化理論Ⅲ類という手法を使って

  • 商品カテゴリー分類(12分類)
  • 総合評価順位(◎、○、△)
  • 潜在ニーズ発掘度(◎、○、△)
  • 創造性(◎、○、△)
  • 年区分(04~08年、09~13年、14~18年、19~23年)

の合計25の項目の関係を25の点としてマップ化したものです。

手法の詳細は専門書、専門サイトに譲るとして、この図は地図のように、「近い点同士は関連性が高い」と読みます。この手法のメリットは「多数の項目間の関連性を一度に見る」ことができる点です。

例えば、右上の潜在ニーズ発掘度(△)、創造性(◎)、分類(エンタメ・ゲーム・イベント)は接近した位置にありますね。

この3項目が同時に実現している可能性が高い、と解釈します。

これは前編のクロス集計からも確かなことですが、2つずつのクロス集計を重ねても多数同士の関係はよくわかりません。

ただ、接近していると言っても図の上で距離を測って「こちらの距離の方が3mm近い」などと厳密に解釈できる手法ではありませんが、大体の傾向は読み取れます。

なお、「創造性」、「潜在ニーズ発掘度」はそれぞれ高い方に向かって、また「年区分」は新しい方に向かって矢印→で推移を示してありますので、より傾向が見やすくなっています。

上図再掲

数量化理論Ⅲ類のアウトプットにおいては、横軸・縦軸に物理的に明確な意味はありませんが、各点の位置関係から大まかな解釈が可能です。

つまり、

横軸

  • 右方向に進むほど「創造性」が△→○→◎と変化し、「潜在ニーズ発掘度」が◎→○→△と変化しています。
  • 右方向は「創造性」高い、左方向は「潜在ニーズ発掘度」高いという解釈になります。

縦軸

  • 上方ほど「創造性」、「潜在ニーズ発掘度」は共に低く、「年区分」は古いエリア、
  • 下方ほど「潜在ニーズ発掘度」高く、「年区分」は新しい傾向があります。「創造性」は中間になります。  

これらの横軸と縦軸の解釈を入れ、更に、商品カテゴリーを2大別して図に描き入れてみたのが下図です。

数量化理論Ⅲ類分析の結果から、「創造性」の高い商品群は、「エンタメ・ゲーム・イベント」、「趣味嗜好・アート・書籍」、「観光・交通・施設」です。「潜在ニーズ発掘度」の高い商品群は、「飲食品」、「家電・IT」、「文具・生活用品」、「健康・医薬」、「化粧・美容」、「衣料品」、「自動車」です。

太い赤点線で囲んだ「創造性」の高い商品群

「創造性」の高い商品群は、「エンタメ・ゲーム・イベント」、「趣味嗜好・アー
ト・書籍」、「観光・交通・施設」です。

太い青点線で囲んだ「潜在ニーズ発掘度」の高い商品群

「潜在ニーズ発掘度」の高い商品群は、「飲食品」、「家電・IT」、「文具・生活用品」、「健康・医薬」、「化粧・美容」、「衣料品」、「自動車」です。

「社会現象・制度」は「潜在ニーズ発掘度」の方が高いのですが、商品数が少なく(8件)図の上でもかなり外れていますので、2分類からは除外しました。

「創造性」の高い商品群と「潜在ニーズ発掘度」の高い商品群、その他分析結果からわかること

以上のアウトプット図から、次のことが推察できます。

(1) 「創造性」、「潜在ニーズ発掘度」、各々の優れた商品グループは離れて位置しています。重なることはありません。性質がかなり異なることがわかります。

(2) 最も「創造性」の高いカテゴリーは「エンタメ・ゲーム・イベント」で、「潜在ニーズ発掘度」の極端に高いカテゴリーは「文具・生活用品」です。この両者は図上で真反対の位置にあります。

(3) 横軸方向の動きから、「創造性」と「潜在ニーズ発掘度」の点の動きは逆方向になっています。「創造性」は右上方向に向かって、「潜在ニーズ発掘度」は左下方向に向かって高くなっています。「創造性」◎の点の近くには「潜在ニーズ発掘度」△の点が、「潜在ニーズ発掘度」◎の点の近くには創造性○の点があります。

(4) 総合評価順位はほぼ中心に位置し、「創造性」とも「潜在ニーズ発掘度」とも余り関連を持ちませんが、強いて言うと、創造性の高くなる方向と合っています。

(5)年区分は新しいほど(左右軸から)創造性、(上下軸から)潜在ニーズ発掘度共に高い方向に向かっています。

まとめ:「創造性」と「潜在ニーズ発掘度」の両要素が必要

商品カテゴリによって、「創造性」の要素が高いカテゴリーと、「潜在ニーズ発掘度」の要素が高いカテゴリーのあることが分かりましたが、近年ではその両要素とも必要性が高くなっているのです。

つまり、ヒット商品を生み出すためには、「創造性」と「潜在ニーズ発掘度」の両要素が必要なのです。

ヒット商品を生み出すには?商品企画法NeoP7~マーケティングサイエンティストとして活動を行っていく上で大きな威力を持つ

さて、いかがでしょうか?

日経TRENDYの公表したベストヒット商品30の20年分を分析して、私のかねてからの主張、

【感動価値=創造性×潜在ニーズ発掘度】

がある程度裏付けられた、と思っています。

商品カテゴリーにもよりますが、多くの分野で特に「潜在ニーズ発掘度」の重要性が明らかになったように思います。

では、これらの要素を概念としてではなく、商品として具体化するにはどうしたら良いでしょうか?そのための方法論こそが、Neo P7(新・商品企画七つ道具)です。

商品企画法NeoP7システム(新・商品企画七つ道具)_日本マーケティング・リテラシー協会(JMLA)

・最初の仮説発掘法は潜在ニーズ発掘のツールであり、
・次のアイデア発想法は創造性発揮のためのツールです。

この2大手法の活用により、皆様は数百もの優れた仮説・アイデアを手に入れることができます。

そこから下図のように徐々に検証を重ねて絞り込み、最後は「コンジョイント分析」により最高の感動商品(購入意向5段階で4.0以上!)のコンセプトを築くことができます。しかも「どのくらい買ってもらえるか」をきちんとした数値で、発売前に予測できるのです。これを使わない手はありません。

仮説発掘法(潜在ニーズ発掘ツール)とアイデア発想法(創造性発揮のためのツール)により数百もの優れた新商品の仮説・アイデアを創出してから徐々に検証を重ねて絞り込み、最後は「コンジョイント分析」により最高の感動商品(購入意向5段階で4.0以上!)のコンセプトを築くことができます。しかも「どのくらい買ってもらえるか」をきちんとした数値で、発売前に予測できるのです。商品企画法NeoP7システム_日本マーケティング・リテラシー協会(JMLA)

顧客ニーズに立脚したシステマティックな商品企画を目指している、
モックアップを製作する前に売れるかどうか検証したい、
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商品企画に課題をお持ちの企業様は、お気軽にお問合せください。

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売上拡大のためには自社の『強み』を再確認せよ!~自社の強みを活かしたプロダクトミックスによる事業展開~

「唐揚げ店」の倒産が過去最高だそうです。コロナ過には「巣ごもり需要」により乗り越えたものの、原材料の値上がりや光熱費の値上がりなどのダブルパンチで小規模事業者にとっては耐えられない状況になったと考えられます。

一方、よく知る唐揚げ店は順調に営業を続けられています。
何故でしょうか?
その秘密を考え、事業の不振や売上の減少に苦しむ企業様の参考にしたいと思います。

パン屋さんは、名物商品だけ売っているわけではない

唐揚げ店の話をする前に、街のパン屋さんのことを思い出してみましょう。

アンパンやカレーパン、メロンパンなど、目玉となる商品をメインに評判を生み順調な売り上げを確保しているパン屋さんを皆さんも聞いたり目にしたりしているはずです。中には、実際にそのようなパン屋さんを訪れた事のある方もいらっしゃるでしょう。
そのようなパン屋さんの品ぞろえを覚えていたら、既に今回の答えがそこにあります。

唐揚げ店だからと言って、唐揚げだけに固執していない事業展開~プロダクトミックス3要素~

順調な経営を続けられている唐揚げ店は実は一度「メンチカツ店」に衣替えをされました。

評判の良い唐揚げ店が近くに3店舗ほどあり、唐揚げ激戦区だなと感じていた矢先の事でした。

メンチカツですから、単品だけでなくお弁当にも力を入れた品ぞろえとなっていました。
なるほど唐揚げよりもメンチカツなら、お弁当需要にもより強く訴えかけられるなと感じていたら、案の定メンチカツ単品よりもお弁当を購入していく人が多く見受けられました。単品よりもお弁当の方が売上金額を大きくできますよね。もちろん利益も。

感心していたのですが、筆者としてはそのお店のから揚げの味が気に入っていたので、少し残念に思っていました。
そんな思いを持って数カ月が過ぎたころです。その店の前を通りがかったところなんと、唐揚げが復活しているではありませんか。これには一本参ったというのが実のところです。

唐揚げ激戦区ですから、唐揚げ一本やりでは目標の収益を確保するのが大変だったのでしょう。そこで目新しいメンチカツというキラー商品を考えだし、店構えもメンチカツ専門店と衣替えをした。しかし、そのときには既にマーケティングにおいて重要な『プロダクトミックス』をしっかりと考えられていたのだと思います。

プロダクトミックス4つの要素のうち3つについて

  1. 商品ラインの深さ(バリエーション)
  2. 商品ラインの長さ(アイテム数)
  3. 商品ミックスの幅(ライン数)

このプロダクトミックスの考え方により、メンチカツというキラー商品で話題を呼んでおきながら、次々と商品の品ぞろえを増やし、お客様を飽きさせない工夫をされたのです。

メンチに続き、から揚げ、そしてチキンカツと拡充する。更に唐揚げは味付けの異なるものを揃える、メンチカツの具を季節に合わせた限定品を販売するなど、なかなかな経営手腕だと感心させられました。

大切なのは整合性~プロダクトミックス4つ目の要素~

ところで、一つ質問です。

当該のから揚げ店の品ぞろえですが重要なポイントがあります。なんだと思いますか?

それは、商品すべてが揚げ物だということです。

プロダクトミックスの考え方の4つ目の要素で大変重要な要素です。

改めて、プロダクトミックスを構成する4つの要素

  1. 商品ラインの深さ(バリエーション)
  2. 商品ラインの長さ(アイテム数)
  3. 商品ミックスの幅(ライン数)
  4. 整合性(集合体として)

もしこのお店が、魚やサラダ、更にはパンなどを扱ってしまったら、何屋か分からなくなってしまい、購入者も揚げ物を食べたいと思ったときの選択肢として低いランクになってしまいます。つまり、何の店かをブレさせないことが重要なのです。

このお店の経営者は、自社の強みをよく理解され、揚げ物の店だったらこのお店と真っ先に思っていただけるようなマーケティング展開を図られていたのです。

『マーケティング』の基本を学ぶことは、『もっと売れる!』を実現させること。

時々、何故マーケティングが必要なのか?何故マーケティングを学ばなくてはいけないのかという意見をいまだに聞くことがあります。

マーケティングとは、

売れる仕組みをつくり、利益を出し続けること

を目的としています。

つまり、マーケティングを学ぶことは、自社の商品をもっと売れるようにするための仕組み作りを学び、自社の収益拡大を実現させることにつながるのです。

もし、売り上げ不振や、事業の行き詰まりを感じていらっしゃる方がいれば、自社の事業継続、生き残りのためにマーケティングを学んでください。

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アンケートの重要性と課題に対応する調査方法:調査の目的と課題、アンケートの作り方、回答率を上げるコツ、集計・分析のポイント、調査結果の役立て方

アンケートの重要性とは?ビジネスにおける役割を解説

ビジネス環境は日々変化し、企業や組織は市場動向や顧客ニーズに敏感である必要があります。そのため、正確な情報を得るためにアンケート調査は不可欠です。

例えば、新商品やサービスの開発においては、顧客のニーズや要望を把握することが欠かせません。アンケートを活用することで、顧客の声を直接聞くことができ、商品やサービスの改善や新たなアイデアの発見につながります。

また、競合他社の動向や市場のトレンドを把握するためにもアンケートは有用です。市場調査を通じて、競合他社の強みや弱み、顧客層の特性などを把握し、自社の戦略に反映させることができます。

さらに、従業員満足度調査などの内部調査も重要です。従業員の意見や不満を把握し、労働環境の改善や組織の健全性を確保するために、定期的なアンケートが実施されます。

このように、アンケートは、ビジネスにおいて事実・実態・ニーズを把握するために重要な役割を果たす手法の一つです。

文中、「アンケート」「調査」「リサーチ」「サーベイ」という言葉が登場する可能性がありますが、ここでは、細かな定義を行わずすべてアンケートや調査という意味で用います。

アンケートの進め方:計画から実施までの流れを解説

アンケートを成功させるためには、計画から実施までの流れをしっかりと把握し、段階を追って進めることが重要です。以下では、アンケート調査の進め方について解説します。

1.目的の明確化

アンケート調査を行う目的を明確にします。何を調査したいのか、どのような情報を得たいのかを明確にし、調査の方向性を定めます。
そして、大きな目的の下に、調査課題を設定します。

2.調査対象者の明確化

アンケートの目的および課題に合わせて適切な対象者を選定します。

3.調査計画

調査を実施する計画を立てます。調査方法を選択し、アンケートの配布方法、回答者の収集方法、スケジュールなどを計画します。

4.アンケートの作成

調査目的および課題に基づいて適切な質問を設計します。質問の配置や文言、選択肢の設定などを検討し、回答者が理解しやすいアンケートを作成します。

5.調査の実施

作成したアンケートを実際に回答者に配布し、調査を実施します。オンラインアンケートの場合は、リンクを共有して回答を収集します。オフラインの場合は、印刷して配布します。

6.回答の収集

回答者からの回答を収集します。回答者のプライバシーや個人情報の保護に十分注意しながら、アンケートの回答を集めます。

7.データの集計と分析

収集したデータを集計し、分析します。質問ごとの回答を集計し、傾向やパターンを把握します。また、データから有益な情報や洞察を引き出します。

8.結果の報告

分析結果をまとめて報告書やプレゼンテーションとしてまとめ、関係者に提出します。調査結果を基に、適切な施策や改善策を検討し、ビジネスに活かしていきます。

目的と課題の設定:上位の調査目的に対して下位の複数の調査課題

前項の「1. 目的の明確化:~大きな目的の下に、調査課題を設定します。」とはどういうことかご説明します。

調査目的の設定

仮に事業や会社の課題が「〇〇商品の売上改善」だとします。

これまで売上が上昇傾向だったのに、ここ1、2年の売上が低迷し、売上を回復させることが課題になっているという状況だとします。

売上が低迷していることは、社内の売上実績から把握できます。
しかし、なぜ、ここ1、2年の売上が低迷したのか、原因はわかりません。

このようなとき、アンケート・調査が必要になります。
原因を把握し、売上を回復させるためのヒントを得るために、アンケート・調査を活用します。

アンケートを行う前に、「〇〇商品の売上改善」というゴールを目指して、原因を把握し売上を回復させるためのヒントを得て課題を解決するまでの、情報整理や全体をプランニングします。その際、基礎マーケティングの知識を用いるのが有用です。その全体設計に基づいて、多面的に計画的にアンケート・調査を行います。

「多面的」とは、市場・顧客/競合/自社(3Cや5F等による分析)等の側面から、アンケート・調査を多面的にアプローチするという意味です。以下にアプローチ例を4つ挙げます。

  1. 「〇〇商品」が戦っている市場や業界が今どうなっているのか、競合他社はどのような商品展開をしているのか?
  2. 自社の「〇〇商品」を購入してくれた顧客は、「〇〇商品」に満足しているか?不満はないか?不満があるとすればどのような不満があるか?
  3. 「〇〇商品」の説明や紹介の仕方に問題はないか?
  4. 「〇〇商品」が顧客ニーズに合っていないとしたら、商品改良を行わなくてはならない

調査課題の設定:上位の目的「〇〇商品の売上改善」の下に、複数の調査課題が設定される

上記の4つの例を、それぞれ整理し直し、調査課題に設定します。

  1. 今後の「〇〇商品」の競争優位性の方針を決めるために、市場の実態および主要な競合の戦略展開について調査する
  2. 既存顧客から「〇〇商品」に対する評価を得ることにより、継続点と改善点を洗い出す
  3. 潜在顧客から「〇〇商品」の体験評価を得ることにより、新規顧客を獲得するために必要な要素を洗い出す
  4. 顧客ニーズに適応した商品に「〇〇商品」を改良する

目的と課題の違い

このように、調査目的と調査課題の違いは、一つの調査目的を達成するために一つの調査課題というわけではなく、必要に応じて複数の調査課題が設定されます。
調査課題の上位に位置付ける調査目的については、事業課題「〇〇商品の売上改善」と同一の内容「〇〇商品の売上改善のための調査」と設定します。

調査課題別のアンケート設計:市場調査、顧客満足度調査などの異なる調査課題に対応する方法

前項で4つの調査課題を例に挙げました。それぞれの調査課題に対応する調査方法のポイントを整理します。

調査課題1に対応する調査方法:市場調査

調査課題1は、

今後の「〇〇商品」の競争優位性の方針を決めるために、市場の実態および主要な競合の戦略展開について調査する

でした。

対応する調査方法は、市場調査です。

市場調査では、「〇〇商品」が戦う市場の範囲、その市場規模や業界のトレンド、競合他社の商品展開や戦略動向などを把握します。
そのためのアンケート設計には、以下のポイントが重要です。

  • 市場動向に関する質問: 新製品の需要予測や市場拡大の可能性を探るために、市場動向に関する質問を含めます。
  • 競合他社の分析: 競合他社の製品やサービス、ターゲットに関する質問を含め、差別化ポイントや強みを把握します。
  • 顧客のニーズと嗜好: 特にBtoB商材は、納入先顧客企業が求める製品やサービスの特性を理解するために、ニーズに関する質問を設計します。

調査課題2に対応する調査方法:顧客満足度調査

調査課題2は、

既存顧客から「〇〇商品」に対する評価を得ることにより、継続点と改善点を洗い出す

でした。

対応する調査方法は、顧客満足度調査です。

顧客満足度調査では、顧客のニーズや期待に対する企業のパフォーマンスを評価します。
効果的なアンケート設計のポイントは次のとおりです。

  • 製品やサービスの評価:顧客が製品やサービスに対して、どのように満足しているかを評価するための質問を含めます。
  • 改善点の特定:顧客が不満を抱えている領域や改善すべき点を特定するための質問を設計します。
  • 回答率向上の工夫:回答率を向上させるために、アンケートの長さや質問の選択肢・フリーアンサーを工夫します。

調査課題3に対応する調査方法:イベント参加者アンケート

調査課題3は、

潜在顧客から「〇〇商品」の体験評価を得ることにより、新規顧客を獲得するために必要な要素を洗い出す

でした。

対応する調査方法は、イベント参加者アンケートです。

イベントやセミナーに参加した人々に、自社の商品を直接見聞きしたり、触れたり、操作したりしてもらうことができます。
自社商品の未経験者に体験してもらいフィードバックを得ることで、今後の戦略や販売促進に反映することができます。
イベント参加者アンケートの設計におけるポイントは次の通りです。

  • 商品(製品やサービス)の評価や期待: 参加者の体験評価、商品に対する期待とギャップを把握できる質問を設計します。
  • 想定外のニーズ:(自社商品未体験の)イベント参加者が商品を目の前にしたときにどのような反応を示すか、記録をとるという計画も、アンケート設計に含まれます。
  • イベント全体の評価:参加者がイベント全体にどの程度満足しているかを評価するための質問を含めます。

調査課題4に対応する調査方法:商品改良調査(商品開発調査)

調査課題4は、

顧客ニーズに適応した商品に「〇〇商品」を改良する

でした。

対応する調査方法は、商品改良調査(商品開発調査)です。

商品改良調査を実施する際には、商品価値の改善に向けて、顧客のニーズや要望を把握するためのアンケート設計が重要です。
以下に、製品開発調査の設計ポイントを示します。

  • 現行商品の評価:回答者に、現行商品についての評価を尋ねる質問を含めます。商品の利便性、品質、価格、デザインなどに関する意見を収集し、改善の方向性を把握します。
  • 改良商品の需要予測:改良商品の価値向上や新機能の開発に向けて、回答者の需要や関心度を把握するための質問を設計します。新しい価値や新しい機能の仮説・アイデアに関する、顧客の受け入れ可能性を評価します。
  • 競合商品との比較:回答者に、競合商品と比較した場合の商品の優位性や差別化ポイントについての評価を得る質問を設計します。競合商品との比較から得られる洞察は、商品改良の方針決定に役立ちます。
  • ニーズと要望の把握: 回答者のニーズや要望を把握するための質問を設計します。商品の使用シーンや環境などがわかると商品改良の方針を決定に役立ちます。
  • ターゲット層の把握:売上を改善するためには、これまでのターゲット層から新しいターゲット層へ拡大する必要があるかもしれません。改良後の商品を購入する可能性の高い、新しいターゲットを把握するための質問を設計します。

それぞれの調査対象者について

調査課題それぞれの調査対象者は、次の通りです。

  • 調査課題1の対象者は、業界団体や競合企業がメインの対象者となります。
  • 調査課題2の対象者は、既存顧客です。
  • 調査課題3の対象者は、未顧客がメインです。
  • 調査課題4の対象者は、既存顧客およびこれから顧客にしたい想定ターゲット層です。

多面的に調査を行い事実やニーズをしっかり把握することによって、事業課題「〇〇商品の売上改善」を達成するための方針や戦略立案の精度を高めることができます。

アンケートでよくある失敗とその対処法

アンケートでよくある失敗の一つに、質問の目的が不明確であることが挙げられます。質問が曖昧だと、回答者の混乱を招き、正確な情報を得ることが難しくなります。

質問の目的が不明確になる原因は、調査の目的と課題が不明確である場合がほとんどです。

対処法は、事前にアンケートの目的と課題を明確に設定し、一つ一つの質問においても目的を明確にすることです。そのため、冒頭から4項までを割き、調査目的と調査課題の設定について、ご説明いたしました。

以降は、アンケート票(調査票)作成から調査報告書作成までの作業について、主要なポイントを解説します。ただし、上記の調査課題それぞれの作業ポイントではなく、総体的な視点での解説ですのでご留意ください。
作業に携わる方はお読みいただければと思います。

アンケートの具体的な質問の作り方と注意点

アンケートを作成する際には、適切な質問文が重要です。

具体的な質問文の作り方:

1.単純明瞭な言葉を使用する

質問はできるだけわかりやすく、簡潔に記述します。複雑な言葉や専門用語は避け、一般的に理解されやすい言葉を選びます。

2.具体的な内容に焦点を当てる

曖昧な質問ではなく、具体的な内容や行動に関する質問を作成します。例えば、「どのような広告を見たことがありますか?」ではなく、「過去1週間でテレビCMを見たことがありますか?」のように具体的に質問します。

3.客観的でバイアスのない質問を心がける

回答者の意見や行動を偏らせないような客観的な質問を心がけます。特定の意見や行動を導くような誘導的な質問は避けます。

注意点:

1.二重否定を避ける

「あなたが何もしないと言っているわけではありませんか?」のような二重否定は混乱を招く可能性があります。肯定的な表現を使って質問します。

2.主観的な単語を避ける

例えば、「素晴らしい」「優れている」「悪い」といった主観的な評価や感情を表す言葉を質問文に入れると、回答者によって異なる解釈を生むことがあるため、質問文は客観的な言葉で表現するように注意します。

3.選択肢の均等性を保つ

例えば、「満足」「やや満足」「どちらともいえない」「やや不満」「きわめて不満」と書かれている場合、「きわめて不満」だけ他項目より目立ちます。選択肢(選択式の回答)を作成する際には、可能な限り均等性を考慮し、ある項目だけ他より注目されることがないようにします。

アンケートの選択肢設計:MECE原則を活用した選択肢(選択項目)の作成方法

アンケートで選択肢(選択項目)を作る際には、MECE原則(Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive:相互に排他的で、総合的に包括的)を考慮することが重要です。

MECE原則を活用した質問文の作成方法:

1.相互に排他的な選択肢を用意する

各選択肢が重複せず、互いに独立していることを確認します。例えば、Q何から情報を得ましたか?→選択肢「1.口コミ」「2.友人からの紹介」は悪い例です。口コミの意味は友人からの紹介も含まれるからです。「1.家族からの紹介」「2.友人からの紹介」というように選択肢は互いに排他的である必要があります。

2.総合的に包括的な選択肢を提供する

全ての可能性を網羅するような選択肢を用意します。漏れがないように、だからといって50項目も60項目もと膨大にならないように、精査し選択肢を用意します。

3.明確で理解しやすい選択肢を作成する

選択肢がわかりやすく、曖昧さがないようにします。人によって異なる解釈ができてしまう不明確な選択肢は、回答者の誤解や混乱を招きます。

アンケートの回答率を上げる7つのテクニック

アンケートの回答率を上げるためには、いくつかのテクニックがあります。以下に、その中から7つのテクニックを紹介します。

1.導入文で目的を明確にする

アンケートの導入文で、回答者にアンケートの目的や重要性を説明しましょう。その方が回答率が上がります。

2.簡潔な質問

質問は簡潔で明確なものにすることが大切です。複雑な質問や二重否定を避け、回答者の負担を軽減しましょう。

3.誘導的な質問を避ける

質問内容や選択肢に偏りがあると、回答者の意見が歪められてしまいます。中立的な質問を心がけましょう。

4.回答時間の見積もり

アンケートの導入文やページ上部に、回答にかかる時間の目安を提示することで、回答者の負担感を軽減できます。

5.追跡調査の実施

未回答者に対してリマインダーやフォローアップのメールを送ることで、回答率の向上が期待できます。

6.オプトアウトの提供

回答者に対して、アンケートに回答することを強制せず、回答を拒否することができるようにします。そうすることで、回答者の意思尊重が図れます。

7.謝礼の提供

回答者に対して、アンケートへの参加や回答のお礼として謝礼を提供することで、回答率を向上させることができます。

これらのテクニックを組み合わせることで、より高い回答率を期待できます。

アンケートのプライバシー保護:個人情報の取り扱いと法的規制について

アンケートを実施する際には、回答者のプライバシー保護が重要なポイントとなります。個人情報の取り扱いや関連する法的規制について十分な配慮が必要です。

個人情報の収集

アンケートで個人情報を収集する場合は、その収集目的や使用目的を明確にし、回答者に了解を得る必要があります。

匿名性の確保

個人を特定できる情報を最小限に抑え、回答者の匿名性を確保することが重要です。

法的規制の遵守

各国の個人情報保護法や関連する規制に従い、個人情報の取り扱いに関する法的な義務を遵守することが必要です。

アンケート分析のコツ:データから洞察を引き出し戦略決定に役立たせる方法

アンケート分析は、収集したデータから有益な洞察を引き出すための重要なプロセスです。効果的なアンケート分析を行うためには、以下のコツがあります。

データの整理と集計

収集したデータを整理し、集計します。質問ごとに回答をまとめ、数値データやテキストデータを分類します。

データの可視化

グラフやチャートを用いてデータを視覚化します。これにより、データの傾向やパターンが一目で把握しやすくなります。

クロス集計分析

複数の質問や変数を組み合わせてクロス集計を行うことで、特定の属性や条件による違いを明らかにし、洞察を得ることができます。

感情分析

回答に制約を設けないタイプの質問(「〇〇についてどう思いますか?」など)、つまり、オープンエンドの質問やコメントを対象に、自然言語処理や機械学習を活用して感情や意見を分析します。ポジティブなフィードバックやネガティブな意見を抽出し、製品やサービスの改善点を特定します。

重要な指標の抽出

ビジネス上の目標や調査の目的および課題に関連する重要な指標を特定し、それらに焦点を当てて分析します。特に、特定の目標達成に向けての進捗や課題がどこにあるかを把握します。

相関関係の分析

複数の質問や指標間の相関関係を分析し、異なる要因がどのように関連しているかを理解します。たとえば、特定の質問に対する回答が他の質問にどのように影響を与えているかを調べます。

比較とトレンドの追跡

過去のアンケート結果と比較して、トレンドや変化を把握します。これにより、改善された領域や悪化した領域を特定し、適切な対策を立てることができます。

洞察の発見と意思決定の支援

データから洞察を引き出し、それらをビジネスの意思決定に活用します。洞察を元に、戦略の修正や施策の改善など、具体的な行動計画を立てます。

これらのデータ解析手法を組み合わせることで、アンケート結果から有益な洞察を得ることができます。それにより、戦略的な意思決定を行い、ビジネスの成長や改善に役立てることができます。

データの集計と整理やデータの可視化例について、基本のグラフを示しています。

アンケートデータの可視化:分かりやすいグラフやチャートの作成方法

アンケート調査で収集したデータを分析し、その結果をわかりやすく伝えるためには、グラフやチャートを活用した報告書が効果的です。

ここでは、アンケートデータを可視化する際のポイントについて解説します。

アンケートデータを可視化する際のポイント

1.適切なグラフの選択

データの種類や目的に応じて、適切なグラフを選択します。例えば、比較を行う場合には棒グラフや折れ線グラフが有効ですが、割合を示す場合には円グラフが適しています。

2.シンプルで明瞭なデザイン

グラフやチャートはシンプルで明瞭なデザインにすることが重要です。不要な装飾や複雑な要素を取り除き、データの内容が一目で理解できるようにします。

3.適切な軸の設定

軸の目盛りやラベルを適切に設定し、データを正確に表現します。また、軸の範囲を適切に設定することで、データの偏りや傾向を明確に示します。

4.データの比較

複数のデータを比較する場合には、同じスケールや基準で表示することが重要です。これにより、データ間の関係や差異を正確に把握することができます。

アンケートデータの可視化は、調査結果を効果的に伝えるための重要な手段です。適切なグラフやチャートを活用し、データをわかりやすく整理して報告書を作成することで、情報の理解や意思決定の支援に貢献します。

アンケート結果報告書の作成ガイド:レポートの構成と書き方

アンケート調査の結果をまとめて報告する際には、わかりやすいレポートの作成が重要です。ここでは、アンケート結果報告書を作成する際の構成と書き方のポイントについて解説します。

1.タイトルページ

レポートの冒頭には、タイトルページを挿入します。タイトルページには、レポートのタイトル、著者名、発行日などが記載されます。また、適宜ロゴや企業の情報を入れます。

2.目次

次に、レポートの目次を作成します。目次には、レポート内の各セクションや章のタイトルとページ番号を記載すます。これにより、読者はレポートの構成を把握しやすくなります。

3.序文

レポートの序文では、調査の背景や目的、調査の範囲などを説明します。また、調査の重要性や意義についても触れ、読者の関心を引きます。序文は簡潔にまとめ、レポート全体の導入として位置付けます。

4.調査概要

次に、アンケート調査の概要を示します。調査の目的、対象者の属性、サンプルサイズ、調査期間などの情報をまとめます。これにより、読者は調査の基本的な情報を把握することができます。

5.データの要約

レポートの中心部では、アンケート結果の要約を行います。主な結果や傾向をグラフやチャートを用いて視覚的に示し、数値データや注釈を付けて解説します。さまざまな観点からの分析結果をまとめ、読者が重要な洞察を得られるようにします。

6.詳細な分析

要約に続き、各質問やテーマについてより詳細な分析を掲載します。データの傾向や関連性を探り、さらに深い洞察を提供します。グラフやチャート、表を活用して、データを分かりやすく整理し、読者に情報を提供します。

7.結論と提言

そして、アンケート結果から導き出される結論や提言をまとめます。調査の目的や課題に基づいて、今後の方針や改善策を示します。読者に対して、具体的な行動計画や意思決定の支援を提供します。

8.参考文献

最後に、レポートで参照した文献や情報源を列挙します。引用した論文、書籍、ウェブサイトなどの情報を正確に記載し、信頼性を確保します。
アンケート結果報告書は、調査結果をわかりやすく伝えるだけでなく、読者にとって有益な情報を提供する重要な文書です。調査結果を理解しやすいレポートにまとめ、調査の成果を効果的に活用しやすくしましょう。

調査課題に応じて、無料のアンケート作成ツールも便利です

オンラインで回答してもらうアンケートの場合、かつ、アンケート対象者リストを保有していて、高度なアンケートシステム機能も不要で、高度な分析も行わない場合、無料のアンケート作成ツールを活用するのが便利です。

手軽に利用できるアンケート作成ツールの代表例として、Google FormsとMicrosoft Formsが挙げられます。

Google Forms

Google Formsは、Googleアカウントさえあれば無料で利用でき、豊富なテンプレートやカスタマイズ性が特徴です。
また、リアルタイムでの共同編集や自動集計などの機能も充実しており、チームでの作業に適しています。

Microsoft Forms

一方、Microsoft FormsはOffice 365と連携し、ビジネス環境での利用に適しています。
Office 365のサブスクリプションに含まれているため、企業や組織での利用が便利です。また、Excelとの連携もスムーズであり、アンケート結果のデータ解析が容易です。

使いやすさにおいては、Google Formsの方が直感的な操作性があり、初心者でも扱いやすいと言えます。一方、機能性においては、Microsoft FormsはOffice 365との統合が強力であり、ビジネス環境での利用に向いています。
選択の際には、利用目的や環境に応じて適切なツールを選びましょう。

まとめ

前半の5項までは、ビジネスにおいて事実・実態・ニーズを把握するためにアンケートは重要な役割を果たす手法であることをご理解いただきました。

ただし、アンケートでよくある失敗は、質問の目的が不明確であることが原因であることが多いため、事前に調査の目的と課題を明確にする必要があります。

目的と課題に沿ったアンケートを行うと、アンケート結果を活用することができます。
アンケート結果を活用することで、ビジネスや組織の意思決定に有益な洞察を得ることができます。

アンケートを通じて顧客のニーズや要望を正確に把握することで、商品(製品やサービス)を改善するための適切で具体的な行動を取ることができ、顧客満足度を向上させることができます。その結果、企業の収益向上に繋がります。

変化するビジネス環境を正確に捉えることや、顧客ニーズに対応するために、アンケートを効果的に活用しましょう。

後半のアンケート票(調査票)作成から調査報告書作成までの作業についてのポイントについては、アンケートに慣れた人でも、ミスしやすい点であったり、思案する点でもあります。
時々振り返りをしながら、アンケートの精度向上に役立てて頂ければ幸いです。

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マーケティング資格完全ガイド おすすめ資格25選とその選び方を徹底解説します

マーケティング資格の取得は、スキルや知識を保持する客観的な証明となります。
体系的な知識の獲得やスキルアップにもつながります。

ご自身のキャリアプランにおいて、ぜひ資格取得を役立ててください。

マーケティングとは

マーケティングとは、売れる仕組みを作り、利益を出し続ける企業活動です。

広告宣伝活動だけがマーケティングと思われたりしますが、市場調査や戦略策定、新事業開発など企業の様々な活動に必須の業務です。

業種や企業によって、マーケティング担当者の業務内容は異なります。

マーケティング資格が必要な理由

マーケティング業界では常に競争が激しく、多くの人々が同じ職種を目指しています。

そのため、資格を持っていることは、他の候補者との差別化に繋がります。特に未経験者や若手の場合、資格を持っていることで企業やクライアントから信頼を得やすくなります。

さらに、マーケティング資格を持つことで、最新のトレンドや技術についての知識を証明することができます。これは、業界での信頼性を高めるだけでなく、自己啓発にも繋がります。

また、マーケティング資格を取得することで、将来のキャリアパスを明確にすることができます。自分のスキルや専門知識を磨き、特定の分野で専門家としての地位を確立するためには、資格が必要不可欠です。

マーケティングの基礎知識

マーケティングの基礎知識には、商品の価値や需要に関する理解、ターゲット市場の特定、競合環境の把握、顧客のニーズや行動パターンの分析などが含まれます。

  • まず、商品やサービスの提供による顧客への価値の提供が、マーケティングの基本です。

加えて、

  • ターゲット市場や顧客層を特定し、それらの情報に基づいて戦略を立てることも重要です。
  • 競合他社の動向や市場全体のトレンドにも常に注意を払い、自社に適した戦略が求められます。
  • 顧客のニーズや行動を理解し、ニーズに応じた商品やサービスを提供することが不可欠です。

これらを実現するためには、マーケティングリサーチや分析手法を駆使して、客観的なデータに基づいたアプローチが欠かせません。

したがって、必要なマーケティング分野の基礎知識を習得し、実務で活かすことができるマーケティング資格は、実務経験だけでは得難い知識や技術を習得する手段として価値が高いものと言えます。

キャリア形成への影響

マーケティング資格を取得することは、キャリアアップに直結する重要なステップです。

マーケティングの分野では、実務経験とともに資格取得が求められることがあります。特に、専門的な知識やスキルを習得し、実務で活かすためには、資格取得が有利になることが多いです。

マーケティング資格を取得することで、自己啓発にもつながり、自信を持ってキャリアを積むことができます。

さらに、就職活動や転職活動においても、マーケティング資格を持っていることは大きなアピールポイントとなります。

一方で、ただ資格を取得するだけでなく、実務での活用や経験を積むことが重要です。経験と資格の両面から成長を遂げることで、より高いステージでのキャリアアップが期待できるでしょう。

目的に応じた資格選び

マーケティング資格を選ぶ際に重要なのは、自分の目的に合った資格を選ぶことです。

まずは、自分が目指すキャリアやスキルアップの方向性を明確にしましょう。

例えば、デジタルマーケティングのスペシャリストとして活躍したいのか、マーケティング戦略を立案するマーケティングプランナーになりたいのか、自分の目指す道に合った資格を選ぶことが大切です。

次に、選んだ資格が実務経験とどのように連動するかを考えましょう。

実務経験を積みながら学ぶことで、理論だけでは得られない実践的な知識やスキルを身につけることができます。実務と学びを両立させながらキャリアを築きたい方は、実務経験と両立できる資格を選ぶことが重要です。

さらに、最新のトレンドや技術に追従したい場合は、デジタルマーケティングやSNSマーケティングなど、変化の激しい分野に特化した資格を選ぶことが有効です。時代のニーズに合ったスキルを身につけることで、市場価値を高めることができます。

自分の目的やライフスタイルに合わせてマーケティング資格を選ぶことで、より効果的なキャリアアップを実現できるでしょう。

全般的なマーケティング資格 

マーケティング・ビジネス実務検定

特定の業種・業界にとらわれない、マーケティングの実務に関する、幅広い知識が習得できる資格です。

マーケティング検定

内閣府認定資格で、研修コースと検定試験があり、マーケティングの基礎から習得できます。

マーケティング解析士

マーケティングの基礎知識習得から、マーケティングサイエンティスト、データサイエンティストに役立つデータ解析講座まで複数の講座があります。

中小企業診断士

中小企業の経営に関わる知識を横断的に身に着けることが出来る、難易度の高い国家資格です。

分野別おすすめマーケティング資格 ◇WEBマーケティング関連 

ネットマーケティング検定

インターネットの特性を理解しSEOやSEMなどの、Webマーケティングの基礎知識全般に関する資格です。

IMA検定

Webマーケティング全般の知識が身につき、サイト分析から広告運用までどの分野でも活きる検定です。

分野別おすすめマーケティング資格 ◇統計解析関連

統計検定

統計に関する、知識や活用力を評価する、データの読み取りや仮説立案、将来予測などのスキルが問われる検定です。

統計士・データ解析士

データを統合的に解析するスキルに関する資格です。資格を取得するには、文部科学省認定の指定講座を受講する必要があります。現代統計実務講座を修了すると、統計士の資格が得られ、多変量解析実務講座を修了すると、データ解析士の資格を取得できます。

マーケティング解析士プロフェッショナル 感性

マーケティング戦略策定に欠かせない定性データの分析と定量データを組み合わせた顧客起点のマーケティングによる戦略立案方法が学べる実用講座です。

マーケティング解析士プロフェッショナル アナリスト

定量データ分析から市場をセグメントするなど顧客起点のマーケティングに欠かせない定量データ分析スキルを学ぶ実用講座です。

ビジネス統計スペシャリスト

Excelを使用したデータ分析の実践スキルや、分析技能の応用力が問われる試験です。

分野別おすすめマーケティング資格 ◇商品企画関連

商品プランナー、商品開発士、商品開発コーディネーター

文部科学省「専修学校教育重点支援プラン」 として、専門学校法人と連携し、キャリアアップやリスキリングに役立つカリキュラムを提供している日本商品開発士会が開催、実施している資格試験です。

商品企画士プロフェッショナル

商品企画のプロセスを系統的に行うNeoP7システムの知識とスキルを習得する実用講座です。

分野別おすすめマーケティング資格 ◇アクセス解析関連

Webアナリスト検定

「Googleアナリティクス」を体系的に理解できているかどうかを問う検定です。Webサイトのアクセス内容などを分析して改善案を提案するWEBマーケティングの仕事に活かせます。

ウェブ解析士

アクセス解析を中心としたウェブ解析の知識を身につけ、WEB解析データを正しく判断するスキルを保有していることを認定する資格です。

Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)

「Googleアナリティクス」の習熟度をGoogleが公式に認定する資格です。自社サイトのアクセスやWeb広告のデータ解析スキルを日々の業務に活かせます。

分野別おすすめマーケティング資格 ◇SEO関連

SEO検定

SEOに関して基礎知識から実践応用まで体系的に学ぶための検定です。4~1級に難易度が分かれているため、段階的に学べます。

認定SEOスペシャリスト

自社サイトの改善スキル、SEOに強い新サイトの企画スキルが身につく、SEOのノウハウを保有していることを認定する資格です。

SEOマーケティングアドバイザー

SEOに関する基礎知識をメインとする、メディアで成功するコツなどWebマーケティングの知識全般に関する資格です。

分野別おすすめマーケティング資格 ◇WEB広告関連

Google 広告認定資格

Google広告に関する、基礎および上級レベルの知識を保有していることを認定する資格です。

Yahoo!広告認定資格

Yahoo!広告の広告運用ノウハウや広告管理ツールの知識を体系的に学習し認定する資格です。

分野別おすすめマーケティング資格 ◇その他マーケティング

ITパスポート試験

ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。新しい技術(AI、ビッグデータ、IoT など)や新しい手法、経営全般、IT(セキュリティ、ネットワークなど)の知識など幅広い分野の知識は、マーケティング力向上を支援します。

Webライティング能力検定

企業のホームページ、ネットショップ、ブログ、SNSなど、Web上で書くスキル向上を目指します。Webマーケティングで活かせるライティングスキルの検定です。

ビジネス著作権検定

著作権や知的財産権の保護や活用に役立つ基礎知識に関する検定です。マーケティング業務のコンテンツ作成や利用、商品企画・開発に役立ちます。

ネットショップ検定

ECサイトを運営する実務能力や経営スキルが身につく検定です。ネットショップ検定は、Eコマース業界での実務能力を証明する資格です。

まとめ

以上のように、マーケティング資格講座は多数あります。

マーケティング資格を選ぶ際には、自分のキャリアやスキルアップの目標に合わせて、適切な資格を選ぶことが大切です。

マーケティングの分野にはさまざまな専門性があり、デジタルマーケティング、商品企画、マーケティングリサーチ、戦略立案など、それぞれ異なるスキルが求められます。

自分の興味や得意分野に合わせて資格を選ぶことで、より効果的にキャリアを築くことができます。

また、資格取得にはコストや時間もかかるため、将来のビジョンに照らして慎重に選ぶことが重要です。

自分の適性や将来のキャリアビジョンとマッチした資格を選ぶことで、より充実したキャリアを築くことができるでしょう。

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ついに解明!ヒット商品の秘密~20年間のヒット商品ランキングから読み解く~【前編】

皆さん、お元気ですか? 神田です。

今回は、日経TRENDYの毎年の「ベストヒット30」というヒット商品ランキングを20年分読み解いて、評価し、分析した結果をご報告します。

ヒット商品の秘密が明らかになり、そこに至る道が見えてきますので、乞ご期待!!

日経TRENDYヒット商品ベスト30とは

皆様は日経が発行している商品情報雑誌「日経TRENDY」が毎年11月に発行する12月号での「○○○○年ヒット商品ベスト30」という記事をご存知でしょうか。11月発行の記事ですから、正確には前年の10月からその年の9月までの間に発売された商品(製品・サービス等すべて含みます)を対象にしています。

ヒットの度合いを編集部が独自の評価基準、

  1. 売れ行き・・売り上げ、シェアの拡大、集客、売り行き継続の余地
  2. 新規性・・・画期的な技術、着眼点、売り方の工夫
  3. 影響力・・・他社の追随、新規市場の形成、世の中への影響

で評価してランキングしたものです。なお、期間前に発売されても、期間内にヒットしたものは対象に加えるそうです。

毎年詳細に調査されたレポートは非常に貴重で、範囲も小さな日用品から社会現象まであらゆる分野に及ぶ広大なものなので、その比較検討のご苦労は想像を超えるものがあります。

私も商品企画を研究しながらさすがに気付いていないヒット商品も多々あり、とても参考になります。

今回、2004年~2023年までのベストヒット30商品×20年=600商品をすべて、私なりの視点で分類し、再評価を試みました(詳しくは次節)。

ちなみに、余談ですがこの調査をしながら「これは!」と思い新たに購入した面白い商品が2つありますので、ご紹介します。

・ハンドスピナー(2017年第10位、キャサリン・ヘッティンガー社(米))

手でクルクル回して遊ぶだけの単純なオモチャですが、3個のLED発光体が各々3通りのパターンに発光し、回すと色々な光の筋を出すので結構はまります。なかなかユニークで、手軽に持ち運べてどこでも気晴らしにクルクル、というので大ヒットしたようです。ただ、シンプルな分、すぐ飽きてしまいましたが(笑)。

・肩掛けスピーカー(SONYほか、2018年第20位)

BLUETOOTH方式を用いたワイヤレススピーカーは2013年の第13位に出ていましたが、これは肩掛け式。ネックスピーカーとも言います。使ってみないと何ともわからないので、そう高くない商品を購入してみました。

中国製、しかも「MONSTER」などという怪しげな名前の?商品です。半信半疑で肩に掛けてみましたが、これが包み込まれるような想像以上の良い響き。感動しました。前から聞こえるのではなく舞台(演奏者)の真ん中にいるような心地よさです。圧迫感がなく、今もこれを掛けて一流オーケストラの奏でる大音量シンフォニーの中心でPCに向かっています。ただし、充電式バッテリーを使うのですが、イヤホンに比べると頻繁に充電せねばならないのが欠点です。

ヒットのポイント「潜在ニーズ発掘度」と「創造性」

さて、600もヒット商品に対して、私は日経TRENDYとは異なる商品企画上の見方で分析をしてみました。

(1)全商品の分類

何しろあらゆる分野にわたっていますので、まずはカテゴリー分類を試みました。一応、次の12カテゴリーです。

必ずしも画然と分けられない商品や、複数のカテゴリーにまたがる商品もありましたが、そこはやや強引に私の一存で決めました。一例を示します。

600商品は以下のように分類されました。
飲食品、家電・IT、エンタメ・ゲーム・イベントの3種が比較的多く、これらで全体の半分以上を占めることがわかります。

(2)各商品の評価

次に各商品を2つのポイント

  1. 「創造性」
  2. 「潜在ニーズ発掘度」

3段階で評価しました。

この2項目は1995年に最初にP7を公表した著書で私がヒットする「感動商品」の2大要素として挙げているものです。当時は「独創的」と「潜在ニーズに適合」という表現でしたが、現在の「創造性」と「潜在ニーズ発掘度」と意図は同じです。

神田編著「商品企画七つ道具―新商品開発のためのツール集」(日科技連出版社)p.14より

① 創造性

他にない卓抜な発想、新鮮さ、面白さ、デザイン等で市場を拓いたかどうか

:高レベルの創造的商品を開発し、新市場を大いに拓いた

:創造性のある商品を開発し、新市場に貢献したと言える

:余り創造性のある商品とは言えない

②  潜在ニーズ発掘度 

従来不明、隠れていたニーズを発掘して新たな市場を拓いたかどうか

:良く潜在ニーズを発掘した商品を開発し、新市場を拓いた

:潜在ニーズを発掘し、新市場に貢献したと言える

:余り潜在ニーズを発掘したとは言えない

もちろん、情報の乏しい商品もありましたので絶対的・精密な評価はできませんし、大いに迷うこともありましたが、そこはご容赦いただきたいと思います。あくまでも私個人の判断です。

総合評価

なお、「総合評価」は日経TRENDYの順位であり、

◎:1~10位   ○:11~20位   △:21~30位

と分類しましたが、このランキング30位迄に入っただけでも優秀ですので、◎がひどく優秀で、△はダメという意味ではありません。

評価の一例

評価結果の一例を示します。

見えた!ヒットの極意

まず、600商品の各カテゴリー別の、総合評価順位の分布です。

各カテゴリー内での総合評価順位は大差ないですが、◎(上位)がやや多い(1/3以上)のは

  • エンタメ・ゲーム・イベント
  • 自動車
  • 販売・サービス
  • 観光・交通・施設
  • 家電・IT

となっています。

次に、創造性潜在ニーズ発掘度の分布を見ましょう。

創造性は◎、○、△がほぼ均等に分布していますが、

潜在ニーズ発掘度は明らかに◎、○が多く(計90%以上)特に◎は43%と多いですね。

ヒット商品に強く寄与していることがうかがえます。

更に、各カテゴリーごとにチェックしてみましょう。

創造性の高い商品は!?

創造性の特に高い商品は、

  • エンタメ・ゲーム・イベント
  • 趣味嗜好・アート・書籍
  • 観光・交通・施設

の3つです。

なるほど、優れたアイデアや感性を発揮して切り開く商品がこれらには際だっています。

潜在ニーズ発掘度の高い商品は!?

次は注目の潜在ニーズ発掘度ですが、

潜在ニーズ発掘度については全般に高めですが、特に高いカテゴリーは、

  • 飲食品
  • 家電・IT
  • 文具・生活用品
  • 健康・医薬
  • 化粧・美容
  • 衣料品
  • 自動車

の7つです。

なるほど、私達の生活シーンに密着したカテゴリーが多いですね。

これらの企業の方々は私もかなりお付き合いしてきましたが、最も市場調査や商品企画に熱心で、日々ユーザーのニーズやウォンツを追究されておられます。その成果がヒット商品になっていると推察します。

創造性や潜在ニーズ発掘度が高くなると総合評価順位は上がるでしょうか?

創造性について

まず、創造性です。

創造性が高まると、総合評価順位が上がる(◎がかなり多くなる)傾向があります。

潜在ニーズ発掘度について

次に潜在ニーズ発掘度です。

こちらは潜在ニーズ発掘度の上昇と共に総合評価順位には大きな変化はありませんが、若干の上昇はあります(△が減少、○が増大)。

創造性が高く潜在ニーズ発掘度も高い46商品!!

さて、創造性と潜在ニーズ発掘度のクロス集計をしてみると、潜在ニーズ発掘度の高い商品は創造性が弱い(この2者はなかなか両立しない)ということがわかります。

創造性も潜在ニーズ発掘度も◎の最強レベルの「感動商品」が、下記のリストです。

全部で46品(全600商品のわずか7.7%)です。

これら46商品を見ると、総合評価順位は

◎(1~10位) 23件(50.0%)

○(11~20位)  10件(21.7%)

△(21~30位)  13件(28.3%)

と、圧倒的に最上位の商品が多くなっています。感動価値の大きな商品はヒット商品中のヒット商品と言ってよいでしょう。

20年間を見た時に、創造性や潜在ニーズ発掘度が最近どうなっているのか!?

次に、20年間を見た時に、創造性や潜在ニーズ発掘度が最近どうなっているのかチェックします。

04年~08年、09年~13年、14年~18年、19年~23年の4つに区分してクロス集計してみました。

創造性について

創造性については、明らかに創造性の乏しい商品が減っていることがわかります。◎はそう増えてはいませんが、○が増え、△が減っているのです。

潜在ニーズ発掘度について

潜在ニーズ発掘度については、最初から◎、○が多いですが、最近の5年間は◎が約半数と特に多い傾向があり、喜ばしい限りです。

まとめ

以上から、次のことがわかります。

(1) 多くのカテゴリーでは、ヒット商品を生む最大の極意は20年前から現在に至るまで変わらず「潜在ニーズの発掘」です!潜んだユーザーニーズを発掘、発掘、発掘です!今目の前にあるニーズは他の企業も認識していますので、商品企画の最大の仕事ではありません。

(2) 商品カテゴリーによっては、創造性を発揮することでヒットする分野がいくつかあります。特に、「エンタメ・ゲーム・イベント」、「趣味嗜好・アート・書籍」、「観光・交通・施設」の3分野です。これらは独創的なアイデアを多数発想し、魅力溢れる商品を創造することが肝要です。

(3) 創造性と潜在ニーズ発掘度は相反する傾向があり、両方とも優秀な商品はわずかに7.7%です。

(4) 近年、創造性を発揮した商品は増加傾向にありますが、潜在ニーズ発掘商品が減った訳ではありません。

ヒット商品を生み出すには?マーケティングサイエンティストとして活動を行っていく上で大きな威力を持つ商品企画法NeoP7

さて、いかがでしょうか?

日経TRENDYの公表したベストヒット商品30の20年分を分析して、私のかねてからの主張、

【感動価値=創造性×潜在ニーズ発掘度】

がある程度裏付けられた、と思っています。

商品カテゴリーにもよりますが、多くの分野で特に「潜在ニーズ発掘度」の重要性が明らかになったように思います。

では、これらの要素を概念としてではなく、商品として具体化するにはどうしたら良いでしょうか?そのための方法論こそが、Neo P7(新・商品企画七つ道具)です。

・最初の仮説発掘法は潜在ニーズ発掘のツールであり、
・次のアイデア発想法は創造性発揮のためのツールです。

この2大手法の活用により、皆様は数百もの優れた仮説・アイデアを手に入れることができます。

そこから下図のように徐々に検証を重ねて絞り込み、最後は「コンジョイント分析」により最高の感動商品(購入意向5段階で4.0以上!)のコンセプトを築くことができます。しかも「どのくらい買ってもらえるか」をきちんとした数値で、発売前に予測できるのです。これを使わない手はありません。

後編に続く!

顧客ニーズに立脚したシステマティックな商品企画を目指している、
モックアップを製作する前に売れるかどうか検証したい、
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自分たちが消費した物は、最後にどこへ行くのでしょう?社会課題とマーケティングをリンクさせるためにも知っておきたい身近な事実

東京都23区のごみの「最終処分場」をご存知の方はいらっしゃいますか?

マーケティングと社会課題をリンクさせて社会に貢献する事業を行うためには、社会課題の実際を知る必要があります。

しかし、社会課題は広く深い!

そこで弊会のスタッフは、今回、身近なゴミ問題について、東京都のゴミの最終処分場についての知識と廃棄物処理施設ではどのようなことをしているのかを見学してきましたので、ご報告したいと思います。

東京の残り少ないごみ埋立場所 私たちが消費した物が最後に行く先

東京都23区のごみの「最終処分場」をご存知の方はいらっしゃいますか?

東京港湾岸エリアにあります。

この東京港湾岸エリアは、昨年末、リチウムイン電池による火災のニュースがあった、廃棄物処理施設が集合するエリアでもあります。

東京都のゴミ処分場の時代背景

明治時代中頃までは、ごみの処分先は問題視されませんでした。
それは、生ごみは肥料、紙・衣類等は再使用するリサイクルシステムがよく機能していたからです。

明示時代中頃以降から、東京に人口が増加し、ごみ量が増え問題になり始めました。

それからというもの、下の写真のようにどんどん、ごみの最終処分場「ごみ埋立場所」を増設してきました。

写真:東洋経済ONLINE 「ごみを「直接埋立て」も90年代の東京の衝撃光景 残余年数50年超も東京港にはもう埋立て場所なし(2023/06/06)より引用

ついに、黄色い吹き出しのごみ処分場「新海面処分場」が、東京港内に設置できる最後の処分場になってしまっているのです。

処分可能な残余年数は、50年以上はあると見込まれています。しかし、この「新海面処分場」が、23区の最後のごみ埋立処分場なのです。

東京スーパーエコタウン事業は最終処分場を延命させる

その限りある最終処分場をなんとか延命させようと、東京スーパーエコタウン事業が始まりました。

下記の地図イラスト上の番号は、廃棄物処理施設(企業)の所在を示しています。

東京スーパーエコタウンエリア

東京都スーパーエコタウンエリアに集結する施設群(さまざまな廃棄物を処理する施設が集まった施設群)では、ごみを買い取り、可燃ごみを全量焼却し、不燃ごみを全量破砕し、最終処分場に廃棄する「ごみ」の量を減らしています。

廃棄物処理施設(企業)のビジネスモデルは、消費が終わった「ごみ」を買い取り、焼却や破砕の処理をに行い、リサイクルできるものは原料としてお金に変えるモデルです。

東京スーパーエコタウンに集結する施設の中で、3施設見学しました。掲載のご許可をいただけた2施設をご紹介します。

施設見学ツアーのバスで、各施設を見学させていただきました。

上記に掲載した写真地図とイラスト地図と照らし合わせて、2施設の場所をご確認いただけると解り易いかと思います。

2施設の場所は、中央防波堤内側埋立地を通り、中央防波堤外側埋立地から臨海トンネルを通り抜けた城南島に所在する3番(株式会社リーテム・東京工場様)と8番(S.P.E.C株式会社・エコレ城南島工場様)です。

2施設を見学させていただいた中で、特に印象に残ったことは、

●施設が非常に清潔であることと、
●仕事をとても丁寧にされていることでした。

丁寧に破砕すればするほどお金になるそうですが、技術が要りますし時間が掛かります。
「ごみ」をこんなにキレイに処理するのは日本人だけではないかと思うほど、繊細な仕事をしている様子を窺うことができました。

東京スーパーエコタウン内にある㈱リーテム東京工場様

ゼロ・エミッション99.98%を謳っていらっしゃいます。東京・水戸の2拠点を連携させ、ゼロ・エミッションを実現されていらっしゃいます。

携帯電話、パソコン、ATM、大型工作機械など、小型から大型まで多様な廃棄物を処理しています。首都圏の大量の廃棄物を24時間、高速に処理しています。

見学当日は、広報ルームで説明をお聴きし、廃棄物を処理している様子を見学させていただきました。

廃棄物処理の流れ

1.廃棄物の重さを計る
2.手解体・選別・・搬入された廃棄物は、可能な限り種類ごとにわけ、バッテリーなどの危険物、フロンガスなどの環境負荷がかかるものを取り除きます
3.廃棄物置場・・手解体・手選別後はここに保管されます
4.破砕・・大きなハンマーが数個ついた機械で粉々にします
5.風力選別・・風の力で埃を集めます
6.磁力選別・・鉄/非鉄に分けます
7.ピッキング・・鉄に絡みついた銅線などを取り除きます
8.回転ふるい、振動ふるい・・非鉄は、回転ふるいで大きさ別、振動ふるいで重さ別に分けられます

東京スーパーエコタウン内にあるS.P.E.C.㈱エコレ城南島工場

建設工事中に地中から出てくる廃棄物などの埋設廃棄物や汚染土壌を、再使用・再利用する処理をされています。

建設工事中に地中から出てくる廃棄物(埋設物など)を処理する5つの工程

  • 上の写真(紫部)「高度分級施設・破砕施設」
  • 上の写真(青部)「湿式分級・洗浄施設」
  • 上の写真(水色部)「攪拌抽出 洗浄施設」
  • 上の写真(黄緑部)「水処理施設」
  • 上の写真(橙部)「混合施設」

それぞれの施設を見学させていただき、下記写真の工場長様(左)と広報の責任者様(右)のお二人が説明してくださいました。

ちなみに、この工場のすぐ横は東京湾で、とても景色のよい所に立地しています。

東京スーパーエコタウン 見学の申込先

今回3施設を見学させていただきましたが、日程によっては他の施設の見学もできます。

ご興味をお持ちの方は、「スーパーエコタウン見学会」に参加してみてはいかがでしょうか。

今回は、「自分たちが消費した物は、最後にどこへ行くのでしょう?社会課題とマーケティングをリンクさせるためにも知っておきたい身近な事実」と題して、東京23区のごみの課題解決を取り上げました。

顧客の感性を分析し「もっと売れる!」を実現する感性マーケティング

ここからは、弊会の感性マーケティングの内容に変わります。

感性マーケティングは、企業側(つくり手)の思いだけではなく、顧客側(使い手)の価値観を理解する、共に創る「共創」という考え方が欠かせません。「共創」という考え方を実践すると「付加価値」が高まります。その「付加価値」が「経済価値」を生み出します。

感性が経済価値を生む_JMLA(日本マーケティング・リテラシー協会)編集図

一人一人違う顧客の感性を理解しながら適切に対応することにより、「もっと売れる!」を実現することが出来ます。商売繁盛をもたらすものが『感性マーケティング』です。

具体的には、「声」から深層心理を分析し、分析結果をマーケティング戦略立案や事業目標達成に有効活用します。

「声」には、顧客や消費者、社員、事業のリーザ―、経営者など様々ありますが、目的に沿って必要な「声」という感性データ(定性データ)を収集し分析します。目的に沿ってどのような「声」を収集するかという最初の設計がとても重要です。

「この商品はもっと売れるはずだ」、「この商品が売れている理由がわからない」
とお考えの方はお気軽にお問合せください。
お客様の声からもっと売れるを見つけ出します。
「声」を収集するための設計からお手伝いいたします。

実用資格講座のご案内 感性マーケティング/基礎マーケティング/商品企画

最後に、「感性マーケティング」および「商品企画NeoP7システム」に関するスキルを習得いただける実用資格講座をご案内いたします。ご興味をお持ちの方は続けてお読みください。

◎「感性マーケティング」に関する実用資格講座のご案内

『感性マーケティング』を勉強してみませんか。↓ ↓ 必ず役立ちます。
感性マーケティングの実用資格講座『JMLAマーケティング解析士プロフェッショナル 感性』です。

JMLAマーケティング解析士プロフェッショナル感性_感性マーケティングの実用資格講座_定性データを定量的に分析し戦略立案を行う力を養います_日本マーケティング・リテラシー協会(JMLA)主催

「データ分析・感性データ分析」と「マーケティング戦略」を結び付けられる力は、基礎マーケティングを理解できているかがとても重要になります。3C、4P、STP、SWOT、5F、PESTといった基本のフレームワークは使いこなせていますか? 戦略を考える立場を目指す方にとってはマストの思考です。ちょっと自信ないかなと思う方はご覧になってみてはいかがでしょうか。↓ ↓ 必ず役立ちます。

基礎マーケティングの実用資格講座『JMLAベーシックパスポート』です。

JMLAベーシックパスポート_基礎マーケティングの実用資格講座_戦略策定に役立つ_日本マーケティング・リテラシー協会(JMLA)主催

まずは「無料WEBセミナー」からという方はこちら↓↓「感性マーケティング」の事例もお話し致します!

感性マーケティングと基礎マーケティングに関するJMLA無料WEBセミナー_JMLA(日本マーケティング・リテラシー協会)主催

◎「商品企画NeoP7システム」に関する実用資格講座のご案内

続いて、「商品企画NeoP7システム」に関する実用資格講座のご紹介です。

「もっと良い商品企画プロセスにできないか、とお考えの方」、「今までと違うやり方をお探しの方」は必見です。「商品企画NeoP7システム」のスキルは資格講座「JMLA商品企画士プロフェッショナル」にて習得いただけます。

商品企画NeoP7システム 「JMLA商品企画士プロフェッショナル」資格講座を見る
システマティックな商品企画法「Neo P7」_JMLA(日本マーケティング・リテラシー協会)_資格講座「JMLA商品企画士プロフェッショナル」へリンクします。

ご興味をお持ちの方は、「無料WEBセミナー」を開催しておりますので、お気軽にご参加ください! 実用資格講座「JMLA商品企画士プロフェッショナル」もご紹介します!

失敗しない!商品企画・開発の進め方~Neo P7システム~_JMLA(日本マーケティング・リテラシー協会)主性の無料WEBセミナー_商品企画の実用資格講座「JMLA商品企画士プロフェッショナル」もご紹介いたします。

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