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堀内香枝 について

女性の感性を活かした調査設計や市場動向の分析により、お客さまの深層心理「感性」の解明を得意とします。コンサルティングファームで食品メーカー、外食産業、エステティック産業、通販企業、冠婚葬祭業、工作機械メーカーなど幅広い業種のマーケティング・コンサルティング業務を経験しました。これまで培った経験を元に、一般社団法人 日本マーケティング・リテラシー協会(JMLA)設立に参画し、感性マーケティング『マーケティング解析士』講座カリキュラム策定に携わりました。現在は、『マーケティング解析士』講座の講師活動を行っています。同時に、企業様のマーケティング課題解決のサポート活動を継続しています。

分析のためのデータ設計の重要性

入れるデータによってアウトプットが変わる

garbage in garbage out

(ゴミを入れればゴミが出る≒不要なデータからは不要な結果しか得られない)

 

これは、コンピューターの世界ではよく言われることです。

しかし、最初から適確で優良なデータだけを分析しても新たな発見はできないのではないかという考えもあります。
そうはいっても、どんな観点から分析してみてもゴミにしかならないデータが存在します。

特に、組織や事業の戦略立案に際しては、目的に沿ったデータ収集が必要になります。

 

データの代表性

組織や事業のマーケティング戦略を立案のために分析データを設計する際は、まず、分析対象の母集団を想定します。

例えば、自社ECサイトから離反を防止するための戦略立案を目的とすると、分析対象の母集団は何になるでしょう。

一番大きいサイズは、「現在または過去の利用者すべて」です。「現在」とは「過去」とは、それぞれ定義が必要ですが、自社のECサイトを何らか一度でも利用してくれてことのあるすべての顧客が、一番大きいサイズの母集団です。

そこから絞る際は、既に社内で分析がなされている離反の定義に沿って、その定義した範囲を母集団とします。

データのサンプリング

もし、想定した母集団が詳細で小規模ならば、可能な限りすべての顧客データを準備しましょう。

例えば、前回購入から2ヶ月以内に購入履歴がなかった人を「離反予備軍」と定義していて、顧客リストが1万件以内のような母集団を想定した場合、それらの母集団に含まれる戦略に必要な顧客情報を集めることは、それほど大変ではありません。(全数調査といいます。)

しかし、母集団が大きくすべてを集めることが難しいと、一部をサンプリング(標本抽出)することになります。(標本調査といいます。)

標本調査では、母集団の特性をできるだけ再現できるようにサンプリングを行い、その標本を分析することで、本来の調査目的である母集団の特性を推定します。

マーケティングリサーチでは、後者の標本調査が一般的で多用されています。

標本調査のためのサンプリングの方法は、大きく2種類(無作為抽出と有意抽出)あり、さらにそれぞれ具体的な方法が考案されています。
2種類の違いは、有意抽出は意図的に(非確率的に)、無作為抽出は無作為に(確率的に)抽出する方法です。

無作為抽出法の例

無作為抽出法の中で、最もシンプルな方法は、単純無作為抽出法で、母集団から乱数表を用いて必要数をサンプリングする方法です。
より発展的な抽出方法として、層化無作為抽出法や比例配分法があります。

前述のECサイトを例にすると、母集団が現在および過去に利用したすべての顧客とした場合、現在と過去の定義づけをし、「現在顧客」と「過去顧客」の2層に分け、それぞれから無作為抽出で標本をつくるといった方法です。あるいは、調査分析の目的にとって有効な別の層を設定し、層別に無作為抽出を行います。また、層別の大きさに比例した数をサンプリングする方法を比例配分法と呼びます。

 

 

標本抽出においても層化することで調査の精度が高まる効果があり、可能な限り層化をしたほうがよいです。

 

データ設計に課題をお持ちの方は、5つのメニューよりお選びいただけます。

 

マーケティングの基本理論を使いこなすJMLAベーシックパスポート
顧客の潜在ニーズを引き出し商品開発を行う商品企画
人をワクワクさせる感動商品を想像する商品開発プロジェクト
顧客ニーズ(定量データ)からセグメンテーション→ターゲティングアナリスト
人の感性を定量的に分析し戦略立案を行う感性マーケティング

 

参考:アンケート調査10のポイント

感性(定性情報)を定量的に分析する

JMLAマーケティング解析士プロフェッショナル 感性』の位置づけ

下図は、当会(JMLA)のマーケティング資格講座体系です。

 

 

上図の中で、2012年1月に当会を設立した当初、最初に創設した資格講座が(現)『JMLAマーケティング解析士プロフェッショナル 感性』(旧:上級マーケティング解析士)です。

人の感性を定量化して事業戦略に活かす方法をお教えしている団体がなかったので立ち上げました。

「人の感性」は捉え方が幅広いのですがもともとの経緯は、「事業や企業の意思決定者の感性を戦略に投入する」ところから我々の感性分析は始まりました。20年以上の実績とノウハウを体系化し、誰でも学んで使えるようになることを目指して組み立てられた資格講座が『感性』です。
(参考「感性マーケティングとは」)

20年以上の実務を通して、事業や企業の意思決定者、社員、法人顧客、消費者、選挙の有権者、株主など対象となる「人」の幅を広げ、感性(定性情報)を定量化して分析し有益な結果を得るノウハウが、カリキュラムの中に凝縮されています。

 

定性調査というと少人数の意見を聴いて定性的にとりまとめる方法は従来からの方法で一般的に知られています。新しい方法に、ことばのデータサイエンス・テキストマイニング・テキストアナリティクスという大量の言葉を自動的に解析する専門の方法があります。テキストマイニングはコールセンターやお客様センターをはじめ企業独自のシステムと連携してカスタマイズシステムとして導入が進んでいます。

しかしながら、前者は定性情報は定性情報のままとりまとめて定量化しませんから、数値データを組み合わせて分析できません。後者は専門的でシステム化されているので誰でも容易に理解して扱うことはできません。誰でも容易に仕事で再現でき、ランニングコストも全くといっていいほどかからないのが『感性』 (JMLAマーケティング解析士プロフェッショナル 感性)です。

 

2日間12時間、パソコンでデータ分析を行い結果の読み取り、分析結果を戦略に活かすことを、自分で考え自分で取り組むことに主眼を置き、受講された後、業務で役立てられることを目指しています。

 

 

 

主な受講目的

  • 自分の発想や社内ディスカッションのアイデアをまとめて企画提案をして受注できてはいるものの、より説得力を増す企画提案をしたい。
    (制作職)
  • データ分析を精緻に行いたい。
    (コンサルタント職)
  • マーケティング理論を使ってそこにどういうデータを入れればどういう分析ができて、広告のコンセプト設定につなげられるか、裏付けに基づいてロジカルに組み立てたい。
    (企画職)
  • ブランド戦略をより進化させたい。
    (グローバル・ブランド・リサーチ職)
  • 以前は販促や展示会の業務に従事していましたが、現在はシステム部門で運用保守を担当しています。会社の推奨講座に入っていたので、ずっと学びたいと思っていた本来の意味でのマーケティングを学びたいと思い受講しました。
    (マネージャー職)
  • 戦略思考を身につけたい。
    (ディレクター職)

 

受講生の声 一部紹介

JMLA マーケティング解析士 プロフェッショナル 感性:受講者の声
今回の課題の中身などは、それなりにキャリアの中で、日々の業務としてそれなりに出来ていることではあったのですが、データの裏付けが加わったことで、今後の私の提案に、より信用性が増すのではと期待します。
JMLA マーケティング解析士 プロフェッショナル 感性:受講者の声
ブランドの価値評価をアンケート調査で行っているため、今後は積極的に感性データを活用し、人々のブランド知覚をより深いレベルで明らかにしていきたい。
JMLA マーケティング解析士 プロフェッショナル 感性:受講者の声
なかなか挑戦する機会がなかったのですが、これからは積極的に取り組んでいこうと思います。
また、長男も映像クリエイターなので受講させたいと思いました。
JMLA マーケティング解析士 プロフェッショナル 感性:受講者の声
具体的事例をできる限り分析し、支援の際、役立てていきたい。
JMLA マーケティング解析士 プロフェッショナル 感性:受講者の声
ターゲット、ポジショニング、コンセプトの設定などに活かせる。
JMLA マーケティング解析士 プロフェッショナル アナリスト:受講者の声
長時間でも集中して受講させていただきました。社内ヒアリングやオープンデータなどを基に、自社事業の拡販戦略を立ててみようと思います。今回の講座で、人の本質を可視化し、データ化することで、説得材料および裏付けデータ、戦略立案の基ネタとして活用できることを立証していただきましたので、今後の社内マーケティング活動に役立てていきたいと思います。

 
 

 

 
 

『JMLAマーケティング解析士プロフェッショナル 感性』を見る

最近の日常のちいさな発見と工夫

日常の自宅生活の中で最近あった小さい工夫と発見。きっとみなさんも日々の小さな発見はおありでしょう。

最近の小さな発見

2年越しに着ようとしたシャツの襟が黄ばんでいました。

洗濯用洗剤に一晩浸しておいても、重曹でこすっても落ちなかったのに、食器用漂白剤を黄ばみ部分かけて1~2分おいたら、きれいに黄ばみが消えていました。(びっくり)

 

 

最近の小さな工夫1

リモートワークでかさばる資料が増え、資料の傍らで作業もできる、折りたたみ式の軽量なアウトドア用テーブルが重宝しています。デスク以外に資料を広げられる場所を確保でき、作業がはかどっています。

 

 

最近の小さな工夫2

暑くて寝苦しい夜でもエアコンの真下で寝ると翌朝起き上がれなくなってしまいます。

別の部屋でエアコンをつけ、風の流れに沿って2台の扇風機を回しておくと、エアコンの冷たい風と部屋の暑い空気が中和されて、安眠できるようになりました。新しい扇風機を1台買い足しました。

 

 

体調管理と仕事のしやすさは、個人個人が意識して環境を整えることが大切ですね。
より快適に暮らす、より仕事をしやすくする、そんなサポートをしてくれるものやことに出会えると、喜びは大きいですね。

 

商品やサービスを新しく開発したい方のWAKUラボ

商品開発の前にマーケティングの基本を学びたい方のJMLAベーシックパスポート 

昔より暑くなっている夏 対策グッズや食事・食べ物を上手に取り入れよう 

年平均気温の長期変化傾向

下図は、気象庁のホームページで発表されている資料です。

 

<緯度経度5度の格子ごとに見た年平均気温の長期変化傾向>

 

 

昔より気温が上昇していることが一目でわかります。

日焼け対策や紫外線対策をしないと、体に何らか悪影響が出る人は多いでしょう。
女性だけでなく今では男性も対策している方が多いですから。

 

ビル群の合間からも盛んな蝉の声

長い梅雨が明け、蝉(せみ)が待っていましたとばかり湧き出ています。

晴れの日が続くことはありがたいですが、急激な気温の上昇し、まだ体がついていけていません。

エネルギー切れしたら少し甘いものもいい

近年、夏というと熱中症対策は不可欠ですが、やはり夏の風物詩は「かき氷」ではないでしょうか。

夏場、涼しいところでは「アイスクリーム」が食べたくなり、汗をかく蒸し暑いところにいると「かき氷」が食べたくなります。
スーパーマーケットやコンビニエンスストアに入り涼しいと「アイスクリーム」を買いたくなりますし、外出先・レジャー・旅先などの炎天下では「かき氷」を買わずにはいられません。

25℃程度では「アイスクリーム」がよく売れ、30℃を超えると「かき氷」よく売れることは知られています。「ソフトクリーム」はもっと低く20℃程度でもよく売れます。いまではフレーバーの種類も豊富で旬のフルーツと組み合わせたものも多いですから、夏の期間限定スイーツがいままさに楽しめますね。

 

新商品を開発したい方のWAKUラボ
商品開発の前にマーケティングの基本を学びたい方のJMLAベーシックパスポート

マーケティングの基本の基(きほんのき)

当会(JMLA)のマーケティング講座は11の資格講座体系から成り立っていますが、その最も基本のマーケティングを学ぶ資格講座が『JMLAベーシックパスポート』です。

『JMLAベーシックパスポート』の位置づけ

下図は、当会(JMLA)のマーケティング資格講座体系です。

 

 

第一段階に『JMLAベーシックパスポート』が位置し、その次の段階から2つに分かれます。
一つ目は『マーケティング解析士』、二つ目は『商品企画士』。
『マーケティング解析士』はプロフェッショナルコースが4種、マスターコースが3種に分かれています。
『商品企画士』はプロフェッショナルコースが2種、マスターコースが1種に分かれています。

それらの最も最初に位置付けられているのが『JMLAベーシックパスポート』です。
マーケティングの王道の基本理論を体系的に理解し、使いこなせるようになることを主眼としてカリキュラムを組み立てています。

2日間12時間に凝縮した密度の高い内容です。

 

 

主な受講目的

  • 自社商品の提案を、顧客企業の競争環境を理解した上で提案できるようになりたい。(営業職)
  • アクセス解析に基づいたWEB施策の企画を行ってきたが、これからはもっと広い企画ができるようになりたい。(ディレクター職)
  • 今後、上流工程の仕事をするための準備をしたい。(エンジニア職)
  • 会社の推奨講座に入っていて、マーケティングを勉強したかったので申し込んだ。(WEBアナリスト職)
  • 自社の中期事業計画を策定するプロジェクトが来月から始まる前に、事業計画の立案の流れを理解しておきたい。(取締役職)
  • 商品開発力を高めるためにもマーケティングの基本が必要になるので理解を深めたい。(代表職)

 

受講生の声 一部紹介

JMLA ベーシック パスポート:受講者の声
レポートによるクライアントへの改善提案。
それによる単価アップや案件の横展開など、業務範囲の拡大につなげられると感じた。
営業職だが、スキルアップできると思った。
JMLA ベーシック パスポート:受講者の声
これから取り組もうとしているプロジェクトに生かしたいと思います。
3C分析による自社・顧客・競合の情報整理と、集中すべきドメインの明確化に役立てたいと思います。
JMLA ベーシック パスポート:受講者の声
当社の今後の目標設定や、その戦略立案に生かしたい。
JMLA ベーシック パスポート:受講者の声
企画部グループに属しているので、あらゆる企画立てに役立つと思います。
普段行っているWeb解析とも結びつけて、より幅広い企画ができたらと思います。
JMLA ベーシック パスポート:受講者の声
断片的な部分しか学んだことがなかったため、一連の流れで体系的に手を動かし、学んだことは良い経験となりました。
これから営業や提案を行う立場になるため、事前に2日間で学んだことを実践しようと思います。
JMLA ベーシック パスポート:受講者の声
マーケティング用語について本を読んだり、さらっとセミナーで聞くだけで、何となく理解した気になっていましたが、全く違いました。ワークを通じて、順番に行い、フィードバックをていねいにいただけたことで理解が深まりました。これを実務に落とし込んでいきたいと思いました。ビジネスや企画の成功確率は相当上がるなと思いました。

 

 

『JMLAベーシックパスポート』を見る

顧客評価を高めるためのキードライバー分析(5)

自社や自事業部にとって分析を役立たせるためには、評価項目を何にするかをしっかり検討することが重要ですが、そのためには、ターゲットを決める必要があります。

前回までは主要な検討事項などに焦点をあてましたが、今回は会社の一事業部が顧客評価を高めるために、それによって事業部が会社への貢献度を高めるために、キードライバー分析を行うことを想定して、ターゲット決めからキードライバー分析を行い目標達成に向けた活動につなげるまでの全体の流れをお話ししたいと思います。

中長期視点を持つ

出鼻をくじかれるかもしれませんが、キードライバー分析は1度では成功しません。

これまで長期的に顧客調査を実施してきた方ならご納得のことと思いますが、一度も顧客調査を実施したことがない方は、なかなか実感しづらいことと思います。

中期的、長期的に取り組む覚悟が必要です。大げさに言っているわけではありません。

理由は、キードライバー分析を行うために用いる評価項目を何にするか、評価項目は一度では完全に網羅できる項目をつくれないからです。また、経年変化を観測しながら変化させていくことも必要になるからです。

目的は何か?中期的な目標を決める

事業部の目標 ⇒ 顧客に評価してもらうための評価項目 = 総合評価項目

事業部の目標は、会社の目標を事業部に落とし込んだものですが、その事業部の目標を、顧客に評価してもらうための評価項目として言葉化します。

顧客とは誰か? 調査対象者を決める

評価項目は誰に評価してもらう必要がありますか?

誰の「評価を上げる」必要があるのかをよく考え、調査対象者を決めます。

会社の立場で「顧客」というと、最終ユーザー、取引先、株主などいくつかの顧客が挙げられると思いますが、事業部としての「顧客」は誰でしょうか?

詳細な評価項目をどうするか? 総合評価項目を構成する要因

「総合評価項目」に影響する要因は複数あります。要因=「個別評価項目」です。

要因となる「個別評価項目」を、「これとこれです」とすぐに整理して一覧で提示できる人は、日頃から事業部のことを真剣に考えリサーチを継続して行ってきた人だけだと思います。多くの人は、感覚としていくつかは挙げられたとしても、要因を網羅的に一覧ですぐに提示できないでしょう。

このことが、冒頭に申し上げた中期的な視点、長期的な視点が必要だというところにつながります。

個別評価項目の洗い出し方2方向

「総合評価項目」に影響する要因の洗い出し方は、一つ目の方向は既にある事柄からの洗い出しです。
「事業部の業務を洗い出す」「自事業部がこれまで実施してきた調査データ」「他事業部が実施した調査データ」「世の中に公開されている情報」などから評価項目に適した項目をピックアップします。
しかし、自分たちの顧客にとって理解しやすい項目とは限りませんし、自分たちの事業部にとって役に立つ項目とも限りません。

 

二つ目の方向は、調査対象者に決めた顧客から、 「総合評価項目」に影響する要因を洗い出す方法です。

 

どちらの洗い出し方から始めると適確な項目を洗い出せるかというと、二つ目の方法からです。
そこで、二つ目の方向である顧客から「総合評価項目」に影響する要因を洗い出すところから準備を始めて、キードライバー分析を行い目標達成に向けた活動につなげる全体の流れを整理しておきたいと思います。

一度に完璧を求めない、やりながら修正する

  1. 顧客から「総合評価項目」に影響する要因を洗い出す調査を実施する。
    調査手法は、定量分析が可能な「定性調査」を実施します。
    定量分析が可能な「定性調査」では、顧客の今の意識を網羅できます。
    「定性調査」の聴き方は、意識を構造的に把握できる組み立てにします。
    調査結果から、 「総合評価項目」に影響する「個別評価項目」を決定します。
  2. 上記1の「個別評価項目」と、先に決めた「総合評価項目」を用いて、 「定量調査」を実施する。
    競合比較の結果を踏まえて、自社の優劣項目を把握する。
  3. 「個別評価項目」を見直す。
    a)顧客から抽出した「個別評価項目」のうち、競合比較結果を踏まえて、残す項目と除外する項目を検討する。
    b)既にある事柄※からの洗い出しにより加える項目を検討する。
    ※「事業部の業務を洗い出す」「自事業部がこれまで実施してきた調査データ」「他事業部が実施した調査データ」「世の中に公開されている情報」などから評価項目に適した項目を検討する。
  4. キードライバー分析を行う。
  5. キードライバー分析の結果を踏まえて、優先課題の活動に取り組む。
  6. 活動の検証を行う。
  7. 目標が達成できると、また次の目標が出てくる。上記1~6を必要に応じて見直し実施することを継続する。定点観測を継続する。活動を繰り返す。経年変化を見極めて適応する。

指標はなぜ必要か?活動の原動力

評価項目に対する顧客評価は、目標を実現するために活動した成果を数値化して可視化した達成度です。

1年2年3年・・5年・・7年・・9年・・と続けると、確実に数値は変化します。
それこそが事業部の軌跡です。

評価を高めること達成することは大事です。
ですが、評価が上がらない停滞期にぶつかることもあるでしょう。
その過程、プロセス、取り組み方、その姿勢もとても重要なことです。
キードライバー分析の継続は、そのすべてを記録できるのです。

1年では見えてこないことも、5年経つと見えてくるものがあります。
継続は力なり。

一度ですべて答えを出そうと躍起にならず、じっくりと取り組む中期的、長期的な視点を持つことも大切ではないでしょうか。

短期的に変容するメリットには、
・事業部内のベクトルを統一できる
・活動のプロセスを検証できる
・個々の業務が明確になりモチベーションが高まる
といったことが挙げられます。

 

不明な点がございましたら、お気軽にお問合せください。

 

キードライバー分析シリーズ
会社・事業部のキードライバーは?(1)
キードライバー分析(2)測定する尺度
キードライバー分析(3)比較対象を準備する
キードライバー分析(4)評価項目をイメージできない方の参考に
顧客評価を高めるためのキードライバー分析(5)

キードライバー分析(4)評価項目をイメージできない方の参考に

キードライバー分析を行うために準備が必要な「評価項目」をイメージできない方は、下記を参考例としてご覧になってみてください。一般に知られた公開されている日経ブランド調査で用いられている評価項目を挙げておきます。

ただし、注意してください。そのまま使うのではなく、自社に適した項目かどうかを必ず検討してください。
また、調査に慣れていらっしゃらない場合は、調査方法を間違うと無意味な結果になりますので、お困りのことがありましたら気軽にお問合せください。

評価項目の参考A

最初の参考例は、日本経済新聞社 日経広告研究所が発行している「日経企業イメージ調査」に用いられている評価項目(公開情報)です。

企業に対してどのようなイメージを抱いているかを、主要6項目と長年継続調査をかけている21項目、年度ごとに変わるトピック4項目で測定しているイメージ調査に使用されている項目です。

■主要6項目
広告接触度
企業認知度
一流評価
好感度
株購入意向
就職意向

■継続調査21項目
顧客ニーズへの対応に熱心である
よい広告活動をしている
親しみやすい
営業・販売力が強い
センスがよい
個性がある
文化・スポーツ・イベント活動に熱心である
研究開発力・商品開発力が旺盛である
技術力がある
扱っている製品・サービスの質がよい
活気がある
成長力がある
新分野進出に熱心である
社会の変化に対応できる
国際化がすすんでいる
優秀な人材が多い
経営者がすぐれている
財務内容がすぐれている
安定性がある
伝統がある
信頼性がある

■トピック4項目
地球環境に気を配っている
コーポレートガバナンス(企業統治)がしっかりしている
女性が活躍している
社会貢献への取り組みに積極的

評価項目の参考B

次は、株式会社日経BPコンサルティングが実施するブランド価値評価調査「ブランド・ジャパン」で用いられている項目(公開情報)を記載します。ブランド・ジャパンとは、企業、商品・サービスのべ1,500ブランドを、5万人以上の消費者とビジネスパーソンが評価するブランド価値を評価するプロジェクトです。

■コンシュマー市場(BtoC)編

<総合力>
《フレンドリー》
・好きである、気に入っている
・親しみを感じる
・なくなると寂しい
・共感する、フィーリングが合う
《コンビニエント》
・知らない
・全く興味がない
・最近使っている
・役に立つ、使える
・品質が優れている
《アウトスタンディング》
・ステータスが高い
・かっこいい、スタイリッシュ
・他にはない魅力がある
・際立った構成がある
《イノベーティブ》
・いま注目されている(旬である)
・時代を切りひらいている
・勢いがある

コンシュマー市場(BtoC)編では、「総合力」を16項目を内包する4つの因子で構成しています。

■ビジネス市場(BtoB)編

<総合力>

企業評価項目5項目
―グローバルである
―日本を代表している
―日本経済を支えている
―一流である
―この企業を高く評価している

《先見力》
・時代を切りひらいている
・成功している
・経営者に魅力がある
・ビジョンがある
・この企業から学びたい
《人材力》
・人材が優れている
・人材育成に力を入れている
・従業員を大切にしている
・一度この企業で働いてみたい
《信用力》
・品質、技術が優れている
・信頼できる
・環境に配慮している
・伝統がある
《親和力》
・認知度スコア
・正直である
・この企業に好感を持っている
・顧客を大切にしている
《活力》
・チャレンジ精神がある
・自由闊達である
・人まねが嫌いである
・エネルギッシュである

ビジネス市場(BtoB)編では、「総合力」を「5つの企業評価項目」と「21項目を内包する5つの因子」で構成しています。

評価項目の参考C

3つ目の参考例は、株式会社日経BPコンサルティングが年2回、毎回3万人以上のユーザー調査で、サイトの利用実態と意識の評価を行っている「Webブランド調査」からです。

「総合力」(Webブランド指数[WBI]を「2つの利用実態に関する指標」と「4つの意識に関する指標」の計6つの指標で構成しています。

<総合力>
《アクセス頻度》(利用実態に関する指標)
Webサイトへのアクセス状況を測定
・サイトにアクセスした頻度
・サイトの運営企業・組織は知っているがアクセスしたことはない
・サイトの運営企業・組織を知らなかった
《サイト・ユーザビリティ》(意識に関する指標)
Webサイトの使いやすさを測定
・デザインの見やすさ、文字の読みやすさ
・内容(コンテンツ)のわかりやすさ
・情報の探しやすさ
・サイトの全体的な使い勝手
《サイト・ロイヤルティ》(意識に関する指標)
Webサイトへの意識や利用意向を測定
・このサイトは役に立つ、使える
・このサイトは信頼できる
・このサイトが気に入っている、好きである
・このサイトは他にない魅力がある
・リピート意向
《態度変容:製品・サービス》(意識に関する指標)
Webサイト接触による製品・サービスへの意識変化を測定
・サイト上のキャンペーンコンテンツを利用したくなった
・この企業・組織の製品・サービスに関心を持った
・この企業の製品・サービスを購入または導入したい
《行動喚起》(利用実態に関する指標)
Webサイトを起点としてサイト上・サイト外で行われた行動を測定
・キャンペーンコンテンツを利用
・メルマガ購読、会員ページにログイン(登録含む)
・資料請求、照会
・製品・サービスを購入
・サイトの情報を伝達、拡散
《態度変容:企業活動》
Webサイト接触による企業への意識変化を測定
・この企業・組織の事業活動・技術や取り組みが理解できた
・この企業・組織の事業活動・技術や取り組みに関心を持った
・この企業・組織が気に入った、好きになった
・この企業・組織と仕事上で接触してみたい、取引したい

評価項目のつくり方

評価項目のつくり方は、大きく3通りです。

  1. すでに社内で実施してきたので、その評価項目を見直す
  2. 複数の情報源、「自事業部がこれまで実施してきた調査データ」「他事業部が実施した調査データ」「世の中に公開されている情報」「自社/自事業部の業務を洗い出す」などから評価項目に適した項目をピックアップして仮説評価項目をつくる
  3. ゼロベースから定性調査を実施し、自社オリジナルの評価項目をつくる

 

今回は、評価項目がイメージできないという方が、何らかイメージできる情報をご提供できたらという思いで書きましたので、少しでもイメージできたのでしたら幸いです。

不明な点がございましたら、お気軽にお問合せください。

 

キードライバー分析シリーズつづく

 

キードライバー分析シリーズ
会社・事業部のキードライバーは?(1)
キードライバー分析(2)測定する尺度
キードライバー分析(3)比較対象を準備する
キードライバー分析(4)評価項目をイメージできない方の参考に
顧客評価を高めるためのキードライバー分析(5)

 

コロナ対策で営業再開 覚悟を感じる老舗築地洋食店

コロナ対策で営業再開 覚悟を感じる老舗築地洋食店

 

創業昭和23年(1948年)創業から70年以上愛され続けている老舗洋食店。

築地警察署のすぐ横の路地に建つ白いビルの1階、『フランス料理 築地蜂の子』。
老舗フランス料理店ですが、リーズナブルで気軽に足を運べる洋食店です。

 

 

昔は一軒家の古民家で趣あるレストランでしたが、ビルに改築され白いタイルに大きなガラス張りの現代風の外観に変わりました。

 

オフィスから歩いて10分くらいのところにあるので、出勤した日は歩いて営業しているかどうかちょくちょく確かめに寄っていました。
コロナ禍でお店をしばらく閉めていましたが、再営業が始まって初めてランチに伺いました。

店内に入った途端、コロナ対策がしっかり施されていて万全に整えて再営業に臨まれたのだと、覚悟を感じました。

 

 

普段なら、名物のオムライスをいただきながら、「美味しい」と満足して終わったでしょうが、外食店としてwithコロナに総力をあげて取り組まれている店内と料理提供とスタッフの方々から、「おいしさ」と「安全」を目に見える形で「安心」に変えて提供する新しい外食店サービスの在り方を拝見したように思います。

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第4回できる!シリーズ商品企画WEB講座を開催いたしました

梅雨明けが発表された8月1日

梅雨明けが発表された今日、8月1日、わたしたちは午後1時開始の第4回商品企画WEB講座の準備を始めました。

7月の天気はずっと雨空が続いていましたので、そう、1日の中で雨が降った時間がゼロだったのは7月17日の1日だけだったとか、なので、今日はほんとうに気持ちいい!気分爽快です!

オンラインセミナーの運営会場である、㈱コーディネート・パートナーズ(小手川社長=WAKU LABOメンバー)の八丁堀オフィス5階の窓を全開にし、外の空気を室内に、しっかり換気をして。

それから、zoomでの講師の背景は、前回はグリーンの布バックだったけれども、本日は、こんなにきれいに晴れて、8月1日は夏です、「感動を生む商品開発のセミナーですので軽やかな明るい雰囲気づくりをしましょう」と、海の景色をバックに設定。青い波、白い雲、ヤシの木からハンモックが吊るされていて、心地よいイメージに。

 

 

第3回まで受講した受講生からの質問と感想

<質問>

  • スネークプロットの平均点は、単純平均ですか?(加重平均などではないですか?)
    ⇒ はい、単純平均です(講師)
  • 総合評価項目とは、「購入したい」ですか?
    ⇒ その通りです。アンケート設計のときに、「総合評価項目」を何にするか決めておきます。テキストのスネークプロットに記載されている9項目の中では、「購入したい」が「総合評価項目」です。
  • CSポートフォリオの「総合評価との相関係数=影響度」の「総合評価」とはスネークプロットの「購入したい」と同じですか?
    ⇒ その通りです。アンケートをとるときに「総合評価項目」は必ず入れてください。入れないとスネークプロットだけでなく、CSポートフォリオもこの後のポジショニング分析もCSポートフォリオもポジショニング分析も行えなくなります。(講師)
  • CSポートフォリオの中心は何ですか?
    ⇒ 中心の取り方はいくつかありますが、平均を使うことが多いです。横軸の相関係数は、相関係数の平均を中心にとります。平均より左側に行くほど、予算をあまりかけない方がよい項目ということですね。(講師)

 

<主な感想>

  • お客さんのニーズを聴くことは大切だなと感じました。
    聴かずに社内だけで、あーでもない、こーでもないとやっていることが多いから、かわりばえのしないことの繰り返しなんだなと。
  • 商品開発のことを学んでいるのだけれど、学んでいる内容は応用範囲が非常に広いですね。今、半導体に関わる仕事をしているのですが、不良の予測なんかにも応用できますね。
  • 評価グリッド法でインタビュー調査したら、相手から「誘導尋問されているみたい」とダメ出しされてしまいました。自分の頭の中を整理できる手法でもあることに気づくことができました。

 

第4回テーマ ポジショニング分析

本日のテーマは、ポジショニング分析でした。
みなさまがご存じのポジショニング分析とNeo P7のポジショニング分析の大きな違いは、2点あります。

  1. 客観的データからポジショニングする
  2. 理想ベクトルを客観的データから描き、意思決定に大きく貢献する
    (右下図:左下象限に理想ベクトルと逆方向に位置する商品は、売れる方向と逆方向に位置することを意味します)

自社の商品がどんなポジショニングにあるのか、顧客視点で客観的データからポジショニングマップを描いたことはありますか?

既存商品で実施してみても有効です。客観的データからポジショニングマップを描いたら、自社の既存商品はどこにポジションされると予想しますか? 競合商品と自社商品はどんな位置関係にあるでしょうか? 根拠に基づいた自社商品のポジションを把握することにより、自信を持って商品改良を行えるでしょう。

もちろん、全く新しい商品を生み出す際にも非常に有効な手法で、意思決定に大変貢献します。

この貴重な手法は、WAKU LABOの「実践プロジェクト」と「学びコース」で使用しますので、体験後すぐに貴方の業務でご使用になれます。ご興味をお持ちになりました方は、こちらからご覧になってみてください。

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キードライバー分析(3)比較対象を準備する

キードライバー分析の目的は、目的を達成するために最も影響力の強い要因(問題または課題)を見つけることです。
そのために、前回まで構成概念と要因について準備する必要があることをお話してきました。
準備する事項としてもう一つ、比較対象があります。今回は比較対象についてお話しします。

比較対象とは

比較対象とは、
・自社のキードライバー分析を行いたい場合は、自社と競争関係にあるとみなす他社
・自社の事業部のキードライバー分析を行いたい場合は、自事業部と競争関係にあるとみなす他社(他社事業部)
・自ブランドのキードライバー分析を行いたい場合は、自ブランドと競争関係にあるとみなす他社ブランド

自社あるいは自事業部、自ブランドを、単独で調査するとそれなりの優先課題は抽出できますが、抽出できた課題が他社より劣っているのか否かは判断できません。
すると、「本当にこの課題はやらなければならないことなのか?」と追及されても、強い根拠を示すことができません。

モニタリングすべき対象企業・ブランドを決め、自社の優劣を定期的に測定することは、目標とする指標が明確になり、組織やメンバーの意識ベクトルを合わせる原動力にもなります。

 

 

モニタリング対象の決め方

では、どの会社・ブランドと自社を比較しましょう?

決まっていない場合、しっかり検討する必要がありますね。

比較しようとする他社が、自社より圧倒的に強い会社だけとか、圧倒的に弱い会社だけに偏ると、調査する意味がありません。

検討する視点の候補としては、
・経営目標や会社の事業計画の中で留意されている他社
・社内で過去に実施した競合他社比較を含む調査データ
・ファンづくりが上手な同業他社
・企業規模の違いはあっても、自分たちの普段の業務を通じて、あそこはうまくやっているなと感じている他社
などがあります。

 

比較対象を決める際の注意点

実は、よかれと思って設定した比較対象なのに、調査を実施し分析を行っても、優劣の差異を明確に判断できない結果だった、なんてことが稀に起こりえます。

分析結果に優劣の差異を見いだせなかった要因は、いくつか考えられます。
・個別評価項目に問題があった
・調査サンプル数に問題があった
・分析手法に問題があった
などです。

キードライバー分析を成功させるために、前項の「モニタリング対象の決め方」の「検討する視点の候補」に挙げた、「社内で過去に実施した競合他社比較を含む調査データ」と「企業規模の違いはあっても、自分たちの普段の業務を通じて、あそこはうまくやっているなと感じている他社」の視点は大事です。

まず、「社内で過去に実施した競合他社比較を含む調査データ」がある場合は、しっかり見返します。
そのデータを見返して、自社と競合と比較したデータに違いがない場合、「企業規模の違いはあっても、自分たちの普段の業務を通じて、あそこはうまくやっているなと感じている他社」の視点を加えてください。

「社内で過去に実施した競合他社比較を含む調査データ」がない場合は、それ以外の視点「経営目標や会社の事業計画の中で留意されている他社」や「ファンづくりが上手な同業他社」、「企業規模の違いはあっても、自分たちの普段の業務を通じて、あそこはうまくやっているなと感じている他社」という視点で検討してみてください。

今回は、「比較対象」についてもしっかり準備が必要であることをお話しいたしました。

キードライバー分析シリーズつづく

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キードライバー分析シリーズ
会社・事業部のキードライバーは?(1)
キードライバー分析(2)測定する尺度
キードライバー分析(3)比較対象を準備する
キードライバー分析(4)評価項目をイメージできない方の参考に
顧客評価を高めるためのキードライバー分析(5)