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JMLA 事務局 について

一般社団法人 日本マーケティング・リテラシー協会(JMLA)は、商品企画開発とマーケティング戦略立案の領域で、ヒトの感性を起点にマーケティングサイエンスで「売れる」を創り出す2つのソリューションを提供しています。 また、2つのソリューションに関する、人財育成(認定資格講座、企業研修)も行っています。商品企画領域では系統的なメソッド「Neo P7」を用いて再現性ある開発を推進する内製化支援を行っています。

買い物しやすい乳幼児用品店の顧客価値創造~感性マーケティング~

乳幼児用品を扱う「西松屋」という不思議な店がある。
いつ行っても閑散としていて赤字なのではないかと思ってしまう。
店員も少ない。

今回は、乳幼児用品店をテーマに、顧客起点の感性マーケティングについてお話ししたいと思います。

顧客から見た魅力ポイント 西松屋/アカチャンホンポ/Birthday

乳幼児用品の上位チェーン企業の3ブランドにいて、実際に買い物している顧客の声を聴いてみました。

Q. 乳幼児用品の「西松屋」/「アカチャンホンポ」/「Birthday(バースデイ)」で何度もお買い物している方に質問です! 魅力ポイントを教えてください!

店内が静かで落ち着いて買い物ができる。通路が広いので子供を連れて行っても人にぶつかる心配がない
ー「西松屋」愛用者ー

通路が広く、空いているので子供と一緒でもゆっくり見れて助かる
ー「西松屋」愛用者ー

安くて子供に必要なものが揃っている。 離乳食の数もたくさんあり、他では見ないような商品があって有難いです
ー「西松屋」愛用者ー

品質が安定していて安心感があり、育児グッズから食品まで一通り揃うので便利です。
ー「アカチャンホンポ」愛用者ー

品揃え豊富 アカチャンホンポ限定商品がある
ー「アカチャンホンポ」愛用者ー

服のセンスがおしゃれなので、普段着もちょっとしたおしゃれ着も購入できる
ー「Birthday」愛用者ー

キャラ物が多くて、赤ちゃん用でなくても使える
ー「Birthday」愛用者ー

上記のようなフリーアンサー形式の自主調査(簡易調査)の結果、各ブランドに数十名の方々が回答してくださいました。
上のコメントは全コメントの中から、各ブランド2,3人ピックアップしたリアル意見です。

回答いただいた全テキストデータ(感性データ)を数量化理論Ⅲ類手法を用いて、各ブランドの特長を考察してみたいと思います。

分析の結果(上図)、特に円で囲んだ部分に、各ブランドの特長がみられると考察しました。

  • 「西松屋」の魅力は、子連れの顧客が店内で買い物しやすい環境の良さ
  • 「アカチャンホンポ」の魅力は、商品の品質の良さ
  • 「Birthday」の魅力は、商品デザインの可愛さ

また、

  • 「西松屋」と「Birthday」は「値段の安さ」も魅力
  • 「西松屋」と「アカチャンホンポ」は「豊富な品揃え」も、顧客は魅力に感じている

数字で見る、西松屋/アカチャンホンポ/Birthday

次に、各ブランドについて数字を見てみます。

■「西松屋」

■「アカチャンホンポ」

■「Birthday」

  • 企業名:株式会社しまむら
  • 社員数:ブランド単体では無し
  • 店舗数(国内):337店舗(2025.7)
  • 売上高:765億(2025.2)
  • 営業利益率:ブランド単体では無し

「西松屋」と「アカチャンホンポ」は数字が揃っているので、比較して見ることができます。

「西松屋」の方が売上高が圧倒的に高いことがわかります。売上高は高いのに、社員数は少ない!?
営業利益率も「西松屋」の方が高いですね。

どこにその秘密があるのでしょう?

顧客視点で考えてみたいと思います。

「西松屋」のガラガラ戦略

まず、企業「西松屋」側の視点。戦略や施策について

「西松屋」がとっている戦略の概略を、メディアで取り上げられている内容や社長インタビュー動画、公開情報を参考に記載します。

西松屋は、家賃の安い郊外に出店することを基本として、広い売り場を確保しています。そのため、店内に入るとまず目につくのが広い通路です。ベビーカーが最高3台はすれ違えるように設計されています。

また衣料品はワゴンや平台を使用せず、全てハンガー掛けを採用しています。これは顧客が見やすいだけでなく、従業員も洋服をたたみ直す作業が不要になり、作業効率を向上させています。

そして作業マニュアルを詳細に作成し、従業員は15分単位で作業行動スケジュールが組まれているため、無駄な時間を過ごすことなく仕事ができます。パートの数も2,3名で済み人件費も最低限に抑えることができます。

店長も、1店舗一人ではなく、平均3~5店舗を兼任して、店長が接客するということはなくデスクワークが主な仕事です。

このように、仕組み化やオペレーションの改革、さまざまな取り組みを行っています。

次に、顧客の視点です。顧客はどのように「西松屋」を見ているでしょう

最も大事な戦略は顧客の声に表現されていることがわかります。

第1項のユーザー調査の結果から、異口同音に「いつ行っても空いていて、通路が広く、人にぶつかる心配がなく、店員さんもグイグイ来ないから、ゆっくりと買い物ができる店」というコメントがありました。

実はこの回答にこそ、「西松屋」繁盛の秘訣が集約されていると考えます。

「西松屋」で買い物する顧客の”顧客価値”

顧客価値とは、顧客が商品やサービスに対して感じる、価格以上の価値のことです。

乳幼児用品を販売している「西松屋」を利用する顧客は、乳幼児を持つ母親がメインです。
とすると、彼女たちが望む買い物環境はどのようなものでしょうか?

  1. 子供がふらふら歩いていても、人にぶつからない
  2. ベビーカーがすれ違いやすい
  3. 他のお客を気にしなくていい
  4. 子供が寝ていても起こすことのない静かさが欲しい
  5. 店員がすぐに寄ってこないでゆっくり品物選びができる

一方、一般的な小売店の売り場常識はどうでしょう?

  • 商品を所狭しと陳列している
  • 購買喚起のため店員がすぐに話しかける
  • 商業施設内の店舗では、終始大きなBGMが流れている
  • 独立店舗でも店を活気づけるためにBGMが流れている
  • 売り場面積当たりの買い物客が多く混雑している

「西松屋」にとっての顧客が望む店舗の姿と、小売店の売り場常識とは真逆です。

「西松屋」は、顧客(乳幼児を持つ母親)が心地よく買い物できる環境を提供し続けることによって、「顧客価値」を創造しています。

実際、「西松屋」では1店舗当たりの売上が一定基準を超えると近隣に新規店舗を出店し、「いつ行っても空いている店」という条件をキープしているそうです。

これこそが、『真の顧客視点マーケティング』と言えるでしょう。

もちろん、その他にもPB商品による原価率の低減や販管費を圧縮する施策などもされています。

顧客視点の店づくりが、高い売上高、高い営業利益率に繋がっているといえます。

真の顧客視点が利益を生み出す

お客様が買いやすい店舗を目指しますというフレーズはよく聞きますが、実際には売り場面積当たりの売上をどこまで伸ばせるかという効率化に経営の意識が向きがちです。

自社の顧客層を考えたときに、どのような店舗の在り方が喜ばれるのかという顧客視点の売り場づくりを突き詰めると、最終的には顧客に認められ、収益を伸ばすことに繋がります。

そして、収益に繋がると共に、顧客にとってかけがえのないブランドになっているでしょう。

顧客にとってかけがえのないブランド」とは、下図の最上位の姿です。

上図のブランド構造図は、弊協会スタッフたちがこれまでのマーケティング支援経験をもとにまとめた、かけがえのないブランドを目指す4ステップです。

ブランド価値を高めるには、ただ良い商品を作るだけでは不十分です。
お客様が「このブランドが好き」「このブランドを信頼している」と感じてもらえるよう、段階的に価値を積み重ねていくことが大切です。

以下では、ブランド価値を構成する4つのレベルと、それぞれをどう高めていくかを詳しく解説します。

ブランド価値を高める ステップ1:モノ的価値(機能としてのブランド)

レベル1は、「良い製品だ」と感じてもらうための基本的な価値です。
例えば、品質が良い、使いやすい、価格が手頃。

  • 品質:壊れにくい、長持ちする、安定しているなど
  • 性能:目的をしっかり果たすなど
  • 素材、サイズ:肌触り、伸縮性、サイズ展開など
  • 価格:コストパフォーマンスが良いなど

この段階は「選ばれるための土台」です。
お客様はこの価値を基に「買っても損しないか?」を判断します。

ブランド価値を高める ステップ2: 表示的価値(好みとしてのブランド)

レベル2は、商品の「感覚的な魅力」や「印象」で好きになってもらう段階です。
例えば、デザインが好み、名前がオシャレ、見た目が良い。

  • ネーミングやロゴ:覚えやすい、個性的、イメージが湧くなど
  • パッケージやデザイン:SNSで共有したくなる、使うだけで気分が上がるなど
  • ブランドの世界観:ナチュラル、シンプル、ラグジュアリーなど

この段階は「このブランド、なんか好き!」と思ってもらえることが狙いです。
感情に訴えかけることで、選ばれる確率が上がります。

ブランド価値を高める ステップ3: 社会的価値(社会評価としてのブランド)

レベル3では、 「他人からどう見られるか」「社会的にどう評価されているか」が軸となります。
例えば、評判が良い、安心感がある、高級に見える、あこがれる存在。

  • 口コミ・レビューの評価:他人の意見が安心材料に
  • 信頼できる会社が作っている、実績がある:ブランドの裏付け
  • ブランドイメージ:上質、信頼感、誠実、最先端など
  • メディア露出・インフルエンサーとの提携:世間に浸透し、価値が高まる

「このブランドを使っていると、信頼できる人に見える」と感じさせる段階です。
ここから“選ばれる理由”がより強固になります。
ステップ3以上は、形のない意識への働きかけが重要になります。

ブランド価値を高める ステップ4: 意味的価値(かけがえのない存在としてのブランド)

レベル4では、ブランドが「自分の一部」や「人生の一部」になります。
例えば、愛着がある、信頼している、自己表現の一部になっている。

  • 愛着:何度もリピートしている/ないと困る
  • 信頼:このブランドなら間違いないという確信
  • 自己表現:ブランドを通じて自分らしさを表現。例:環境配慮、美意識、健康志向
  • ストーリーや共感性:ブランドの背景や理念に共感している

レベル4に達すると、多少高くても選ばれ続けます。
お客様にとって「他には代えがたい存在」になるのです。

一般的に、レベル3の社会評価が上がれば、ブランド価値が高まり、売上が伸びると考えられています。

しかしそれだけでは、他のブランドが評価を高めてきたらブランドスィッチを起こされてしまいます。

社会的評価を得たところで安心するのではなく、レベル4までブランド力を高め、一人一人の顧客にとって「かけがえのないブランド」とならなければいけないと考えています。

「西松屋」が顧客の意識へ働きかけ続けているからこそ、顧客にとってかけがえのないブランドとなっているのだと思います。

世の中の動向、地域の特性、人々の心の動きを把握し、対応していくことがブランド価値を向上させます。

世の中の動向、地域の特性、人々の心の動きを把握するためには、マーケティングや感性マーケティングの知識とスキルが欠かせません。

顧客の感性を分析し「もっと売れる!」を実現する感性マーケティング

ここからは、弊会の感性マーケティングの内容に変わります。

感性マーケティングは、企業側(つくり手)の思いだけではなく、顧客側(使い手)の価値観を理解する、共に創る「共創」という考え方が欠かせません。「共創」という考え方を実践すると「付加価値」が高まります。その「付加価値」が「経済価値」を生み出します。

感性が経済価値を生む_JMLA(日本マーケティング・リテラシー協会)編集図

一人一人違う顧客の感性を理解しながら適切に対応することにより、「もっと売れる!」を実現することが出来ます。商売繁盛をもたらすものが『感性マーケティング』です。

具体的には、「声」から深層心理を分析し、分析結果をマーケティング戦略立案や事業目標達成に有効活用します。

「声」には、顧客や消費者、社員、事業のリーザ―、経営者など様々ありますが、目的に沿って必要な「声」という感性データ(定性データ)を収集し分析します。目的に沿ってどのような「声」を収集するかという最初の設計がとても重要です。

「この商品はもっと売れるはずだ」、「この商品が売れている理由がわからない」
とお考えの方はお気軽にお問合せください。
お客様の声からもっと売れるを見つけ出します。
「声」を収集するための設計からお手伝いいたします。

ブランド価値向上の活動に、マーケティングの知識とスキルは欠かせません。
マーケティング力をより高めたい方は、ぜひご覧になってみてください。

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どうぞお気軽にご相談ください。




参考記事:「感性マーケティングとは」
・顧客体験価値「顧客の本音を知る!~顧客は自分の本音を理解しているわけではない~」
・顧客体験価値「地域力の相乗効果!ー5つの顧客経験価値を充足させる地域イベントー」
「アンケートの重要性と課題に対応する調査方法:調査の目的と課題、アンケートの作り方、回答率を上げるコツ、集計・分析のポイント、調査結果の役立て方」

「企業の強み」と「顧客ニーズに応じる」をつなぐリサーチパートナー
アンケート・調査による客観的な裏付けを効果的にビジネスに活かす【Research☆Partner】

弊協会では、【支援型】「貴社社内の調査スキルを底上げしたい」と、【請負型】「調査を第三者機関に依頼したい」という2タイプのご支援を行っています。

実施内容や事例は、こちらから↓ 

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スターバックスとバーガーキングから学ぶ、ミッション経営とかけがえのないブランドになる4ステップ

「ブランド価値を高めたい」とどの企業も考えることだと思います。しかし、やり方が難しいと悩んでいらっしゃるリーダーや担当者の方が多いと思います。

今回は、そのヒントになる事例とブランドの構造、そしてブランドが目指すべき方向についてお話しします。

バーガーキングが出店戦略から得た思わぬ副産物~ファンの多い地域~

昨年から今年にかけてバーガーキングが堅調に店舗数を伸ばしているというニュースを幾度となく見ました。そこで見たのはとてもユニークな出店戦略でした。

(画像は筆者撮影)

バーガーキングのユニークな出店戦略とは、出店物件を一般消費者(ファン)に探してもらうというものです。

物件を提案してもらい、実際に出店できたら、お礼として10万円支払いますというものでした。その戦略は見事にはまり、12件ほど実際に出店できたそうです。

しかし、話はそこで終わりません。

出店物件探しに応募してくれた人というのは、謝礼が欲しいのは当然ですが、やはりバーガーキングの熱烈ファンであると考えられます。

そこで、出店のための物件応募者の住所をマッピングすることにより、ファンの多い地区、すなわち出店強化エリアを明確にすることができたというのです。

思わぬ副産物ですね。

バーガーキングが顧客とのコミュニティを創出することにより、成し遂げられたことです。

株式会社ビーケージャパンホールディングスのプレスリリースによると、今年は、昨年の2倍の20万円のようで、開催期間は、5月21日(水)11時~6月20日(金)15時までと記載されています。(公式サイト「バーガーキング® を増やそう シーズン2」より応募できます)

出店戦略とかえがえのないブランドになる戦略を上手に掛け合わせて相乗効果を出したバーガーキングの事例は、「ブランド価値をどのように高めるか」のヒントになるのではないでしょうか。

スターバックス好調のゆえん~ミッション経営の徹底~

次は、スターバックスです。

スターバックスは、北米や中国では苦戦しているようです。一方、日本では順調に売り上げを確保しています。

「リージョナル ランドマーク ストア」※1 と呼んでいる地域文化に合わせた店舗デザインや、地域文化そのものを発信する店舗展開、モバイルオーダー&ペイなどのデジタル対応強化などにより、顧客体験価値※2 を上げ、働く人ばかりでなく子連れや訪日外国人をも取り込んでいます。

(画像は筆者撮影)

日本のスターバックスが成功している一番の要因は、ミッション経営(次項)の徹底にあると考えます。

元々アメリカのスターバックスで実践されてきたミッション経営を、アメリカ本社以上に徹底して実践しているのが日本のスターバックスだと思います。

スターバックスが掲げるミッションは、

「この一杯から広がる、心かよわせる瞬間、それぞれのコミュニティとともに―人と人とのつながりを生み出す無限の可能性を信じ、育みます。」

というものです。

このミッションに基づき、コーヒー豆に関する社員教育に40時間以上かけ、それを現場で実行しているからこそ、顧客の心に響き、好調な売り上げを確保していると考えます。

スターバックスは、「コーヒー一杯から心かよわせる瞬間」をデザインし、「人と人とのつながりを生み出しコミュニティを創出する」ことをデザインし、豊かな顧客体験価値※2を作り出しています。

※2 顧客体験価値について、このページの一番下の参考記事からご参照いただけます。

※1「スターバックス リージョナル ランドマーク ストア」とは
日本の各地域の象徴となる場所に建築デザインされ、地域の文化を世界に発信する店舗の総称です。
訪れる人々がその地域の歴史や伝統工芸、文化、産業の素晴らしさを再発見し、その発見を通じて地域へ絆を感じられるよう、様々なローカルのデザインエレメントを織り込んでいます。
(定義及び下の画像はスターバックスのホームページより引用しています)

ファンがブランドの顧客体験価値について魅力的に発信してくれる例

ミッション経営を具現化し続けることと、かえがえのないブランドになる戦略が有機的に成果につながっているスターバックスの事例は、「ブランド価値をどのように高めるか」のヒントになるのではないでしょうか。

ミッション経営とは

ミッション経営とは、企業や組織の「ミッション(使命・存在意義)」を経営の中心に据え、そのミッションに基づいて意思決定や事業運営を行う経営スタイルのことです。

単に利益を追求するのではなく、社会的な意義や存在理由を重視し、長期的・持続的な価値を創造しようとする考え方です。

ミッション経営の主な特徴

企業が「なぜ存在するのか」「何のために事業をしているのか」という問いに答えるミッションを明確化し、それを経営判断の基準とする。

株主だけでなく、社員、顧客、地域社会、取引先など、あらゆる利害関係者の価値を考慮する。

短期的な利益よりも、ミッションに沿った長期的なビジョンや社会的価値の実現を優先する。

社員が企業のミッションに共感し、自らの仕事に意義を見いだせるようにする。これにより、モチベーションや創造性が向上する。

ブランドの構造と目指すべき姿~かけがえのないブランド~

さて、「ブランド価値を高めたい」ときに考えるべき、ブランドの構造についてです。

上図のブランド構造図は、弊協会スタッフたちがこれまでのマーケティング支援経験をもとにまとめた、かけがえのないブランドを目指す4ステップです。

ブランド価値を高めるには、ただ良い商品を作るだけでは不十分です。
お客様が「このブランドが好き」「このブランドを信頼している」と感じてもらえるよう、段階的に価値を積み重ねていくことが大切です。

以下では、ブランド価値を構成する4つのレベルと、それぞれをどう高めていくかを詳しく解説します。

ブランド価値を高める ステップ1:モノ的価値(機能としてのブランド)

レベル1は、「良い製品だ」と感じてもらうための基本的な価値です。
例えば、品質が良い、使いやすい、価格が手頃。

  • 品質:壊れにくい、長持ちする、安定しているなど
  • 性能:目的をしっかり果たすなど
  • 素材、サイズ:肌触り、伸縮性、サイズ展開など
  • 価格:コストパフォーマンスが良いなど

この段階は「選ばれるための土台」です。
お客様はこの価値を基に「買っても損しないか?」を判断します。

ブランド価値を高める ステップ2: 表示的価値(好みとしてのブランド)

レベル2は、商品の「感覚的な魅力」や「印象」で好きになってもらう段階です。
例えば、デザインが好み、名前がオシャレ、見た目が良い。

  • ネーミングやロゴ:覚えやすい、個性的、イメージが湧くなど
  • パッケージやデザイン:SNSで共有したくなる、使うだけで気分が上がるなど
  • ブランドの世界観:ナチュラル、シンプル、ラグジュアリーなど

この段階は「このブランド、なんか好き!」と思ってもらえることが狙いです。
感情に訴えかけることで、選ばれる確率が上がります。

ブランド価値を高める ステップ3: 社会的価値(社会評価としてのブランド)

レベル3では、 「他人からどう見られるか」「社会的にどう評価されているか」が軸となります。
例えば、評判が良い、安心感がある、高級に見える、あこがれる存在。

  • 口コミ・レビューの評価:他人の意見が安心材料に
  • 信頼できる会社が作っている、実績がある:ブランドの裏付け
  • ブランドイメージ:上質、信頼感、誠実、最先端など
  • メディア露出・インフルエンサーとの提携:世間に浸透し、価値が高まる

「このブランドを使っていると、信頼できる人に見える」と感じさせる段階です。
ここから“選ばれる理由”がより強固になります。

ブランド価値を高める ステップ4: 意味的価値(かけがえのない存在としてのブランド)

レベル4では、ブランドが「自分の一部」や「人生の一部」になります。
例えば、愛着がある、信頼している、自己表現の一部になっている。

  • 愛着:何度もリピートしている/ないと困る
  • 信頼:このブランドなら間違いないという確信
  • 自己表現:ブランドを通じて自分らしさを表現。例:環境配慮、美意識、健康志向
  • ストーリーや共感性:ブランドの背景や理念に共感している

レベル4に達すると、多少高くても選ばれ続けます。
お客様にとって「他には代えがたい存在」になるのです。

一般的に、レベル3の社会評価が上がれば、ブランド価値が高まり、売上が伸びると考えられています。

しかしそれだけでは、他のブランドが評価を高めてきたらブランドスィッチを起こされてしまいます。

社会的評価を得たところで安心するのではなく、レベル4までブランド力を高め、一人一人の顧客にとって「かけがえのないブランド」とならなければいけないと考えています。

バーガーキングもスターバックスも形こそ違え、顧客にとってかけがえのないブランドとなっているからこそ、顧客に愛され続け、利用され続けるのだと思います。

世の中の動向、地域の特性、人々の心の動きを把握し、対応していくことがブランド価値を向上させます。

世の中の動向、地域の特性、人々の心の動きを把握するためには、マーケティングや感性マーケティングの知識とスキルが欠かせません。

顧客の感性を分析し「もっと売れる!」を実現する感性マーケティング

ここからは、弊会の感性マーケティングの内容に変わります。

感性マーケティングは、企業側(つくり手)の思いだけではなく、顧客側(使い手)の価値観を理解する、共に創る「共創」という考え方が欠かせません。「共創」という考え方を実践すると「付加価値」が高まります。その「付加価値」が「経済価値」を生み出します。

感性が経済価値を生む_JMLA(日本マーケティング・リテラシー協会)編集図

一人一人違う顧客の感性を理解しながら適切に対応することにより、「もっと売れる!」を実現することが出来ます。商売繁盛をもたらすものが『感性マーケティング』です。

具体的には、「声」から深層心理を分析し、分析結果をマーケティング戦略立案や事業目標達成に有効活用します。

「声」には、顧客や消費者、社員、事業のリーザ―、経営者など様々ありますが、目的に沿って必要な「声」という感性データ(定性データ)を収集し分析します。目的に沿ってどのような「声」を収集するかという最初の設計がとても重要です。

「この商品はもっと売れるはずだ」、「この商品が売れている理由がわからない」
とお考えの方はお気軽にお問合せください。
お客様の声からもっと売れるを見つけ出します。
「声」を収集するための設計からお手伝いいたします。

ブランド価値向上の活動に、マーケティングの知識とスキルは欠かせません。
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参考記事:「感性マーケティングとは」
・顧客体験価値「顧客の本音を知る!~顧客は自分の本音を理解しているわけではない~」
・顧客体験価値「地域力の相乗効果!ー5つの顧客経験価値を充足させる地域イベントー」
「アンケートの重要性と課題に対応する調査方法:調査の目的と課題、アンケートの作り方、回答率を上げるコツ、集計・分析のポイント、調査結果の役立て方」

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マーケティングとエントロピー増大の法則

解剖学者の養老孟子先生が中央公論に連載されたエッセイの中に、「一方の秩序が、他方の無秩序を引き起こすということ」という『エントロピー増大の法則』の話を分かりやすく紹介された文章を見つけました。

一見、我々マーケッターには無縁のような話ですが、よくよく考えるととても重要なことだと思いましたので、少しお話ししておこうと思います。

サルやイノシシが出没する理由

養老先生が福井に行った際、現地の農家さんに、近年サルやイノシシが人里に出没するのは野犬がいなくなったからだというだという話を聞いたそうです。

一時期、野犬は危険だからということで、たびたび野犬狩りが行われ、野犬がいなくなりました。野犬がいなくなったらサルやイノシシなどの天下になって、人里に出没するようになったというのです。

野犬を駆除し、飼い犬のすべては紐や鎖でつないで自由に動けなくしました。結果一番喜んだのはサルやイノシシでありました。人里の方が食料が多く、しかも美味しいものがあるためです。

昔、明治時代に沖縄でハブや野ネズミ退治のためにマングースを放した話を思い出します。

マングースは捕獲の難しいハブなどは捕食せず、在来種の鳥やトカゲ、国の天然記念物でもあるヤンバルクイナなどを捕食し、生態系に大きな影響を及ぼすようになり、ついにはマングース駆除が行われるようになりました。

野犬の問題は環境問題であり、犬を管理することは大事ですが、その結果、サルやイノシシが農作物を荒らすようになってしまいました。

一方の秩序(野犬の管理)は、他方の無秩序(サルやイノシシが農作物を荒らす)を引き起こしました。

まさに「エントロピー(無秩序・乱雑さ)増大の法則」です。

エントロピー増大の法則とは

エントロピー増大の法則とは
物事は何もせず放置すると無秩序、乱雑、無価値の方向へ動き(自然と)元に戻ることはないことです。

・コーヒーにミルクを入れると、茶色と白色が混ざり合って黄土色になる。そしてその色は自然に戻ることはない。

・芳香剤はその匂いが部屋全体に広まる。そして元には戻らない。

・先生が生徒を整列させても、先生がいなくなれば生徒たちはすぐに自由に動き回る。

自然界、人間社会、宇宙に至るまで、あらゆることが「エントロピー増大の法則」によって、無秩序、乱雑、無価値という悪い方向に動いてしまうように見えます。

しかし、この原理を理解すれば、社会現象でも自然現象でも課題解決の糸口を見つけられるはずです。

前回、「静かな退職」のお話をしましたが、現象に早く気づき、何らかの方法を考え対処すれば解決できることもあります。

マーケティングはエントロピー増大の法則と戦う活動でもある

「物事は何もせず放置すると無秩序、乱雑、無価値の方向へ動き(自然と)元に戻ることはない」法則をマーケティングに置き換えて考えてみます。

「AAA」ブランドの認知度を例にします

テレビ広告を放映していた10年間は「AAA」のブランド認知が上昇しました。認知率が目標に達成したのでテレビ広告を止めました。広告を止めてから10年が経った現在、「AAA」ブランドを記憶している人がいなくなってしまいました。

「AAA」ブランドと同じ業界の競合他社は、テレビ広告を継続して認知度が高まりました。また、新ブランドも発売し積極的に広告を展開しました。これら競合他社の戦略的な動きによって、「AAA」ブランドのユーザーは、他社ブランドへスイッチ(移って)しまっていました。

まさに、「エントロピー増大の法則」(物事は何もせず放置すると無秩序、乱雑、無価値の方向へ動き(自然と)元に戻ることはない)です。

「AAA」のブランド名は架空ですが、話は実際に起きたことです。この問題に気付いたブランド「AAA」は、広告を再開し、商品ラインを拡大させ、認知率を回復させました。エントロピー増大の法則と戦い勝ちました。

日本のマーケットに当てはめる~日本がガラパゴス化にならないように~

日本は国内に1億人という結構巨大なマーケットを持っているため自己完結型の社会が成り立ってきました。さらに、質の良い製品を作り出し海外輸出により外貨も稼いできました。

しかし、仕上がった製品だけでなく技術もグローバル化が加速し、今まで日本の屋台骨を支えてきてくれた多くの日本企業も苦戦しています。

日本のガラパゴス化とは
海に囲まれた島国(日本)は、外の世界と隔離された環境下において独自の基準で最適化され、外国のルールと日本のルールに互換性がないことです。

一方で、インバウンドに目を向けると、日本には多くの外国人旅行客が訪日してくださっています。

日本は、島国という縛りや日本語という縛りを克服し、世界にモノや情報を発信することが求められている時代です。

「エントロピー増大の法則」を思い出すと、インバウンド(外国人旅行客)が増えたから、多くの外国人に日本を知ってもらえているだろう、ならばもう発信しなくても大丈夫と、手を緩めて発信を止めてはだめです。日本の魅力を発信し続けることが大切です。

社会のニーズに応じ続けるとマーケティング成果が出る

日本に多くのインバウンド(外国人旅行客)が訪れてくれていますが、ニーズは変化しています

最初はモノへの関心が高かったですが、次第に日本人の生活のリアルを体験したいというような体験することへ関心が寄せられています。

その変化を早くキャッチするためには、世の中の動向や、人々の心の動きを観察し適切に把握する必要があります。その動きや変化に気づき対応する力こそマーケティング力です。

正しいマーケティング知識を学び、なおかつその知識を実際に使いこなす力が今まで以上に重要になります。

「エントロピー増大の法則」と戦い、社会のニーズに応じ続けることができるブランドや商品である続けるために頑張りましょう。

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どうぞお気軽にご相談ください。




参考:「感性マーケティングとは」「アンケートの重要性と課題に対応する調査方法:調査の目的と課題、アンケートの作り方、回答率を上げるコツ、集計・分析のポイント、調査結果の役立て方」

『マーケティング・テクノロジーフェア東京2025』にてセミナー講演をいたしました!

『マーケティング・テクノロジーフェア東京2025』(@東京ビッグサイト)にてセミナー講演を致しましたご報告です。

マーケティング・テクノロジーフェア東京2025

マーケティング・テクノロジーフェア 東京 2025(第13回)

2025年2月27日(木)・28日(金) 10:00-17:00 @東京ビッグサイト 東4ホール

● イベントHPはこちら▶▷ http://fc5525.cuenote.jp/c/aevxafm24od2fqbE

当協会は、2月28日(金)にセミナー講演をいたしました!

講演タイトル:「感性マーケティング」から見えてくるもの。
声から「深層心理」を分析する、顧客起点のマーケティング<Part2>

「感性マーケティング」から見えてくるもの。声から「深層心理」を分析する、顧客起点のマーケティング<Part2>

講演タイトルに<Part2>とあるのは、昨年同じテーマでセミナー講演をさせていただきましたためです。

昨年のセミナー講演では大変ご好評をいただいたのですが、講演後のアンケートに「もっとプロセスを知りたかった」というご要望が出ていました。

そこで、今年は<Part2>としまして、プロセスをわかりやすく解説させていただく講演内容にブラッシュアップしました。

<講演概要>
「感性マーケティング」から見えてくるもの。
声から「深層心理」を分析する、顧客起点のマーケティング<Part2>

  • 感性マーケティングとは
  • 感性とは
  • 感性が経済価値を生む
  • 顧客を知る4種類のデータ
  • 定量情報と感性情報の関係性
  • 感性データの取得例
  • 感性マーケティング事例

<講演者>

一般社団法人 日本マーケティング・リテラシー協会(JMLA)
理事 
堀内 香枝

◎感性マーケティングとは

まず、「感性マーケティング」とは、人に寄り添うものづくり(サービス含む)から提供、顧客との長期的な関係づくりまで、仕組みをつくり事業の成果を持続的に実現することです。その活動の要所において「感性データ」や「定性データ」を活用してゆくことです。

◎感性とは

次に、感性とは、人間が外界からの刺激を感覚(五感など)で受容し処理し表現する能力のことです。

「感性をデータで収集する方法」はこちらをご参照ください:「感性とは、感性マーケティングとは」

◎講演させていただいた3つの感性マーケティング事例のご紹介

事例の「感性データ」は、消費者アンケート(インターネット調査)に回答いただいたフリーアンサー(テキストデータ)、あるいは、取引先アンケートに回答いただいたフリーアンサー(テキストデータ)です。

事例1 シニア層の本音から新規事業企画

地域のシニア層向けに新規事業を始めるにあたり、対象地域にお住まいのシニアの方のニーズを知らなければサービスを開発できません。

全国的なシニアに関する調査資料はありましたが、対象地域にお住まいのシニアの方のニーズが全国のニーズと同じとは限りません。

対象地域にお住まいのシニアの方々がどのような暮らしをしたいのか、何に困っているのか、本音を引き出しました。

事例2 顧客起点の評価基準とマネジメント 

企業ブランド調査は大手調査会社などによる調査資料があり、競合比較の際に活用していました。しかし、その企業ブランド評価は調査会社が設定した評価項目により行われています。

そこで、自社の商品を購入・利用してくださっている顧客の意見を取り入れたモニタリング指標をつくり、企業の経営価値向上を図るモニタリングの仕組みを構築しました。

満足度は顧客の期待があるからこそ測ることができるという基本思想を持っていました。

事例3 B2Bのお客様調査によるV字回復戦略

売り手市場(需要が多く売り手が買い手より有利な立場にある市場の状況)から市況が変化し、コンペに競り負けるようになってきました。

お客様調査を初めて試みたところ、営業担当だけではなく社員全員で、取引先であるお客様がなぜ自社の製品を選んでくれたのか、または、長くお付き合いしてくださったのに離反してしまったのか、理解することができ、会社組織の本質の問題と課題が判りました。

以上が『マーケティング・テクノロジーフェア東京2025』にてセミナー講演させていただいた【「感性マーケティング」から見えてくるもの。声から「深層心理」を分析する、顧客起点のマーケティング】に関する概要のご紹介となります。

主催会社インフォーマ マーケッツ ジャパン(株)様にはお世話になりました

下記写真の左は、弊会を担当してくださった、主催会社インフォーマ マーケッツ ジャパン(株)の甲斐千尋さんです。最初から最後まで担当してくださり大変お世話になりました。

不明な点がございましたらお気軽にお問合せください。
お客様の声からもっと売れるを見つけ出します。




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クワイエット・クイッティング(静かな退職)のメリット・デメリット

「クワイエット・クイッティング」(Quiet Quitting)という言葉をご存じでしょうか?

2年前に、アメリカでTikTokにより発信され、話題になった言葉です。

日本語に訳すると「静かな退職」となりますが、実際には退職はしないけど仕事とプライベートの境界をしっかりと区別して、どちらかと言えば仕事以外のことに重きを置く働き方を意味します。

現在日本でもZ世代※を中心に広まっているようです。

※Z世代とは、1990年から2010年序盤に生まれた世代のことで、タイパ重視で効率を重視し、強い仲間意識を持ち、仕事よりもプライベートを重視する価値観を持った世代と言われています。

クワイエット・クイッティング(静かな退職)が広まった背景

「静かな退職」が広まった背景には以下の3つがあり、更にそれを加速化す社会問題があったと考えます。

1.ハッスルカルチャーへの反発

団塊世代を中心とした(※1)ハッスルカルチャー(※2)の上司や先輩を見て、がむしゃらに働くことへの疑問や反発心を持ったこと。

※1 団塊世代とは、第二次世界大戦直後の第一次ベビーブーム(昭和22(1947)~24(1949)年)に生まれた世代のことです。ここでは、団塊世代を中心に、第二次世界大戦後の日本の高度成長期に働き盛りを迎えていた世代をさします。

※2 ハッスルカルチャーとは、仕事を最重要項目とする考え方です。

2.ウエルビーイングという価値観

ウェルビーイング※という考えが推進され、キャリアアップや昇進に重きを置かない価値観が増えたこと。

※ウェルビーイングとは、「身体的・精神的・社会的に良好な状態にあること」と世界保健機関(WHO)で定義されています。

3.自分らしいキャリアを形成する価値観

組織に依存することなく、自身のキャリア形成※を模索しながら、自分の価値観やライフステージに合った働き方を重視する人たちが増えたこと

※キャリア形成とは、仕事を通じて経験やスキルなどを蓄積して自己実現を図っていくプロセスのことです。(東京しごとセンターHP

これらの考え方を持つ人が増えていたところに起きたのが新型コロナウィルスによるパンデミック※です。

※新型コロナウィルスによるパンデミックとは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な流行のことです。国内では2020年~2023年5月「5類」に引き下げられた約3年間をさします。
NIID国立感染症研究所HP厚生労働省HP

このパンデミックの脅威に対し、リモートワークという仕事のやり方が生まれ、定着しました。

仕事と私生活の境界線が曖昧になり、上記のような仕事に対する価値観や仕事との関わり方が、大きく変わったと考えられます。

ですから、「静かな退職」はなにもZ世代だけではなく、40代から60代のミドルシニア層にも広がっていると言われています。

人生100年時代と言われるようになった社会環境においては、ワークライフバランスや家庭、介護などマルチステージへの変化が大きく影響していると思います。

広まる「静かな退職」ですが、組織や企業に与える影響は大きいと思います。

クワイエット・クイッティング(静かな退職)のメリット・デメリット

「静かな退職」のメリット

  • 仕事のストレスやプレッシャーを感じず、楽な気持ちで働ける
  • 自分のための時間を確保でき、充実した私生活をおくれる
  • 自身のキャリア形成について余裕をもって考えられる

などがあげられるかと思いますが、これらはやはり働く側の意識的メリットです。

「静かな退職」のデメリット

1.生産性の低下

会社への帰属意識が薄くなると、従業員個々の生産性が低下し、組織全体の生産性も低下します。
更に、仕事に対する熱意が低い状態では、課題意識も低く新しい価値創造や業務改革などの発想も生まれてこなくなります。

2.職場環境の悪化

自分としての最低限の仕事しかしない従業員がいると、周囲の従業員の負担が増えたり、モチベーションを下げたり周りにも影響を与えることとなります。

3.人材の流出

元々は意欲のあった従業員もモチベーションが下がると、組織に対する不満を抱くようになり、転職を考え退職していってしまうということになりかねません。

このように、「静かな退職」は企業にとっては、マイナス面が大きいのです。

リーダーや組織に求められること

このように企業に悪影響を及ぼす「静かな退職」ですから、組織のリーダーたちは、常に従業員の声に耳を傾け、従業員の考えを理解することが従前より必要になります。

また、働く楽しさを見出してあげたり、周りの従業員と相談して職場環境の改善を行ったり、従業員の成長機会を生み出す努力も求められます。

そして、業務の期待や役割を明確にし、成果に対しては適正な評価と報酬を提供することも重要です。

企業・組織としては、福利厚生の充実やメンタルヘルスをサポートする支援やリソースを提供することも必要になります。

最近では、「騒がしい退職(ラウド・クイッティング)」という新しい言葉も生まれています。「静かな退職」とは異なり、いきなり会社を辞めてしまう人も増えつつあるようです。

『エントロピー増大の法則』というものがあります。たった一人の退職者があっという間に増大する可能性を含みます。注意しましょう。
『エントロピー増大の法則』に関しては、次回もう少し考えてみたいと思います。

組織の運営には、『顧客の本音をあぶりだす』マーケティングの仕組みづくりと『従業員の本音をあぶりだす』仕組みと努力も必要だということですね。

企業が生き残っていくには、大変な時代ですが、皆様前向きにポジティブに対応していきましょう。

JMLA(日本マーケティング・リテラシー協会)では、『顧客の本音をあぶりだす』『従業員の本音をあぶりだす』ことを得意としています。耳を傾けて収集したヒトの声を体系立てて分析し組織に活かす方法や、マーケティングの仕組み作りをお手伝いできますので、少しでもお力になれればと思います。

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「感性AIアナリティクス」が総務省後援『第18回ASPICクラウドアワード2024』にてAI部門 総合グランプリを受賞しました!

本日は、『第18回ASPICクラウドアワード2024』受賞されました「感性AIアナリティクス」(感性AI㈱)のご紹介です。

「感性AIアナリティクス」と当協会との関係はこちらからご確認いただけます。

本記事は感性AI株式会社さんのご了承を得て、プレスリリースや公開情報から引用してまとめております。

「感性AIアナリティクス」が総務省後援『第18回ASPICクラウドアワード2024』にてAI部門 総合グランプリを受賞しました

一般社団法人日本クラウド産業協会(略称:ASPIC)が、社会に有益な安全かつ安心できるクラウドサービスの普及及び市場拡大を目的として総務省後援のもと、日本国内で優秀かつ有益なサービスを表彰する「第18回ASPIC クラウドアワード」で、感性AI株式会社さんのサービス「感性AIアナリティクス」がAI部門の総合グランプリに輝きました。

AI部門総合グランプリは、AI(ビッグデータ含む)クラウドサービスを取り扱う ASP・SaaS 及びIaaS・PaaS を対象とするAI部門への全応募案件のうち、全評価項目の最高得点を獲得したサービスが表彰されるものです。

イメージ分析AIツール「感性AIアナリティクス」とは?

「感性AIアナリスト」は、消費者データを学習したAIによって、瞬時に

  • ネーミングテスト
  • キャッチコピーテスト
  • パッケージデザインのテスト
  • 連想語出力
  • テキストマイニング

を行い商品企画・販促支援を行います。

商品開発の過程で、このような課題感ありませんか?

  • コンセプトのアイディアが1人だと思いつかない。
  • 既存の方法だとアイディアが偏ってしまいがち。
  • パッケージはテストにかけても競合に勝てない場合があり、勝算が得られるまで発売日が遅延してしまう。
  • 予算の都合でパッケージテストにかけられないアイディアは勘で決定するしかない。
  • キャッチコピー、チラシデザインなどの販促物であるクリエイティブはテストにかけないので、コンセプトが伝わるものになっているかの根拠がない。

利用場面の一例

利用場面の例1 コンセプト立案

連想語マップを利用すれば、性年代別の消費者によって異なる連想マップから、商品企画担当者が1人であっても様々な観点で発想を広げコンセプト立案を行うことが可能です。

利用場面の例2  パッケージテスト

画像テストを用いれば、瞬時に・何度でもテストを行えるため、好意度・コンセプト伝達・インパクトの強い画像を選定することが可能です。

利用場面の例3 販促物クリエイティブテスト

普段勘に頼って判断することしかできなかったクリエイティブに関しても、好意度・コンセプト伝達・インパクトといった観点からテストを行うことが可能です。

「感性AIアナリティクス」の5つの機能

トップ画面

ブランド要素である「ネーミング」「キャッチコピー」「パッケージ」などを感性的な側面である「音韻(聴覚的印象)」「画像(視覚的印象)」「テキスト(意味)」といった観点から分析を行うことができます。

機能1 連想語マップ

入力された言葉から連想される言葉をマップ形式で表示します。テキストから連想される言葉と、音韻から連想される言葉をそれぞれ出力します。

テキスト連想語は性年代別に確認することも可能です。

また、入力ワードから第1・第2連想語を出力しますが、出力された連想語をクリックすると、さらに連想語が広がるようになりました。

ワードの関係性を可視化しながら瞬時かつ大量に生成することで発想を広げます。

また、連想語マップでは、画像からの連想語を出力することも可能です。

画像のイメージを言葉に落とし込む際にご活用いただけます。

機能2 ネーミング感性評価

商品名の音の響きに対する定量的な印象評価、そして商品名から連想される言葉を確認することが可能です。

印象と消費者の連想知識を分けて評価することにより、商品名の改善ポイントがより明確となります。

また、音韻が類似しているワードを、英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語、ロシア語、中国語、韓国語から確認することができます。

海外展開の際などに、現地で商品のネーミングからどのような連想がされるかを確認することができます。

機能3 キャッチコピー感性評価

キャッチコピーに対する定量的な印象評価と連想語出力を行います。キャッチコピーに抱かれる印象と、連想される言葉が商品コンセプトと合致しているかをチェックすることが可能です。

機能4 パッケージ感性評価

パッケージの色彩・模様に対する定量的な印象評価を行います。

パッケージの好意度と抱かれる印象をチェックすることが可能です。

機能5 テキストマイニング

アンケートなどの自由記述の文章を、視覚的に分かりやすく簡単に分析することが可能です。

8つのメニューから状況に応じて様々な分析が行えます。

  • 単語頻度分析(ワードクラウド)
  • 共起ネットワーク
  • 文書クラスタリング
  • オノマトペ感性評価アンケート
  • 二文書間比較
  • 類似文取得
  • ポジネガ分類
  • 文章要約

「感性AIアナリティクス」の7つの特徴

特徴1 印象評価分析

印象を定量的に評価可能です。「好意度」「共感性」「品質感」「インパクト」の4評価、及び43の感性尺度の数値化が行えます。

※好意度・共感性・品質感・インパクトはキャッチコピーとパッケージのみです。

特徴2 性年代別・商品別分析

性別・年代別、商品別に印象評価の結果を出力します。

ターゲットのセグメントにどういった印象をもたらすかの分析や、評価を行いたい複数商品に対して、画面上で簡単に結果を比較することが出来ます。

※性別・年代別評価はキャッチコピーとパッケージのみです。

特徴3 直感で把握しやすい分析結果

画面上でセグメント・商品別比較を行うことができ、レーダーチャートや折れ線グラフで結果が表示されるため直感的に把握可能です。

様々な場面に対応したレポーティングも行えます。

特徴4 プロジェクト登録機能

プロジェクトごとに過去の出力結果を保存しておくことが可能なため、「りんごのお菓子」「新商品クッキー」などプロジェクト毎にデータを探しに行くことが可能です。

特徴5 評価値分布の表示

ネーミング、キャッチコピー、パッケージ評価それぞれに関して、評価した対象の評価値とモデルの評価値の分布を表す箱ひげ図を表示します。

モデルの評価値と比較することで相対評価を行うことが可能です。

特徴6 データのCSVダウンロード

ネーミング、キャッチコピー、パッケージの感性評価値に関して、評価結果の数値をCSV形式でダウンロードして頂くことが可能です。

この値と貴社に保管されている過去の売上データなどを組み合わせることで、感性評価値を様々な指標の説明変数(もしくは目的変数)としてお使い頂くことが可能です。

特徴7 印象評価の要因の説明

テキスト感性評価の評価結果について、感性評価ごとの予測の説明を出力します。

ワードごとに評価の内訳を把握することで、どの部分を変えると良いかの検討につながります。

「感性AIアナリティクス」の利用料について

※表示価格は税抜です。
※1ライセンスごとの価格です。ライセンスとは、本サービスを利用するためのアカウントです。(1人の利用につき1ライセンスが必要)
※初めてご契約されるお客様は初月無料。無料期間中のご解約は受け付けておりません。無料期間終了後に最低1か月分の料金が発生します。

「感性AIアナリティクス」のデモンストレーションをご覧いただけます

実際の利用画面を用いながら、デモンストレーションを行います。

お気軽にお問い合わせください。

support@marketing-literacy.org またはフォームよりお問い合わせください。

お問い合わせ内容をご確認の上、担当者よりご連絡させていただきます。

「商品企画プロセスNeoP7(新・商品企画七つ道具)」と「感性マーケティング」

このブロックより当協会のサービスのご紹介になります。

企業の強みと顧客ニーズに応じて優れた商品を企画する、系統的な方法がNeoP7です。

また、顧客ニーズに応じるためには、顧客をよく知る必要があります。その方法が「感性マーケティング」です。

  • 定性データをもっと上手に活かせるようになりたい方
  • 定量データと定性データを巧みに組み合わせてデータマーケティングのスキルをより高めたい方

に、特に「NeoP7」と「感性マーケティング」は有用です。

ご興味がある方は以下もご覧ください。

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