★感性マーケティングブログ★ 誰でもできる『感性マーケティング』!第8回

公開日:2018年07月23日最新更新日:2019年02月12日堀内香枝

本日は「(3)分析する」にあたり、考え方に触れたいと思います。

感性マーケティングを遂行する4ステップ
(1) 目的を明確にする
(2) データを整える
(3) 分析する
(4) 役立てる

分析すると分析するの違いって何?

ベーシックパスポートの講座で、時々このような質問が出ます。

「3C分析、5F分析、PEST分析、SWOT分析、STP分析・・・
これらの「分析」と、

顧客満足度分析、購入理由分析、購買パターン分析・・・・
これらの「分析」は、

同じ「分析」という言葉を使うけれど、何が違いますか?」

ビジネス環境を分析する

前者の3C分析や5F分析などは、自社をとりまくビジネス環境はどうなっているのだろうか、自社の強みや弱みを整理したり、競合の状況や新規参入の脅威を理解したり、ビジネス環境をすばやく把握するフレームワークと呼ばれる型です。

分析漏れやダブリをなくし、効率的に環境を把握できるのがフレームワークのメリットです。

自社の戦略代替案を抽出したり、戦略の方向性を検討したり、意思決定に役立てられています。

注意することは、フレームワークありきではなく、目的・目標を先に決めてから分析することです。

目的に応じたデータを分析する

一方、後者の顧客満足度分析、購入理由分析、購買パターン分析・・・・などは、データ分析手法を活用して、分析を行います。

重回帰分析、判別分析、因子分析、クラスター分析、 数量化Ⅲ類、コレスポンデンス分析、コンジョイント分析など多変量を解析するデータ分析の手法はさまざまあります。

戦略策定のためにビジネス環境分析を行う場合、データ分析は3番目に登場します。

① 目的・目標を決める
② フレームワークを使ってビジネス環境を分析する
③ データ分析を行い、根拠・裏付けの精度を高める

②のフレームワーク分析の段階でエビデンスや予測値が不足している場合、③のデータ分析を行い、その分析結果を②のフレームワーク分析に再度取り込み、情報を補完し、意思決定をしやすくします。

データ分析を行う際の注意点も、分析手法ありきではなく、分析目的を先に決めてからデータ分析を行う点です。
目的もなくデータありきでは、分析結果を有益に読み取ることができず、データをかき回したけれど、結局何もわからなかったなんてことになりかねません。せっかくのデータを無駄にしていまうおそれがあります。

 
フレームワークを活用した「分析」とデータ「分析」の違いや役立て方は、JMLAの講座でさらに深く理解できますので、ご興味がございましたら、下記をご覧ください。

▶ 戦略策定のためのフレームワーク「分析」とデータ「分析」の違いを理解し、フレーム枠を使いこなせるようになりたい方は、『JMLA ベーシックパスポート』講座にご参加ください。

データ「分析」スキルを磨きたい方は、3つの選択肢があります。

▶ 顧客の気持ち・意識といった感性データを分析できるようになりたい方は、『マーケティング解析士 プロフェッショナル 感性』講座がお勧めです。人の気持ちを分析できるようになるので、こんな人がこんな思い・気持ちで買っている・利用しているから、もっとこんなことをお客様に提案していった方がいい、といった具合に根拠を持って戦略立案や、企画や提案ができるようになります。

▶ 数値・定量データから顧客ニーズをセグメントして市場を把握する、定量データ分析のスキルを磨きたい方は、『マーケティング解析士 プロフェッショナル アナリスト』講座がお勧めです。

▶ 商品企画のメソッドを学びたい方は、『商品企画士 プロフェッショナル』講座がお勧めです。定量データと定性データを順番に分析しながら根拠に基づいたロジカルな商品企画を実践できるスキルを身につけることができます。

JMLA(日本マーケティング・リテラシー協会)では、「人間の感性」をマーケティングに活用することに軸足を置き、学んだらすぐに実務に活用できる本質をお伝えすることをモットーに資格講座を企画運営しています。
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女性の感性を活かした調査設計や市場動向の分析により、お客さまの深層心理「感性」の解明を得意とします。コンサルティングファームで食品メーカー、外食産業、エステティック産業、通販企業、冠婚葬祭業、工作機械メーカーなど幅広い業種のマーケティング・コンサルティング業務を経験しました。これまで培った経験を元に、一般社団法人 日本マーケティング・リテラシー協会(JMLA)設立に参画し、感性マーケティング『マーケティング解析士』講座カリキュラム策定に携わりました。現在は、『マーケティング解析士』講座の講師活動を行っています。同時に、企業様のマーケティング課題解決のサポート活動を継続しています。