セルフ型Webアンケートツールを選定する前に考えておくべき8つのポイント

公開日:2024年06月26日最新更新日:2024年10月07日JMLA 事務局

本記事では、「セルフ型Webアンケート」の基本的な意味や「セルフ型Webアンケートツール」を選定する前に考えておくべきポイントについて解説します。

次回、おすすめの「セルフ型Webアンケートツール」それぞれについて強み・特徴を解説します。

セルフ型Webアンケートとは

セルフ型Webアンケートの前にWebアンケートについて解説します。

アンケートを実施する方法は、Webアンケート(調査対象者にWeb上でアンケートに答えてもらう調査方法)だけではありません。

従来は、郵送アンケート(アンケート用紙を郵送し、回答後、返送してもらう方法)などが主流の方法でした。

しかし今では、費用面、時間的な側面、労力的な側面からもWebアンケートの方が効率的であるため、主流のアンケート方法として選択されています。
また、インターネット利用が社会に浸透し、Webを介した調査でも回答者の年代(年齢)などに偏りが少なくなってきたことも、Webアンケートが主流の調査方法となった背景のひとつといえます。

「Webアンケート」の呼び方は、「ネットリサーチ」と呼ばれることが多いですが、「Web調査」「オンラインサーベイ」とも呼ばれています。

ネットリサーチの調査方法は、2007年頃から急速に発展しました。インターネット調査専門の調査会社が設立されたのもその頃です。ですから、Webアンケートを行う場合は、インターネット調査会社へ調査を依頼する方法がとられていました。

その後、Webアンケートが進化し、現在は「セルフ型」のご自身でWebアンケートができるサービスの提供が拡がっています。

セルフ型Webアンケートは、外注するよりもコストを下げて安くアンケートを実施できることが魅力的です。

Webアンケート 「外注(フルサービス型)」と「セルフ型」との大きな違い

ネットリサーチを外注(フルサービス型)した場合は、欲しいデータが正確に納品されます。

依頼主は、アンケートの配信から回収までの手間をかけることなく、回収後のデータクリーニング(無効な回答データなどを除外などする作業)にも手間をかけることなく、依頼した通りの回答者データを、正確な(きれいな)形で受け取ることができます。

一方、セルフ型Webアンケートは、アンケート配信の準備、回収状況の確認、データクリーニングをご自身で行います。

このように、「外注(フルサービス型)」は労力を大幅に削減できる点が最大のメリットで、「セルフ型」はコストを削減できる点が最大のメリットです。

「セルフ型Webアンケート」を利用する際の留意点

「セルフ型Webアンケート」は初心者でも直感的に操作しやすいように、テンプレートをはじめ様々なサービスが提供されています。

操作説明書を読みながら操作を進めれば、アンケートの知識がまったく無くても、アンケートを実施することができます。

Web上でアンケートの作成、配信、集計が完結しますので、アンケートデータを見ることは無しに自動集計されたグラフだけを見て結論づけることもできてしまいます。

そのため、注意する点もあります。

アンケートの知識がゼロの段階から「セルフ型Webアンケート」に取り組む場合は、簡易的なアンケートから実施し、アンケートに慣れるために回数を重ねることと、段階的にアンケートの精度を上げる知識を身に着けることと、スキルを養い磨くことをお勧めします。

「セルフ型Webアンケートツール」を選定する前に考えておくべき8つのポイント

昨今は、「セルフ型Webアンケート」の種類が増え、いずれのサービスも適切に選択すると、便利に使えるようにつくられています。

会社や組織の利用目的に合ったサービスを選択しましょう。

「セルフ型Webアンケート」の強み・特徴とする部分については、次回、解説しますので、今回は、個々のツールを比較する前段階として、自分たちの会社や組織が何を実現したいのか整理するポイントを挙げます。

「セルフ型Webアンケート」を利用する目的を明確にする8ポイント

  1. アンケートの活用目的を決める
  2. アンケートの実施頻度を確認する
  3. アンケートの対象者(誰に回答してもらう調査を実施するか)を確認する
  4. どのようなアンケート機能があると何に役立つかを確認し整理する
  5. Webアンケートに回答してもらう対象端末を決める(回答率や回収率にも影響する)
  6. セキュリティ対策の必要レベルを確認する
  7. 「セルフ型Webアンケート」にかける予算を決める
  8. 担当者の業務量を見積もる

「セルフ型Webアンケート」でどんなタイプのアンケートができるの?

選定するツールによってできることは変わりますが、目的に合ったツールを選定すれば、知りたいことを調査するどんなタイプのアンケートも実施可能です。

  • 新商品に対する評価を得るアンケート
  • 自社サービスの認知度調査
  • 顧客満足度調査
  • 会員限定アンケート
  • 特定の顧客に絞ったアンケート
  • 特定の条件に該当する対象者に対するアンケート
  • 不特定多数に対するオープンアンケート
  • 広告効果測定のためのアンケート
  • 広報のためのアンケート
  • 従業員満足度調査のための社内アンケート
  • 論文のための学術調査

など、あらゆるアンケートがセルフ型(ご自身)で実施可能です。

次回(第2回)は、さまざまな「セルフ型Webアンケートツール」がある中で、「アンケートモニターを利用できる、セルフ型アンケート8選」をご紹介し、それぞれの強み・特徴について解説します。

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参考記事:「アンケートの重要性と課題に対応する調査方法:調査の目的と課題、アンケートの作り方、回答率を上げるコツ、集計・分析のポイント、調査結果の役立て方」

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