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堀内香枝 について

女性の感性を活かした調査設計や市場動向の分析により、お客さまの深層心理「感性」の解明を得意とします。コンサルティングファームで食品メーカー、外食産業、エステティック産業、通販企業、冠婚葬祭業、工作機械メーカーなど幅広い業種のマーケティング・コンサルティング業務を経験しました。これまで培った経験を元に、一般社団法人 日本マーケティング・リテラシー協会(JMLA)設立に参画し、感性マーケティング『マーケティング解析士』講座カリキュラム策定に携わりました。現在は、『マーケティング解析士』講座の講師活動を行っています。同時に、企業様のマーケティング課題解決のサポート活動を継続しています。

動画配信サブスクは巣ごもり需要を越えて安定期? 持続するサブスク事業とは

先日、大手の米国動画配信サービス「Netflix(ネットフリックス)」の有料会員数が減少したというニュースがありました。Netflixは、動画をサブスクリプションで提供していることで有名です。サブスクリプション事業(通称サブスク)を持続的に成長させるには何が必要でしょうか?

サブスクとは:サブスクリプション(subscription)の略で、定額利用サービスのことです。例えば「月額1000円で音楽が聴き放題」など、料金を支払うことにより、サービスや製品を一定期間利用できるという形式のサービスを意味します。

このように考えている方・探している方に役立ちます。
  • これからサブスクを新規事業にしたいがサブスクリプションモデルは何に留意すべきか考えている
  • 顧客へ提供するサブスクのサービス内容に関して、サービス内容を決める良い方法はないか探している

         

BtoC形態のサブスク 定額制は購入するより安い?

生活回りの身近なサブスク(BtoC形態)は、いまや幅広いジャンルがあります。

BtoCとは:Business to Consumerの略で、企業(business)が一般消費者(Consumer)を対象に行うビジネス形態のことです。

さまざまなサブスク

映画・ドラマ・動画配信のサブスク
  • Netflix(ネットフリックス)
  • Amazonプライム・ビデオ
  • Disney+ (ディズニープラス)
  • Hulu(フール―)
  • Paravi(パラビ) など
ミュージック・音楽配信のサブスク
  • Prime Music(現Amazon Music Prime)
  • Spotify
  • Apple Music
  • LINE Music
  • AWA など
飲食に関するサブスク
  • nosh(ナッシュ)
  • ヨシケイ「シンプルミール」
  • Dr.つるかめキッチン など
家具・家電のサブスク
  • CLAS(クラス)
  • subsclife(サブスクライフ)
  • かして!どっとこむ
  • DMMいろいろレンタル など

家電のサブスクといえば、埼玉県戸田市が熱中症対策に、「エアコンのサブスク」(月額2000円~)を始めたことが話題になっていました。

       

その他、「本・雑誌・マンガのサブスク」、「服・ファッションのサブスク」、「子育て・おもちゃに関するサブスク」など。

       

サブスクの顧客価値とは 埼玉県戸田市の「エアコンのサブスク」の例

顧客価値(カスタマーバリュー)とは:商品の利用体験から顧客が得られる、顧客にとっての良い作用のこと。

埼玉県戸田市が始めた「エアコンのサブスク」は、募集数120世帯の上限があります。ですが、初期費用はなく、月額2000円~の負担で、省エネ性能に優れた最新型のエアコンを設置することができます。

[記者発表資料]「エアコンサブスク」事業を実施します。
【先着順です】エアコンサブスク事業の設置モニターを追加募集します。

    

     

ユーザーは、この月額2,000円~の「エアコンのサブスク」に、価値を感じられるでしょうか?

「エアコンをサブスクにすることで埼玉県戸田市のメリットになること(企業が狙う顧客価値)」
  • 市民へ省エネ性能の高いエアコンを導入することで、温室効果ガスの排出を抑制する
  • 市民の適切なエアコンの利用が、熱中症を予防する
「エアコンのサブスクを導入する市民のメリット(実際の顧客価値)」
  • 屋内での熱中症対策になる
  • 初期費用が高い理由で(高齢者が)エアコンを設置しない障壁がない
  • エアコンの修理費用は原則かからないので、心理的・経済的な負担がない
「エアコンのサブスクを導入する市民のデメリット」
  • エアコンをほとんど使用しない季節でも、月額利用料は同じ金額を払う

        

「費用面のみで考える顧客価値」

市から提供されるエアコンは、同一機種を市場で購入した場合、250,000円以上のものです。      

・1台25万円(2,000円/月)の場合

250,000円÷(2,000円×12ヶ月)=約10年4ヶ月

約10年4ヶ月使用を継続すると、25万円になります。

市によると、3年のサブスク期間が終了した後は「更新・買い取り・撤去」を選択でき、買い取りの金額は1,000円程度を予定しているようです。

つまり、(2,000円×12ヶ月)×3年=72,000円が、サブスク期間で支払われる料金となります。

3年のサブスク期間が終了した後は「買い取り」し、プラス1,000円程度の支払いを行うと、総額80,000円未満で、25万円のエアコンを手に入れることが可能になります。

このように、埼玉県戸田市のエアコンのサブスクは、費用面だけでも、市民にとって顧客価値があるといえるでしょう。

        

サブスク事業の成功と失敗 失敗しないための指標の適正化

では、今度はサブスク事業を展開する企業側の視点で、サブスク事業を成功させるためには、どのようなマーケティング上の考慮が必要か考えてみたいと思います。
サブスク事業の魅力は、ストック型の売上が見込めて、事業の収益が安定することです。

ストック型売上とは:毎月定額の収益を上げて、長期的に顧客と良好な関係を築き、事業を安定的に成長させるビジネスモデルのことです。反対に、フロー型売上とは、売り切りで新規顧客を獲得し続けるビジネスモデルのことです。

           

        

事業を安定的に成長させるには、収益性が成り立つ状態を持続させることが重要で、その指標に、

  1. 原価率/利益率
  2. 会員数
  3. LTV(ライフタイムバリュー)

などがあり、それらの指標が適正である必要があります。

LTV(Life Time Value/ライフタイムバリュー)とは: 顧客生涯価値を意味します。ある顧客から生涯に渡って得られる利益のことを指します。

      

サブスクモデルを構築する難しさをみてみます。

      

サブスク Netflix(ネットフリックス)  コンテンツ制作費と新規会員獲得費

米国動画配信サービス大手のNetflix(ネットフリックス)は、ライバル企業が増える中、他社に奪い取られないために、オリジナルのコンテンツを強みに多額の制作費をかけてきました。既存会員に継続してもらうために、コンテンツ制作費は年々膨らみました。一方、増加し続けていた新規加入会員数の伸びが鈍化し始めました。今後はコンテンツ制作費と新規会員獲得費との舵取りが鍵になります。

        

サブスク 牛角「食べ放題PASS」  機会ロスと来店頻度が増えるほど赤字

焼肉チェーン「牛角」は、1回あたり3,000円超の牛角コースを、月額10,000円超のサブスクにして販売していました。が、販売中止になりました。
理由は、

  • サブスク客が席を占有してしまい、通常客の機会ロス
  • サブスク客が1カ月間に一定回数以上通うと、赤字額が増える

        

サブスク スーツのAOKI「suitsbox」 想定外のターゲットとニーズ

アパレルでは、スーツのAOKIが手がけたスーツのサブスク・サービス「suitsbox」が販売から半年でサービスを終了しました。内容は、月額約8,000円~、好みやサイズに合わせてスタイリストが選定したスーツやシャツ、ネクタイのセットが毎月1セット届くというもの。
サービス終了の理由は、

  • スーツ離れが進む20-30代の若者世代の利用を想定していたが、実際には店舗で購入している40代の顧客が多く、カニバリが起きてしまった
  • 豊富な品揃えを求めるユーザーの声に応えられなかった
  • システム構築費、倉庫、クリーニングなどのサービス運用コストがかさんだ

                          

上記の事例は、「原価率/利益率」「会員数」「LTV」のバランスを適正に保てなかったことが起因しています。

         

新規事業としてサブスク構築に向けて 開始前と定点検証で持続的なモデル構築へ

定額制のサービスは、「月額▲▲円で●●が■■放題」というメッセージが、利用者側にとって価値を感じ続けられる内容でなければなりません。

「価値を感じ続けられる」ことが肝心で、なかなかの難問です。

サブスクを開始する時点で顧客の期待を充足できること → 年月が経つと社会環境や競争環境が変わり、顧客ニーズも変わる → その時点で顧客の期待を充足できるサービス内容も変えていかねばなりません。

したがって、

  1. サブスクを開始する前のサービス開発のための創造と検証
    提供サービス=顧客の期待を充足できること
  2. ある一定期間が経過した時点のサービス見直しのための創造と検証

上記の「創造と検証」を繰り返すことが大事だということが解ります。
「創造と検証」の繰り返しにより、持続的な成長を目指すことができます。

    

    

サブスクを新規事業として開発し構築し持続化させるために、3つの指標、①原価率/利益率、②会員数、③LTV(ライフタイムバリュー)を挙げました。その中で、①原価率/利益率は、社内でコントロールする指標ですが、②会員数、③LTV(ライフタイムバリュー)は、顧客との関係の中で築き上げることです。

②会員数、③LTV(ライフタイムバリュー)を維持向上させるためには、サービス内容の「創造+検証」が欠かせません。①原価率/利益率に影響を与えるサービス機能の比較検証と、②③の「創造+検証」を可能にする方法としてお勧めするのが「Neo P7」(ネオピーセブン/ネオピーナナ)です。

               

新規事業としてサブスク構築に向けて 「創造+検証」を可能にする「Neo P7」

「Neo P7」は、7プロセスから構成される新規事業構築のための「創造+検証」システムです。

    

          

プロセスの1~7まで、どの工程においても顧客とのやり取りが行われ、徹底して顧客視点に立ったプロセスで、かつ、再現性があります。定性的手法(感覚的、言語的)と定量的手法(論理的、数値的)の両面を融合し、バランスのとれた体系です。

多くの企業で実践され、経験と研究成果を生かして改良を繰り返し完成したシステマティックな体系です。

「Neo P7」(ネオピーセブン/ネオピーナナ)は、①原価率/利益率に影響を与えるサービス機能の比較検証、②会員数と③LTVを維持向上させるサービス内容の「創造+検証」が可能です。

         

まとめ

企業規模に問わず、ストック型売上は魅力です。しかし、サブスクにすれば自社サービスの利用者が増えるとは限りません。

サブスクをこれから新規事業として始めようとしている方(あるいは企業)は、①原価率/利益率、②会員数、③LTVを最適化するプランニングが必要です。

その際、①原価率/利益率に影響を与えるサービス機能の比較検証、②会員数と③LTVを具体化するサービス内容を決める方法として「Neo P7」(顧客視点に立った新規事業構築に向けた7プロセス)をご紹介しました。

        

新規事業をこれから始める方へ 5月14日スタート「Neo P7」習得講座のご紹介

新規事業の開発・構築に携わっている方へ、系統的かつ再現性のあるプロセス(7プロセス)を5月14日から習得してみませんか。

新規事業の戦略を立てる方へ

事業戦略を立案する際、あるいはそれ以前に自分の考えを整理する際、効率的に考えを整理できたら、と思ったことはございませんか。

汎用的なマーケティングの基本フレームワークを活用すると、戦略立案業務の能率を向上させることができます。そのフレームワークを ”いつでも どこでも” 自在に使いこなせるようになるようにトレーニングする『JMLAベーシックパスポート』というマーケティング講座がございます。
ご覧になって見てはいかがでしょうか。

マーケティングとは:顧客に価値を提供し企業収益を生む仕組み
戦略とは:中長期的計画、企業が持続的な成長を目指すための方向性

吉野家事件に隠されたマーケティング上の問題 顧客価値とは

吉野家常務の発言事件から時間が経ちましたが、落ち着いたところで改めてこの事件についてマーケティングの観点から考えてみたいと思います。

発言内容は録音されたものを直接聞いたわけではありませんが、大筋は紹介されているのでその内容を紐解くと実は大きなマーケティング上の問題が潜んでいます。

差別性・優位性を自ら否定していたというマーケティング戦略上の問題

「女性は男性から高級な美味しいものをご馳走されるようになったら、牛丼は食べなくなる」という認識のもとで、戦略的に若いうちから取り込むのだという趣旨の発言があったようです。

もっともだと感じられる発言と思われるかもしれませんが、この捉え方をすると、マーケティング戦略を誤ります。

何故でしょうか?

それは、自ら吉野家の牛丼は価格勝負の食べ物で、それ以外の価値は持っていないと言っていることになるからです。

    

マーケティングとは:顧客に価値を提供し企業収益を生む仕組み
戦略とは:中長期的計画、企業が持続的な成長を目指すための方向性

       

顧客価値を高める努力が必要

顧客価値(カスタマーバリュー)とは:商品の利用体験から顧客が得られる、顧客にとっての良い作用

確かに、牛丼という商品は、価格にも魅力があります。
しかし、それだけではありません。

私個人的には、吉野家が好きです。
理由は、味が好きだからと、牛丼が好きな人向けの「肉だく」メニューを提供してくれているからです。

店内には一人女性客もかなり頻繁に見受けます。

つまり、「吉野家に女性客を多く取り込むためには何が必要か」という顧客価値を高めることが肝要です。

    

        

顧客価値創造をかみくだくと 始め方

ではどのように顧客価値を創造すればよいのでしょうか?

その始め方、一言でいうと「調査・分析」を行うことです。
最も身近な方法は、マーケティングの基本フレームワーク(3C分析、5F分析、マーケティングミックス4Pなど)を使い、自分で情報収集し、調査し、情報を整理し、分析し、結論を導出する方法です。

最もシンプルで汎用的に用いられる3C分析に「吉野家」をあてはめて、分析ポイントを整理します。

【3C分析】:吉野家の3C分析のポイント

1. 「Customer(顧客)」

消費者は、外食に対して/牛丼チェーンに対して何を期待しているか、付加価値を求めているか

2. 「Company(自社)」

牛肉/牛丼チェーンの専門家として「吉野家」の運営の中で培ってきた知識やノウハウあるいは保有技術の中に、企業の個性と顧客の期待をつなげてより提供価値を強化できることは何か

3. 「Competitor(競合)」

競合の外食産業はどのような戦略をたてているか、そして1と2の合致する分野にはどのような競合が存在するのか。逆に、競合と競争するのではなく、共創・協業という視点も視野に入れる

        

上記の「3C」等のようなマーケティングの基本フレームワークを用いると、ミーシー(MECE)に、必要な要素を網羅し、かつ重複なく、検討でき効率的です。

ミーシー(MECE)とは:「モレなく、ダブりなく」という意味。Mutually(お互いに)、Exclusive(重複せず)、Collectively(全体に)、Exhaustive(漏れがない)の頭文字

        

まとめ

吉野家常務の問題発言から垣間見た、間違った思考でマーケティングを実行すると、顧客価値が損なわれ、それは企業に損失を招くリスクがあることを理解しました。
したがって、正しくマーケティングを実行し顧客価値を高めるためには、本質を追求することが大切です。
その本質を追求する始め方について、身近にできることとして、3C分析(Customer(顧客・市場)、Company(自社)、Competitor(競合))など、マーケティングの基本フレームワークを適宜組み合わせて用いると効率的に顧客価値創造に向けた課題を設定できます。

     

戦略を考える立場にいる方、またはそういう立場をこれから目指す方へ

事業戦略を立案する際も、自分の考えを整理する際も効率的に仕事が進む、汎用的なマーケティングの基本フレームワークを適宜組み合わせて、いつでもどこでも自在に使いこなせるようになる『JMLAベーシックパスポート』講座がございます。ご覧になって見てはいかがでしょうか。

       

商品戦略立案/新規事業に携わる方へ

新規事業の開発に着手される方へ、商品開発に携わっている方へ、系統的かつ再現性のあるプロセス(7プロセス)を5月14日から学んでみませんか。


マーケティングの中の「商品・サービス/新規事業」にフォーカスをした講座です。

リアル展示会でバーチャルソリューションのPR効果をより高める2ポイント

今年の日本最大のIT展示会「Japan IT Week」が6日から東京ビッグサイト(東京国際展示場)で行われていました。
そこへ行った感想を含めて、バーチャルソリューションをリアル展示会でPRし、販促成果をより高めるためには何が必要か考えてみたいと思います。

ビッグイベントの集客力を活かせているか?

東京ビッグサイト【東館】で行われたIT展示会「Japan IT Week」(※1)は、過去の開催実績から数万人規模の集客力のあるビッグイベントです。
私が8日(金)午前中に行ったところ、コロナ禍ではありますが、ソーシャルディスタンスを常時守るということは難しいほど、大変な盛況ぶりでした。入場時に、検温、消毒、マスク着用チェックがあり、それらを守れない人は入場できないようになっていました。

【南館】で開催されていたマーケティングの総合展「Japan マーケティング Week」(※2)も併せて回ってきました。1Fはリアル系で、4Fがバーチャルソリューション系に区分され、4Fの方が賑わっていました。南館では、リアル系商品よりも、バーチャルソリューションの方が注目度が高いことは明らかでしたが、リアル系は実物展示が解りやすかったです。

すべてがITという東館では、ホールのどこも込み合っていましたが、バーチャルソリューションは、リアル展示会での伝え方に苦慮したのではないかと思われました。

ブースの外の通路を歩いている来場者の視線を留めてブースに引き込むというのは、やはりどんなテーマの展示会でも課題なのだという印象を受けました。

通路を歩いている人たちから、「これまでと変わるという感じをあまり受けない」というような会話が聞こえてきたのも、商品そのものより展示の見せ方が影響しているのかもしれません。

バーチャルソリューションのリアルイベントにおける魅せ方に関しては、出展社も出展社を支援する側も、工夫を重ねている段階ではないでしょうか。

      

       

※1 IT展示会「Japan IT Week 春」(2022年4月6日(水)~8日(金))
東京ビッグサイトの東館において、次の12の専門展から構成され開催されました。
IoT&5G ソリューション展、次世代EC&店舗EXPO、AI・業務自動化展、システム運用自動化展、在宅・リモートワーク支援 EXPO、ソフトウェア&アプリ開発展、セールス自動化・CRM EXPO、組込み/エッジ コンピューティング展、データセンター&ストレージ EXPO、情報セキュリティ EXPO、Web&デジタル マーケティング EXPO、クラウド業務改革EXPO。

※2 マーケティングの総合展「Japan マーケティング Week 春」
次の5つの専門展から構成されていました。
販促EXPO、Web・SNS活用EXPO、営業支援EXPO、リアル広告EXPO、CX・顧客育成EXPO。

     

        

PR効果を高めるポイントー1 サイバースペース(仮想空間)からリアルスペース(実空間)の体験へ翻訳

モニターや小さい画面に載ったソリューションというのは、ブースの壁面や展示物でリアル空間に表現して、人に魅力を説明することが難しい様子が窺える中、1社、とても良い展示がありました。


操作タッチパネルと、操作することで変化する一部分を切り取ったリアル展示を、ブース壁面を使って上手に表現していました。
この会社さんは、おそらく、自社商品のどの部分を・何を伝えるのが最も魅力を伝えられるか真剣に議論して、造作物として落とし込みをされたと想像します。

ITソリューションは、ユーザー側の立場に立つと選択に苦慮します。

ビッグイベントに出展する際は、その集客力を活かすためにも、自社商品の魅力は何か、何を伝えるか、しっかりと社内で議論し、準備をすることが大切だと改めて感じました。

      

        

PR効果を高めるポイントー2 説明スタッフの役割と連携

パソコン操作やリモート端末操作を伴う解説をいくつかのブースで聴きました。わかりやすい解説を聴けるケースと、ブース入口で声がけするベテランスタッフと商材説明をする新人スタッフの連携が悪く、聴きたい商材と違った説明を受け食い違いが起こったケースもありました。

会場自体の集客は多いので、自社ブースで機会ロスを起こさないように、人員体制と対応の仕方についても準備が必要といえます。

    

       

まとめ

ビッグイベント出展のためにそれなりの予算を準備して臨んだ会場で、「商品は良いのに魅力を伝えられていない」、「たくさんお客さんが来てくれているのに、お客さんが知りたいことと違うことを話してしまう」ことによる機会損失は勿体ないです。

また、「ブース内でちぐはぐな対応をしてしまう」ことは、ビッグイベント出展ノウハウが社内に蓄積されないことになり、人材育成の機会損失も起こってしまいます。

そのため今回は、リアルなビッグイベント出展により販促成果をより高めるためのポイントとして、重要度の高い2つに絞ってまとめました。

ポイント1 サイバースペース(仮想空間)からリアルスペース(実空間)の体験へ翻訳
ポイント2 説明スタッフの役割と連携

弊会(JMLA:日本マーケティング・リテラシー協会)で、「魅力発進支援」として展示会出展支援も行っております。今年も大阪・名古屋・東京で開催予定のビッグイベント出展社様のご支援を実施しております。お悩みのことがございましたら、お気軽にお問合せください。

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新社会人との接し方をマーケティング視点で考える

明日は4月1日、新社会人は、今日1日をどのような気持ちで過ごしているだろうか。

一昔前、ブラック企業という言葉が生まれ、過度の残業廃止や社員への接し方などが改善されてきました。

現在その改善が行き過ぎ、新入社員が会社に対し物足りなさを感じ、「自分が成長できない」という理由で早期退職してしまう人が多くなってしまっているようです。

この問題をマーケティングの視点で考えてみたいと思います。

昔の新社会人、今の新社会人、先輩の存在が変わった

先日、ある企業の方と会話した際に、上司と部下の関係性の変化が窺えました。

         

 

<上司の方> ご自身が新社会人だった頃の想い出、

「先輩から怒鳴られながら仕事を教わったよ。」

 

<部下の方> 今の上司に対する感想と態度、

「上司が自分に気を使って相談してくるので、自分は上司を持ち上げてあげています。」

       

昔は、第二次世界大戦後の復興からバブル崩壊の1990年までは、年功序列で給与も年齢が上がるにつれ金額が上がる終身雇用型の主従関係の中、上司も部下もずっと一緒に仕事をしていくことを前提にコミュニケーションが成り立っていました。

今は、長時間労働の是正や、多様で柔軟な働き方の推奨、雇用形態に関わらず公正な待遇といった昔は考えもしなかった就業環境をつくることが義務となり、個人尊重型の対等関係に変わってきました。明らかに組織運営の仕組みが変わり、上司と部下との関係性も変わりました。

今の40代後半から60代の上司は、自分が新社会人だった頃、自分が体験した先輩の背中とは違う態度で、自分が上司として部下との関係を築く必要があり、職場環境の変化に戸惑っているのは実は、若手社員より上司の方かもしれません。

    

         

自分が新社会人のとき先輩が教えてくれた方法で、今の新社会人を教えることができないのです。

どうやって後輩を指導したらよいのか、実は、試行錯誤だったりします。「背中を見て覚えろ」という時代ではなくなりました。だからといってPCやスマホを通して「AIマニュアル」だけで新社会人を指導できるはずはありません。人と人との関係性をつくっていかなければ信頼関係は築けませんから。

      

いきなりステーキ社内報の炎上はマーケティング知識の欠如が原因

いきなりステーキの新年社内報で、一ノ瀬社長が社員に向けたメッセージが報道され、SNSなどで大炎上しました。内容は、お客様からのクレームを発生させた社員を「ネガティブ従業員」と決めつけ、批判したというものです。SNSで批判が起きた理由は、「経営側の責任を従業員に押し付けている」という至極当然のものでした。


この時は、あるべき接客業の姿や社長の社員に対する姿勢が問題視されましたが、この社長はこの問題だけではなく、経営に関する判断で何度も問題視されています。問題点に関して考えてみます。

第一に言えることは、経営者が自身の経験と勘による経営判断を行ってしまったということです。
接客であろうと事業戦略であろうと、基本は顧客を理解し、自社が提供する価値を見極め判断することが必須です。

第二に、そのためには、正しいマーケティング知識が求められます。

経営者自身が現場で得た経験は大切ですが、時代は移り変わり社会環境も変化します。
経営者や事業のトップに立つ責任者やリーダーの経験や勘だけで判断し、周りの評価や不安をも無視し、度胸だけで進めてしまうことは自殺行為につながるリスクもあります。誤った判断により、業績の不振、事業の縮小、下手をすれば倒産にも結び付きかねません。

データ分析を包含したマーケティング知識をしっかりと持っていれば、社員に対しても顧客と同様の接し方が考えられたでしょう。

「BtoB(Business to Business:企業間取引)では、BtoBの先にはC(Customer:消費者・お客様)がいると考えなさい」よく言われますが、その逆も真なりで、お客様と直接接するのは社員です。社員に正しい知識を持って良い状態のモチベーション保って仕事をしてもらわねば、顧客満足は得られません。

     

       

顧客満足を得るには社員満足が大事、新社会人と信頼関係を築き課題解決力を高める3つの質問

社員が良い状態のモチベーションを保っている、とは会社がどういう状態のときでしょうか?

会社の進む方向が定まっていて、その方向に向かって一生懸命進んでいけば、会社の業績も良くなり、または、安定し、働く社員の心も充足し、社員に何がしかの還元があることが想像できる状態のときです。

そのためには、

  1.  社員ができること
  2.  その中で自分ができること
  3.  会社にやってほしいこと

を、真摯に話し合い、真摯に問題解決をしていくという真の課題解決能力を、社員そして経営者も持つことこそ、これからの社会を生き抜く力だといえます。

上記の3つの質問から始まり、問題を発見し、課題を設定し、解決してゆくために、マーケティングという企業経営のベースとなる知識が必須となるのです。

    

              

社内の人間関係も一方的な思いだけではうまくいきません。新社会人、若手社員、全従業員が、何を求め、何をしたいのか、そして何を目指したいのか、その方向を会社の課題と摺り合わせることができているか。必要な手立てを考える力=『真の人間教育力』が求められる時代になったといえるでしょう。

仕事を進めていく中て、必要な手立てを考える力を養う機会を、どれだけ多く与えてもらえるかということと、社員自身が自らそういう機会を積極的に見つけてチャレンジする、そのどちらも真の人間力を養うためには必要なことです。

古くからの教えにも学ぶことがあり、近代において考え出された学問や理論などもどんどん学び吸収していくべきです。
そして、社会人にとって基本となるマーケティングの考え方は必須の学びだと思います。

弊会(JMLA:日本マーケティング・リテラシー協会)では、マーケティングの基礎、データ分析を包含したマーケティングのプロフェッショナルレベルまで体系化された学びのための資格講座を開設しています。

マーケティング/商品開発のスキルアップを目指しながら、課題解決力を養うカリキュラム構成です。
必ずお仕事に活かされますよ。団体受講に関してもお気軽にお問合せください。

JMLAのマーケティング/商品開発の資格講座体系はこちらからご覧ください。

             

事業変革|専門学校のパラダイムシフトへの道筋づくり

『マーケティング課題解決への道筋づくり』シリーズでは、多くの企業様が抱えるマーケティング課題について、弊会がマーケティング支援をさせていただいたプロジェクトにおいて、どのように解決の道筋づくりを行ったか、その方法をお伝えしています。

今回は、「専門学校のパラダイムシフトへの道筋づくり」と題して、「事業変革」をテーマにします。

        

『マーケティング課題解決への道筋づくり』シリーズ      

      

少子化や大学の林立、社会環境の変化にどう対応していったらよいか

長年にわたり、専門知識が必要な業種の人材育成に尽力し、専門学校として各方面から高い評価を得てきたが、少子化や大学の林立など社会環境の変化により生徒数が減少し始めました。

このままでは生徒数が低減し、じり貧経営になってしまうのは明確だが、既存の経営体質からなかなか脱皮できずに事業を続けていました。

そのような不安を抱えていた事業継承者は、何らかの手を打たねばならないと模索していた時に、講師を依頼していた教授の紹介で当協会を知り、事業の立て直しを図るべく相談をされてこられました。

     

        

既存事業の改善だけでは時代の変化を乗り越えられない

高度成長期には日本を代表する企業が大きく花を開き、日本が世界と肩を並べる経済発展に寄与してきました。

人口も経済の右肩上がりと同等に増加しましたが、それを上回る企業側の需要により、人材育成は社会の急務になり、各種専門学校が数多く誕生し、企業の需要に応えることとなりました。

当該の専門学校も全国から生徒が集まり、人気の学校として多くの生徒でにぎわってきました。

しかし、バブルの崩壊、金融危機、リーマンショックと大きな社会変革が続き、多くの企業と同様に当該専門学校も荒波に揉まれることとなり、様々な努力をし続けながら生き延びてきました。

その努力にも限界があり、大きなパラダイムシフトが必要となっていました。

    

        

サービス業が新規事業を構築する、そのための中核を成すものを決める

事業継承者は、当協会に相談をされる以前から、既存の「生徒を募集し、学校施設で教育を行う」というビジネスモデルを改善するだけでは企業体質の変革には無理があり、外に打って出る戦い=新規事業の構築が必要だと考えられていました。

奇しくも当協会が社会人を対象とした教育講座を運営していることもあり、従前からの専門分野の知識やノウハウを、若者だけではなく、広く一般社会人にも提供できるビジネスを構築する方針で意志は統一できている、と覚悟を決められていました。

そこでビジネスフレームを構築するために、3方向から分析を行いました。

1.想定ターゲットの視点

一般社会人は、どのような知識やノウハウを必要とし求めているか?

2.自社の視点

専門学校として培ってきた知識やノウハウの中で、一般社会人に役立つものは何か?

3.競合の視点

競合の専門学校はどのような戦略か、そして1と2の合致する分野にはどのような競合が存在するのか?

分析の結果、中核を成すものを決め、一般社会人向けの教育ビジネスの方向性が固まりました。

     

      

次に、運営方法は当協会(JMLA:日本マーケティング・リテラシー協会)が既にノウハウを保有しているので、教育コンテンツを作成することに注力することとし、下記1~3を踏まえてコンテンツ制作を進めました。

  1. 学校の講師陣から、専門知識やノウハウをヒヤリング
  2. 社会に存在する同じような教育を行っている事業体のコンテンツの調査
  3. 社会人教育の望まれるサービス提供形態の把握

     

コンテンツ制作後、講師やその道の重鎮などに内容を確認していただきながら、教育ビジネスの運営体制を構築しました。

     

専門学校のパラダイムシフトへの道筋づくり|成果

既存競合は存在していましたが、簡易な事業形態で、当該専門学校が培ってきた知識とノウハウに及び高度なコンテンツはどこもありませんでした。そのため、他には真似できない充実した教育内容により、多くの人々に歓迎される新規ビジネスの構築を行うことができ、企業としての将来存続に大いに役立つことになるという自信の持てる新規事業が生まれました。

    

        

      

JMLAでは、このような企業様が抱える「マーケティング課題の解決」を顧客起点から分析し戦略立案から事業支援までご支援しています。

       

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変化対応力|異業種から続々参入する冠婚葬祭業界で生き残るための道筋づくり

『マーケティング課題解決への道筋づくり』シリーズでは、多くの企業様が抱えるマーケティング課題について、弊会がマーケティング支援をさせていただいたプロジェクトにおいて、どのように解決の道筋づくりを行ったか、その方法をお伝えしています。

今回は、「異業種から続々参入する冠婚葬祭業界で生き残るための道筋づくり」と題して、「変化対応力」をテーマにします。

      

『マーケティング課題解決への道筋づくり』シリーズ      

      

拠点ごとの地域に根差した冠婚葬祭業を大切にしながら、競争力を高めたい

冠婚葬祭を営む企業様が、少子高齢化などを背景に、生活者の意識が変化し、冠婚葬祭に対する考え方も大きく変化していることを感じていました。

しかし、生活者の冠婚葬祭に対する意識が、具体的にどのように変化して、何が大事だと感じているのか? それに対して自社は何をどのように変えなくてはいけないのか? それらが把握できずに悩んでいました。冠婚、葬祭のそれぞれの事業戦略を適切に構築しなくては業界内の同業他社や異業種からの参入に対し、速い変化に遅れをとってしまい事業が見通せなくなるのではないかと危惧されていました。

不易流行の精神で新しい挑戦をしなければならない

一昔前のように、

・結婚式は、親類縁者を招待し、専門の施設で挙げる

・葬儀は、お世話になった人やご近所の知り合いにお知らせし、葬儀場で執り行う

といった既成の形で行うことに疑問を持ったり、価値を感じない生活者が多くなりました。

・結婚式は、ごく親しい友人を招いて、自分のお気に入りのレストランで挙げる

・葬儀は、家族だけで故人を偲べばよい

などといった、自分たちの意志を大切にした冠婚葬祭を行いたいという生活者が増えていることが背景にあります。


変化する社会背景の中、自社の事業はどのような戦略を策定するべきなのか?

具体的にどのような対応を行っていけばよいのか?

しっかりとした指針を持ちたいと考えられていました。

   

    

事実をしっかり把握できる情報を収集し、それらをマーケティング・フレームワークを活用し分析し見極める

ご依頼を受け、まず取り掛かったことは、オープン情報の収集整理です。

「彼を知り己を知れば百戦殆からず」と言われるように、事実の把握から開始しました。

その結果、生活者の意識変化だけではなく、様々な業種が冠婚葬祭業界に参入し始めていることも把握できました。

人生100年時代を捉え、生まれてから死ぬまでの生活をトータルにサポートする事業体を構築しようという企業が現れていたのです。つまり、既存の冠婚葬祭業社だけが競争相手ではないということが判りました。

続いて、分析を行いました。主に用いたマーケティング・フレームワークは、「3C」および「5F(ファイブフォース)」です。

3C分析とは:

  • Customer(市場・顧客)
  • Company(自社)
  • Competitor(競合)

の頭文字を取って3Cと呼びます。マーケティング環境分析の際に用いられるフレームワークです。マッキンゼーの経営コンサルタントだった大前研一氏が提唱し、世界的に広く知られるようになりました。

     

マーケティングフレームワーク:3C

     

5F分析とは:

  • 買い手の交渉力
  • 供給業者の交渉力
  • 業界内の既存企業間競争
  • 新規参入の脅威
  • 代替品の脅威

上記5の力を5Fと呼びます。5つの競争要因分析。マイケル・ポーター(アメリカの経営学者)が提唱した戦略フレームワークです。

     

マーケティングフレームワーク:5F

 

「3C分析」の詳細はこちらをご覧ください。
「5F分析」の詳細はこちらをご覧ください。

 

生活者の冠婚葬祭に対する意識の把握や、既存業界の事業戦略、異業種の参入戦略など、必要な情報を効率的に収集し、整理分析した結果を踏まえて、全社指針と各事業の戦略の双方を構築することが必須だということに行きつき、企業戦略と各事業部の戦略を立案しました。

       

        

異業種から続々参入する冠婚葬祭業界で生き残るための道筋づくり|成果

分析結果および戦略指針を弊会からご提案しましたところ、ご自分たちが悩まれていたことが明確に把握でき、何をすべきかが素直に納得できたというご評価をいただきました。

企業全体で戦略実行に取り組まれ、大きな企業戦略という骨組みの中、各事業が成すべきことを粛々と実行されており、各事業とも適切な体制に変更し、冠婚業部門は生活者のニーズに合わせた業態へと変化させ、収益を確保され、葬祭業部門は着実に顧客を拡大することに成功されています。

     

      

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顧客ニーズ調査|ユーザー満足度の高い福祉機器の開発に向けて

『マーケティング課題解決への道筋づくり』シリーズでは、多くの企業様が抱えるマーケティング課題について、弊会がマーケティング支援をさせていただいたプロジェクトにおいて、どのように解決の道筋づくりを行ったか、その方法をお伝えしています。

今回は、「ユーザー満足度の高い福祉機器の開発に向けて」と題して、「顧客ニーズ調査」をテーマにします。

 

『マーケティング課題解決への道筋づくり』シリーズ      

          

          

動力源の研究技術を活かして福祉機器を開発したい

福祉機器の市場に参入しようと製品開発を行ってきた企業様。

既存の福祉機器や、メーカーの製品、知人ルートで、ユーザーニーズなどを自力でそれなりに入手し、開発目標の製品はほぼ完成に近づいていました。しかし、その段階になって、製品の仕様が本当にユーザーニーズに合致しているのか不安になってきたというのです。

多くのユーザーが望む商品を市場投入したい。

ほんとうはどのような仕様が望まれているのか? 
本音のニーズを理解していないのではないか? 
開発した製品にその本音が反映できていないのではないか?

     

           

顧客ニーズ調査|BtoBから→BtoCへ|市場・ユーザーニーズを掴み、自社の強みが発揮できる商品開発を行う

これまで、他分野の製品の動力源に貢献してきた企業様が、高齢化社会を背景に福祉機器の開発に取り組んでいました。

技術力には自信がありましたが、BtoC製品への取り組みは初めてのことで、一般ユーザーに関する情報は皆無であり、手探りの開発でした。

オープン情報はそれなりに収集し、開発に活用してきましたが、細部のつくりこみに役立つ情報がなく、不安を抱えたまま開発を続けていました。

そこで、ユーザーニーズの分析・アドバイスをしてくれる機関を探していたところ当協会を知り、依頼をしたという経緯です。

      

        

顧客ニーズ調査|福祉機器を使っているユーザー本人のニーズを知る

企業様も開発に伴い、オープン情報や知り合いの医療関係者などから情報は収集されていましたが、開発している製品が、福祉機器で、その中でも一般個人のユーザーが使用する機器であったため、医療・福祉関係者からの話ではどうしても間接的な話に終わり、本質的なニーズが伝わってきていませんでした。

そこで、ユーザー本人に直接調査し、多くのユーザーに共通する本質のニーズを解明するアプローチを採ることにしました。

     

顧客ニーズ調査|対象者のリストアップ

  • 調査対象者の設計(属性、障がいの分類)
  • 医療・福祉関連施設など含めて対象者をリストアップ
  • 施設特性により分類
  • 調査依頼

     

顧客ニーズ調査|開発目標の福祉機器を使用している一般ユーザーへ調査を実施

  • 開発目標の福祉機器の使用実態
  • 場面、使用シーン、環境
  • 安全性/危険性
  • 困りごと・不安点 など

  

    

顧客ニーズ調査|分析|開発を進めていくうえで決めていくべき優先順位

分析の手順は以下のように行いました。

  1. 調査結果を個別ニーズ、障がいの違いによるニーズ、全員に共通するニーズなど複数の角度から分解
  2. ニーズの登場頻度ランク分け
  3. 少数意見だが、際立つ新しく発見されたニーズをピックアップ
  4. 3のニーズを持つ属性の特徴把握

分析結果を統合し、開発に際し重要視すべきニーズの優先順位付けを行い、企業様へご報告およびご提案を差し上げました。

 

          

        

ユーザー満足度の高い福祉機器の開発|成果

ユーザー本人の本質的ニーズの分析により、既存機器メーカーが見落としていたことや、本質ニーズを理解していないため充足できていなかった機能が判明できました。

開発を進めていくうえで決めていくべき優先順位付けができ、開発予算を集中化できました。

何より開発現場は、自信を持って開発を成し遂げることができました。

開発した商品を使用したユーザーからの評価も大変良かったそうです。

そして、会社として、目標としていた市場シェアを獲得できる目途がたった、と感謝の言葉をいただきました。

     

       

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集客とは|自由診療の新規顧客獲得に向けた道筋づくり

『マーケティング課題解決への道筋づくり』シリーズでは、多くの企業様が抱えるマーケティング課題について、弊会がマーケティング支援をさせていただいたプロジェクトにおいて、どのように解決の道筋づくりを行ったか、その方法をお伝えしています。
今回は、「自由診療の新規顧客獲得に向けた道筋づくり」と題して、「集客」をテーマにします。

       

『マーケティング課題解決への道筋づくり』シリーズ      

          

        

美容皮膚クリニックが抱えるマーケティング課題

美容医療を中心にした皮膚科を開院し半年ほど経過したある企業。

近隣の一般皮膚科患者数はある程度確保できていましたが、力を入れている美容医療の患者数が伸び悩んでいました。

美容医療に力を入れるため、施設の設計も機器の取り揃えも充実させていたのですが、なぜか患者数が伸びませんでした。

本来来院してほしい美容医療目的の患者数を伸ばしたい、というのが院長先生からご相談でした。

     

       

集客とは|集客戦略立案に向けて|公的な医療保険が適用されない自由診療

この美容皮膚クリニックは美容皮膚科で、皮膚科の中でも特に美容医療に力を入れている医院です。

あざやニキビ跡、皮膚のたるみ、シミなどを美容医療の施術により、美しく「治す」病院です。

一般の皮膚科治療は、保険証を提示すれば医療費の自己負担は3割ほどで収まりますが、受けられる内容は保険診療に限られます。保険診療とは、国民健康保険法や健康保険法などにより定められている診療で、治療内容が決まっており、日本のどこの医療機関に行っても同じ金額で同じ治療を受けることができます。それに対して、自由診療は、公的医療保険を使用せずに治療を受けるため、全額が患者負担になります。

この美容皮膚クリニックに関しては、医院長には美容医療の専門家である女医が就任、施設の内装・外観も一般皮膚科と比較して圧倒的に洗練された美しいビューティーサロンのつくりになっていますし、美容医療機器も充足されており、自由診療の美容施術を受けた患者からの評価も、施設、医院長、スタッフなどすべてにおいてとても満足度が高い結果でした。

そのようなクリニックであるのにも関わらず、来院患者の大多数は一般の皮膚治療目的で来院する人たちであり、肝心の美容医療目的の患者数が伸び悩んでいるという状況でした。

      

      

集客とは|既存客のリピートと新規客の獲得

集客とは、来院患者数の維持拡大を目指すことです。

来院患者数の数字は2つに区分でき、一つは「既存患者数」で、もう一つは「新規患者数」です。

このクリニックでは、既存の患者さんは満足度が高い、という調査結果からもわかるとおり、リピートしてくれていましたので、「既存患者数」の維持については問題ありませんでした。

課題は、新規患者の獲得でした。

      

集客とは|課題に潜む真の問題点をあぶりだすこと

美容皮膚クリニックとしての条件は十分に満たしているのに、新規患者数が伸びないということは、受け入れ側の問題ではなく、患者予備軍に何らかのボトルネックが存在するのではないでしょうか?

新規顧客獲得に向けた戦略立案の定石では、

  1. 「既存客」と
  2. 「自店の前を通り過ぎている人々」の

両面からアプローチしますので、定石に沿ってプロジェクトを進めました。

     

集客|新規顧客獲得の道筋づくりに向けて|「既存客」

「既存客」については、既存客が最初に来院するに至った道筋を、アンケート調査を行い整理しました。

    

  • 肌の悩み
  • 思い立ったきっかけ
  • 収集した情報
  • 信頼できた情報
  • 背中を押してくれた要因

      

集客|新規顧客獲得の道筋づくりに向けて|「自店の前を通り過ぎている人々」

「自店の前を通り過ぎている人々」については、条件が広すぎるので第1条件、第2条件までフィルターを設計し、対象を絞りました。

絞った対象者に対して、美容医療や美容皮膚科に関する関心度合や行動経験についてアンケート調査を行いました。

     

  • 肌の悩み
  • きっかけ
  • 収集した情報
  • 信頼できない要因

     

集客|新規顧客獲得の道筋づくりに向けて|ボトルネック分析、キードライバー分析

「既存客」と「自店の前を通り過ぎている人々」の両面アプローチでアンケート調査を実施し、その結果を組み合わせた統合分析(ISM:Interpretive Structural Modeling)を行い、「自店の前を通り過ぎている人々」が踏みとどまる原因=ボトルネックを明らかにしました。

また、背中を押して一歩踏み出す勇気を与える要因=来院のキードライバーを明らかにしました。

     

     

集客|新規顧客獲得の道筋づくりに向けて|マーケティング戦略立案

上記のようなアプローチで分析を行い、それらの根拠に基づいて、美容皮膚クリニックの新規患者数拡大のための集客戦略を立案しました。

新規患者獲得のためには、実際に治療を受けたいと思っている人たちに対し、ボトルネックを払拭し、美容医療を受けるメリットを正確に伝えることが何よりも大事でした。

     

  1. メインターゲットの決定(属性、居住エリアなど)
  2. 思い立つきっかけからリピートに至る主要シナリオの決定
  3. 一般消費者の美容情報収集のメイン媒体および自施設のランディングページを中心に、情報発信をする
  4. 情報内容は、ボトルネックを払拭する正しい情報発信と、クリニックの強みでもあるキードライバーのアピールする

       

集客|新規顧客獲得の道筋づくり|成果

集客戦略に沿って実施した半年後に、目標であった美容医療目的の獲得目標数を達成でき、医院長始めスタッフの方々も大いに満足されました。
現在も戦略骨子は継続し、着実に新規患者数を伸ばされています。

      

      

         

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感性と触覚、暮らしの中で触れて感じる生活用品~顧客ニーズを探る方法~

毎日触れる日用品、何にこだわる?

ティッシュやラップなどの家事用消耗品、タオルや食器などの家事雑貨、石鹸や歯ブラシなどの理美容用品まで含めて、家の中を見渡すと非常に数多くの日用品があります。

それら全部にこだわって、“とことん追求してます” という人はあまりいないと思います。

全部をこだわりすぎると、いい金額になってしまいますし。
ある程度の妥協ラインで、価格との兼ね合いで購入しているのが現状でしょう。

そうはいっても、同じ価格で、例えば398円のティッシュでも、販売店によって置いてある品物は違います。
日用品は値頃なので、購入店を変えて品物を比較することもできます。
比較した中から、最も自分好みの商品に出会えると、もう変えられません、リピーターになります。

今日は、そんな日々の暮らしの中で使われる日用品について、その中でも、触れるという触覚に着目してみたいと思います。

    

         

五感の一つ、触覚とは

触覚は、人間の感覚器※である五感の一つです。

※感覚器は、外部からの刺激を受容し神経系に伝える器官の総称です。感覚器には、五感と呼ばれる視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚や、平衡感覚・痛覚・温度感覚・圧覚などがあります。

「触覚」、触れることによって感じるものには、肌触り、風の流れ、人の手のぬくもりなどさまざまです。
ときとして、何も説明がなくてもそっと触れるだけで、安心感を覚えたり、元気が出たり、肌を通して感じる感触は、心に影響を与えることが少なくありません。

そのため、日々の生活の中で使う日用品・消耗品について、単純に価格が安ければ安いほどよい、ということは無いでしょう。 

    

    

          

    

さまざまな日常の生活用品の「触れる」感覚

身の回りの物から、

<感性>触覚・触れる: ティッシュ

室内で使用するティッシュは、主にBOXタイプと、BOX無しタイプがありますが、同じ価格帯でも、販売店に置いている品物を購入してみると、手触りがそれぞれ違い、驚きました。

ざらざら、さらさら、カサカサ、しっとり、ふわふわ、と。

価格が高い付加価値商品なら、風合いが良いということは理解できますが、同じ値段で品物によって、風合いに大きな差があるとは!と、気に入った手触りのティッシュが近場で買えることを発見したときは、嬉しくなりました。

ティッシュは消耗品ですが、頻繁に使うため、肌触りが良いと気分が上がることに気づきました。

用途によって使い分ければよい、と思われるかもしれませんが、面倒なのでできれば1種類で幅広い用途をカバーしたい。鼻をかむ用、こぼれた液体を拭き取る用、汚れを拭き取る用、手拭き用、涙拭き用などなど。

     

<感性>触覚・触れる: 石けん

「石けん」はどうでしょう。石けん類はこだわりが分かれそうです。固形石鹼タイプ、ジェルタイプ、泡タイプ、パウダータイプ、液体ミルクタイプ、などなど。

   

<感性>触覚・触れる: マスク

今やマスクは欠かせません。肌荒れしないマスクを探し当てるまで時間がかかった、という人は多いと思います。私も、一日中つけていても肌荒れしないマスクを見つけてからは、それ以外選べません。

冬季や花粉の飛散が多い時期、風邪をひいたときだけでなく、コロナ禍以降は、一年中お世話になっているマスク。
肌荒れしないもの、お化粧崩れしないもの、喉が乾燥しないもの、顔に直接触れるものなので、慎重に選んでおられるでしょう。

肌質は千差万別なので、ためしてみないことには分からないですね。

    

<感性>触覚・触れる: フェイスタオル

ふんわりロングパイル、硬めショートパイル、なめらかなシャーリング、リッチな風合いジャガード、柔らかガーゼパイル、贈り物にも、頂き物としても、登場頻度が多いのがフェイスタオルではないでしょうか。我が家にも頂き物のフェイスタオルが沢山あり、織り方もさまざまです。家族の中でも好みの肌触りが分かれて、ルールを決めたわけではないのに、このタオルは誰用、あちらのタオルは誰用と、暗黙の了解でいつのまにか決まってしまいました。

   

<感性>触覚・触れる: ワセリン・保湿剤

近年注目度が上がっているワセリン。毎日の肌のお手入れに使うため、使い心地は大事な選択基準ではないでしょうか?のび、こすれ、べたつき、塗りの硬さ・柔らかさ、人それぞれの好みがあるでしょう。

     

<感性>触覚・触れる: スリッパ

スリッパもさまざまな風合いがありますよね。

     

     

    

顧客の新しいニーズ発掘のための感性分析

触覚は、触覚・感性計測機器などで数値化し見える化できます。
そのような方法はとても大事です。

一方、計測できる状態にないものについて、肌触りに関するニーズを探りたいときはどうしたらよいでしょうか。

例えば、スマートフォンのボディ素材、側面と背面の素材は、一般的に「金属系」や「樹脂系」ですが、もしも、もしもです、もしも、制約なしに、自由に素材を選べるとしたら?

スマートフォンのボディ素材を、自分好みの素材に自由に変えられる、そういう商品開発をしてみようというチャレンジをすることになったとしたら、そういうシーンを想像してみてください。

新たなニーズを顧客視点から探りたい、あるいは、マーケティング課題の観点から肌触りを探りたいというような場合、顧客の潜在ニーズを発掘するためのアンケート調査が有用です。

なぜならば、触覚=肌触りの好みは、人それぞれの手の大きさ、体格、肌質、用途、用いるシーン、ライフスタイルなども影響し、それらのバランスの中で選択されるからです。つまり、選択基準が触覚の数値1基準だけでは購入決定に至らないからです。

アンケートを設計するときは、課題に対して影響する要因は何かを事前に検討し、具体的な設問を設計する中に、フリーアンサー式(自由記述式)設問を加えると、顧客の新たなニーズ発掘に役立ちます。ただし、調査設計に際しては、「課題」→「仮説」→「設問設計」←「分析計画」の手順で組み立てるという具合に、準備をしっかり行うと失敗しない調査を実施できます。失敗しない調査とは、調査後のデータや分析結果が、目指す目標や事業課題に有効的に活用できるものであるということです。

フリーアンサーは、定性データと呼ばれます。
定性データを定量データと組み合わせて扱うと、洞察性に優れた分析が可能になり、事業の課題解決や戦略立案に非常に役立ちます。

     

      

この定性データを定量データと組み合わせて扱う感性分析にご興味をお持ちになった方は、「感性マーケティング講座」(『 JMLAマーケティング解析士プロフェショナル 感性』)をご覧になってみてください。

       

マーケティングのフレームワーク(3C、SWOT、STP、4Pなど)を使いこなし、事業計画の立案を目指す方は、『JMLAベーシックパスポート』をご覧になってみてください。

商品開発/事業開発の系統的メソッドを探されている方は、こちらをご覧になってみてください。
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農耕民族と狩猟民族の感性~コロナ禍における日本人の対応とその感性~

2020年から、コロナの脅威が続きました。
ここで、コロナ禍における、農耕民族と狩猟民族の感性の違いを考えてみたいと思います。
特に日本人特有の感性を理解することが、マーケティングにおいて重要なことであることを確認してみたいと思います。

コロナ禍における日本人と欧米人の意識差

日本はコロナの感染者数において、欧米や他国と比較してかなり低い数値で抑えられています。その理由は、専門家の間で様々に言われていますが、素人目に見ても日本人のマスク着用対応のすばらしさは、日常生活上、目に見えるものがあると感じます。

テレビの報道を見ていても、海外の人たちはほとんどマスクをしていないのに比べ、日本ではほとんどの人がマスクをしています。欧米人の方々は、「マスクは弱い人間がするものだ」という考えを持っている、マスクをする文化がない、といったことは聞き及びますが、現在ある意味、緊急事態社会だといえる中、有効な対策とされるマスクをしないのは、なぜなのでしょうか。

そこには、農耕民族と狩猟民族という、目に見えない遺伝子ゆえの感性の違いがあるのではないでしょうか

欧米人と日本人の違いは狩猟民族と農耕民族という民族性にある?

農耕民族と狩猟民族の違い

農耕民族は、季節の移り変わりを理解し、作物を育てることが自分たちの糧につながります。年間を通した計画性が重要です。そしてお隣同士が協力し合うことが、水の確保や収穫においても必須で、仲間同士の連携、協力体制、すなわち隣人、同士を気遣う気持ちが、心の中に根付いていると考えられています。

一方、狩猟民族は基本狩りは一人で行い、小集団で生活し、獲物が獲れればおなかが満たされ、獲れなければ空腹を我慢するといった、偶然性に依存する生活を送っていました。よってお隣さんや他の集団はライバルであり、協力するという発想は生まれにくかったと考えられています。
つまり個が最重要で、自分の考えや行動を大切にする、という考え方が根付いているのでしょう。

農耕と狩猟

農耕民族と狩猟民族の考え方→『感性』の違いを理解することはマーケティングにおいても重要

そのような農耕民族と狩猟民族の考え方、『感性』の違いこそ、日本におけるマーケティングを考える際に、重要視しなくてはいけない大切な要素です。

日本人のマーケティングにおいては、自分自身の充足を求める『個』に加えて(=個性を大事にという考え方に加えて)、日本人の心根、共通して納得、理解、受容する価値観の理解が求められます。

少し複雑な捉え方になりますが、『個』の時代とはいえ、日本人にとっては単に『個』イコール『個性』ではなく、『周囲、社会、世の中に受け入れられる個』が重要な判断基準となっているということです。

One To Oneマーケティング(顧客ひとりひとりに合わせたマーケティング)という考え方がありますが、日本においては周囲に配慮する日本人の感性を理解したうえで、応用することが大切です。これは日本における固有のマーケティング特性といえます。

「周囲に配慮する日本人の感性を理解する」

どうやって?!

そのような悩みに対応するマーケティング手法が『感性マーケティング』です。

当会(JMLA、日本マーケティング・リテラシー協会)では、『感性マーケティング』を学べる「マーケティング解析士🄬プロフェッショナル 感性」という講座を開催しています。ご興味をお持ちになった方は、こちらからご覧になってみてください。(↓)

また、顧客ニーズをとことん知って、しっかり検証してヒット商品を開発する商品開発法 「NeoP7」 を学ぶ講座も開催しています。ご興味のある方は、無料セミナーに参加なさってみてはいかがでしょうか?
「当たるも八卦当たらぬも八卦」ではない、必ずヒットする開発を目指しましょう!

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☆参考:「感性とは、感性マーケティングとは」