JMLA 事務局 のすべての投稿

名誉教授就任おめでとうございます!(神田会長)
名誉教授就任【祝】
神田先生、成城大学 名誉教授就任、おめでとうございます❕
※神田 範明(KANDA NORIAKI)は当会の会長です。
写真左:神田名誉教授(JMLA会長)
写真右:WAKUラボチーム 左:神田範明 中:小手川重光 右:前田和之
6月20日からスタートする「できる!シリーズ 商品企画WEB講座」準備風景

緊急事態宣言解除後、都立動物園は営業開始から初めての週末を迎える
都営の公園・庭園・植物園、動物園、水族園の営業状況
5月26日午前0時から、5都道府県(北海道、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)に対する緊急事態宣言が解除されてから約2週間が経ちました。
今週から都立の動物園や植物園のいくつかは、営業を開始しました。
やっとですね。
都立の動物園・水族園のうち、上野動物園や葛西臨海水族園はまだ休園中ですが、井の頭自然文化園(6月2日~)や多摩動物公園(6月4日~)は、今週より営業を再開しました。
マスク着用や咳エチケット、アルコール消毒など、まだまだ感染予防対策への注意は呼びかけられているようです。
外出制限で息が詰まりそうだった、子供たちが体力を持て余している、というご家族は多いはず。
待ちに待った再開ですね。
都営の公園・庭園・植物園、動物園、水族園の営業状況はこちらで一覧を確認できます。
東京都 建設局所管施設の運営状況のお知らせ(第397報)
写真:動物園・水族園(外部サイトへリンク)より
おうちでホタル
足立区生物園でのホタル観賞会が、新型コロナウィルス感性症対策のために中止になった代わりに、朝日新聞YouTubeチャンネルにてライブ配信で鑑賞できるそうです。
おうちで、ご家族一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。
足立区生物園 おうちでホタル
日付:6月4日(木)-7日(日)
時間:19:00-21:00(ライブ中継)
配信方法:朝日新聞YouTubeチャンネルにてライブ配信。
ほたる前線マップはこちらからご覧になれます。
気象庁「ほたるの初見日」
ウェザーニュース「ほたる見ごろ予想」
小さな光を生活に取り入れて、わくわくする気持ちを忘れずに過ごしていきたいものですね。
★基礎から学ぶ できる!シリーズ 商品企画WEB講座(6月20日~全5回)

ブルーインパルスに感謝
航空自衛隊のみなさま、ブルーインパルスの飛行に勇気をもらいました。ありがとうございます。
6機が青空を真っすぐ突き抜けるように上昇する飛行に、なんだかもわもわとした気持ちがすっきりしました。
医療従事者のみなさま、日々ありがとうございます。
生活を守るために働いてくださっているみなさま、ありがとうございます。
感謝の気持ちを言葉にする機会を与えていただき、ありがとうございます。
【LIVE】医療従事者へ敬意と感謝 ブルーインパルス都心上空に
YouTube_FNNプライムオンラインより
感染防止対策をしながら経済活動を開始する模索が続きますが、知恵を出し工夫をしながら、乗り切れるよう頑張っていきましょう。

6月20日(土)13:00スタート!【商品企画WEB講座】
成功・失敗の第一の要因とは?
新商品・新事業開発のやり方がわからない、アイデアが出ない、売れるか不安、自信がない……そんな心配はもう不要です。
なぜなら、手順に沿って、一つ一つ進めて行けば、感動商品を生み出せるメソッドがあるからです。
数々の企業で商品企画を成功に導いてきた第一人者である、神田範明教授(JMLA会長)はこう語っています。
25年以上に及ぶ幾多の経験からゆるぎない「確信」を得ました。
それは、「どんな企業でも商品企画は必ず成功させることができる」
そして、「成功・失敗の第一の要因は『企画のやり方・プロセスやシステム』である」ということです。
良いやり方を知り、実践し、それを社内で継続的に使える形に構築していくことが鍵となります。
・保有する技術に頼る技術先行型商品企画
・ひらめきのみから作り上げる直感型商品企画
・顧客の声を取り入れていない独断型商品企画
・うわべだけきれいな企画書優先の商品企画
ではなく、
1. 失敗のあり得ない 最もシステマティックな方法
2. 定性手法と定量手法の融合による絶妙なバランス
を十分に実現した商品企画が求められます。
そのすべてを満たし、実現したのが、Neo P7です。
多くの企業で実践され、25年以上、その経験と研究成果を生かして改良を繰り返し完成した、システマティックな体系です。
参考:WAKU LABO わかる!シリーズ -第1回:なぜ商品開発に失敗するのか?-
基礎から学ぶ できる!シリーズ
6月20日より、「基礎から学ぶ できる!シリーズ 大変革の時代を勝ち抜く 商品企画WEB講座(全5回)」を開催いたします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
基礎から学ぶ できる!シリーズ 大変革の時代を勝ち抜く 商品企画WEB講座(全5回)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★日時:
第1回 6月 20日(土)13:00~15:00
第2回 7月 04日(土)13:00~15:00
第3回 7月 18日(土)13:00~15:00
第4回 8月 01日(土)13:00~15:00
第5回 8月 23日(日)13:00~15:00
第1回は、講義と質疑応答
第2回以降各回60分講義、60分実習と質疑応答
★受講方法:オンライン
・zoomを活用したzoomミーティング形式で実施いたします。
・接続方法が不明な方は、事前に接続テストをさせていただきますので
どうぞご安心してお申込みください。
★受講料:
110,000円(税抜き価格100,000円 消費税10,000円)
★講師:
JMLA会長 神田 範明
・2020年3月末まで成城大学経済学部経営学科 教授
・Neo P7手法 開発者、商品企画関係テキスト多数出版
・産学協同研究で100社以上を指導し、業種・企業規模によらず感動商品を続々と創出
・JMLA新事業「WAKU LABO」チーフアドバイザー
参考:WAKU LABO わかる!シリーズ -第2回:開発に失敗ないないためには-
カリキュラム
【第1回】 概論(失敗しない商品企画とは)
・商品開発の失敗と成功の差は何か?をしっかりご理解いただきます。
・『Neo P7』の全体および、7つの各ステップで用いる手法の概略をわかりやすい事例で学んでいただきます。
【第2回】 潜在ニーズの仮説・アイデアを大量に創る
・『Neo P7』の最初の2ステップで用いる手法を学んでいただきます。
(1)「仮説発掘法」⇒(2)「アイデア発想法」
・アイデアの量が乏しい商品企画は失敗します。
短時間に大量のアイデアを創出する「目からウロコ」の方法を学んでいただきます。
【第3回】 良好な仮説案を選び、正確に評価してもらう
・優れた仮説案を絞り込み、顧客に(定性的・定量的に)評価してもらいます。
(3)「インタビュー調査」⇒(4)「アンケート調査」
・調査のやり方をしっかりご理解いただきます。
・仮説案を点数評価し、客観的に比較検討する方法を学んでいただきます。
【第4回】 仮説案の位置関係と顧客の望む最適方向を求める
・売れそうな!仮説案を絞り込む方法を学んでいただきます。
(5)「ポジショニング分析」
・各案の位置と最も売れる方向を客観的に求める、『Neo P7』ならではの凄い手法をしっかり学んでいただきます。
【第5回】 最高のコンセプトを決定し、購入希望度を予測する
・最も売れる!商品コンセプトを決定するやり方を学んでいただきます。
(6)「コンジョイント分析」⇒(7)「品質表」
・開発を目指す商品要素の組み合わせを効率良く調査し、購入希望度により「ヒット商品」となる最高の商品コンセプトを決定できます。
・科学的かつ画期的な方法な素晴らしい方法を学んでいただきます。
★お申込みはこちらから!
予習・課題について
<事前学習>
お申込み後、ご入金を確認できましたら、講座で使用するテキスト(PDF)をメールにてお送りいたします。
講座初日までに予習をお願いいたします。
<課題>
2回目以降、次の回までに取り組んでいただく課題(宿題)が出ます。
次の回までに必ず取り組んでください。
<講座終了後>
講座終了後も、ご質問がございましたらお問い合わせいただけます。
各回120分の講座の中で、ご質問の時間が十分でなかった方、講座が終了した後に、ご質問事項が出た方、講座終了後もメールでご質問いただくことができます。
★お申込みはこちらから!

ワクラボ学びコース6月スタートに向けて
商品開発の体系
今年の4月スタートを予定していた「JMLA商品企画士プロフェッショナル(6ヶ月間・しっかり習得コース)」ですが、コロナの緊急事態により6月スタートに延期しました。それも難しくなりました、3密禁止の今の状況では、会場にお集まりいただくことができません。
そこで、オンラインに切り替えて実施できるよう、準備を進めています。
今年の3月に実施した無料セミナーにご参加いただいた方々からの感想や、ご面談させていただいた方々から頂戴したご意見を踏まえ、商品開発の”体系”を知識としてしっかり学べるカリキュラム内容にする予定です。
システマティックなメソッドNeo P7
商品企画・開発はどのようにすると思いますか?
このやり方で企画・開発すれば必ず成功する、というやり方があります。
多くの企業で実践され、経験と研究成果を生かして改良を繰り返し完成したシステマティックな体系「Noe P7」です。
定性的(感覚的、言語的)手法と定量的(論理的、数値的)手法の両面を融合し、バランスのとれた手法体系です。
定性と定量を組み合わせた7手法
Neo P7 システム
1. 仮説発掘法
2. アイデア発想法
3. インタビュー調査
4. アンケート調査
5. ポジショニング分析
6. コンジョイント分析
7. 品質表
コロナの状況が長期戦になるにつれ、仕事の仕方や暮らし方が変化しています。
変化した新しい状況に必要なモノやコトを消費されていると思いますが、満足されていますか?
ニーズが充足されていないモノやコトがあるなと感じています。

オンラインセミナー8つのデメリット
起こりがちなつまづきポイント
これまで対面で行っていたセミナーや会議をオンラインに切り替えて実施をしてみると、メリットやデメリットに気付きます。
現時点で気付いた、オンラインセミナーを実施する際の注意点を書き出しておきたいと思います。
参加者がオンラインセミナーに参加する際の、起こりがちなつまづきポイント
① ログインできない
② マイク・スピーカーが機能しない
③ カメラやマイクのミュートON/OFFの設定がバラバラで、統制が取れない
④ 参加者のマイクがONになっていると雑音が入る
⑤ 複数人の参加者の機器が隣接るとハウリングする
トラブルやクレームを起こさないために、社内で事前に何度も練習したり、参加される方がへ事前に案内するなど、準備が必要です。
オンラインのやりにくさ(弱み)
① 意見交換・やり取りが「空中戦」になりやすい。論点や決まったことが何なのか、分かりにくくなる。
② ホワイトボードのように、全員の共通認識を取るための道具が使いづらい、情報を整理しづらい。
③ 疑問点を気軽に質問したり聞き返したりしづらい。
④ (人によっては)疲れやすい。
⑤ 参加者同士の意見交換・交流がしづらい。
⑥ 「場」全体が出している空気や雰囲気が、対面に比べると伝わりづらい。
⑦ 他グループの様子(盛り上がりの温度差など)について主催者以外がわからない。
⑧ 対面以上に「内職」がしやすい。
特に、⑧の「内職」がしやすいは、セミナーだけでなくミーティングにも当てはまります。
オンラインだと、画面を集中して見続けることが難しく、「ながら」参加が多いように思います。
リアルとは違った形で、「集中」してもらうワークや仕掛けが必要だと感じています。
満足度向上を目指して
オンラインのやりにくさ(弱み)への対応方法案としては、
① 事前にアジェンダ(議題、時間、目的、到達目標)を共有する。アジェンダに沿って場を運営する。
② 役割分担を行う。進行係が場の進捗・アウトプットの確認に専念できる環境をつくる。書記は記録をとる。複数人を「共同ホスト」に設定する。
③ ホワイトボード機能を使って共同作業することもよい。チャット・議事メモ保存機能も有効。
④ 挙手・ジェスチャーなどのやり方のルールを決めて、質問しやすい環境設定をしておく。
⑤ 対面以上に頻繁に休憩する。
⑥ ブレークアウトルーム(zoomの場合)も活用し、参加者を小単位で分けてディスカッションを促す。また、オンライン懇親会も併用してみる。
良いセミナー開催を目指していきたいと思います。
JMLAセミナー・講座一覧
感性マーケティング、商品企画、アナリスト、セールス、ヒューマンコミュニケーション、マーケティング理論のベーシックパスポート
新商品/新事業企画・開発のための「WAKU WAKU 創造 LABO(ワクラボ)」

正しい「道」でコロナに勝とう!!
「道」という言葉があります。日本人なら誰もがこの単語を見聞きすればその意味するところを理解できます。
しかし、辞書を改めて引いてみると意外なことが解ります。
「道」:もともとは『ち』のみで道という意味
「家路」「山路」といった単語は、道を意味する「ち」と「家」「山」という語が合わさってできたもの。となっています。
では「みち」の「み」はどのような意味を持つのかというと、それは「敬意を表す接頭語だそうです。「御心(みこころ)」や「御旗(みはた)」という言葉のように、神仏や尊い人の心、象徴としての旗などを言い表すときに接頭につける語ということです。
昔の人が歩く土地「ち」に対し、敬意を持って「道(みち)」と呼ぶようになったのです。
「道」に対して何故敬意を払ったのか
道に対して敬意を払ったのは、道が「命をつなぐ補給路」だったからだと考えられます。
集落と集落をつなぎ、物や情報の交換を行うことができる。危険な場所を避けて目的地に着くことができる。遠くから未知の物を運んできてくれる。等々、昔の人にとっては、道は人間が豊かに暮らしていくために大切な「土地(ち)」」だったのです。
日本人の感性が生んだ言葉を信じて
「道」は、「目的地に到達するために通るべき地」。
現在、コロナウィルス対策のための緊急事態宣言が発せられていますが、その目的は、コロナウィルスに人間が打ち勝つための道です。
すべての人が共通の目的を共有すれば、大きな力となります。一人一人が目的と目標を正しく共有し、この見えない敵に勝とうではありませんか。
事業運営も同じ
事業が勝ち抜いていくのも同じです。
崇高な目的・ビジョンを持ち、正しい「道」を選択する。
そのためには、正しく使えるマーケティング力を養うことが必要です。
この機会に仕えるマーケティング力を学びませんか。
必ずご自分のお仕事に活かされますよ。

マーケティング視点で見直す、商品企画4つの方針
ヒット商品が出ない、売れない──それは、商品の質や担当者の努力が足りないからでしょうか。あるいは、人材・組織・戦略・販売体制といった仕組みの問題でしょうか。
確かにそれらも一因ではありますが、本質的な原因は、実はもっと根深いところにあります。
それは、「商品企画のやり方」そのものです。
いま私たちは、将来の予測が困難な「VUCA時代」と呼ばれる環境にいます。さらに、生成AIの台頭や顧客行動の多様化によって、かつての成功パターンが通用しなくなっています。
こうした変化のなかで、「ひらめき頼み」や「経験則だけ」による商品企画に限界がきているのです。
「やり方とはこんなもの」「あとは担当者の才能と努力でなんとかする」──そのような常識や固定観念が、実は最大の落とし穴なのです。
以下に、神田教授(Neo P7開発者、弊会会長)の書籍「神田教授の商品企画ゼミナール Neo P7 ヒット商品を生むシステム」を引用して、商品企画の方針を4つ挙げますので、チェックしてみてください。
VUCA時代とは?
Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字を取った言葉。現代のように変化が激しく予測困難な時代を指します。
Neo P7 参考:https://wakulabo.marketing-literacy.org/
【方針1】感動商品を目指す
私たちが本当に目指すべきは、「安いから売れる」商品ではありません。
そうではなく、「高くても売れる」──むしろ高いからこそ選ばれる、そんな商品です。
「高く売れる」というのは、単に価格設定がうまいという意味ではありません。
それは、「価格以上の価値がある」と顧客が感じているということ。つまり、その商品に感情を揺さぶられる体験があるということです。
たとえば、初めて手にしたときに「これ、すごくいい!」と直感的に思えるもの。
あるいは、使い続けるうちに「これは私の生活を変えてくれた」と感じるもの。
そのような商品には、「理屈を超えた感動」や「共感」が宿っています。

しかし現場では、「競合商品との違いを埋める」「顧客の不満を解消する」といった「マイナスをゼロにする改善型の商品企画」に終始していないでしょうか?
もちろん改善は大切です。ですが、それだけでは人の心は動きません。
顧客が本当に欲しいのは、「困りごとを解決してくれる商品」ではなく、「思わず誰かに語りたくなる体験」なのです。
「この商品に出会えてよかった」と言ってもらえるような、プラスの感情を生む商品企画。
それこそが、これからの時代に選ばれる「感動商品」なのです。
【方針2】システマティックに
ヒット商品は、「才能のある一部の人が、偶然ひらめいて生み出すもの」だと思っていませんか?
確かに、直感や創造性は商品企画に欠かせない要素です。ですが、それだけに頼っていては、一発屋で終わるリスクが極めて高いのです。
ヒット商品を立て続けに展開する組織は、誰が担当しても、ある一定の成果を出せる、そんな再現性のある仕組み=システムを持っています。
「なぜかうまくいった」「あのときはラッキーだった」では、
その成功は再現できませんし、人材が変わった途端に成果も失われてしまうのです。

企画とは、個人の感性で勝負する一発芸ではなく、「体系化できる“技術”」です。
商品企画を感覚任せではなく、「戦略としての技術」に昇華させること。
それが、これからの時代に求められるマーケティング型商品企画の姿だと言えるでしょう。
なお、こうした考え方をもとに構築された実践的なシステムの一例が、神田教授が開発した「Neo P7」です。
本記事で紹介する4つの方針も、その思想をベースにしています。
Neo P7 参考:https://wakulabo.marketing-literacy.org/
【方針3】定性的手法+定量的手法のバランス
商品企画において「何を根拠に判断するか」は非常に重要です。
そのときに使われるのが、以下の2種類のアプローチです。
- 定性的手法:感覚や言葉など、顧客の声や行動から直感的にニーズを読み取る方法
- 定量的手法:数値データに基づき、論理的に傾向や効果を分析する方法
この2つは対立するものではなく、補完し合う関係にあります。
定性的な観察は、「なぜその行動をとるのか」「どんな価値観が背景にあるのか」といった意味の理解に役立ちます。
一方、定量的なデータは、仮説の検証や成果の裏付けに必要な信頼性と客観性をもたらします。
つまり、「感覚で気づき、数字で確かめる」という両輪がそろってはじめて、説得力と再現性のある商品企画が可能になるのです。
どちらか一方だけでは、思い込みに引っ張られたり、数字に振り回されたりしてしまうリスクがあります。

そして実は、この2つをバランスよく活用するための考え方や手法は、きちんと体系化されているのです。
手法を学べば、「現場で定性+定量を組み合わせて使う」ことは決して難しいことではありません。
むしろ、ある程度の型を身につけることで、誰でも実践可能になります。
直感と分析を両立できる人材は、マーケティングにおいて極めて貴重な存在です。
【方針4】顧客の意見を最初から最後まで活用
「顧客の声を聞こう」という考え方は、今やマーケティングの常識です。
しかし、多くの場合その「声」は企画の初期段階だけでしか活用されていません。
最初にニーズ調査を行って満足してしまい、そこからは自社の仮説や主観に頼って進めてしまう。
その結果、「作り手にとっては良くできた商品」でも、「顧客にとってはピンとこない商品」になってしまうケースは少なくありません。
本当に顧客の声を活かすなら、企画の初期だけでなく、開発の途中、そしてリリース直前の最終検証まで、継続的に取り入れるべきです。
- 初期:どんな課題や欲求があるか、言葉にならない不満を探る
- 中盤:アイデアやコンセプトがきちんと顧客の期待に沿っているか検証する
- 終盤:具体的な仕様や打ち出し方が、実際に「買いたい」と思わせるか確認する
特に重要なのが「最後」です。商品リリース直前のタイミングで顧客の意見を聞くことで、市場とのズレを最小限に抑え、完成度を大きく引き上げることができます。
商品企画は最後まで「顧客とのコラボレーション(共創)」の徹底した意識が大切です。

さて、以上の4つの方針についていかがでしたでしょうか。
ご関心をお持ちの方はぜひこちら↓もご覧ください。
新商品/新事業企画・開発のための「WAKU WAKU 創造 LABO(ワクラボ)」
商品企画に携わる方向けの無料セミナーも実施しています!
気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか👇
感性マーケティング/基礎マーケティング/商品企画 実用資格講座のご案内
感性マーケティングの実用資格講座『JMLAマーケティング解析士プロフェッショナル 感性』
基礎マーケティングの実用資格講座『JMLAベーシックパスポート』
「商品企画NeoP7システム」の実用資格講座『JMLA商品企画士プロフェッショナル』

大相撲春場所から学ぶ企業の存在意義
大相撲春場所が無事終了した。取組後の協会挨拶では八角理事長がファンや関係者に対する感謝の念からか声を詰まらせる場面もあった。
このような時期に、無観客とはいえ無事場所を終えたことはとても良かったと思っている。
テレビで見えるコロナ対策では、力水を受ける際に柄杓には口をつけていないなどの具体的対応が行われていたが、それ以外にも表に見えない関係者の入り口、明け荷を運ぶ同線、力士が行き帰りに使うタクシーの待機場所や運行ルートなど、密集による接触や混乱を回避するなど考えうるあらゆる方法を実行したそうだ。
他のスポーツ競技が、開催中止や延期をしている中開かれた大相撲。いまだ賛否はあるだろうが、なぜそこまでして開催に踏み切ったのか。
企業人として見習うべき点をマーケティング視点で見ていきたい。
八角理事長の挨拶にみられる企業として考えるべきこと
取組後の八角理事長のあいさつに、「相撲は平安を祈願するために行われて参りました。力士の体は健康な体の象徴とされ、四股を踏み、相撲を取るその所作は先人によって脈々と受け継がれてきました。」という言葉があった。
どんな企業にも理念があり、創業者や跡を継いだ人たちによって存続してきたはずだ。そして社会の役に立ってきた。つまり企業人として、自分たちの存在意義を常に考え、先人たちが残してきてくれた財産をどのように活用し、社会に貢献すべきかを考え実行していくことが何より大切ということだ。
八角理事長の最後の言葉にもその決意がしっかりと語られていた。
「伝統文化を継承し、100年先も愛される国技・大相撲を目指してまいります。」と。
「お客様がうれしくなること」を実行する大変さ
この言葉にどれだけの日本人が勇気づけられたであろうか。もし途中でコロナ感染が発覚したらその時点で即中止ということを決められていたということだが、様々な困難を乗り切り場所を無事終了させた努力は賛辞に値することだと思う。
企業活動を実行していく上でも様々な困難や難題にぶち当たる。ともすると安易な解決策に走ってしまうことも多いのではないだろうか。しかし、安易な方法に走った先には大概失敗が待ち受けている。
おかれた状況を正しく分析し、自社の持つ社会的意義を見つめなおし、真正面から課題を解決する策を考えなくては、企業としての存在意義を無くし、自ら衰退の道を歩むこととなる。
時代の変化と顧客の変化により、顧客の具体的なニーズは変化する。しかし、企業の存在意義はその理念とともに不変であるはずだ。
ニーズの変化の見極めさえ間違えなければ、業績は維持し続けることができる。
そのためには、顧客のニーズを把握するリサーチや社会環境分析を怠らないことだ。そしてその結果を分析し、戦略化するマーケティング力を身に着けることだろう。
皆さまも「マーケティング」に興味を持ってみてはいかがですか。
必ずご自分のお仕事に活かされますよ。