わかる!シリーズ(2ー2):システマティックなやり方を行う

公開日:2020年08月26日最新更新日:2020年08月22日堀内香枝

今回は、「WAKU LABO わかる!シリーズ」(動画)の「開発に失敗しないためには(約11分)」の解説2として、「システマティックなやり方を行う」がテーマです。

Neo P7 システム

商品企画を科学的にシステマティックに行うために開発されたメソッド「P7」の最新版が「Neo P7」システムです。

※参考:「P7」 から「Neo P7」への変遷
商品企画システム化への道(1)昔は「商品企画」≒「企画書」だった?
商品企画システム化への道(2)~ついにP7公表へ!~

 

 

 

良質で大量の新商品アイデアを生み出す仕組み

ターゲットがおおよそ決定してから、Neo P7のプロセスに沿って商品企画をスタートします。

その前に、ターゲットは最初から狭いターゲットに決めつけない方がよいです。
少し広く仮説ターゲット層としておくことをお奨めします。
理由は、あまり狭いターゲットを決めつけすぎると、商品開発の方向を間違うリスクがあるためです。

では早速Neo P7へ入ります。

Neo P7は名前の通り、7つのプロセスから成り立っていますが、ここでは目指す目的ごとに4分割してご説明していきます。

まずは、「発想」のプロセスです。

新商品あるいは改良商品の企画開発に向けて、と構えたいところですが、「発想」では、固定概念を捨て去り新しい刺激を開発チームやご自身に与えて、さまざまな切り口から、斬新な、ユニークな、画期的な、尖がった、良質な、商品仮説・アイデアを大量に生み出すことに集中します。
右脳を躍らせてワクワクしながら自由に発想を広げ膨らませます。

 

 

豊かな発想を誰もができなければシステムではありません。
「アイデアが出ない」と悩んでいる人でも誰でも実現できる手法が組み込まれています。
そして、大事なことは、アイデアが独りよがりではなく、顧客の潜在ニーズから生まれたものだということです。
それを可能にするのが、Neo P7の「発想」です。

 

複数の新商品仮説・アイデアを検証し売れそうかどうか判断する

仮説案選択の根拠が不十分という課題や、売れる確信が持てないのに意思決定をしなければならないという課題に直面したことはありませんか?

不安なままでは投資ができませんよね。
生み出した複数のアイデアのどれが売れる商品になるのか、事前に判断するためには検証プロセスが必須です。

 

 

売れるかどうかを検証する方法は、ターゲット層に上手く聴きます。
ストレートに「買いたいですか?」と聞くのは意味のないことです。
上手く聴く、それを可能にするのがNeo P7です。

 

最適コンセプト決定と技術への橋渡し

3つ目の目的「最適コンセプト決定」、と4つ目の目的「技術への橋渡し」についてです。

まず、Neo P7の「コンセプト」というのはどういうものを「コンセプト」と呼んでいるかといいますと、文章ではなく、商品やサービスのスペックに近い要素の組み合わせを「コンセプト」と呼びます。

「この商品を買おう」「このサービスを利用しよう」、そう決める瞬間、人は1つの基準で判断していませんよね。いくつかのスペック(要素や基準)の組み合わせで、感性で判断しています。

最適なスペック(要素や基準)の組み合わせを計算で数値化して意思決定を容易にするのがNeo P7です。
もちろん、最適コンセプトの決定の際も、ターゲット層に上手く聴きます。

 

 

そして、出力された「最適コンセプト」そのままでは商品やサービスになっていません。
そのコンセプトを形作るためには、技術や製造への橋渡しが必要です。
そのプロセスが「品質表」です。

 

すべてのプロセスで顧客とつながっている

商品の企画開発において、顧客不在の開発を行っているということはないでしょうか?

Neo P7の最大の特徴は、最初から最後まで顧客とつながっているということです。

顧客と共創しながら、新しい創造を行うことができる、当たり前のようで意外と抜けてしまっていることを、
Neo P7のプロセスに沿って進めていくと、そのことを自然と実現できる商品開発システムなのです。

 

 

(つづく)

 

系統だった商品企画にご興味をお持ちになった方向けに、いくつかメニューをご用意していますので、ご活用ください。

すべてにおいてNeo P7という技術を用います。

 

 

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「WAKU LABO わかる!シリーズ」(無料動画)

「WAKU LABO わかる!シリーズ」(無料動画)
動画はこちらよりご覧いただけます。

「第1回 :なぜ商品開発に失敗するのか?(約14分)」を、5つに分けてブログで解説しています。順番にご覧ください。

1-1 商品企画体系Neo P7の紹介
1-2 商品開発の成功率が低い原因
1-3 ある日の相談風景(全編)
1-4 ある日の相談風景(後編)
1-5「売れない」理由と改良ポイント【まとめ】

「第2回:開発に失敗しないためには(約12分)」を、4つに分けてブログで解説しています。順番にご覧ください。

2-1 感動商品をシステマティックに創造する方法
2-2 システマティックなやり方を行う
2-3 定性的手法と定量的手法を巧みに組み合わせる
2-4 究極は3つのポイントをおさえる

「第3回:このようなプロセスでやってみよう(約20分)」の解説ブログもお楽しみに!

 

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女性の感性を活かした調査設計や市場動向の分析により、お客さまの深層心理「感性」の解明を得意とします。コンサルティングファームで食品メーカー、外食産業、エステティック産業、通販企業、冠婚葬祭業、工作機械メーカーなど幅広い業種のマーケティング・コンサルティング業務を経験しました。これまで培った経験を元に、一般社団法人 日本マーケティング・リテラシー協会(JMLA)設立に参画し、感性マーケティング『マーケティング解析士』講座カリキュラム策定に携わりました。現在は、『マーケティング解析士』講座の講師活動を行っています。同時に、企業様のマーケティング課題解決のサポート活動を継続しています。