長野久義、吉田沙保里らスポーツ選手に学ぶこと

公開日:2019年01月11日最新更新日:2019年01月12日JMLA 事務局

最近、スポーツ選手のコメントで感心させられる言葉を多く見受けます。

野球界では、長野選手の「3連覇している強い広島カープに選んでいただけたことは選手冥利に尽きます。」という言葉。レスリングでは、引退した吉田元選手の「一番印象に残っているメダルは、優勝出来なかったリオオリンピックのメダル。」という言葉。

それぞれ意外だったけど、奥深いものを感じました。

両軍ファンの心を打つだけでなく、ビジネス社会に生きる人間にとっても大切な考え方

長野選手は、ジャイアンツ愛が人一倍強く、他球団の指名を二度も断ってジャイアンツに入団した人です。
そこまでして入団したジャイアンツを去ることになったことは、心の中ではかなりつらく傷ついたことだろうと推測されます。

しかし、そんなことはおくびにも出さず、広島カープへの感謝の言葉から始まるコメントを発信しました。

そして何より感心させられた言葉が、「なぜカープはあんなに強いのか、ずっと知りたかった。・・・新しい野球を勉強できるのは、本当に楽しみです。」という言葉です。

ビジネス社会においても、他社を寄せ付けない強さ(売上)を確保している会社は存在します。そのようなライバル会社に対しては、ややもすると「あそこの会社には勝てない。」「頑張っても無駄だ。」などという弱気の発言が発せられます。

「なぜ強いのか?」「何が優れているのか?」を本気で考えようとする人が少なくないのが現実ではないでしょうか。

しかし、長野選手は真正面から現実を受け止め、自分として「今、自分はどうすべきか、何を考えるべきか?」ということを真摯に考え、実行したのだと思います。

我々ビジネス社会に生きる人間にとっても大切な考え方ではないでしょうか。

「突き詰めた人」の強さ

一方吉田選手は、国民のだれもが知るレスリングで世界16連覇を達成し国民栄誉賞にも輝いた「霊長類最強」の人です。

そんな吉田選手が、一番印象に残るメダルを、「準優勝(=優勝できなかった)リオオリンピックのメダル」といったのです。

その理由は、「負けて初めて、負けた人の気持ちが分かった。」「負けて知ることができたことを思えば、私自身を成長させてくれたと思い出に残っています。」
ということでした。

ビジネス社会でも競合に勝つことも負けることもあります。
勝ったときはうれしいし、負ければ悔しさが残ります。

そして勝った時は、「あれがよかった。」「あそこが決め手だった。」などと振り返り、勝利に酔いしれますが、負けたときは、「負けたときはさっさと忘れて次だ次だ。」「あそこには負けてもしょうがない。」などと敗因を突き詰めないことが多いのではないでしょうか。

でも、負けた時こそ自社の至らない点、強みの欠如など改善すべきことが的確に掴めるはずなのです。
次の勝つためには、何を改善し、どのような強みを身につけるべきなのか。
このことを追求し続けなければ、勝ち残り、勝ち続けることは出来ないはずです。

初心の大切さを思い出しましょう。

「パスはどうやって放るかではない。いつ、どこに放るかだ。」

最後に、再びラグビーの平尾誠二さんのお話を持ち出して恐縮ですが、平尾さんは常々「パスはどのように放るかではない、いつ、どこに放るかなんです。」と言い続けていました。

マーケティングにおいても、「誰に(どのような人に)、何を(どのような価値を)」届けるのかということがとても重要です。
このことをおろそかにすると、商品が売れないだけでなく、どこかの会社のようにその広告に大きな批判が集まってしまうということにもなりかねません。

今回は、スポーツ選手の言葉から感じたことを書きましたが、他の職業の人でも、トップレベルの人の言葉には、いろいろと学ばせられる言葉が多いものです。
おごらず、謙虚に自分のやるべきことを真摯に「正しいやり方」で取り組むことが成功の近道でしょう。

マーケティングというものは企業活動における「正しいやり方」を体系化したものです。
是非もう一度マーケティングのすばらしさを認識してください。

ラグビーワールドカップ早く見たいですね!!

 

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