作詞家の感性とアスリートの感性~松本隆氏とサニブラウン選手~

2021年07月16日堀内香枝

マーケティングに人の感性が不可欠な理由、好きだから選んだ

松本隆氏が作詞活動50周年を迎え、7月14日にトリビュートアルバムがリリースされました。昨日はNHKでその50周年を記念した番組が放送されていました。

仕事の先輩と話題にして、

 私にとっては、『はっぴいえんど』という伝説的バンドに始まって、現代の日本音楽を引っ張ってこられた一人だと思っています。
若い方々はご存じないバンドかもしれないが、細野晴臣、大瀧詠一、鈴木茂と4人で組んでいたバンドだと聞くと、音楽を好きな方は「へぇー!すごいじゃん。」とでも言ってもらえるのでしょうか。
大瀧詠一の『NIAGARA MOON』大好きだったな。カセットを聞きながらドライブしてた思い出があります。

と、思い出話をお聞きしました。

その松本氏の詩を聞きながら考えたことをお話しします。
サニブラウンは?・・・はい、その後お話しします。

KinKi Kidsの二人を見て「硝子(ガラス)」と感じる感性

様々な歌手の作詞を手掛けてきた松本氏が、作詞に大きく悩んだ時の逸話として、KinKi Kids(キンキ キッズ)の作詞を依頼された時の話をされていました。どんな詩を作ればよいのか悩みに悩んでいた時、KinKi Kids(キンキ キッズ)の二人を見て、「硝子(ガラス)だ」と感じたそうです。

人を見て「硝子(ガラス)」という言葉が頭の中に浮かぶとは、自分の仕事である言葉を紡ぐことに日々真正面から向き合っている松本氏だからこそでしょう。

 

 

自分の感性を仕事に向けて精一杯研ぎ澄ましていくとそのようなことが可能になるという良い事例だと思いました。

 

自己の成長と環境の変化によって目標も変化したサニブラウン選手

いよいよ目の前に迫ってきた東京オリンピックですが、陸上競技の中では、私はやっぱり何といっても400メートルリレー(100ⅿ×4)が第一の注目競技です。

昨日も、どのような選手を起用するかというスポーツ番組の特集がありましたが、日本の選手選考はコーチが頭を悩ませるくらいに充実しています。
日本選手権で優勝した多田修平選手、日本新記録を出している山縣亮太選手、日本人初の9秒台を出した桐生祥秀選手など、9秒台を出している選手がひしめき合っています。その中にサニブラウン選手がいます。

私は、その番組を見ながら当初は、サニブラウン選手は候補に入らないのではないかと考えていました。それは何故かというと、以前サニブラウン選手へのインタビューで、彼が「まずは個人の記録ですよね。」といったリレー競技に対する興味のなさを表した回答を聞いていたからです。個人記録が良いからと言って、リレーに興味のない選手を入れては、バトンタッチがうまくいかないだろうという憶測からでした。

しかし、その後の映像でその考えは一変しました。
サニブラウン選手が、2019年に行われた世界選手権で400メートルリレーに出場したときに、感じたそうです。リレー競技のすばらしさを。

リレー競技のすばらしさを一言でいうと「絆」だそうです。
一緒に走る選手との絆、コーチ、サポートしてくれる周りの人たちとの絆。
言いようのない感動とうれしさを感じたようです。
そんな彼ならチームに入ってもうまくいく。そのように私の考えが一変したのです。どんなメンバー構成になるのか、本番が楽しみです。

 

 

 

人間は感性を持ち、感性によって行動が変化する

松本隆氏は、自分の感性を研ぎ澄ますことによって、多くの人を感動させる歌詞を紡いできました。

サニブラウン選手は、リレーに出場したことによって、研ぎ澄まされた感性により、周りの人々との絆を感じ、感じたことで目標が変わりました。

人は、外界・周囲からの刺激によって感性を磨き続けています。

コロナが流行れば、それに対する考え方や行動様式を学び対応して生きていきます。

そのような人間を対象にするのがマーケティング(≒事業活動、ビジネス)です。
人々の感性の変化を的確に把握し、日々、世の中に起きている事象の本質をよく理解し、それを自社のマーケティング活動に取り入れること、自分ごとでいえば自分の仕事に落とし込むこと、この一連の繰り返しを意識的に訓練することが大変重要だと思います。

生活者の環境や文化による感性の違いを的確に分析し戦略を立てることはマーケティングを実施する上で忘れてはいけないことです。
BtoBであれば、顧客の事業環境や企業風土は意思決定に強い影響を与えますので、それらに配慮した戦略立案が肝要です。

 

皆さまも「マーケティング」に興味を持ってみてはいかがですか。
必ずご自分のお仕事に活かされますよ。

参考:「感性とは」「3Cとは、SWOTとは」「3C、4P、使いこなしていますか?!」「STP、ターゲティングの成功事例」「ファイブフォース分析とは」「提案をする立場になる人や営業が必要なスキル

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女性の感性を活かした調査設計や市場動向の分析により、お客さまの深層心理「感性」の解明を得意とします。コンサルティングファームで食品メーカー、外食産業、エステティック産業、通販企業、冠婚葬祭業、工作機械メーカーなど幅広い業種のマーケティング・コンサルティング業務を経験しました。これまで培った経験を元に、一般社団法人 日本マーケティング・リテラシー協会(JMLA)設立に参画し、感性マーケティング『マーケティング解析士』講座カリキュラム策定に携わりました。現在は、『マーケティング解析士』講座の講師活動を行っています。同時に、企業様のマーケティング課題解決のサポート活動を継続しています。