巣ごもりマーケティング

2021年06月16日堀内香枝

「巣ごもり」による『食』に対する意識変化

あなたは現在強いられている巣ごもり状態においてどのような食生活を送られていますか?

外出できない、ショッピングやエンタメも自由に楽しめない、となると、楽しみは食べることだけだ、というような方も多いのではないでしょうか。

すると、当然『食』に対する意識も変わってきますよね。

社会変化に対応するのは、マーケティングの基本

マーケティングの基本的な分析方法として「3C分析」があります。
3C分析とは、「顧客・市場(customer)」「自社(company)」「競合(competitor)」の頭文字をとった言葉で、自社がどのような経営環境に置かれているのかを分析します。

「Customer」は、顕在・潜在顧客のニーズや購買能力を把握します。
顧客ニーズは社会の変化に大きく影響を受けます。ですから、社会の変化が顧客に対しどのような影響を与えているかを的確に理解することが重要となってきます。現在は、人々は巣ごもり生活を余儀なくされていますから、家の中での楽しみを求めています。ゲームや手軽な健康器具などももてはやされているようですが、なんといっても「食」は生きるための栄養摂取ではなく、生活を楽しむためのイベントとして重要度が大きくなっています。ということで、外食産業界においても、様々な変化がみられています。

 

 

バーガーキングや牛丼チェーンの動向

このような状況を反映して、バーガーキングの人気が挙がっているようです。
バーガーキングは世界的には、世界第2位のチェーンですが、日本における歴史では紆余曲折があり、売上が低迷したりした時期も長くありました。

しかし、数年前に立地戦略を大きく変更し、広告戦略もSNSを駆使し『なんだかおもしろいチェーン』という印象を持ってもらうことに成功し、印象を一変させました。おかげで売上を伸ばし、2020年度は既存店ベースで4.1%増、2021年度も二桁増となっています。

もともと価格が高めということもあり、コアな客層は40代男性だったとのことですが、SNS戦略の成功により若いファン層を獲得してきているようです。

しかし、好調な理由はそれだけではないと思います。「巣ごもり」により『食』に対する意識が大きく変化した生活者たちは、「おいしいもの」、「食事時間を楽しめるもの」に対しては多少高くても購入するようになっています。そこにきて、立地戦略の変更により、「自宅から近い」場所にお店があるという好条件が重なったことが、好業績に貢献していると思います。

 

 

思い込みではなく、3C分析を行う

売れているときこそ、売れている理由を理解することが大変重要です。
では、どうすればよいのでしょうか?

そうですね。
常に3C分析を行い、自社の置かれたポジションを正しく理解し、戦略を立て変化させることが必要です。

牛丼チェーンなども立地戦略により、現在売り上げに影響が出ているようです。テイクアウト、デリバリー専門店舗なども拡充しているようで、今後より一層生活者の変化を的確に分析し戦略を立てるチェーンが強くなるでしょう。

 

 

世の中を何気なく見ていると自社にとっても大きなヒントとなることを見逃してしまいます。常に意識をもって世の中の動きを把握することが大切です。

皆さまも「マーケティング」に興味を持ってみてはいかがですか。
必ずご自分のお仕事に活かされますよ。

参考:「3Cとは、SWOTとは」「3C、4P、使いこなしていますか?!」「STP、ターゲティングの成功事例」「ファイブフォース分析とは」「提案をする立場になる人や営業が必要なスキル

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女性の感性を活かした調査設計や市場動向の分析により、お客さまの深層心理「感性」の解明を得意とします。コンサルティングファームで食品メーカー、外食産業、エステティック産業、通販企業、冠婚葬祭業、工作機械メーカーなど幅広い業種のマーケティング・コンサルティング業務を経験しました。これまで培った経験を元に、一般社団法人 日本マーケティング・リテラシー協会(JMLA)設立に参画し、感性マーケティング『マーケティング解析士』講座カリキュラム策定に携わりました。現在は、『マーケティング解析士』講座の講師活動を行っています。同時に、企業様のマーケティング課題解決のサポート活動を継続しています。