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堀内香枝 について

女性の感性を活かした調査設計や市場動向の分析により、お客さまの深層心理「感性」の解明を得意とします。コンサルティングファームで食品メーカー、外食産業、エステティック産業、通販企業、冠婚葬祭業、工作機械メーカーなど幅広い業種のマーケティング・コンサルティング業務を経験しました。これまで培った経験を元に、一般社団法人 日本マーケティング・リテラシー協会(JMLA)設立に参画し、感性マーケティング『マーケティング解析士』講座カリキュラム策定に携わりました。現在は、『マーケティング解析士』講座の講師活動を行っています。同時に、企業様のマーケティング課題解決のサポート活動を継続しています。

第2回「6ヶ月間・しっかり習得コース」~アイデア発想法~

潜在ニーズ仮説を大量に創り、絞り込む 第2回

9月26日、WAKU LABO「6ヶ月間・しっかり習得コース」全12回のうち2回目、本日はの内容はPART1~6からあるうち、PART1の後半で下記2テーマです。
① 「Neo P7」2番目の手法、アイデア発想法
② アイデア選択
※(アイデア)選択:1番目の手法「仮説発掘法」と2番目の手法「アイデア発想法」から創出されたアイデアを統合して大量のアイデア一覧から企画に有用なアイデアを絞り込む

 

<第2回の主な内容>

PRAT1

  • 潜在ニーズ仮説を大量に創り、絞り込む
  • Neo P7手法
  • アイデア発想法

講義

  • アイデア発想法
  • アイデア選択

実習

  • 焦点発想法
  • アナロジー発想法
  • アイデア選択

チームディスカッション

  • 各チームのテーマに沿った情報収集の結果報告
  • 仮説発掘アンケートを実施して創出した仮説(アイデア)の報告、検討
  • チームにより焦点発想法の実施

次回までの課題

  • アイデア創出
  • アイデア選択

 

次より、「アイデア発想法」の2つの手法「焦点発想法」と「アナロジー発想法」に関して、講師の神田名誉教授の解説と講座風景をご紹介します。

 

「仮説発掘法」と「アイデア発想法」の使い方

「アイデア発想法」に入る前に、「仮説発掘法」と「アイデア発想法」の違いといいますか使い方についてお伝えしておきます。

第1回で「仮説発掘法」(フォト日記調査、仮説発掘アンケート)を学んできました。
「フォト日記調査」はお客さんのリアルな体験をもとにヒントを得ます。
「仮説発掘アンケート」は発想を誘発する仕立てでお客さんのアイデアを得ます。
それでもアイデアが出ないということがあります。
それを補うために、「アイデア発想法」で量的にも質的にも補充します。
本日第2回で学ぶ「アイデア発想法」のやり方を知っていると、アイデアが出ない悩みから解放され安心できます。

それでは「アイデア発想法」に進みましょう。まず「焦点発想法」をご紹介します。

 

無関係なものに焦点をあてて上手に発想「焦点発想法」

「焦点発想法」の原理からお話しします。下図の<ダメな発想>をご覧ください。

 

新し商品やサービスを企画するためにアイデアを出そうとするとき、みなさまならどのようにされますか?
例えば、「パソコン」を企画するとき、「いいパソコンって何?」とそのまま考えてしまうと発想が広がりません。

対比して下図<上手な発想>をご覧ください。


「パソコン」を企画したいとき、パソコン以外の他の物からヒントを得て、パソコンの何がしかのアイデアを出す方法です。パソコン全体を見ず小さく分けて考えます。
この<上手な発想>を実現してくれるのが「焦点発想法」です。

1、ユニークな視点を得るために、対象商品と無関係なものに焦点をあてる
2、モチベーションを高めるために、自分の好きなことに焦点をあてる

これら2点がポイントです。

 

「焦点発想法」の手順

「音楽」を対象に⇒「住宅」の商品アイデアを発想する例で「焦点発想法」の手順をご説明します。
下表「焦点発想法」と照らし合わせながらご覧ください。

「音楽」を対象に⇒「住宅」の商品アイデアを発想する例
1.対象商品と無関係なものに焦点をあてる・・・「音楽」
2.自分の好きなことに焦点をあてる・・・私は「音楽」が好き
というわけで、対象の要素は「音楽」について記入しています。

 

 

「焦点発想法」の手順
<WAKULABO「6ヶ月間・しっかり習得コース」テキストより>

1.企画商品と無関係であなたの好むモノ、趣味、スポーツなどの対象を1つ選んでください。

2.その対象の要素を10個を考え「対象の要素」の列に記入してください。
  10個はなるべく類似・関連しないように考えてください。
  10個に限定せず20個でも50個でも構いません。

3.記入した「対象の要素」から1つを選び、横に「中間アイデア」⇒「商品アイデア」を記入してください。
  「中間アイデア」:その要素がどのようなものか?イメージや性質は?を記入
  「商品アイデア」:中間アイデアを生かして、商品にするとしたらどんなものがよいか?を記入

4.以下同様に、「中間アイデア」⇒「商品アイデア」の順に、行方向に(横に)、残りも記入してください。

アイデアが出ないとお困りの方は、ぜひ活用してみてください。

 

常識破壊なアイデアを出せる「アナロジー発想法」

「いっそのこと今有る機能をゼロにしてしまおう」という大胆な発想法が「アナロジー発想法」で、神田が提案したこの手法は、既存のモノ・サービスを大改革して感動商品に変えるというときに役立つやり方です。

世の中に逆転の発想をしてヒットした商品にはどのようなものがあるでしょう。

  • 袋から麺を取り出す固定概念を覆してカップと麺を一緒にしたカップヌードル
  • 腰痛になる床の雑巾がけから立ったままで掃除できる花王のクイックルワイパー
  • 片付けないとお母さんに怒られるゲーム機から置いてあるとつい家族で遊びたくなる任天堂のWii
  • 体に悪いイメージを払拭したキリンの特保コーラ
  • 砂糖と同じ甘さでカロリーをコントロールできる味の素パルスイート
  • ブラジャーをしているのにしていないように見えるワコールのヌーブラ
  • 業務用作業着のワークマンがおしゃれでかっこいい防寒着

探せばいろいろと見つかりますが、いざ逆転の発想をしてみようとすると簡単ではありません。

 

「アナロジー発想法」の手順

<WAKULABO「6ヶ月間・しっかり習得コース」テキストより>

「居酒屋」をテーマに「アナロジー発想法」の手順をご説明します。
「アナロジー発想法」のフォーマットは下記に掲載をしておきます。

「常識」⇒「逆設定」⇒「問題点」⇒「キーワード」⇒「アナロジー」⇒「商品アイデア」と展開しながら発想します。

1.現状あるモノやサービスの常識をリストアップする

   居酒屋だから、酒がある

2.常識をすべて逆設定(否定する)

   居酒屋なのに、酒がない

3.最も困る(解決すべき)問題点は何か?

   酒を飲みたいのに、飲めない

4.解決へのヒント、方向のキーワードを探る

   買いに行けばよい

5.解決の手段、方法、道具、ツールなどを考える(アナロジー(類比))

   酒店、コンビニ、自販機

6.そこから商品アイデアにできないか?

   持ち込み式居酒屋

 

チームで協力して商品企画

さて、各チームはどのように進展したでしょう。

テーマ1「冷凍食品」
テーマ2「コップ」

「冷凍食品」チームは、20代~60代の知人20名弱に「仮説発掘アンケート」を実施し結果と、本日のチームディスカッション内で「焦点発想法」を実施した結果を合わせて合計65のアイデアを創出し、そこから46のアイデアに絞りました。そして、企画する「冷凍食品」の方向を「一人暮らし向け、単身者向け(高齢者を含む)」と設定するところまで進めました。

「コップ」チームは、オープンデータの収集と「仮説発掘アンケート」を踏まえたディスカッションから、「男性が、ギフトでもらったらうれしいコーヒーや紅茶のカップ」とイメージを具体化し、再度「仮説発掘アンケート」を実施するところまで進めました。

Zoomのブレイクアウトルーム(グループ分け)機能を利用してチームディスカッションを行った講座中の風景。調べてきた情報や実施したアンケートデータをみんなで共有しながら各リーダーがチームを引っ張っています!

企画テーマがより具体的になりました。
次回は、仮説アイデアを選択するところまで進みます。
ワクワクしてきます!

 

「商品企画」をご一緒に体験してみませんか。
ご興味をお持ちになった方は、こちらからお問合せください。
カリキュラムの詳細はこちらからご覧いただけます。

 

 

ターゲット設定は狭すぎず広すぎず

みなさん、4連休はいかがお過ごしでしょうか。
21日敬老の日、東京ではこの夏以降初めて最低気温19℃台となり、「富士山初雪化粧」(山梨県富士吉田市)が発表され、秋を感じ始めました。
秋といえば、「食欲の秋」ですよね。モリモリ食べる準備はできていますか?

今日は、ダイエットの話題からマーケティングの大切さをお話ししたいと思います。

ダイエットを始めるきっかけは何?

ところで、私はこの春から夏の間にそれ以前の体重と比較して5㎏も太り、2か月間のダイエットを続けてやっと元に戻ったところです。

「太っている」状態を肥満度と呼び、BMI値で表すと、BMI=体重÷身長の二乗で計算すると、どうでしょう。
身長の単位はmで、160㎝の人は、1.6で計算します。
「標準」の範囲は、BIM= 18.50以上〜25.00未満、18.5未満なら痩せぎみ、25以上なら肥満ぎみ。

このBIM値がどうであっても、主観的な「太った」「痩せた」を判断基準にしている人が多いのではないでしょうか。
それは、「体が重くなって動きづらい」とか「着たい服を着たい」とか「健康でいたい」とか個人個人のなりたい自分やなりたくない自分のイメージと照らし合わせて判断したり、実現したいことがあるからではないでしょうか。

特にダイエットを経験したことがある女性のダイエットの目的は、年代別に下図のような傾向があるようです。「ダイエット」に関する調査結果(2019年4月調査、株式会社ドゥ・ハウス)より。

 

 

新しく購入したもの/するもの

私がダイエットを始めて変えたことの1つは朝食でした。夏の暑い時期ということもあり、体が涼しく感じるようになり満腹感も得られる朝食の飲料を増やしました。野菜ジュースと甘酒。

野菜ジュースを牛乳で割って、野菜ジュース+牛乳→「ビシソワーズ風ひんやりスープ」。
冷蔵庫で冷やした甘酒。

野菜ジュースは、牛乳と割ってミックスして飲んだ時の味、とろみ(舌触り)、香り、このときにいろいろ試して、好みの野菜ジュースを見つけました。多種の野菜ジュースを購入してみて、いろいろ出ているけれどそれぞれ違うことを初めて知りました。こんなに多種の野菜ジュースを飲み比べしたことはありませんでした。今では、好みの野菜ジュース1種をビシソワーズ風にして毎朝欠かさず飲む習慣になりました。

冷たい甘酒も良い!朝、甘いものが欲しくなるのをしっかり満たしてくれます。(なんだかお肌の調子も良くなった気がする?!)

こんな具合で、ダイエットを始めてから新しく探して購入し習慣化したことができました。

ダイエットしている方、これからダイエットを始めようとしている方、過去にダイエットしたことがある方、新しく購入したものがある、これから何か新しいことを試そうとしている、そういう方きっといらっしゃるでしょうね。

 

ターゲット設定「ダイエットしている人」ではダメ!?

女性に限るとダイエット経験者は7~8割(株式会社ドゥ・ハウス「ダイエット」に関する調査)もいます。

「リバウンドなしで健康的に痩せる」「夏までに本気で痩せたい」「減量プログラム」「ダイエット中の食事」「10㎏本気ダイエット」「カロリーケアサプリ」「燃焼サプリ」「体内フローラサプリ」「おなかの脂肪対策」「健康的に痩せる」・・・・・・・これらはネット検索してヒットした情報です。

ダイエットを始めようとしている方にとって、どの言葉が響くでしょう?

ダイエットの目的は人さまざまでした。年代による違いは明確でした。年代だけでは区切れないニーズも存在します。

しっかりとしたマーケティング戦略が必要ですね。
ダイエットする人が7~8割いるということは、ターゲットを「ダイエットする人」と設定するとこの7~8割が対象範囲にはなりますが、目的に沿った訴求をしないと、他のダイエット商品やサービスに埋もれてしまいます。かといって、プロファイルしすぎると、例えば「健康と美容に気をつかう青山のスポーツジムに通う一人暮らしの20代女性。仕事も婚活も熱心、ファッションや自己成長への投資も大きい」、これではターゲット設定が狭すぎます。

 

 

自社商品・サービスを上手にユーザーに届けるためには、それなりの準備と戦略が必要です。ただやみくもにやればよいというものではありません。

ビジネス社会で成功させるためには、マーケティングの知識と活用力は重要です。

皆さまも「マーケティング」に興味を持ってみてはいかがですか。

必ずご自分のお仕事に活かされますよ。

 

 

参考: 「真のデジタルマーケッターとなるために」「3Cとは、SWOTとは」「強みを生かす!『SWOT』分析」「3C、4P、使いこなしていますか?!」「STP、ターゲティングの成功事例」「ファイブフォース分析とは」「JMLAベーシックパスポートの魅力

第1回 商品企画「6ヶ月間・しっかり習得コース」がスタートしました!

潜在ニーズ仮説を大量に創り、絞り込む 第1回

9月12日WAKU LABO「6ヶ月間・しっかり習得コース」がスタートしました!

本日は全12回の第1回、内容はPART1~6からあるうち、PART1の前半で下記2テーマです。

① 「Neo P7」概論
② 「Neo P7」の前「ターゲット」~「Neo P7」1番目の手法「仮説発掘法」

 

 

<第1回の主な内容>

PRAT1

  • 潜在ニーズ仮説を大量に創り、絞り込む
  • Neo P7手法
  • 仮説発掘法

講義

  • 概論
  • ターゲット
  • 仮説発掘法

チームディスカッション

  • リーダー決め
  • テーマ決定

次回までの課題

  • テーマに関する情報収集
  • 仮説発掘アンケート

 

次より、「仮説発掘法」の2つの手法「フォト日記調査」と「仮説発掘アンケート」に関して、講師の神田名誉教授の解説と講義風景をご紹介します。

潜在ニーズ仮説を創る「フォト日記調査」

「フォト日記調査」の目的は、商品企画の想定ターゲットに該当する人に、日記を作成してもらい、対象商品の利用実態や、生活や仕事の状況を記録してもらい、その記録から潜在ニーズを探ることです。

「フォト日記」の「フォト」は、写真だけでなく動画でも構いません。「フォト日記調査」で最も重要な情報は、テキスト情報で、テキスト情報を補完してくれるのが写真や動画です。

日記には生活実態や使用実態などがリアルに表現されます。観察調査に近いのですが、日記作成者の意見も直接的に収集でき、さまざまな潜在ニーズへの気づきや、商品企画のアイデア(仮説)創出を可能にします。

下図は、「女性向きランチセット」を企画するために、日記作成の協力をお願いした人(モニター)から提出いただいた食事の日記をもとに、企画者がアイデア(潜在ニーズ仮説)を創出した例です。
日記から仮説を創るフォーマット例としてご覧ください。

 

 

左から4つ「食事」「内容」「状況」「気分・考え・願望」は、日記情報です。
右2列「問題点など」「仮説案」は企画者が作業した内容です。

日記の情報があるからこそ、企画者は気づきを得られたり、インスピレーションが湧いてくるでしょう。
このようにアイデアを創るためには、刺激となる情報をインプットすることが大切です。

「フォト日記調査」に関する受講生からの質問

受講生からのご質問と、講師の神田が回答・解説しましたいくつかをご紹介します。

Q. フォト日記調査の依頼方法はどのようにしたらよいですか?

A. ただ漠然と「日記を書いてください」という依頼では、テーマが定まらず何を書いてよいか書く側が困りますし、企画者も読み取れません。
例えば、過去の例では、
・缶メーカーさんでは: 缶飲料を毎日1本飲んでください、他は3食自由に書いてください
・掃除用具メーカーさんでは: 家の中で汚れているところはどこですか、どうやって掃除していますか、よければ動画も撮ってください
といった具合です。

 

Q. フォト日記調査は何人に依頼するのがよいですか?

A. 偏りなくいろいろな人(女性20代~60代までをターゲットとしているのに60代のみに偏るなどしない)に聴くことと、企画者または企画チームで処理できる人数、100人は多すぎです、20人~30人程度がよいです。

 

Q. フォト日記調査を依頼する際に、景品など渡したりする必要はありますか?

A. お礼の品は必要です。景品だとメーカー名がわかってしまうので、商品券やQUOカード、ポイント等がよいでしょう。

 

潜在ニーズ仮説を創る「仮説発掘アンケート」

「仮説発掘アンケート」の意義は、前述の「フォト日記調査」と比較すると理解しやすいです。
「フォト日記調査」は少数の人たちにじっくりと日常を記録してもらって、そこからヒントを得て企画者が
仮説(アイデア)を創出する手法ですが、「仮説発掘アンケート」はまったく異なり、多数の人たちに一定のフォームでアイデアを書いてもらい、大量のアイデアの中から優秀作を選ぶという発想です。

下図は、「オフィスチェア」を企画する「仮説発掘アンケート」の調査票例です。
AのブルーとBのオレンジが1セット、4ブロック展開させます。
長所を聴いてから→不満点を出してもらい→その理由を聴いてから→実現困難なものでもいいからアイデアを
出してもらいます。

 

企画チームで「仮説発掘アンケート」を実施する際のポイント

各自で作成した「仮説発掘アンケート票(記入用紙)」を各自の知人に協力を依頼した場合、回収後のとりまとめの段階で、チームのメンバーそれぞれの作成フォームの違いから、得られるアイデアのレベルもまちまちで、チーム共有に苦労します。

そのため、アンケート協力を依頼する前に、チームで共通のアンケート票を作成しておくことがポイントです。
チーム内でよく考え練る必要があるのは、長所ブロック→不満点ブロック→その理由ブロック→アイデアブロックのうち、最後のアイデアブロックのA「アイデアを先に提示しておく部分」です。

悪いアイデア例は、「座りやすいオフィスチェア」「仕事に向くオフィスチェア」といった漠然としたアイデアです。このような例では発想の刺激を与えることができません。

良いアイデア例は、「仕事をしながら凝りをほぐせるオフィスチェア」「座るだけで美しい姿勢を保てて疲れないオフィスチェア」のようなアイデア例です。少し具体的にそれでいて難しくなり過ぎない、回答してもらう人に発想の刺激を与える、そして回答してもらう人から優れたアイデアを引き出すことができる例を挙げておくようにしましょう。

企画チームのメンバーと一緒に工夫して考えてみましょう。

本日、WAKU LABO「6ヶ月間・しっかり習得コース」第1回は、チームに分かれて 次回までに「仮説発掘アンケート」を実施する課題をもらったところで終了しました。

次回は26日、2週間の間にチームで協力して「仮説発掘アンケート」を実施します。

 

写真は、会場参加の方がzoomに接続し、オンライン参加の方とZoomのブレイクアウトルーム(グループ分け)機能を利用して、チームディスカッションを行った講座中の風景です。

 

チームで協力して商品企画

9月12日スタートの「6ヶ月間・しっかり習得コース」が、WAKULABO初のチームで企画する講座です。
座学中心のWEB講座5回コースとは、やはり違いますね。
チームで協力して推進することや、アンケートに協力してもらう人たちとの関わり合い、分析ソフトを使って実際にデータ分析する、こういう行動・活動を伴うため、 「6ヶ月間・しっかり習得コース」のご参加者から出る質問はより実践的な内容でした。

チーム分けを行った後リーダーを決め、商品企画を行うテーマも決まりました!

テーマ1「冷凍食品」
テーマ2「コップ」

このテーマで、半年後にどんな商品企画が出来上がるでしょう?! 楽しみです。

第1回の内容は、主に概論でしたので、まだまだ第2回からのご参加でも間に合います。
「途中からでも参加したい」という方は間に合いますので、こちらにお問合せください。

 

 

 

法人団体研修をWEB受講型で実施しました 

社員様約20名オンライン研修

今春実施予定だった企業様の研修(企業様の会場に集合して実施する会場参加型)を、コロナ禍収束の先が見えないためオンラインでの実施を希望され、9月入ってすぐに実施いたしました。

1事業部3部門の社員様が参加されました。

 

 

研修で実施したのは「初級」講座です。
「初級」は、「商品企画士」も「マーケティング解析士」も一般向けには2018年4月にカリキュラム改定を行い実施していない講座ですが、企業様の団体研修10名様以上からの場合は、現在でも引き続きお受けしています。「初級」は、知識習得を中心とした内容で、講座の最後の1時間は、筆記試験です(合格ラインは80点以上)。

 

「初級」マーケティング解析士

「JMLA初級マーケティング解析士」講座のテキストおよび研修内容は下記となります。

 

 

「JMLA初級マーケティング解析士」講座の内容

第一部 マーケティングとは

1 マーケティングの目的
1.1 顧客の創造・維持
1.2 利益を生み出す力
1.3 マーケティング活動の領域
1.4 関係性を重視する三つのマーケティング
1.5 マクロ環境とミクロ環境
1.6 戦略ドメインとマーケティング・コンセプト
1.7 3C、5F、SWOT、STP
1.8 マーケティングミックス(4P)
1.9 マーケティング戦略策定手順
1.10 感性価値創造に基づく感性マーケティングの必要性

2 感性マーケティングの基本概念
2.1 感性とは
2.2 感性マーケティングが成しえること(価値の創造)
2.3 定量情報、定性情報、感性情報
2.4 感性分析とは(感性情報の扱い方)
2.5 感性分析の事例

3 ブランドが果たす役割
3.1 ブランドとは
3.2 ブランドの歴史
3.3 ブランドの効果と効能
3.4 ブランドの種類と構造

4 マーケティング・リサーチの重要性
4.1 マーケティング・リサーチ(市場調査)の重要性
4.2 マーケティング・リサーチの基本手順
4.3 マーケティング・リサーチの種類と特徴
4.4 マーケティング・リサーチの活用方法(集計、分析の基本)

第二部 マーケティングの10の要素

5 ターゲット戦略
5.1 セグメンテーションとターゲティング
5.2 クラスタリング、プロファイリング
5.3 顧客ニーズ(表層心理と深層心理)
5.4 デモグラフィック、ジオグラフィック、サイコグラフィック、ビヘイビア
5.5 ターゲットの捉え方

6 商品・サービス戦略
6.1 商品とは・サービスとは(価値、ベネフィット)
6.2 新商品の普及過程
6.3 プロダクト・ライフサイクル
6.4 プロダクト・ミックス
6.5 NB、PB、DB
6.6 価値連鎖(バリューチェーン)

7 価格戦略
7.1 価格の構成要素
7.2 コストの構成要素
7.3 損益分岐点
7.4 価格戦略の種類

8 エリア・チャネル戦略
8.1 流通チャネルと商圏
8.2 基本統計項目
8.3 エリアの選定
8.4 チャネルのタイプ
8.5 GISの活用

9 アライアンス戦略
9.1 コア・コンピタンス
9.2  アライアンスの考え方
9.3 ステークホルダー

10 競争戦略
10.1 競争優位戦略
10.2 競争地位別戦略
10.3  直接的競合と間接的競合

11 プロモーション戦略
11.1 AIDMA、AISASモデルなど
11.2 CRM
11.3 プロモーション手法の変化
11.3 プロモーションミックス

12 組織編制戦略
12.1  誰が何をによる取り組み
12.2  社員の思いから会社のあるべき姿を描く
12.3  目標達成の為の組織作り

13 目標数値戦略
13.1  目標数値は演繹的に決める
13.2  ポテンシャルからの算出
13.3  ギャップを埋めるマーケティング計画(目標と実態)

14 マネジメントの仕組み
14.1  目標達成のためのPDCA
14.2  マーケティング成果の検証(目標/先行指標(KPI)/成果)

第三部 調査設計から分析手法

15 マーケティング・リサーチの方法
15.1  マーケティングデータの種類
15.2  リサーチの方法
15.3  測定尺度
15.4  感性情報の収集
15.5  調査票のつくり方
15.6  報告書の構成とポイント

16 集計・分析の手法
16.1 調査回答の集計方法
16.2 分析手法の解説
(因子分析、クラスター分析、重回帰分析、数量化理論Ⅲ類、ISM、DEMATEL)
16.3 感性情報を定量的に分析する方法

 

「初級」商品企画士

「JMLA初級商品企画士」講座のテキストおよび研修内容は下記となります。

 

 

「JMLA初級商品企画士」講座の内容

1 感動商品の企画とは
ー満足を超えて感動レベルー
1.1 商品企画のシステム化
1.2 売れる商品・売れない商品
1.3 技術優良企業・10のウィークポイント
1.4 日本人の創造性
1.5 感動商品をつくろう
1.6 感動商品の公式
1.7 商品企画において克服すべき課題

2 商品企画七つ道具
ーこれが感動商品への道ー
2.1 感動商品への商品企画
2.2 商品企画七つ道具とは
2.3 必然のツール集=商品企画七つ道具

3 商品企画七つ道具による企画の概要
―事例とともに理解する商品企画七つ道具ー
3.1 商品企画七つ道具以前に
3.2 インタビュー調査
3.3 アンケート調査
3.4 ポジショニング分析
3.5 アイデア発想法
3.6 アイデア選択法
3.7 コンジョイント分析
3.8 品質表

4 商品企画七つ道具の活用
ー企画システムの確立と応用ー
4.1 商品企画システムの確立
4.1.1 商品企画システム
4.1.2 生産財メーカーのための企画システム
4.1.3 技術シーズからの企画システム
4.1.4 中小企業のための企画システム
4.1.5 サービス業のための企画システム
4.1.6 新規事業企画と商品企画七つ道具
4.1.7 販売企画と商品企画七つ道具
4.2 商品企画とCSとの関係
4.3 商品企画七つ道具システムの実践的応用
4.3.1 商品企画七つ道具システムの成功事例
4.3.2 商品企画七つ道具システムの導入
4.3.3 商品企画七つ道具の簡略・変形判いろいろ

 

知識習得から応用力を身につけるプロフェッショナルコースへ

「初級」を研修で使っていただくと、受講中、中には「初級」の範囲を超えた上級レベルの質問が、社員様から出ることがあります。このように意欲の高い、あるいは、経験のある基礎知識をお持ちの社員様には、実践できるスキルを身につけるための上のレベル「プロフェッショナルコース」の受講をお勧めしています。

基礎知識 → スキル・知見・ノウハウ → 部下に教える/コンサルタントレベル といったレベルに分けて講座を用意していますので、適切なレベルをお選びいただけます。

 

企業団体研修のお問合せは、こちらからお願いいたします。
マーケティング・商品企画のセミナー・講座体系

わかる!シリーズ(2ー4):究極は3つのポイントをおさえる

 

今回は、「WAKU LABO わかる!シリーズ」(動画)の「開発に失敗しないためには(約11分)」の解説4として、「究極は3つのポイントをおさえる」がテーマです。

 

Neo P7の極意(ふりかえり)

もう一度「Neo P7」の極意を思い出してみましょう。

全体も、部分も巧みに連携したシステムである、ということでした。

もちろん、全体7プロセスに沿って全て実施いただくことも、部分だけ採用していただくことも可能です。

 

 

左脳的思考が苦手な人こそNeo P7

特に文系、事務系の方は、「分析」と聞くと、苦手意識をお持ちではありませんか?
左脳的思考が弱いな、論理的思考が苦手だなと感じている方にも、かんたんに定量的手法を取り入れていただけるソフト(アプリ)を用意しています。

ボタンを押すだけで出力してくれます。
アウトプットの読み方をしっかり学んでいただければ、どなたでも分析や検証をしっかり行っていただくことが可能です。

ソフト(アプリ)は、研修、講座、企画開発の実践プロジェクトの際に配布いたします。
配布されたソフト(アプリ)は、業務ですぐにお使いいただけます。

 

左脳的思考が苦手な人こそNeo P7

反対に理系、技術系の方は、「発想」と聞くと、苦手意識をお持ちではありませんか?
右脳的思考が弱いな、アイデア発想が苦手だなと感じている方にも、楽しく取り組んでいただける定性的手法を用意しています。

いくつかの発想に刺激を与える組織的な手法をしっかり学んでいただければ、どなたでも質の高い新商品のアイデア発想を大量に生み出せるようになります。

 

 

実は、Neo P7は基本を大事にしている 3ポイント

結局、ポイントは

  1. よく調べ(調査)
  2. よく考え(アイデア)
  3. よく確かめる(検証)

 

商品企画開発の基本のことですが、実は、意外とこの基本ができていないことが多いのです。

Neo P7は、この基本3ポイントを忠実にシステマティックに行うことを可能にしている体系です。100%失敗しないと言い切れるのはこの所以です。

 

(つづく)

 

系統だった商品企画にご興味をお持ちになった方向けに、いくつかメニューをご用意していますので、ご活用ください。

すべてにおいてNeo P7という技術を用います。

 

システマティックな商品企画手法をしっかり習得セミナー 9/12~START!

 

 

「WAKU LABO わかる!シリーズ」(無料動画)

「WAKU LABO わかる!シリーズ」(無料動画)
動画はこちらよりご覧いただけます。

「第1回 :なぜ商品開発に失敗するのか?(約14分)」を、5つに分けてブログで解説しています。順番にご覧ください。

1-1 商品企画体系Neo P7の紹介
1-2 商品開発の成功率が低い原因
1-3 ある日の相談風景(全編)
1-4 ある日の相談風景(後編)
1-5「売れない」理由と改良ポイント【まとめ】

「第2回:開発に失敗しないためには(約12分)」を、4つに分けてブログで解説しています。順番にご覧ください。

2-1 感動商品をシステマティックに創造する方法
2-2 システマティックなやり方を行う
2-3 定性的手法と定量的手法を巧みに組み合わせる
2-4 究極は3つのポイントをおさえる

「第3回:このようなプロセスでやってみよう(約20分)」の解説ブログもお楽しみに!

 

わかる!シリーズ(2ー3):定性的手法と定量的手法を巧みに組み合わせる

今回は、「WAKU LABO わかる!シリーズ」(動画)の「開発に失敗しないためには(約11分)」の解説3として、「定性的手法と定量的手法を巧みに組み合わせる」がテーマです。

商品企画の極意

「Neo P7」がなぜ再現性のある商品企画システムなのか、それは、「理論」と「ひらめき」を巧みに組合わせた、バランスのとれたシステムだからです。

 

 

 

定性的と定量的

別の表現を使うと、「Neo P7」は、「定性的手法と定量的手法を巧みに組み合わせたバランスのとれたメソッド」です。

定性的とは、
ひらめき
右脳的
感性
創造力

などを意味します。

 

定量的とは、
論理
左脳的
知性
検証力

などを意味します。

 

 

 

左脳的と右脳的

 

左脳的

日常的な業務の多くは左脳で行われています。

左脳の機能は、計算や言語、論理的思考を司る脳です。
理系的、男性的な働きを得意とするイメージです。

  • 論理的で筋道を立てて考える
  • 計算が得意
  • 客観的な分析が得意
  • デジタル派

 

右脳的

感覚的、想像力を求められる業務の多くは右脳で行われています。

右脳の機能は、ひらめきや想像力、記憶力を司る脳です。

 

  • 感性が鋭敏なクリエイター
  • 感情表現が豊か
  • 記憶が得意
  • 人の気持ちを汲み取れる
  • アナログ派

 

 

難しいバランスを強力にサポートする武器

左脳的と右脳的、定量的と定性的、同じ意味合いで説明しました。

貴方はどちらの思考が得意でしょうか。

一人の人間は、人それぞれ得意不得意もありますし、個性もあります、性別の特性もあります。
そんな一人の人間が、定性的な要素と定量的な要素をバランスよく巧みに組み合わせるのは、かなり難しそうですよね。

得意な思考を伸ばし、不得意な思考を強力にサポートしてくれるのが、「Neo P7システム」です。また、システム化されているので、チームやコラボレーションによる創造にも効果を発揮します。

 

(つづく)

 

 

系統だった商品企画にご興味をお持ちになった方向けに、いくつかメニューをご用意していますので、ご活用ください。

すべてにおいてNeo P7という技術を用います。

 

 

システマティックな商品企画手法をしっかり習得セミナー 9/12~START!

 

 

 

「WAKU LABO わかる!シリーズ」(無料動画)

「WAKU LABO わかる!シリーズ」(無料動画)
動画はこちらよりご覧いただけます。

「第1回 :なぜ商品開発に失敗するのか?(約14分)」を、5つに分けてブログで解説しています。順番にご覧ください。

1-1 商品企画体系Neo P7の紹介
1-2 商品開発の成功率が低い原因
1-3 ある日の相談風景(全編)
1-4 ある日の相談風景(後編)
1-5「売れない」理由と改良ポイント【まとめ】

「第2回:開発に失敗しないためには(約12分)」を、4つに分けてブログで解説しています。順番にご覧ください。

2-1 感動商品をシステマティックに創造する方法
2-2 システマティックなやり方を行う
2-3 定性的手法と定量的手法を巧みに組み合わせる
2-4 究極は3つのポイントをおさえる

「第3回:このようなプロセスでやってみよう(約20分)」の解説ブログもお楽しみに!

 

わかる!シリーズ(2ー2):システマティックなやり方を行う

今回は、「WAKU LABO わかる!シリーズ」(動画)の「開発に失敗しないためには(約11分)」の解説2として、「システマティックなやり方を行う」がテーマです。

Neo P7 システム

商品企画を科学的にシステマティックに行うために開発されたメソッド「P7」の最新版が「Neo P7」システムです。

※参考:「P7」 から「Neo P7」への変遷
商品企画システム化への道(1)昔は「商品企画」≒「企画書」だった?
商品企画システム化への道(2)~ついにP7公表へ!~

 

 

 

良質で大量の新商品アイデアを生み出す仕組み

ターゲットがおおよそ決定してから、Neo P7のプロセスに沿って商品企画をスタートします。

その前に、ターゲットは最初から狭いターゲットに決めつけない方がよいです。
少し広く仮説ターゲット層としておくことをお奨めします。
理由は、あまり狭いターゲットを決めつけすぎると、商品開発の方向を間違うリスクがあるためです。

では早速Neo P7へ入ります。

Neo P7は名前の通り、7つのプロセスから成り立っていますが、ここでは目指す目的ごとに4分割してご説明していきます。

まずは、「発想」のプロセスです。

新商品あるいは改良商品の企画開発に向けて、と構えたいところですが、「発想」では、固定概念を捨て去り新しい刺激を開発チームやご自身に与えて、さまざまな切り口から、斬新な、ユニークな、画期的な、尖がった、良質な、商品仮説・アイデアを大量に生み出すことに集中します。
右脳を躍らせてワクワクしながら自由に発想を広げ膨らませます。

 

 

豊かな発想を誰もができなければシステムではありません。
「アイデアが出ない」と悩んでいる人でも誰でも実現できる手法が組み込まれています。
そして、大事なことは、アイデアが独りよがりではなく、顧客の潜在ニーズから生まれたものだということです。
それを可能にするのが、Neo P7の「発想」です。

 

複数の新商品仮説・アイデアを検証し売れそうかどうか判断する

仮説案選択の根拠が不十分という課題や、売れる確信が持てないのに意思決定をしなければならないという課題に直面したことはありませんか?

不安なままでは投資ができませんよね。
生み出した複数のアイデアのどれが売れる商品になるのか、事前に判断するためには検証プロセスが必須です。

 

 

売れるかどうかを検証する方法は、ターゲット層に上手く聴きます。
ストレートに「買いたいですか?」と聞くのは意味のないことです。
上手く聴く、それを可能にするのがNeo P7です。

 

最適コンセプト決定と技術への橋渡し

3つ目の目的「最適コンセプト決定」、と4つ目の目的「技術への橋渡し」についてです。

まず、Neo P7の「コンセプト」というのはどういうものを「コンセプト」と呼んでいるかといいますと、文章ではなく、商品やサービスのスペックに近い要素の組み合わせを「コンセプト」と呼びます。

「この商品を買おう」「このサービスを利用しよう」、そう決める瞬間、人は1つの基準で判断していませんよね。いくつかのスペック(要素や基準)の組み合わせで、感性で判断しています。

最適なスペック(要素や基準)の組み合わせを計算で数値化して意思決定を容易にするのがNeo P7です。
もちろん、最適コンセプトの決定の際も、ターゲット層に上手く聴きます。

 

 

そして、出力された「最適コンセプト」そのままでは商品やサービスになっていません。
そのコンセプトを形作るためには、技術や製造への橋渡しが必要です。
そのプロセスが「品質表」です。

 

すべてのプロセスで顧客とつながっている

商品の企画開発において、顧客不在の開発を行っているということはないでしょうか?

Neo P7の最大の特徴は、最初から最後まで顧客とつながっているということです。

顧客と共創しながら、新しい創造を行うことができる、当たり前のようで意外と抜けてしまっていることを、
Neo P7のプロセスに沿って進めていくと、そのことを自然と実現できる商品開発システムなのです。

 

 

(つづく)

 

系統だった商品企画にご興味をお持ちになった方向けに、いくつかメニューをご用意していますので、ご活用ください。

すべてにおいてNeo P7という技術を用います。

 

 

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「WAKU LABO わかる!シリーズ」(無料動画)

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動画はこちらよりご覧いただけます。

「第1回 :なぜ商品開発に失敗するのか?(約14分)」を、5つに分けてブログで解説しています。順番にご覧ください。

1-1 商品企画体系Neo P7の紹介
1-2 商品開発の成功率が低い原因
1-3 ある日の相談風景(全編)
1-4 ある日の相談風景(後編)
1-5「売れない」理由と改良ポイント【まとめ】

「第2回:開発に失敗しないためには(約12分)」を、4つに分けてブログで解説しています。順番にご覧ください。

2-1 感動商品をシステマティックに創造する方法
2-2 システマティックなやり方を行う
2-3 定性的手法と定量的手法を巧みに組み合わせる
2-4 究極は3つのポイントをおさえる

「第3回:このようなプロセスでやってみよう(約20分)」の解説ブログもお楽しみに!

 

わかる!シリーズ(2-1):感動商品をシステマティックに創造する方法

「WAKU LABO わかる!シリーズ」について

「WAKU LABO わかる!シリーズ」は、商品企画体系Neo P7 についてメソッド開発者・神田 範明(成城大学 名誉教授)が解説している、Neo P7 紹介動画(無料)です。

こちらは、動画の内容に沿ってブログ形式に編集した情報をお伝えしてまいります。
動画も併せてご覧になってみてください。

「WAKU LABO わかる!シリーズ」の動画は3つに分かれています。
第1回  :なぜ商品開発に失敗するのか?(約14分)
第2回 :開発に失敗しないためには(約11分)
第3回 :このようなプロセスでやってみよう(約20分)

 

 

ブログでは、「第1回 :なぜ商品開発に失敗するのか?(約14分)」を、5つに分けてお伝えしてきましたので、次に、「第2回:開発に失敗しないためには(約11分)」を4つに分けてお伝えしていきます。

 

2-1 感動商品をシステマティックに創造する方法
2-2 システマティックなやり方を行う
2-3 定性的手法と定量的手法を巧みに組み合わせる
2-4 究極は3つのポイントをおさえる

 

今回は、「2-1 感動商品をシステマティックに創造する方法」です。
次より、「科学的アプローチはなじまないと思われていた」、「成功の方程式を確立させた」の順にお話しします。

 

科学的アプローチはなじまないと思われていた

これはNeo P7の開発者である神田範明の実体験に基づいた話ですが、1990年代頃まで、 「商品企画=感覚、直観、ひらめきの世界」というのが常識でした。

1990年、日本の品質管理(QC)の総本山、(財)日本科学技術連盟(以下、日科技連と略します)で新たな手法開発を目指す動きが始まりました。この動きをきっかけに神田範明は、商品企画を科学的に行うという研究に取り掛かり始めました。

まず最初に、従来の成果がわかりそうな文献を求めて東京駅近くの「八重洲ブックセンター」に行きました。当時日本最大の書店で、最新の本が揃っていました。

「商品企画」のテーマで棚一つ分揃っていましたが、すべて、「企画書」に関する内容で、「企画書の書き方」「ヒット商品の企画書」「通る企画書」・・・・・・。つまりこの頃はまだ、商品企画≒通る企画書作りで、ひらめきや直感で商品企画が行われている時代でした。

もちろん(神田は)図書館の蔵書も調べ、海外の文献や関連する学会の情報も集めましたが、なるほど、と思うものは皆無でした。

 

 

参考:「商品企画システム化への道(1)昔は「商品企画」≒「企画書」だった?」

 

成功の方程式を確立させた

神田らの研究は、多数の現状ヒアリング調査を基に問題を洗い出したうえで、次の4つを目指し進められました。

  1. 安定して誰でも使える
  2. 企画最終段階での「提案の受容性」を数値化・客観化し意思決定に貢献する
  3. 新商品のアイデアを良質化し大量に生み出す手法を確立する
  4. 企画から技術へ橋渡しする、QFD(品質機能展開)に接続する

 

研究成果(新手法体系)を「商品企画七つ道具(P7)」と、神田らは命名しました。
※「商品企画七つ道具(P7)」を改良し、最新の商品企画のための手法体系として、神田範明は「Neo P7」を発表しました。

数々の事例が公表されるに従い、

① システマティックなやり方を行う
② 「定性的」な調査・発想手法と「定量的」な解析手法とを巧みに組み合わせる

ことが商品企画の「成功の方程式」である、という確信産業界に広がりました

参考:成功の方程式ができるまでの変遷は「商品企画システム化への道(2)~ついにP7公表へ!~」をご覧ください。

 

(つづく)

 

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すべてにおいてNeo P7という技術を用います。

 

 

システマティックな商品企画手法をしっかり習得セミナー 9/12~START!

 

 
 

「WAKU LABO わかる!シリーズ」(無料動画)

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「第1回 :なぜ商品開発に失敗するのか?(約14分)」を、5つに分けてブログで解説しています。順番にご覧ください。

1-1 商品企画体系Neo P7の紹介
1-2 商品開発の成功率が低い原因
1-3 ある日の相談風景(全編)
1-4 ある日の相談風景(後編)
1-5「売れない」理由と改良ポイント【まとめ】

「第2回:開発に失敗しないためには(約12分)」を、4つに分けてブログで解説しています。順番にご覧ください。

2-1 感動商品をシステマティックに創造する方法
2-2 システマティックなやり方を行う
2-3 定性的手法と定量的手法を巧みに組み合わせる
2-4 究極は3つのポイントをおさえる

「第3回:このようなプロセスでやってみよう(約20分)」の解説ブログもお楽しみに!

 

わかる!シリーズ(1-5):「売れない」理由と改良ポイント【まとめ】

今回は、「WAKU LABO わかる!シリーズ」(動画)の「第1回 :なぜ商品開発に失敗するのか?(約14分)」の解説5として、「売れない」理由と改良ポイント【まとめ】がテーマです。

失敗する商品企画10の指摘

前回、前々回は、神田名誉教授に「売れなくて困っている」という「ある日の相談風景」を再現した動画アニメーションを静止画に展開した会話をご覧いただきました。

その会話から、商品企画に失敗する10の指摘をピックアップしています。

 

  1. そもそも最初からコンセプトにインパクトがない(差別化できない)
  2. 商品名やパッケージが女性向きでない(ターゲットを十分考えていない)
  3. 技術優先で考えたコンセプトを押しつけている(顧客ニーズから出ていない)
  4. アイデア・仮説が少なすぎる(100件は考えよう!)
  5. 社内の者を調査対象にしている(危険なやり方からは危険な結論)
  6. インタビューは量的検証の手法ではない(最低100人以上の量的検証が必要)
  7. システマティックなプロセスを実行していない(思い込みで突っ走っている)
  8. 開発チーム、特に企画担当者に純文系・純理系は好ましくない(バランス!)
  9. 女性スタッフが少なすぎる(女性向き商品なのに・・・・・・・)
  10. 感覚的に好印象でないと永くは売れない(味やデザインはやはり重要)

 

 

優先度の高い4つのポイント

10個の指摘のうち、より重要な項目は下記4つです。

  1. そもそも最初からコンセプトにインパクトがない(差別化できない)
  2. 技術優先で考えたコンセプトを押しつけている(顧客ニーズから出ていない)
  3. アイデア・仮説が少なすぎる(100件は考えよう!)
  4. システマティックなプロセスを実行していない(思い込みで突っ走っている)

 

 

商品企画の段階で売れるか売れないか決まる

つまり、商品企画の段階で次の4つのポイントをクリアせずに進めると失敗する確率が非常に高まるといえます。

 

① 顧客のニーズを発見していない?
② アイデア・創造性に欠ける(面白くない)?
③ 十分に検証せずに発売してしまう?
④ 価格が高い?

 

根本は、商品企画をシステマティックに行うということにつきるといえます。

では、「売れる商品を企画するには」私達は具体的に、どうしたらよいのでしょうか?

次回(第2回)をご覧下さい。

お楽しみに!!

 

系統だった商品企画にご興味をお持ちになった方向けに、いくつかメニューをご用意していますので、ご活用ください。

すべてにおいてNeo P7という技術を用います。

 

 

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「第1回 :なぜ商品開発に失敗するのか?(約14分)」を、5つに分けてブログで解説しています。順番にご覧ください。

1-1 商品企画体系Neo P7の紹介
1-2 商品開発の成功率が低い原因
1-3 ある日の相談風景(全編)
1-4 ある日の相談風景(後編)
1-5「売れない」理由と改良ポイント【まとめ】

「第2回:開発に失敗しないためには(約12分)」を、4つに分けてブログで解説しています。順番にご覧ください。

2-1 感動商品をシステマティックに創造する方法
2-2 システマティックなやり方を行う
2-3 定性的手法と定量的手法を巧みに組み合わせる
2-4 究極は3つのポイントをおさえる

「第3回:このようなプロセスでやってみよう(約20分)」の解説ブログもお楽しみに!

 

新商品ペットボトル入り紅茶のコンジョイント分析例

前回は新商品「ペットボトル入り紅茶」を例に、コンジョイントカードのつくり方について、16枚のカードをつくりました。今回はその16枚のカードを、ターゲット層となるお客様にアンケート調査したデータで、コンジョイント分析を行うとどのようなアウトプットが得られるのかについて、お話しします。

分析・まとめ段階

新商品「ペットボトル入り紅茶」の構成要素を効率的に組み合わせた16枚のカードをターゲット層に評価してもらい、各属性・水準の効用値を求めた結果が下図です。

購入意向での効用値とそのグラフ例

各属性水準の大きさはグラフで把握できます。
また、購入意向に対する属性の影響度合いは、相関係数で把握できます。

このように数値を得られることが最大のメリットです。
意思決定に大いにい役立ちます。

最適水準・まとめ

上図のグラフから、各属性の中で効用値が最も大きい水準だけをまとめたものが、下表です。

最適水準での購入意向予測値=3.102+1.103=4.205
「3.102」は計算結果の平均値です。
この平均値に、最も大きい効用値の水準を組み合わせると、平均値「3.102」を「1.103」押し上げ、「4.205」となる、という意味です。

「4」以上は新商品として売り出してヒット間違いないという判断基準です。
「4.205」でしたから、4を超えています。間違いなく売れる!ということです。

要素の最適な組合せ=開発コンセプト

新しく開発したい「ペットボトル入り紅茶」の最適コンセプトは下記となります。

 

Neo P7のステップ1から順を追ってお話してきました。最初から最後まで、顧客と相対してというより、共創という形をとりながら、科学的アプローチで商品開発のプロセスを進めることによって、社内コンセンサスもとりやすく、意思決定にも役立つ、社員にも会社にもそして顧客にとっても有意義なアプローチです。

 

客観的データから商品開発のコンセプトを策定する方法の概略を書いてきました。
本当の商品開発は「実践プロジェクト」で、研修や講座は「学びコース」で、開発の実践や研修体験を通して詳しく解説をさせていただきます。

科学的な商品開発法に関しては、気軽にお問合せください。

また、9月12日~しっかり習得コースがスタートします。スケジュールなど詳しくは下記「しっかり習得コースはこちら」よりご覧ください。

 
 

新商品ができるまで~商品企画Neo P7をのぞいてみる~

アイデア発想法とは【新商品企画・新事業企画】
焦点発想法をやってみる【新商品企画・新事業企画】
常識を否定する発想法【新商品企画・新事業企画】
グループで回覧板のように書き出す発想法【新商品企画・新事業企画】
たくさんのアイデアから売れるコンセプトを客観的に選択する
客観的な評価を得るメリット
Neo P7「アンケート調査」のポイント1
Neo P7「アンケート調査」のポイント3
Neo P7「アンケート調査」のポイント2
商品企画メソッドNeoP7「ポジショニング分析」の役割
一般的なポジショニング分析との違い【意思決定に役立つ】
開発する商品力を最大化する商品コンセプトの意思決定
コンセプトテストの科学的手法
属性と水準を効率的に組み合わせたカードをつくる
新商品ペットボトル入り紅茶のコンジョイント分析例